『些細なことでも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【些細なことでも】
ほんのちょっとした日常の些細なことでも、君となら空前絶後の素晴らしいロマンチックなイベントになる。
だから軽くは誘えないんだよ。
新しいラーメン屋とか、人気のサウナとか、普通のところには。
全然誘ってくれないと、隣で膨れっ面の恋人に言い訳する。
理由にならない、とクッションを抱えて不満そうな恋人は言う。
些細なことだからいいんじゃん。
いまさらロマンチックはいらない。
オマエにそんなこと似合わないし?
普通のなんてことない所に一緒にいたい。
──ひょっとして、プロポーズされたんだろうか。
お母さんは声がおおきい
ひとに不満があるときも
こころの声を漏らさずにはいられない
今のなくない??
マジありえないんだけど。
みたいなことを
平気で周りの人に聞こえる声で言う
そんなお母さんの
人としての幼稚さや品の無さが嫌い
─
わたしは、この人から生まれてきたんだね
私のことは放っておいて。
私を護ってばかりだと、貴方は傷付いてばかりじゃない。
そう言って泣きじゃくるお前に、俺みたいな頭の悪い奴は気の利いた言葉なんて吐けない。
だから、まあ、適当に台詞を並べ立ててみる。
些細なことだ、お前を助けることなんて。俺が生きるための暇潰し程度のことなんだから、気にしてんじゃねぇよ、と。
──お前が死んだら、どうせ俺は生きていけねぇんだから。
けれど、何故か最後に思い浮かんだ言葉だけは口にすることができなかった。
【些細なことでも】
お前にとっては些細でも、
私にとっては一大事。
こっちの気も知らずに、
決めつけるお前を軽蔑する。
その上適当ほざいて、
知ろうともしない。
なのに近くで粘着はする。
それほどのゴミが、
この世界には尋常じゃないほどいる。
一度己をみてから、出直して来い。
いや、もう一生来るな。
自分にそう語りかけた
白いTシャツのわずかな赤い汚れ
いつもはそんなの気付きもしないで洗濯してしまうのに、なぜだか手に取ってスッと匂いを嗅いだ
甘い匂い
きっかけはあれだったな
あれが引っかかって、ナビの足跡なんか見たけど消されてたし
ご飯のレシートは2人分だし
ついでにテーマパークのレシートもあったよね
私も子どもたちも行った事ないのにね
隠してるつもりなのか
隠すつもりもないのか
腹が立って
悔しくって
哀しくって
惨めで
無理やり笑って
やり直そうとして
笑顔が固まって
バカらしくなって
呆れて
呆れて
呆れて
諦めた
それからは、日々隠そうと色々取り繕う愉快なあなたを、なんか些細なことでもありましたか?と、毎日同じ顔で見過ごしてる
『些細なことでも』
神経質というほどでもないですが、日常生活での変化に気づいてしまいます。
変化とは良いことばかりではない、そう悪い変化もあるのです。
私は大学生の頃からすた丼の店が好きでよく通っていた、パンチのきいた肉が実にご飯にあう。メシ増しは当たり前でその上肉増しメシ増しなんてすることも多々あったしコッテリ自分好みに食べられる油そばをつけることも多かった。
すた丼の店は確かにすた丼がメインではあるが、他のメニューもオススメだ。肉とピーマンを特製のタレで炒めたニクピーも美味かった。すた丼にはない食感が好みでよく注文した。この他に外せないのがチャーハンだシンプルなチャーハンにすた丼の肉はもちろん餃子や新名物からあげもあう、メインであり名脇役。
しかしそれも今は昔すた丼のトッピングや季節のメニューの充実したすた丼屋にはニクピー丼もチャーハンも油そばも餃子すらない。
多角的なチェーン店展開によるものか、熱気を感じられた厨房のガラス窓は木の壁に。調理のLIVE感の喪失は味にも直撃、熱気の感じられない侘びしさと寂しさでデカ盛りにも関わらず心が震えない。
メニューを1つ無くすというのは些細な事でも、それがいくつも重なると熱狂的に通っていたあの頃には戻れないそう感じる。味つけだって卓上の調味料で好みの味つけにするそうそう変化していないはずだ。変わったのは私の心なのだろうきっと老いへの入口なのだ。
些細な事でも
※反省点 いい変化に関して書こうかなぁと開いた時には思ったのですが、早々に悪い変化の話に。具体的な名前を出したのはそれだけ私の喪失感の現れかなと思います。ここまで語って最後の締めの文章はもっとパンチだしたかったかなぁ、そこは今のすた丼と同じですね(苦笑)。
ある日の休日
夕食なに食べたい?
