『何気ないふり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何気ないふりして視線を向けたり
何気ないふりして近くによったり
何気ないふりして話かけたり
あの頃が懐かしいなぁ
《何気ないふり》
湯のみのとなりの急須、注ぎ口がちょっぴり斜め向こうにむいてる 後ろ髪ひかれる素振りも見せまいと通り過ぎる土用の鰻屋 バレンタインデーは平常心で乗り切る バレてはいけない秘密を抱えて生きていることそのものが極秘情報 障害を悟らせまいと頑張る同僚の弱点については見て見ぬふりを通す 桜の開花を告げるニュース番組を見もせずスマホをいじりつつ、ひそかに和む口元
貴方のことを
何気ないフリをして見つめる
みつめてる理由は虫がいたとかそんなささいなもの。
でも俺にとっては
大切な時間
何気ないふりして
君の気を引こうとしてしまうのを
許して欲しい
何気ないふりして
手を繋いでいることを喜んでいるのを
許して欲しい
何気ないふりして
隣にいてくれることを嬉しがっているのを
許して欲しい
僕は表情を表に出すのが苦手だ
ダサいって思われたら恥ずかしいから
でも、それを知ってか
君はいつもそばに居てくれる
いつか何気ないふりをしなくても
お互い笑い合える時が来るかな?
僕、頑張るよ
別になんとも思わない
少し離れたって
見えなくなったって
相手から見えないなら
涙だって偽物だ
二人並んで歩く、帰り道。
君の隣に居られるのは嬉しいけれど。
今日のテストのこととか、たわいもない話ばかりで。
その度に僕は、君にとってただの友達でしかないのだと感じる。
「ていうかさ、君って好きな人とかいるの?」
そんな僕の言葉に、急にどうしたの? と可笑しそうに笑う君。
「いや、別に深い意味はないんだけどね。何となく気になっただけ。」
ふーん、と不思議そうな顔をする君。
君にとっては、何ともないかもしれないけれど。
知らないでしょ、解っていないでしょう?
僕にとっては、とても大切で。
この質問だって、「何気ないふり」をしているだけだってことをね。
〝何気ないふり〟
【何気ないふり】
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猫 ガ 此方 ヲ 見テ ル ト サ、
何 ダカ トッテ モ 嬉シ ク ナル ヨネ!
彼ラ ハ 俺達 人間 ノ コト 見下シ テル カモ
知レ ナイ ノ ニ ナ!!
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▶にゃーん!!
▶……。
▶ゴロゴロ。
実際のところ、恋人のことは閉じ込めてしまいたいと思ってる。
誰にも見せない。聞かせない。触れさせない。
そう出来たらいいのにな。
「なあ、もし、俺が…………」
「うん?」
焦げ茶色のタレ目が、俺を見つめる。
「……手料理作ってほしいって言ったら、どうする?」
言葉は、別方向に舵を切った。
「レモンシャーベットじゃダメ?」
「いいぜ、それでも」
すっと手を伸ばすと、掴んでくれる手は冷たい。その温度に安心した。
何気ないふり
よく少女漫画とかである
彼の好きな人の話
興味無いフリして
実は心の中で
気になってしょうがない
そんな経験してみたいな〜
人の目を気にしているからこそ
ある程度やらかしたとしても焦らず
目の前の事を静かに淡々と片付けていくのです
自分が焦っていては
周りの人の視線も絶えません。
「なにか問題でも?」
という目線をしておきましょう。
本当に役に立ちます。
何気ないふり
いい歳してこんなこと言うのも恥ずかしいのですが。「何気ないふり」って表現や動作がすっごく好きなのです。
後に続く言葉としては、
「助ける」
「触れる」
「見つめる」
「気にする」
これらが、ぴったりです(私調べ)。もっと他にもあるんでしょうが。
いいですよねぇ、キュンキュンしますねぇ。
なんかこう、距離を縮めたいのに勇気を出せない2人の想いが伝わってきませんか?
