『世界に一つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世界にひとつだけ
この世界には、あなたのような素敵な人、あなたの感情美味しい食べ物何でも
世界にひとつしかないんだよ。
あなたはあなた、あなたが幸せになるような暮らしをしてね
世界に一つだけ人がそれぞれ持つ真理、心理
世界で最も美しい。
『世界に一つだけ』
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これって
世界に一つだけの
文字列なんだと
安堵する
100円玉を握りしめている。
平成12年の100円玉。銀色のありふれた100円玉。
銀の桜の凸凹が、手の皺に馴染んでいる。
汗の滲むての内側で、硬貨を握りしめて、一歩を踏み出す。
駅を出ると、初秋の蒸し暑い空気が、ムワッと吹きつけてくる。
今日から、新しい生活が始まるのだ。
背中に背負ったリュックの重みが、ずしっと肩にのしかかる。
昼過ぎの日差しが頭上から、強く強く射している。
手の中の100円玉は、確かにありふれた、なんの変哲もない100円玉だ。
だけど、これは使うために握っているわけではないのだ。
これは俺にとって、世界で一つだけの、一番のお守りだった。
遠い昔に、俺から離れてしまった母さんの。
俺の母さんは、どうしようもない人だった。
母親としては失格の、どうしようもない…。
俺が生まれた時、既に母さんは、人生において致命的な失敗を何回か重ねていて、俺が生まれた後も、さらに致命的な行動を何回も重ねていた。
母さんは、悪い人じゃなかった。
ただ、頭が致命的に悪かった。
鈍くて、やることなすこと短絡的で、楽観的で、まったく計画性がなかった。
母さんは俺を愛してくれていたけれど、そんなどうしようもない人だったから、俺に渡せる愛も行動も物も、ほとんどなかった。
だから、お小遣いだ、今日の食費だ、と母さんが俺の手に握らせてくれるのは、いつも一枚の100円玉だけだった。
母さんは、母さんなりに一生懸命に俺を育てようとしていたけど、実態は、ネグレクトに近かった。
そんな母さんを、俺は内心軽蔑していた。
大したことも出来ないくせに母親ヅラして、油断していてもしていなくても、しょっちゅう厄介事を運んでくる。
鬱陶しく思った。早く離れたいと思っていた。
だから、俺は母さんから離れることに決めた。
俺は生まれた頃から、冷徹で、計算高くて、捻くれた悪い子だった。
もしかしたら、母さんが気づいていないだけで、俺は母さんの子ではなかったのかもしれない。
…俺は、母さんが出掛けている間に、警察へ行った。
それが俺の最初の裏切りだった。
母さんの罪の証拠を持って、俺は警察へ行った。
結果、母さんは捕まって、然るべき施設へ送られ、俺はまた別の施設に保護された。
最愛の息子に裏切られたというのに、母さんは変わらなかった。
俺が面会に行くたび、母さんはすごく喜んで、俺の生活の心配をして、最後にはいつも俺の手に、100円玉を一枚だけ、握らせた。
お小遣いよ、と、笑って。
この平成12年の100円玉は、母さんから貰った最後のお小遣いだった。
俺が成人して、他県での就職が決まったあの日。
それは、俺の自立と同時に、母さんとの別れを意味していた。
母さんは、今すぐ使える資金源があれば、後先も先方の事情も考えずに、すぐに頼って使い潰してしまう。
母さんのためにも、俺の生活のためにも、自立したら、母さんに会わないと決めていた。
最後の面会の日。
俺の近況報告を聞き、俺の決意を聞いた母さんは、意味が飲み込めていないのか、それでも変わらず穏やかに、俺と話してくれた。
そして、別れ際に、この平成12年の100円玉を、俺の手にそっと握らせた。
お小遣いよ、と笑って。
これは世界で一つだけの100円玉だ。
どれだけ、平成12年の100円玉がありふれていようと。
この100円玉よりも高価な経済的価値のある100円玉があろうとも。
俺はこの100円玉だけは使ってはいけないんだ。
俺にとっては、世界に一つだけの価値がある、お守りなのだから。
手のひらをゆっくり開いて、100円玉を見つめる。
母さん、俺、頑張るから。そう呟いて、落とさないように100円玉をしまってから、スマホを取り出す。
スマホの地図アプリを開く。
新居にピンがついている。
俺は、スマホを片手に歩き出す。新しい生活に向かって。
空は、カラッと晴れ渡っていた。
母さんみたいだ。空を見て、そう思った。
世界に一つだけの宝石、私だけが見つけた。
輝きすぎて、見えない程に美しい。
誰にもバレていない。
安心だよ。
これで君は傷を付けなくて済むね。
貴方は、傷付かずにそのままで居てくださいね。
慌てないでよ、なにもしないから、ね。
傷物にはしたくないんだよ。
歴代の宝石達みたいには。
どうして、そう逃げちゃうの?
追いかけたくなっちゃうじゃん。
ねぇ。私だけの宝石ちゃん。
逃げても無駄だよね?