…[なんでも良いよ]
そうか。。じゃ和食か洋食どちらが良い?
…[洋食で良いよ]
洋食で良い、、、で良いか、、、
もし[洋食が良い]と言われたら
料理のやる気スイッチは
100パーセントになったはず
で と が の違いだけの言葉
些細なことだけど……大切
お互いの好きな事、嫌いな事。
好きな食べ物、嫌いな食べ物。
得意な事、苦手な事。
そして、本人すら知らないような、あいつの小さな癖。
お互い一緒に過ごしていくたびに
あいつとの思い出もあいつ自身の事も
どんどん知れて、どんどん分かっていく。
些細なことだけれど、俺にとっては大切で、大きなことなのだ。
#些細なことでも
47作目
些細なことでも
嬉しくなっちゃうの。
【些細なことでも】#36
なんで言ってくれなかったの?
そういう事をさ、なんで俺には話してくれないの?
そんな些細なことまでイチイチあなたに報告しなきゃいけないの?
「付き合ってるなら当たり前」あなたの口癖
自分の知らないこと話すと途端に不機嫌になる
すごくステキな人に思えたから付き合ったけど
ずっと独り身だったのには、それなりの理由があったんだね
別れましたけど!
塵も積もれば山となる
雨垂れ石をも穿つ
千里の道も一歩から
一文銭も小判の端
涓涓塞がざれば終に江河となる
積羽舟を沈む
―――小さなことからコツコツと
#62【些細なことでも】
『些細なことでも』
やったー!今日から復活!
…。
汚い洗面台
…。
洗われない洗濯物
…。
ゴミが散らかる部屋
私何を忘れてるんだっけ。
あなたにとっては
些細なこと
私にとっては
些細なことでない
あなたから
遠くへ行くと
さらっと言われた
「やっと来月有給が取れて
海外旅行へ行くことにしたんだ
イタリアへ!」
えっ?イタリア?私がずっと憧れてたイタリア…
しかもあなたは大型連休まで取って
10日間も行くと言う…
私があなたにイタリアの良さを
ずっと会う度話してて
いつか一緒に行こうねって約束してたのに…
明日のランチはイタリア料理にしてやる!
