『何でもないフリ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
当面に立って、私はふと思うのです。
嬉々として、哀愁に感じ、
悲観して、怒気に染まり、
あなたの考えがよぎり、
何かを、私は思うのです。
でも、私は毎々、何もないように
言わず、動かず、伝わず、無に流す。
とてもとても、発したい言葉があるはずなのに
その言葉が、私にとっては
この上ないほどに
痛く、怖く、形容しがたく恐ろしい。
だから私は
何もないフリを今日もする。
とても悲しく、私自身が
憎たらしい限りです。
何でもないフリ
あなたが壊した人形を 私が治してもっています
あなたが破いた紙を 私が貼り直してもっています
あなたが吐いた言葉を 私が心の箱にいれてもっています
あなたが吐露したココロを 私が拾ってもっています
いつかあなたがきづいたら、どうか大事にしてください
それまで そのまま あなたを想って
大事にしまっておきますから。
何でもないフリ していいの。
君は何も気づいちゃいない
君にとって何気ないことでも
僕にとっては大きなことだ
隣の席に座ったことも
何気ない一言に笑ったことも
些細な悩みを打ち明けてくれたことも
君にとって何気ないことでも
僕にとっては大きなことだ
君はいつも女の子の話をする
誰がタイプだの誰がイケるだの
僕にとって何気ないことでも
君にとっては大きなことだ
わかっている
僕だってそうだから
でも
君はずるい
僕には言えないことだけど
あんなにも堂々と言えるのだから
僕も君のように
堂々と言いたい
君が好きだと———
何でもないフリ
人間はなんでも無いフリして
我慢して、仮面を被ってる生き物よ、
辛かったら、我慢しないでいいのよ。
何でもないフリ
甥っ子の話
中3の2学期ごろから、学校に行くのが
しんどくなり休みがちに。
私立には合格できたが、高校も通うことができず
留年決定となった。
自分を騙して、何でもないフリをし続けたことで、
バランスを崩してしまったようだ。
甘やかすなとか無理矢理にでも学校連れて行けと
思われるが、そうじゃないんだな。
一年間見てきて思うのは、行きたくても
行けないんだなということ。
今はただ、心身ともに元気で過ごすことを
親子ともに目指している。
ねぇねぇ、今日のわたし、とってもイケてるでしょ?
ほらほら見て、こないだショップで一目惚れした、カフェオレ色のゆったりニットのセーター 素敵でしょ?
そのセーターに合わせてる、濃い紫のコットンリネンのロングスカートもナチュラルでいい感じでしょ?
このスカートはね、さりげなくAラインになってる上品なシルエットがお気に入りなの。
ダークグレーのニット帽をかぶって、足元はカジュアルにムートンのショートブーツ。
お気に入りの洋服に身を包んだ今日の私、とっておきにかわいいでしょ?
ねぇみんな、見て見て!
こんなに可愛い私を見て!
おしゃれな私をもっと見て!
...なんて心のなかで叫びながら、小心者で内気な私は、今日も猫背で伏し目がちに、自信なさげに歩いてるんだ。
何でもないフリして、街を歩いてるんだ。
何でもないフリ
心の棘がとれなくて
どうしようかと悩んでた
しばらく見ていて
可哀想になってきた
別に君を恨んでないよ
君も私の一部だから
仲良くしようよ
心がどうなってるか
教えてくれたんだよね
そんな君だから
愛おしく思えてくるんだよ
どこまで行けるか
わからないから
だめそうなら
また教えてね
何でもないフリは
いつまでも出来る
わけじゃないから
君がジンジンした時は
立ち止まることにするよ
深呼吸して
新鮮な空気を君に送るよ
思いで溢れた心が
弾けませんように
何でもないフリは得意だよ!
誰にも悟られない
自分でさえも気づかない
ジーッと眺めてた貴女の横顔。
ふいにこっちを見て、「どうしたの?」と聞いてきた。
あぁ、もう、可愛いな…。
でもそんなことは言わない。言えるわけない。
だから言うんだ。「なんもないよ」って。
何でもないフリ
よくしてしまう
ショックなことは
隠せるけど
苛々は隠しにくい
でも平気なフリをする
人に弱みを
見せたくないから
『何でもないフリ』
私は嘘をつくのが苦手だ。
嘘をついたり、空気を読んだりしても、顔に全て出てしまう。
そのせいで色んな人から嫌味を言われたり、陰口を言われたりする。
けれども、自分が悪いから、私は何でもないフリをした。
最初の頃は自分を見てくれなくて寂しかった。
けれども、自分を見てくれる人は居ない。と割り切り、甘く考えるのをやめるとものすごく楽になった。
そして、そのうち、私は何も考えないようになった。
何をするにも、何がしたいのか、何が好きなのか、何が嫌いなのか分からなくなった。
そのうち、それが嫌だと感じなくなり嘘をつく事ができる。というか、その事が嘘だと感じなくなった。
本当に、これは“楽”なの?
「私、この人むっちゃ好きやねん!
