『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何気ないふりして
君はちゃんと分かってくれてる
わたしのこと
ずるいな
もっともっと
好きになってしまう
「いつまで私とこうしてるの...?」
『え、そっそれは...』
「ねぇ」
『えーっと...』
「...」
『私が君を救い出せるときま...え?』
「ごめんね...でもこれでもうあなたは解放されたでしょ...私もすぐ行く...早く解放されたい...この呪毒から... 」
何気ないふり。
何気ないふりが
今日は
できたかな?
今日はゆうのギターは
伸び代。
何気ないふりで
今日も大好き。
みんなの前では、笑って、何気ないフリしてる、、、
だけど、裏では、ずっと病んでるし、泣いてる、、、
上履き袋に体操着
お道具箱に防災頭巾
もちろん背中にランドセル
黄色い帽子の1年生
「よこせよ、持ってやる」
ふたつ上のお兄ちゃん
「オレはめっちゃ力持ちだから」
「こんなの小指一本で持てる」
えっ、そうなんだ!
お兄ちゃんてすごいんだなぁ
そう思ってたけど
すごく、優しいんだった
「何気ないふり」
#376
何気ないふり
当たり前のように傍に居てくれたのは
僕のため…?
──なぁんちゃって
そうだといいなって思っただけだよ
「おはよー!」
後ろからがばっと抱きついてくるのは、俺の幼馴染。
高校生になってもするこの挨拶は、小学生から続いている。
もう高校生で、体つきも育ってきているのに、健全な高校生男子にはきつい事である。
しかし今日も、何気ないふりをする。
「んにゃ、おはよ」
そんなふうに始まる一日。学校生活はあまり話すことはない。そして家に帰り、1人の時間が…と思う日もあった。
俺の部屋でゴロゴロして、無防備な格好でいる幼馴染は、今日も変わらず漫画を読んでいる。
そして、俺とこいつは家が隣なこともあり、遅くまでいることが多い。
なので、お風呂に入ってからくることが多いのだが、それがまたきつい。
なんかいい匂いするし、少し湿った長い髪は色っぽいし、ラフな部屋着でいるため、服の裾から覗く横腹がまたまた…
しかし、俺はそれも何気ないふりをして、なにも考えないようにベッドの上に座り、スマホをいじるふり。
「ねぇー、この漫画の新しいのない〜?」
めんどくさいため、
「自分で本棚探せ」
と言うと、「えー?」と言いながら、俺の横に座ってくる。
ぎしりと、ベッドが鳴る。
「とってきてよ〜、ね?」
と言いながら俺をじっと見つめてくる。しかし、俺は無視を貫く。すると、ぶぅ、とした後に、何かを思いついたのか、ニヤリと笑い、俺に寄ってくる。
そして、毎朝するように、俺にふわりと抱きついてくる。そして、妙に色っぽい猫撫で声で
「お願い、とってきて…?」
俺はもう我慢できなかった。
がばりと幼馴染に覆い被さり、顔を近づける。
幼馴染は、なにが起こったのかわかっていないようだ。鼻が触れるか触れないかの距離で、俺は話す。
「毎日俺にベタベタ触りやがって。こっちは毎日モヤモヤしてしかたねぇんだよ。そっちがその気なら、こっちもその気になってもいいってことだよな」
そう言うと、幼馴染は驚いた顔をした後に、緊張した顔になって、頬を赤らめながら、目を逸らし
「…いいよ。あんたになら、なにされても…」
俺は、辞めるつもりだったが、その言葉を合図に、自分を止めることはできなかった。
俺とお前の、唇が触れた。
緊張してるが、ここでも、何気ないふり。
しばらく連絡を断っていた人
煙たがっていた人
けど血の繋がりのある人
久しぶりの電話があった
気が向いて出てみたら
何もなかったかのように話してくる
何気ないふりしてるのかな
何も考えてないのかな
長電話は疲れるってずっと言えなかったから
1時間になるから切るねって
やっと言えた
断るための第一歩
がんばったよね、わたし
#皿の中の味
ドブの味のするスープの具合はどうだ?
お口に合ったか。
とてつもなく絶望し、しかし自己愛を捨てきれず、
投げ捨てた筈の空の皿を見下していた筈だが?
ぁあ?
腹の虫が鳴るのを放っておいただろう?
まぁ、そこの皿に入っていた飯が気に食わなかったのは分かる。
大いに理解しよう。
その反抗心たるや天晴れだ。
俺もそうだった。
さぁて。
どんな味だ。
お前が初めて自分の手で掴み掛かった皿のそいつは。
あぁー俺の時は、トマトの味がした。
塩も胡椒も何もない、トマトを潰したスープだったなぁー。
「お前は?Mr.」
「... ドブの味だろ。」
「そうか。お前はもっと美味いものを食えよ。」
さて、では次に行こう。
「あんたは?Ms.」
あんたが味わった
希望の味を、俺に教えてくれないか?