こんなの推し彼なんぞにしてもらえたらキュン死(死語)です、最高です。
「病院行け」と言う声が聞こえないわけでもない。
と言うことで、失礼します。
疲労ぎみend
何気ないふり
あなたをさりげなく
見つめるのは
好きなしるしだよ
その真剣な横顔も
大好きな笑顔も
何気ないふり
あなたが好きだから
なな🐶
2024年3月30日864
何気ないフリ
学のない主人公はその意味が分からなかった
物語はそこで終わり
そこから先の事は知らない
悲しいと そんな素振りは 見せません
気づかなければ 傷つかないの
─何気ないふり
三枝さん海に投げないでください
佐藤日々と友達になってください
何気ないふり
君の何気ない一言で
僕の心は傷つくんだ
きっと考えてすらないだろう
そうなっているってことを
それでも僕は
何気なく笑うふりをする
つらい気持ちを隠して
何気ないふりで手に握る。
まるで初めてじゃないみたいに。
その時のあなたの温もりはずっと忘れない。
小雨が降り出したこともあり、近くの公園のパーゴラで雨宿りをしていた。雨宿りをするまでの間、冷たい雨に風邪をひきそうになると感じた私に、カイロを差し出してくれたのは優翔だった。
「ねえ、さっきはお話聞いてくれてありがとう。優翔のおかげですこし気持ちが軽くなったよ」
「どういたしまして」
私よりも遥かに背の高い彼が年相応の爽やかな微笑みを見せてくれた。私よりも5つ下に離れている彼の頼もしい笑顔には何度救われたことだろう。
中性的な顔立ちで長い黒髪を靡かせる優翔が「俺、ときどき後ろ姿で判断されて女性に間違えられるんだよね」と困り顔で言っていたのはつい最近のことだっけ。
ついこの間まで中学生だった彼が大学生になるだけでも驚いたのにも関わらず、もうあれから2年経ってることを髪の長さが教えてくれた。優翔は昔から趣味でギターを弾いている。
よくテレビなんかで指が長くないとギタリストにはなれないって言うけど、彼の指を見たら、それは本当かもしれないと思った。
「……失恋した私のことを気にかけてくれたんでしょ?」
「へえ、どうしてそう思ったの?」
「さっき弾いてくれた曲、私が子どもの頃から好きな曲だった。この曲難しいねって話してくれたの覚えてるよ?あと一生懸命に練習してる時ほど弦が切れるって言ってたじゃん。指、怪我してるからさ、かなり頑張ったのかなあって」
「……なんで、そんなに覚えてんだよ」
理由聞いた彼が目を逸らして顔だけでなく耳まで赤くしたのは、冬の寒さのせいではないことを確信していた。
今になって思えば優翔はどんな時でもそばに居てくれた。
嬉しい時にも悲しい時にも「大丈夫だよ」と慰めて、ライブで披露する曲をいくつか先駆けで弾いてくれたよね。ずっと傍で見守ってくれたのに、どうして気付かなかったんだろう。
「あのさ……今度出掛けるか、2人きりで」
沈黙を破ったのは優翔の方からだった。
「あと、もうやめるよ。 隠し通すのは。
ずっと……我慢してたんだからな」
(お題:何気ないふり)
光がある。深淵を照らしだす唯一のもの、
我らの複眼には明るすぎるがゆえに走性たらしめるもの。翅を揺らす、羽ばたきは一つの流動を生み出して、早る心を顕にしているようだった。もっと近く、もっと近くで。
…バチンッ!
変な音がして思わず上を見つめる。丸い蛍光電灯が唯一の光としてそこにある。
その周りを、忙しなく飛ぶものたち、近所はショッピングモールがあるくらいには発展している。だが、裏山も近いので、ここにはよく虫が集まってくる。特に今は深夜帯、大抵の人が寝静まり、残っているものは、残業に追われる社員の灯すものくらいだ。
まあ、私もその一人であったが。
ピンポーン、10階です
安っぽい音に機械的な聞き慣れた声、身体はもうくたくたなのですぐに出る。
ふと、床に落ちた小さな虫に気づいた。
きっと、光に釣られて感電死したのだろう。
まあよくあることだ。
ところで人は一日に何人死んでいるのだろうか。
「変わらないな」
独り言は空を切り、誰もいない廊下に虚しく響いた。
『何気ないふり』
知人に不器用な人がおりまして、
なんでも嘘が付けないタチな人で、
どうしようもなく正直なのです。
どうしようもなく優しくて
どうしようもなく愛おしい
何気ないふり