歌声が通ってて綺麗で……いつか、こうなりたいなぁ。もうまじで聴いて欲しい!!」
「あはは〜覚えてたら〜」
「絶対聴かへんやつやん。
聴いてや??」
「わ、わかったって、今日帰りの電車で聴くわ。」
すきま風のように入ってきたその声、会話はとても澄んでて未来に溢れていた。
そして、その帰り道私はその人が言っていた人を調べ、聴いた。
本当に、すごかった。
小刻みに鳴るドラム。
それに乗っかるように揺れ動くメロディー。
そして、その中心には太陽のような、そんなあたたかく、でも力強いものがあった。
その日から、私は何かが変わった。
それが何かは分からないが、
私は「なんでもない。」と言うのを辞めた。
相手に伝わらなかったら、言い方を変えたりして何度も伝えた。
そしたら、相手も真剣に見つめてくれた。
嫌味や陰口を言う人もいる。
けれども、私のことをしっかりと見つめてくれる人もいる。
ただ、自分から動かないと。自分も相手のことを見つめないと応えてくれないだけで、ちゃんといる。
“何でもない“と、“見ない”ことが、
“何でもないフリ”だと、やっと気づいた。
何でもないフリしてないでさ、少しは吐き出してみたらどうなの。
何でもないフリ
「あんたはいらん」
そう言われて私は何でもないフリをした。
みんな平気じゃないけど
平気なフリして生きてるだけなんだって!
これね、SixTONES松村北斗のあるドラマ
での
セリフなんだけど
これ聞いた時
たしかになってって思って
俺も、、少しそうかなって
いや、他の人からしたら
平気なことかもしれないけど
俺からしたら
平気なことじゃないんだよ
テーマ:何でもないフリ #29
※この物語は#20からの続編です
ミデルと別れて僕は王宮へ向かった。
ーーガチャッ
僕がドアを開けると一人の執事が出迎えた。
「坊ちゃま、おかえりなさいませ」
優しい声で言うのは、忙しい父母に代わって僕の世話をしてくれているリオだ。
「ただいま」
僕はそういったあと、すぐに部屋へ行こうとした。
「坊ちゃま? どうかなさいましたか?」
リオは何かを感じ取ったように言った。やはりリオにはわかるのだろうか。僕とずっと一緒にいてくれたから。
「ううん。少ししたらまた、出かけるから。母上と父上には…。言わなくていいから」
そう言って部屋へと駆け足で向かう。
何でもないフリをするのって難しい。
特にいつも一緒にいる人にかくしごとをするのは。
でも、僕は決めたんだ。だから……
何でもないフリ?
そりゃぁしたわよ
傷付いてないフリ 平気なフリ
いろいろ円満にやっていこうとすれば
必要な場面、いっぱいあった
でも
そういう場面はよく覚えてて
あとあと良い関係ではいられないの
いっときの円満は
本当にいっときだけのことね
皆んなが嫌いなあの子。
私は周りに秘密であの子と仲良くなった。
放課後、私とあの子で、今度2人で遊ぶ約束をしようと話してた時に、
私の大親友にあの子と私が話しているのを見られてしまった。
大親友は私にこっそり
「ねぇ、何話してるの?あんまり仲良くしない方がいいよ。」
と言ってきた。
あの子は多分、この話が聞こえて気まずそうにしてた。
だけど私は皆んなから、仲間外れにされるのが怖くて
大親友に
「うん。そうだね。あんまり話さないようにするよ。」
と言ってしまった。
そしたらあの子は泣きそうな顔をして
「…暗くなるから早く帰った方がいいよ」
と傷ついてるけどあの子は“何でもないフリ”をした。
寒さも日に日に強くなる12月。
外は明らかに寒く家はぬくぬくと温かい、それは人でなくても分かるはずなのに。
「チャコ、遅いなぁ……」
時計を見ると21時をすぎていた。
チャコ--私の家の飼い猫は、家と外を自由に行き来している。
例年、冬場は寒いからか、お散歩程度しか出掛けないのに、ここ数日は朝早くから夜遅くまで帰ってこない。
不安に感じていると、扉がガラガラと音を立てた。きっとチャコが帰ってきた音。
いつものように、台所のエサを食べて、二階へと階段を上る軋み音がした。
エサを片付けに台所に向かう。
(……あれ?)
エサがほとんど食べられていない。
なんだかおかしい。私もようやく気づいた。
猫は心配をかけないように、何でもないふりをすると聞いたことがある。
そういえば、階段を上る音にいつもの軽快さを感じなかった。
(ペットキャリーバッグ、どこやったっけ……)
私はガサゴソと探し物を始めた。
【何でもないふり】
「何でもないフリ」
何でもないフリなんて、したくないし
して欲しくないな
そんなに落ち着いてほしくないし
落ち着きたくもない
貴方だからそう思う。
唐突に逢うのはいつも夜で、グループで飲んでいるところに、一緒に飲もうよと誘われるのが、いつものパターンで。
こっちはひとりでポツンとしてるし、スマホ観ながら飲んでるし、で、寂しそうに見えるのかもしれないけど、いや、リラックスしてるだけなんだが。
同級生で、地元では自営業の娘で自己紹介もしやすいというか、個人情報ダダ漏れで。
わたしの声は通りが悪いから、飲み屋では特に顔を近づけないと、言ってることを聞き取ってもらえない。
「キスされるのかと思った」
「私にその発想がないの、知ってるでしょうに」
…そんなのしないよ。君を好きな気持ちは消えないけど、私にも大切な人がいるんだから。
自分にこんなシチュエーションを経験する瞬間が来るとは、君に好きだと言っては振ら続けた3年の間には想いもしなかったよ。