あなたは何気ないふりをして、いつものようにねるねるねるねに水を加えて、混ぜ合わせました。
しかし、ねるねるねるねの色は、誤魔化せません。
あなたがどうして、あんな稚拙な嘘をついたのか、私にはどうしても分かりませんでした。
いずれにしても、簡単に嘘を付く人とは仲良くなれないと、私は思いました。
何気ないふり
いつだってキミは
何かあってもなくても
こうしてそばに居てくれるんだ
…ありがとう
すごいな、さすがだな、優秀だな、
羨ましい、私には無理だ。
その裏にある計り知れないほどの
失敗と挑戦と継続の積み重ねを
素質や才能の言葉で蓋をする。
何気ないふりをされてるんじゃなくて
私が見えないふりをしてるだけ。
#何気ないふり
何気ないふり
ラッシュアワーの
駅の通路
何年たっても
苦手です
何気ないふりで
スタスタ歩いて
みせてはいるけど
頭の中は
泡ふくカニが
反復横跳び状態なの
ぶつかりそうになると
時々
ツーステップ踏んじゃうし
颯爽と歩く
いつものあの人
お願いします
弟子にして!
何気ないふりして、台所覗きにくるのやめろ。でかい図体がうろうろしてると気が散るんだわ。
人前だとそっけない。あなたのプライドって本当にかわいい。
お題:何気ないふり
ふとした時に幸せを感じる
本当に小さな幸せ
思わず顔が綻ぶ
言葉にするのも照れくさいし
綻んだ顔を見られるのも恥ずかしい
だから何気ないふりをしてやり過ごす
そんな土曜日の昼下がり
何気ないふり
椅子に座り本を読む貴方を見る。
貴方は物語の中に入り込んでいるのか、私の視線にも気付かない。
コポコポ。
サイフォンが音を立て、コーヒーの良い香りが部屋にただよいだしても、貴方は本から顔を上げない。
そんなに面白いのかな?
私は気になって、まだ熱い2つのマグカップを持って、貴方の目の前に座る。
「どうぞ、まだ熱いけど」
「うん。ありがとう」
ねぇ、今日はせっかくの休みなのに。外も、いい天気なのに。
―――私が、ここにいるのに。
コーヒーを飲みながら、じーっと貴方の表情を見る。
じーっと。
じーっと。
そのうち、貴方の耳が赤くなってくるのを見つけてしまった。
「ちょっと、そんなに見られたら照れる!」
なぁんだ、何気ないふりしながら私の事、気にしてたんだ。
「だって構ってくれないから」
わざとふくれて文句を言うと、貴方は分かったからと言って、本にしおりを挟んだ。
「コーヒー飲んだら、散歩行こうか」
貴方の提案に、私は笑顔で了承した。
了
#何気ないふり
遠い未来のことなんて
考えたってしかたないじゃない
過去のことを今更
悔いてみたって消せるわけじゃない
だから今を
自分がどうありたいかを生きるべき
でもひとりで生きてるわけじゃない
よーく周りを見回して
一人のようでひとりじゃない
さりげなく
何気ないふりで
あなたを見守るひとがいる
だからあなたも見つめて
自分の中の心の声を
何気ないふりをしてやり過ごした。
この人は気付いていないだろう。
私がどれだけ傷付いたか。
雰囲気を壊したくなくて、また自分の気持ちに蓋をしてしまった。
傷付いたと伝えないと相手には分からないことなのに。
自分を誤魔化すことは人を欺くのと同じこと。
人を軽くみてるから自分も軽くあしらわれることが多いのに。
そう分かってはいるけれど、言えない私。
楽しかった空気をぬるくなったコーヒーで流し込む。
どうしようもない自分に深いため息をついた。
何気ないふり
今日は暑い。昨日の寒さが嘘のようだ。
まだ3月なのに日傘を必要とする日射し。
用心して厚手のジャケットにしたことを後悔しながらひたすら歩いていく。鳥達が楽しげに鳴きかわす声が聞こえる。もう春なのだ。
山道を進み目的の施設が見えてきた。ここを訪れるのは3年ぶりだ。最後に来たのは、季節は同じなのに雪がちらつく寒い日だった。
深呼吸してインターホンを鳴らす。お待ちください、と懐かしい声がしてドアが開いた。
いらっしゃい、久しぶり。
あの頃と同じように迎えてくれる。
私も変わらぬそぶりでこんにちは、と答える。
歩いてくるの暑かったでしょう。昨日は雪が降ったんだけどね。
彼はそう言いながら部屋へ案内してくれる。
ここに来るのが1日違えば、あの雪の日を思い出して昔と同じように振る舞えなかったかもしれない。
ほんの少しの違いが運命を変えるのだ。あのときも今も。