『世界の終わりに君と』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世界の終わりに君と
朝寝坊がしてみたい
昼下がりのベランダで
晩ごはんのはなしをしながら
明日の旅行の準備をしよう
まずなんの変哲もない朝食を摂ろう。
白いお皿に目玉焼き。夕飯の残りの玉ねぎスープ。あなたの好きな珈琲と私の好きな紅茶を淹れて、ふたりで食卓を囲むのだ。
ナイフとフォークで半熟の黄身を半分にするあなたを眺めながら、あたたかな紅茶を飲んでいたい。
それが終わったら部屋を出て、近所の公園で散歩をする。そろそろ見納めの桜の花びらをつまむあなたの隣で、あなたの手のひらの温度を感じていたい。
ふたりの部屋に戻っても、世界の終わりなんて知らない顔をして、いつも通りの日々を続けるのだ。
おなじベッドに潜り込んで、優しい微睡みに沈みたかった。
来なかった世界の終わり。
あなたのいない静かな朝に。
私はひとり珈琲を淹れて、窓から見える雲ひとつない空を見上げていた。
宇宙でハネムーン。
君も
僕も
永遠に(とわに)
永遠に(えいえんに)。
世界が終わるからなんだ。
僕は君と一緒にいられるだけで幸せなんだ。
住む場所がなくなったら、探せばいい。
なんにでも言える、『探せばいい』。
今、僕達はそれを探しながら、
甘い、甘い、蜜のようなひとときを過ごしている。
〜世界の終わりに君と〜
世界の終わりに君とはいっしょにいない
最後は一人で
最果ての島の浜辺ペリドットのような海を見ながら
あの秘境の山のてっぺん
滅んだ王国の宮殿の石畳で夕日につつまれながら
今はない故郷の子供の頃遊んだ池のほとりで懐かしい空気をすいながら
私は一人で静かに滅ぶ
世界の終わりに君と、ダンスでも、踊ろうか。
型も足運びすらも知らないけれど、ただくっついて身体を揺らして回るだけでもそれらしくなるだろうか。
世界の終わりはどんな形で訪れるか分からないけれど、僕は君の隣にいたい。
君は?
もし僕と一緒にいてくれるならば。
――――結婚しようよ。
ここは世界の果て。
地獄の底から伸びる手が貴方を叩き潰す最果て。
でも終わりじゃない。
だから地獄なのだと思い知るための場所。
そう、ここはアルカトラズ。
こんな所まで来ないと生を感じられなかった貴方を看取る場所。
明日世界は終わるらしい
突然知らされた事実に、テレビもネットも騒がしい
たくさんの人が泣き出したり、怒ったり、なんとかしろと叫んでいる
動物も何か感じるものがあるらしい
窓の外では大量のカラスが鳴き声をあげ、犬が吠え続けている
だけど、僕には関係ない
僕にとって、世界はとっくに終わっていた
あの日、君がいなくなった瞬間から、僕の時間は止まってしまった
世界が終わるなんて、僕にとっては今さらだ
窓の外に目を向ける
真っ赤な真っ赤な夕焼けが見える
君と一緒に見られたら、良かった
世界が終わる前にお気に入りの本を読もう
# 26
どんな世界?
住む世界が違うって
ラベルを貼られることもある
ちょっとした価値観が違うだけで
住む世界まで違ってしまう?
