『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
気にしすぎ
そんなのあなたの仕事じゃない
それは相手の問題
そこまで考える必要ない
気にしすぎ
そう言われて見ないようにした
意識下に入れないようにした
無視した
流した
でも、流れなかった
気にしていた頃より苦しかった
気にしないふりをすればするほど
見えない何かがたまるだけ
誰からも目を向けられないけどたしかにそこにはある
「気にしすぎ」という言葉は針のようで
ちくりと痛むけれど
同時に逃げ道をつくってくれていたらしい
針がつくった穴から少しずつ抜けていく
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あの子がそんなことしたとか聞いて
何気ないふりするけど結構ショック
ぼくらが勝手に作ってたイメージ
ぼくらが勝手に受けてるダメージ
あの子はそんなこと気にしないで
何気ないふりして羽ばたいていく
──────
あの子とかぼくらとか使うと、岡村靖幸氏みたくなりますね(畏れ多い
「何気ないふり」
泣き腫らし誤魔化しきれないそんな日も「花粉が酷くて困っちゃうよね」
隣の部屋から聞こえる楽しそうな声。
今日はお兄ちゃんが女性を連れてきた。
友達って言ってたけど……本当だろうか?
まぁ、お兄ちゃんに彼女がいてもおかしくない。
私は何気ないふりをして、女性を歓迎して家の中へ入れた。
なにも気にしなくていいのに、どうして私は部屋内を無音にして、隣の部屋に耳をすましているのだろう?
楽しそうな声を聞いていると、だんだんと切なくなっていく。
……気にしちゃダメだ!
私は耳をすますのをやめて、スマホに繋いでいるイヤホンを耳に付け、大音量で音楽を聴く。
私はお兄ちゃんの妹。
何も気にすることはない、お兄ちゃんが女性を連れてこようと、彼女がいようと……。
音楽を聴きながら、平常心を保つ。
……保とうとするけど、お兄ちゃんの顔が浮かんでしまう。
私は女性が帰るまで、ベッドの上で悶えていた。
どん!
いったい何が起きたか分からず
気が付いたらガラスに正面衝突!
痛かった!でも、恥ずかしいから
何もなかったふり
後から痛みがやってきた!
何気ないふり
知らんぷり決め込む君はあの熱い
日々を忘れて飛び立つ猛禽
#何気ないふり
何気ないふり
気づいてた?
気づいてはず
いつもそう
さりげない笑顔ではぐらかすのね
だからわたしも
何気ない仕草で気づいて欲しい
本当は言葉で伝えて欲しいと思ってること
何気ない日々が繰り返す日常
でも当たり前だなんて思わないで
ほんとは気づいているのだから
彼女の一挙一動に注目して何気ないふりをする。ここで目立ってはダメだ。それでなくとも少し気づかれてるっぽいのだ、用心、用心。
例えば目の前の彼女が立ち止まるとする。もし振り返ったらアウト、何気なくスマホを取り出してポチポチしてみたりする。その時、彼女の目に慌ててスマホを触り出したと見られたらこれがアウト。止まった時点からスマホを始める。
例えば電車に乗る。
目的地はわからない。車両の反対側に立つが、次の駅か? 降りるのはどの駅か? 推理しながら遠目に観察する。
相変わらず美しい。俺のこと好きなのに何気ないふりをしているところが、また可愛い……。
彼女はこちらをちょっと見た。
見られた。
彼女は別の車両に移動したようだ。
ここで深追いしては続かない。
今日も、ちゃんと気づいてくれてる。
何気ないふり
yさんと、旦那のkさんは、近所からも羨ましく思われるくらい、理想的な夫婦に見られていた。
ある日、yさんは友達と飲みに出かけていた。その帰り道に、kさんと見知らぬ女性が密会していた。
ショックだった…
家に帰り何気ないふりをよそおい生活した。yさんであった…
何気ないふり
なんとか気をひきたいのに
知られるのは恥ずかしくて
うまく隠せているだろうか
もう既にバレているかも
それでも私は
今日も何気ないふり
そこにいる わかってるけど 知らぬ振り
あなたも静かに ただ揺れている
#何気ないふり
何気ないふりをして君と話す。
こうでもしないと笑顔が零れそうだから。
こうでもしないと君に惚れてるってバレちゃうから。
全部君にバレてないと良いけど。
私は何気ないふりをして君に相槌を返す。
君が私に惚れてるのは分かってる。
君の笑顔が零れているのも分かってる。
全部バレてるよ。
「何気ないふり」
何気ないふりで過ごしているけれど
実はとても愛しています。
言えないけれど。
「しょうがないじゃん」
あっ、もう駄目だな。全てを無にする魔法の言葉。強制キャンセル。悩みも不満も全てが対岸の火事だとしか思っていない。問題を問題だと捉えていない。貴方はリアタイで配信を見るのを邪魔されるとキレるくせに。それが他人事ならどうでもいいんだ。そんな人は幸せだと思う。好き放題に場所も時間もフリータイムで使えて、それを当然のものだと思ってるんだから。ボクは土日祝日が嫌い。周り全てに配慮して何も自由がないから。遊園地のスタッフみたいに客の機嫌を損なわせず、かつ喜ばせる。年中無休の給与なし。それでいて感謝もない。何気ないふりをしていても心身は擦り減り、諦観の念を抱く。無気力に人生を消費する
何気ないふり。今はただ冷戦状態。
題『何気ないふり』
何気ないふり
1年片思いしてた相手に振られました。
先日手紙を書いて、気持ちを伝えました。
「気持ちには答えらず申し訳ない。」と。