っていう夢を昨日見ました
僕の友達は繊細さんだった。
もっと早くに気づいてあげられれば良かった。
大体のことしか
気づいてやれなかった
気づいてたらまだ隣で
笑ってたのかもしれないのに
【繊細なことでも】
あの子が何も喋らなかった頃を知っているから
君がどんな些細なことでも、自分から話してくれるのが嬉しい
_どんな些細なことでも_
一期一会。
人生は確かにそうだと思う。
けれど、それなら。悪いところを見つけるより、
素敵なところを見つけたい。
少しでも誰かを、あなたを。
好きで過ごしたい。
いつか会えなくなるかもしれないのなら。
アルバムに残すのは、きらめく方がいい。
それがきっと、宝物になるから。
「些細なことでも」
【些細なことでも】
眉間のシワの深さ、1時間あたりのため息の回数、コーヒーに入れる砂糖の数。ひとつひとつは小さなことだけど、その全てを観察して統合し、私はキーボードの上を走る君の手を横から強引に掴んだ。
「はい、今日はここまでね」
「え。いや、でも締め切りが……」
「君のことだから、どうせ三日前に余裕を持って終わらせようとかしてるんでしょ。何度も言ってると思うけど、締め切りっていうのは当日中に間に合えば良いの」
まったく、ワーカーホリックにも程がある。どこからどう見ても脳が限界を訴えているんだから、とっとと休めば良いのに。目を離すとすぐに自分で自分を追い込んでしまう君には呆れてしまうけれど、そんな君をいつまでも見捨てられない私の性分も大概だった。
「ほら、お風呂沸かしてあるから入っておいで」
勝手に上書き保存をし、ノートパソコンをばたんと閉じる。そこまでしてやればようやく、君は小さく頷いてのろのろと立ち上がった。
締め切り付近じゃなければ頼りになる人なんだけど、この時期だけは本当にダメだ。一人にしておいたら三日で倒れてる気がする。
だから私はどんな些細なことでも、君の体の悲鳴は絶対に聞き逃さない。まずそうな時は無理矢理にでも休ませてあげるんだって決めている。いつもは君に助けられてばかりの私が、たった一つ君にしてあげられることだから。
さて、君がお風呂に入っている間に、アロマを焚いてハーブティーを入れておこう。湯船で撃沈されてても困るから、10分経ったら声だけかけに行って。
君を穏やかな眠りに導くための手順を頭の中で考えながら、私は並んだアロマオイルの中から君が一番気に入っているラベンダーの香りのものを手に取った。
「些細なことでも」
私には親友がいない
親友って何なんだろうか?
連絡を取る友達はいるし、ライブや舞台に一緒に行く人もいる
でも、親友かと問われると違う気がするし…。
小学生の頃は、「うちら親友ね!」なんて言ってきた子もいたが…。
友達からカツアゲはするし、陰口は言うし、「秘密事なしね!どんなことも1番に報告!」なんて在り来りなルールみたいなのを設けられて、結局自分は秘密事ばかりみたいな…。
そもそもカツアゲするような人を親友だとは思えないし、思いたくもない。
「親しい友達」と書いて親友だけど、定義とかあるんだろうか?
ライブや舞台の話、バイト先での愚痴とかを話せても、昔テレビCMであったような「あ、虹!」とか「可愛い猫いた!」とか些細な話が出来る友達がいない。
こういう一見「どうでもいいようなこと」を話せる人をきっと親友だと言うんだろう
そして、なおかつ何かあった時に何も言わずに手を差し伸べてくれるような人を。
今ある交友関係を大事にして、その人たちの変化に気づけるようにしよう
どんな些細なことでも気づけるように
ささいなことでも
その人は今日も歩いて5分のスーパーに居た。
私の好きな店員さん。
このスーパーはセルフレジでも無く、昔ながらのお釣りも手渡し。
ご年配の方にも優しいシステムだ。
「今日、醤油が安いね~。」何て、気安く話してくる近所のおっちゃんにも笑顔で「そうですね~。私も帰りに買って行きます。」
気さくな人柄。
隣のレジの方が空いていても、決まってこの店員さんのレジに並んでしまう。
きゅうりに味噌、冷凍うどん…手際よくレジ打ちが進む。大容量のお買い得こま切れ肉のパック。手元のシャカシャカのポリ袋にさっと詰めてくれる。
この気遣いが嬉しい。
些細なことなのに、今日1日気分も良くなるから不思議だ。
レジカゴが重い時など、後ろのセルフで詰める棚まで、さっと移動までしてくれる。
私は、お年寄りでも小さい子供でも無い、平凡な主婦なのに…。
そんな些細なことでも、私にとってはとても光栄なこと。
ちょっと大げさかもしれないけれど…。
日常の小さな幸せ。
綺麗で良い香りの花に吸い寄せられるミツバチのように、
又次来た時も、この店員さんのレジに私は並ぶだろう。
些細なことでも
繋がることも
切れることも
深まることも
全てまとめて縁だ
#7