そんな世界なんて
終わりにしようよ
今まで違う世界の人だと思い込んでいた君と
わかりあえたら
新しい何かを発見できるかもしれないね
@世界の終わりに君と
僕にとっては君が世界。
君が笑えば僕も嬉しい。
君が泣いたら僕も悲しい。
君は僕の世界。
君がいれば他はいらない。
命だっていらない。
でも、今日で世界は終わる。
僕の世界が今日なくなったんだ。
世界のない僕は生きていけない。
終わりは一緒がよかったな。
この世界が終わるなら、
最後は君と過ごしたい。
この世界が終わるなら、
最後くらい勇気を出して
伝えておこうか
“好きだ”って。
世界の終わりが来た時は、君と社交ダンスをしよう。
手を取り合い、見つめ合いながら、そして2人で回りながら、一緒に走馬灯を走らせる。
後悔はさせない。約束する。
「『明日世界が終わるなら』みたいなお題なら、先月書いたな。『明日終わる店』の話ってことで」
今回は何終わらせようか。某所在住物書きは過去投稿分の物語をスワイプで探しながら、ため息をつき、物語の組み立てに苦労している。
6月3日頃の「失恋」のお題から4日連続、「職場の先輩が昔酷い失恋したらしい」という物語を引っ張ってきた物書き。5日目も「明日終わる恋愛の世界で誰かと」などと書き始めては、きっと飽きるであろう。
「……ソシャゲの世界の終わり、サ終に、誰かと?」
そういえば某DiVEが世界終了発表してたな。
物書きは考えるに事欠き、別の話題に逃げた。
――――――
最近最近の都内某所、稲荷神社に住む子狐は、不思議なお餅を売り歩く不思議な子狐。たまに「誰か」の夢を見ます。
それは神社にお参りに来た誰かの祈り。お賽銭を投げ入れた誰かの願い。お餅を買った誰かの嘆き。
実在した過去の場合もあれば、いつか来てほしい未来のときもあります。
今夜の夢は、前者の方。中でも何かが「終わる」日の詰まった、欠片と欠片の夢でした。
『来月で、辞めたいと思っております』
ひとりの偉そうな人間が、こちらを向いているごっちゃとした部屋で、誰かがおじぎをしています。
偉い人の座る椅子の近く、テーブルの上には、何か封筒がちょこんと置いてありました。
『この世界で仕事させて頂いてまだ短いですが、私には合わないなと気付きまして。終わりにしようと』
難しい言葉ばかりで、小狐にはほぼバツバツマルマルの記号文字。それより窓の外の桜が気になります。
『今月いっぱいだけ、一緒によろしくお願いします』
きっと、フキの季節です。小狐はフキの肉詰めが食べたくなってきました。
『呟き見た?サ終の告知。9月だって』
場所も、時も「誰か」も変わって、初夏。
目の前のオバチャンが、寂しそうな顔をしています。
『あと3ヶ月で終わっちゃう。ホーム画面、ガチャで初めて引いたSSRの子にしようかなって』
子狐はオバチャンの近くに、しっとり汗をかいたコップと、その中を満たす何かの飲み物を見つけました。
きっと、甘い何かです。小狐は飲み物そっちのけで、かき氷も食べたくなってきました。
『本当に変えるのか。よくも、まぁ……』
またもや別の場所。窓の外はチラチラ散り落ちる紅葉と夕暮れ。どうやら秋のようです。
『手続きは前々からしていた』
秋は栗に魚にキノコ。美味しいものばっかりです。
『申立てが通れば、今までの「私」と、私の世界はそれで終わり。……終わったら、お前の職場にでも、世話になろうかな』
どこかに、美味しいの映ってないかな。人間同士の話などそっちのけ。小狐は食べ物探しに夢中です。
『あー。あと30分で今年が終わる。2022年の世界が終わっちゃうよ先輩』
最後は夜道。餅売り子狐のお得意様が、誰かとふたりして、どこかを目指して歩いています。
『今年が終わろうと来年が来ようと、さして変わらないだろう』
空からは、積もらぬ雪がチラリ、チラリ。
『今年も来年も先輩がおいしいごはん作ってくれるってコト?』
『私はお前のシェフか何かか』
どうやらこのふたり、何か食べに行く様子。
まだ知らぬ美味を見てやろうと、子狐はこの、終わった冬の断片に、トコトコついて行きました……
世界が終わる頃は
二人じゃない、孤独で
死のうと思っていたのに。
やっぱり駄目だった
世界は僕らを
嫌っているから。
今日の終わりに君と
おやすみって言う君がいて
おやすみって返す私がいる
今日を何とか無事に過ごし
今日が終わり日付が変わる
また君との、今日を始める
世界の終わりに私と
今世界が終わるとしたら私は誰といても後悔しか残りません。後悔すら残らずこの世に未練タラタラで化けてでるかも…??笑
私はいつか世界が終わる、、?それかいつか私が死ぬ時が来る時までには、私が私を大好きになって私の事が大好きな人のことも大好きになって、私の中の最上級の幸せを目の前にして死にたいな〜って考えます…
家族にとても言いたいです。
この世の終わりに君と、ではなく、この世の終わりには、私といてください。1人は寂しいので。
この世の終わりには今は未練タラタラな過去のいじめも性被害も障害も病気も全て忘れて死にたいな!!!
