『今一番欲しいもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「今一番欲しいもの、かぁ…強いて言うなら推しのグッズかな。」
「あなた…ほんとに推しのことしか頭にないのですね…」
「当たり前やろ」
そんな即答しないでも…。
彼は普段からそうだ。推しのこと以外には基本無関心。物欲もそこまである方ではない。
そんな彼に欲しいものを聞いた理由…それは彼に誕生日プレゼントを買うためだ。
だが、推しのグッズか…。
彼の推しているグループはあまりグッズを売り出していない。そのため、入手が困難なのだ。
聞いた日から数日後…
彼の誕生日になった。
「誕生日おめでとうございます。…これ、気に入ってもらえるかは分かりませんが…」
私が手渡したのは…手作りのキーホルダーだった。
Se○iaで買ってきたオリジナルフォトインキーホルダーというものに、彼の推しが描かれたネットプリントを切ったり貼ったりして作った簡単なものだが。
「おおー!!!!!ありがとう!!!!めちゃくちゃ嬉しい…!」
心から喜んでもらえたようで、こちらまで嬉しくなった。
彼の笑顔が見れるなら、また作ってみようかな…。
「お前は、欲しいものあんの?今一番欲しいもの。」
「私…?私は…」
私が今一番欲しいもの、それは
彼の笑顔、かな。
もう既に得てしまっているけれど。
灰を足で蹴り飛ばす。
地面はうっすらと積もった灰で埋もれている。
コンクリートも鉄筋も剥き出しで、崩れている。
ボロボロのビル群を、唾を飲んで私は歩く。
水と食料を探さないと。
一年前、塩水が降って、この世界は少しずつボロボロに欠けていった。
塩の香りは、色々なものの酸化を運んできた。
何もかもが錆びつき、削れ、少しずつ倒壊した。
ボロボロに崩れて、最後まで分解されたものたちは、やがて灰のように大地に降り積もっていった。
今では、外を歩けば、一センチほどに積もった灰が、いつもいつでも爪先に引っかかる。
手持ちのラジオがノイズを吐いている。
灰が隙間に紛れこんでしまったのだろう。
すれ違う人は誰もいない。
スマホを取り出す。
二年前、友達と撮った写真。
五年前からつけ始めた日記。
まだ日常が日常だった時に吐き出した愚痴のメモ。
いつか手に入れたかったほしい物リスト。
とても懐かしい。
見るだけで、あの時のことが込み上げる。
今となっては全てが過去のもので、ボロボロに崩れ去ってしまった気がする。
あの頃私が欲しかったものは、
誰からでも愛される魅力。
最新型のスマートフォン。
友達と掴む勝利。
志望校に行けるだけの頭脳。
私だけの個性。
好きな曲の入ったアルバムとCD。
こんな世界で生きるためには、あまり実用性がないものばかりだったけど、あの頃の私は、確かにそれらが一番欲しかった。
じゃあ今は…?
灰にまみれたこの世界で、塩の匂いと寂寥感を吸い込みながら歩くこの世界で、私が欲しいものはなんなのだろう。
分からない。
私が今一番欲しいもの…
手元のスマホに視線を移す。
灰にまみれる前の私の生活が写っている。
友達が、家族が、好きだったものが笑っている。
私が今一番欲しいもの…
込み上げてきた涙を飲み込む。
水分をこぼすのはもったいないから。
私が覚えていなきゃ、私が生きていなきゃ、
この世界の灰にまみれる前を知る人がいなくなるかもしれないから。
私の日常が、消えてしまうかもしれないから。
前を向く。
塩の匂いがむせかえる。
私が今一番欲しいもの。
それは壊れることのない記憶媒体かもしれない。
塩が降る前の私の日常を永遠に伝える、何かが。
ボロボロに崩れたコンクリートが爪先に積もる。
灰のビル群の中の視界は、随分と広かった。
今一番欲しいもの…。
欲しいものは、色々ある。
お金・時間・自由・健康・才能・平穏な日常・etc…。
あげていったら切りがない。
欲しいという感情が──心が「良い」と感じ、手に入れたら「幸せになれそう」という想像からなるものだとしたなら──欲しいと思うものの数は、そのままこの世界にあるものへの興味と同数になるのではないだろうか。
欲しいものの数だけ、この世界に興味がある。
こう解釈すると、欲しいものが多いのは別に悪いことではなく、そこに上下を作る必要もない気がするが…さて…。
純粋に欲しいと思う感情と貪欲は、紙一重。
故に、守るべきは倫理観のみで、あとは自由──。
それくらいの緩さが自分には丁度良い。
欲しいものは興味があるから欲しいのであって、そこに一番も、二番も関係ないのだから。
『今一番欲しいもの』🧡
服。
かわいいもの欲しいし
オシャレだってしてみたい。
資格。
今よりもっと
自分を磨きたいし
自信をつけたい。
でも何よりも欲しいものがある。
”自由”
誰にも邪魔されず
生きていきたい。
今一番欲しいものは
健康な身体です
以上!