わかってた、わかってたけどやっぱりつらい。私たちはあまりに違いすぎる。見合ってないのは分かってる。けど好きになっちゃったから、伝えずに終わるのは嫌だって自己満で伝えた。言わなきゃ良かったかな、嫌われたかなって思った。けど、断りのあとにとてつもなく優しい言葉が並べられていて部屋で号泣した。私はきっと、いや一生この気持ちを忘れられない。あの日からもう、4日。毎夜思い出して泣いている。明日は会えるかもしれない日。何気ないふりであなたのいる所へ行ってもいいのかな。会ったら別れるのが寂しくなりそうだからやめとこうかな。周りは私が失恋したことなど気付かずに過ごしている。私も何も無かったことにして過ごすだろう。
だけど、なんでもないふりなんであなたの前では出来ないよ。本当は会いたい。話したい、声が聞きたい。もっとあなたのことを知りたかったな。
nonfiction
失恋した、つらい
「そ!そ!なーんで西コミューン出身のヤツってばあんな言い方しか出来んのだろう!」
ルヒはジョッキを片手に怒りを振りまいている。それを窘めるヤーカンと、ケラケラ笑い同調するヒューガ。そしてそれらをぼんやり眺める自分。
いつもの光景だ。だが幸せな事でもある。
小規模なギルドがダンジョンに挑むのは推奨されていない。大規模ギルド(または上位のギルド)にはポーションとお助け魔術師が付いてくるが、小規模ギルドはそうではないのだ。
そのせいか最近は小規模ギルドも少なくなっている。支援も無く、大手のギルドが都市に縄張りを張っている状況を鑑みれば、それはごく自然なことだろう。
だから、このギルドが何年も続いている事もメンバーが欠けていないことも、日常でありながらこの上なく幸せな事だ。
「あ、ちょっとお手洗い」
「言ってら」「どうせルヒはチビだよ…何が悪い……」
ルヒの複雑な情緒を横目に立ち上がり、トイレを探す。
この酒場はオークが多い。炭鉱が近いらしいとは聞いたが、オークが群れている様子を見たことが無い自分は少し驚いてしまった。
「ヒト族がこんな場末の酒場に来るなんてな……」
「しかも小人もエルフも連れて…」
「ギルドねぇ……」
単一種族が根を張っている街にありがちなのが、ヒト族に対する過激な偏見だ。こうやってひそひそ言われるたびに実感する。
ヒト族がオークやドワーフを農奴に据えたのは遠い昔の話だが、怒りは民話として受け継がれてゆくものだ。
そして、種族が入り混じるコミュニティにヒト族が居ると、支配的なヒト族とそれに隷属させられる他種族、という構図に見られるのもその民話が由来だ。
仕方がない話で、偏見に抗おうとするとかえって拗れる。
ビールを渡される時に怯えたような目をされる事も、トイレへの通路を通るだけで過剰に避けられる事も仕方がないことだ。
なんならルヒの方が不憫だ。小人は体格で軽視されがちだし。ヤーカンも名家のエルフとして何か思う事はあっただろうし。ヒューガは……換毛期の愚痴しか聞いた事がないが、何かはあるだろう。
「おい遅いぞ、ルヒが潰れた」
「君、トイレ長いよ。潰れるのわかってただろう」
「酔っぱらいの相手させて逃げようってやつか」
「違うって、こんな酒弱いなんて思ってないよ」
何気ないフリでやり過ごせばいい。
弱小ギルドと呼ばれても、支配的なヒト族として見られても、明日も皆でジョッキを交わせればそれでいい。
お題 ―「何気ないふり」
一度目が合ったのに、
何気ないふりですれ違った。
そのとき、もう終わったんだなって
気づいた。
何気ないふり
今日も4種類のハーブティーを選ぶときのバラの香りに癒されながら、毎日の恐怖、プレッシャーを、お気に入りの紅茶茶碗にいれてのんでる。
今日も平気ってふりをしてる。
なにげないふりは、たとえ嘘のふりでも自分を助けてくれて、やがてそれが大丈夫が増える可能性があるよね。
何気ない二人
さらっと迎えに来てくれて
運転中はずっと手を繋いでくれて、公園を散歩する時もずっと手を離さないでいてくれる。
彼がお手洗いに行った後に手を繋ごうとしたら「まだ手が濡れてるから」という不安にさせないことも、ちゃんと伝えてくれる。
これが、いつまで続いてくれるのかなんて誰にもわからない
ついつい不安に飲まれそうになる
幸せすぎて
相手を信じきってしまって傷付きたくない。
これが本音
だけど、どうせ彼をいつか失ってしまうくらいなら、
今くらい、今だけは、自分の愛する人を心から信じ続けたい。
好きと言える時に好きと言いたい。
あなたが言っていたね
私も好きです大好きです。
どうかこのまま終わらないで欲しいそばにいて欲しい
ずっと、手を繋いでいて欲しい。
なにげないふり
空は生憎の雨模様だった。午後から傘マークと言っていた今朝のニュース番組の天気予報は合っていたようだと、ぼんやりと窓際の席から外を眺めた。階下には色とりどりの傘が並んで歩いており、続々と帰路を目指しているのがわかる。透明、黒、青、と浮かぶ色はどこかこの天気のように暗い色ばかりだ。
夕方から雨足は強くなると言っていたが、まだ小雨なうちに俺も帰りたいなと思いながらあくびを一つこぼした。待ち人はどこで油を売っているのだろうかと、リュックだけ置かれた隣の空席を眺めた。別に待ち合わせなどしていないし、ただなんとなく月曜日は一緒に連れ立って帰ることが多いから待っているだけにすぎないのだが、それでも言葉に出してしまうとなんだかこそばゆいような気がしてうまく言葉にできない。俺が待ちたいから待っているだけ、にすぎないし。