それまでに私に出来ることを沢山、やってあげよう🥲︎
世界の終わりに君と
明後日に世界が終わる…そうなったら、君と一緒に居たい…何もしなくてもいい、ただ二人きりで静かに過ごしたい…儚い夢だと想いつつ、ただ君だけ…想って…
世界の終わりに君と
世界の終わりに君と恋をしたい。
色んな所行きたいし、初めてのこともたくさんしたい。
でも、君は僕のことなんか見てないもんね。
せっかくなら私はあの子と世界の終わりを迎えたい。
一緒にご飯食べたいし、私の知らないことをしたい。
でも、あなたと私は世界で一番距離が近いけど、世界で一番距離が遠いところにいるから。
世界の終わりに君と
最初で最後のさよならをしよう
2023/06/07 【世界の終わりに君と】
彼女は、よく笑う人だった。そして、自分の気持ちに正直な人だ。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。嬉しい時は思いっきり笑って、悲しい時は思いっきり泣いていた。病室の暗い雰囲気なんて、一瞬で吹き飛ばしてしまうような人だ。
「ねえ、、明日は何をしたい?」
彼女はそうやって、僕が帰る時間の直前にそうやって聞いてくる。僕はその質問を、いつも心待ちにしていた。まるで彼女も、僕と一緒にいることを望んでくれているようだったから。
-そんな彼女のことを、僕は好きにならずにはいられなかった。
どこまでもまっすぐな瞳。薄く紅い唇。影を落とすほどに長いまつ毛。太陽の元で光り輝く茶色い髪。その顔に浮かべる、どこか悲しそうな、優しい笑顔。
ずっと一緒にいられたらと、思っていた。
-そんな願いは、地球への隕石落下を伝えるニュースによって、突如として破壊された。
今日も彼はやってきた。病室に入った瞬間、いつもみたいに優しく、どこか悲しそうな笑みを浮かべて。でも、彼は何も聞かないで、私の話をたくさん聞いてくれる。
私が好き勝手言っても、彼は穏やかな顔をして寄り添ってくれる。だから、彼と一緒にいると、いつのまにか私も普通の人間になれたような気がした。
-そんな彼に、私は惹かれていった。
少し癖っ毛の黒い髪も、大きな丸渕メガネの御子から覗く優しい瞳も、見た目にはあまり似合わない低い声も。
彼といるだけで、安心できた。
「ねえ、明日は何をしたい?」
私はいつもこの質問を口にする。明日が来るかわからないけど、私の人生が終わるまで、ずっと一緒にいられたらと思っていたから。
-なのに、今日の朝の隕石落下のニュースによって、私の残りわずかな人生も、一瞬にして短くなった。
もうすぐ、世界が終わる。
数日前までは、テレビニュースで地下へ避難しる人や、落下地点付近の住民にインタビューする貴社の映像がよく見られたけれど、予告された当日である今日は、何もテレビも何も報道していなかった。
隣では、いつもと変わらぬ様子で、彼女が座っている。
彼女の様子は相変わらずで、いつもと同じような他愛もない話をしている。
「僕は、もっと、君と一緒にいたかった…」
いつのまにか自分の口から溢れた言葉は、自分のものではないのではと思うほど掠れてしまっていた。
そのとき、唐突に彼女はこんなことを言った。
「今日って暑いよね。今までにないくらい。」
「えっ?」何を言ってるんだ、彼女は。僕たちはもうすぐみんな死んじゃうのに。もっと言うことがあるだろうに。僕の意図を感じ取ったのか、彼女は口を開いた。
「だってさ-」
彼女は、その綺麗な瞳で僕を見つめていった。
「私は、言いたかったことは全部今までに言ってきたから。もう、悔いはないから。」
僕は今までのことを思い出して、手の甲に落ちてきた水滴が、自分の涙であることにすぐには気づかなかった。
彼女は、いつ死が来てもいいように、僕に言いたいことを、今まで言っていたんだ。
-そうか、君はもう覚悟ができていたんだな。
なんだか、君らしいや。
「でもね-」
彼女が唐突に口を開く。
「まだ言えていないことがあったんだ。」
次の瞬間、彼女は僕の手を握っていった。
「世界の終わりに君と一緒でよかった。」
彼女のその瞳から、大粒の涙がこぼれ出ていた。
「ねえ、明日は何をしたい?」
彼女は、驚いたような表情をした後、その大粒の涙で溢れる顔に満面の笑みを浮かべる。
今度は、僕から質問したかった。
-もっと君と一緒にいたい。
世界の終わりに君と、もう来るはずのない明日、また君と一緒にいられることを願って。