おやすみなさい!
「今、欲しいもの?」
急に聞かれても、欲しいものが出てこない。
考えない時には物欲はあるはずなのに、出てこない。
あ、そうだ。
自分のことを理解出来る心。
それが欲しいかも。
どうせ、鼻で笑い飛ばされそうだけど。
それが貰えたら、自分のことを少し、好きでいられるかもね。
お題 今一番欲しいもの
「あ〜つ〜い〜」
青年は茹だるような暑さの中で、恋人を待っていた。
周りを見渡して、陽射しから逃げるように日陰の中に入る。
彼女は仕事が休みなので、ランチの時間だけ会おうと数十分前に呼び出してしまった。
『暑いから病院まで迎えに行きますよ』と、言われたものの、待ち時間も少ないことが分かっているから、軽い気持ちで大丈夫と笑って返したことを後悔する。
「いくらなんでも暑すぎる……」
ほんの少し前に土砂降りの雨が降ったのが、またよろしくない。湿度を上げるだけあげ、陽射しとの相乗効果で不快になるほどの暑さになっていた。
「いやー……ごめぇん……早く来てぇ……」
ぐったりと壁に寄りかかっている青年の前に、見覚えのある車が止まった。
「お待たせしました、乗ってください!」
青年の様子を見て、慌てた恋人が窓を開けて叫ぶ。青年は言われるがまま、車に乗ってシートベルトをした。
車の中は陽射しがある中でも、とても涼しい。
「暑い中、待たせてごめんなさい」
「いや、どう考えても今回は俺が悪いでしょ。あんなに暑くなると思わなかった。はあぁっ、涼しいぃー!!」
あまりの暑さに、青年は車の中で叫び出す。限界値に近いくらい暑かったのかと、彼女は運転しながら苦笑いしていた。
「そんなあなたに、座席の後ろにあるクーラーボックスを開けて欲しいです」
「へ?」
運転しながら、嬉しそうな声の彼女に青年は首を傾げた。そのまま自分の座席の裏にあるクーラーボックスの紐を持ち上げて手前に持ってくる。
クーラーボックスを開けると、そこには固定された飲み物があった。
それは緑色の炭酸飲料に、アイスクリームと更にそのアイスの上には鮮やかなサクランボがちょんと乗っていた。
「え、クリームソーダ!!」
「はい! アイス、溶けてないですか?」
「ないない、やった! 嬉しい!!」
「ふふ、喜んでもらって良かったです。お店に着くまで飲んでてください」
「ありがとう! 今、一番欲しいものだよ!」
青年は真っ先にアイスにかぶりついた後、炭酸飲料にも関わらず、一気に飲み干した。
「ありがとう、生き返るー!」
おわり
お題:今一番欲しいもの
『あなたのそばに』
声と引き換えに
人間の足を手に入れた
人魚姫のように
何か大事なものを失わないと
一番欲しいものは得ることが
できないみたい
最後は泡になって消えてしまうと
わかっていても
あなたのそばにいたかった
#今一番欲しいもの
【今一番欲しいもの】
今一番欲しいもの
それはお金などではなく
お金で買えないもの
『愛』『仲間』『家族』『時間』『信頼』 など
お金はもちろん欲しいけれど、
大事なのはお金で買えないものは沢山あるということ
お金よりも大事なことがあるということ
お金があっても信頼などがなくては生きていけない気がする
お金よりも大事なことがあることに気づいて欲しい
『今一番欲しいもの』
特に欲しいものはない。
私が真っ先に思ったことだ。
私はお金持ちでもなければ、バリバリ仕事ができるわけでもない。友達が多いわけでも充実した趣味があるわけでもなく、ましてや恋人がいるわけでもない。
家族仲は悪くはないが、特別良くもない。既に母は他界しているし、母方の祖父母も後を追うように亡くなった。
物欲が無いのではない。
ただ与えられた今、この時を謳歌するのに特別なものを必要としていないのだ。
なんとなく日常で必要なものは自分で手に入れられる。高価なものを欲しいとは思わない。自分自身の身の丈に合ったものが一番しっくりくるからだ。
これは目に見えないものにも言えることだ。
よく友人が「恋人が欲しい」と口にしていた。
私は愛されたいのかなと思っていた。だが、ただ愛されたいのであれば家族や友人でいいではないかと考えた。何故なら、その友人は家族からも他の友人からも愛されていたからだ。つまり、“恋人“という存在に愛されたかったのである。
しかし、一方的な愛では上手くいかないのが人間というもの。愛されるには愛さなければならない。友人にはその覚悟があったのかも知れない。尊敬する。私にはそのキャパがないから。そう考えると“恋人”も身の丈に合わないんだと実感する。
少し寂しい気もする。
もしかすると私が一番欲しいものは自分自身の中の余裕かも知れない。
今一番欲しいもの
私を世界で一番愛してくれて、
同じだけの愛を返せると思える相手
「今一番欲しいもの」
「今、1番欲しいもの」
これを見た時、頭には何も浮かんでこなかった。
言ってしまえば欲しいもの自体はある。
メイク用品やスマホカバー、小説にゲーム。
しかしそれらは、今私が本当に欲しているとは思えなかった。
それより、私は人間が持つ「記憶」が欲しい。
映画や小説、ドラマに動画、ゲーム。
それらの娯楽は、初見で見た時、感動を覚える。
基本、内容を二度以上見ることは無い。
だが、あまりに気に入ってしまうと、
「また見たい。」
そう無意識に感じてしまう。
他にも、「久々にもう一度見てみよう。」
そう思うことだってある。
しかしそれらは、何度見たって、初見時のような感動や苦しさを感じることはないのだ。
それも、もう忘れてしまった感銘なのに。
そんな感情を一度も忘れることがないのなら、
私はどれだけ幸せに生きてこられるのだろうか。
今欲しいもの?
それは家族かな
一人でいるのはなんか寂しいし
一人で食べるご飯は正直あんまり、というか
家族がいた頃は良かったな
そりゃあ兄弟は憎たらしい事もあったけどさ
いなくなったらいなくなったで寂しいじゃないか
両親や祖父母、先祖がいたからこうしてのんびり暮らせる
今の私には家族なんてもはや夢のまた夢かもしれないけどさ
歳が歳だからといっても周りに人はいるだけまだましかもしれないけどね
体動かしてなんとか動ける間だけでも楽しめるならそれだけで十分よ
「老後の楽しみ」
今、一番欲しいもの???
なんだろね。
あ、強いて言うなら
君が欲しい。
君が好きだから。
今一番欲しいもの
君。
今一番欲しいもの
自分が何を欲してるのかを知る心
「そういえば、貴方が今一番欲しいものってありますか?」
「え…?」
彼からいきなりそう聞かれて、私はきょとんとしてしまった。衝動的にあれが欲しい、と言うくらいには物欲はあるはずなのだが、いざ聞かれると何も出て来ない。
「そうだねぇ…強いて言うならあなたと過ごせる時間が欲しいかな」
あなたが傍に居てくれればそれでいい、と言おうとしたのだが、少し焦って若干キザな答え方をしてしまった。これを聞いた彼はどう反応するのだろうと様子を伺うと、悩んでいるようだった。
「そうですか…いきなり聞かれても困りますよね」
この時、私はなぜ彼がそんな事を聞いたのか分からないでいた。
それから数日が経ち、仕事から帰ってくると彼は玄関で出迎えてくれた。
「お誕生日おめでとうございます!ケーキを用意したので、一緒に食べましょう」
そう言われてリビングへ連れて行かれると、テーブルの上にチョコレートケーキが用意されていた。それも、チョコレートのメッセージプレートと、ロウソクがデコレーションされていた。
「そっか、私今日誕生日だった…!」
「さぁ、一緒にお祝いしましょう!これ俺の手作りなんですよ」
誕生日にサプライズを用意してくれたことが嬉しくて、私は彼と一緒に幸せな誕生日を過ごした。
「最高のプレゼントをありがとう」
テーマ「今一番欲しいもの」
今一番欲しいもの
叶わないからと諦めたガラクタみたいな夢が足元に転がっている。今一番欲しいものなんて聞かれたら、それを拾ってしまいそうで怖くて切なくて、どうしようもなくなりそうだ。
日々家
学校でも家でも
どう頑張っても怪我しちゃう
僕は何かした訳じゃないのに
でも小説を読むのは好きだから生きるんだ
今日はうんがわるかった
頭をなぐられた
すごくいたかった
でも絵本をよむのは好きだから生きる
いたいよつらいよ
なんでぼくだけこんなめにあわないといけないの
クラスのみんなもパパもママも
みんなぼくをいじめるの
きようはおそらににじいろのちようちよがとんでたよ
みんなのいたいいたいことばはもうきこえないよ
ぼくのじんせいはなにももらえなかつたよ
だけどせめて
あいだけはほしかったな
まだいきたかったです
今1番欲しいもの
Switchにミシン、電動自転車、推しのグッズ、PC、、、
あげたらキリがない、強欲なじぶん。
1番欲しいのは謙虚な心かもしれない。