早く私の元に帰ってよ。
来なきゃ、また壊しちゃう。
帰ってきてよ、早く早く。
一部の歌詞アレンジ有(狂愛者ストッカート)
是非聞いてみてね。(作者の好きな曲です)
ー世界に一つだけー
目の前にある花は、すみれだ。
どこにでも咲いているすみれだ。
次に見た時には枯れてしまっているのだろう
でも、松尾芭蕉が山路で見つけたすみれは
ずっとそこにある様な気がする。
他のすみれとは違う気がする。
もし、松尾芭蕉じゃなくて
私が最初にそのすみれを見つけていたら
どこにでもある「すみれ」のままだったのだろう
身近な光に気づける人ー
そんな人が世界に一つだけの
光をつくるのかもしれない
自分には、ある。
世界に1つだけの何かが。
なんて、そんなものない。
この世には、ドッペルゲンガーが3人いるらしい。
じゃあ、私の顔なんて、
特別珍しくない。
私の思考は?
パクリって言うのは偶然被ってしまってもおきる。
その原理で言うならば、
私の思考は珍しいわけがない。
心、そもそも、それはどうやって証明するのだ。
それは思考と同じであるだろう。
やっぱり私は模倣作であり、コピーでしかないのだ。
きっと私の行動も、体型も、なにもかも、
被っている。
では、オリジナルは誰なのだ。
みんなコピーなのだ。みんながみんな互いを、
模倣しているから。
私たちには、どうすることも出来ない。
唯一無二ってなんだろね僕が居なくたって替えぐらいきくでしょ
【書く練習】
今日で110回目になる
どうも100回越えた辺りから書くことが思い浮かばなくなってきた
燃え尽き症候群ってやつだろうか?
それとも、また体調が変わってきたからだろうか?
100回、約3ヶ月以上書いてきて気づいたことがある
気分の落ち込みが激しい時期は書くことが出やすい気がする
ただし、ネガティブなことが多いのだが
逆に気分が浮き上がってくると書くことが浮かばない
となると、現在は落ちてもないが浮いてもない
中庸というところだろうか?
書くことは浮かばないし、加えて書くこと自体が億劫になってる気がする
ぼんやり、なにもしたくないと云うことなのだろうか?
落ちてないのは嬉しいが、なにもしたくないというのは
少し不安で、少し焦る
それでも何かしら書いていれば、また、書きたくなるかもしれない
そうなることを明日の自分に託して
書いていきたいと思う
重陽の節句
2024/09/09㈪
9は中国では縁起の良い数字で今日は
9が重なっておめでたい日。
そして菊の節句でもある。
お昼の料理番組で菊の花が使われていた。
丘の上の地産地消のお店に菊の花が
販売されているんだけど、どう食べたら良いのか、わからなかったけど
今日、お酢を少々入れて茹でるだけで良いと知った。
今日は実家に帰り
芳醇ふわとろ月見バーガーを食べた。
確かにふわとろでした。
ゆず七味タルタルソースのナゲットも美味しかった。
ケンタッキーの月見も気になるから
食べる機会があったら食べよ。
昨日、従兄弟が実家に遊びに
来ていたみたいで、長い間
会っていないから会いたかったなあと思ったんだけど、両親は遊びに来る事は前もって、いつも教えてくれないんだよね。
両親曰く「私たちに会いに来るんだから」って。
これ、納得出来る?
僕は納得出来ないんだけど。
また遊びに来るらしいけど
「その時は教えて」って言えなかった。
今日、お誕生日の人
おめでとうございます。
おやすみ。
世界に一つだけ
世界に一つだけ願いを叶えてくれる魔法が使えたなら…。
戦争のない平和な日々が永遠に続く世界しか望まないだろう。
日常の様々なシーンで、戦争に苦しんでいる人々に思いを馳せる。
私達は、どんなに質素であってもご飯が食べられない日は皆無に近い。
怪我をすれば病院にも行ける。
好きな時間に好きな事を何の制約もなく楽しめる。
大切な人と一緒に過ごせる。
目の前で愛しい人達の命が奪われるなんて…想像しただけで気が狂いそうだ。
人の命を奪って良い理由なんて一つもない。
悲しいニュースを目にする度に心が痛む。
目を背けたくて、ニュース番組を見ない日もある。
そんな自分も時々嫌になる。
映画に登場する無敵のヒーローが世界を変えてくれたら良いのに…。
そんな子供じみた思いが湧いてくる。
子供に人気のアンパンマンを書いた、やなせたかしさんは平和への思いを込めてあの作品を書かれたのは有名な話しだ。
手のひらを太陽に、の歌詞もやなせさん。
「僕らはみんな生きている…生きているから…。」
世界のリーダーが、どうか平和主義者でありますように。
世界がいつか手を取り合って一つになれますように。
みんなの思いが届きますように…。
世界に一つだけなら、平和以外望むものなどない。
『世界に一つだけ』……ワタシが、この世で
今、一番に伝えたい言葉がある。
ワタシは、この日のために。
化粧も美容室にもエステにも行ったし、してきた。
誕生日プレゼントに貰った、ピアスもして
服も、男女とわず誰もが「あの人の服、素敵!」
と、言われるように綺麗で格好良い物を…
ヒールも、少しだけ奮発して良いものを買った。
あとは…『花屋きらめき』で、予約して作ってもらった
真赤なバラの花束を持って…
『うん……完璧…』
ワタシは、自宅の玄関前の姿見で身だしなみの
最終チェックを済まし。
玄関の扉を開ける前に、深呼吸を数回…
『よしっ……いってきます。』
と、1人つぶやき
玄関の扉を開き、外へと向かった。
向かう先は、あの人の処へ…
_________________________
「世界に一つだけ…」私には、あの子に
伝えたい言葉がある。
私は、今日のために。
髪も可愛く見せたくて、ヘアアレンジをいっぱい
練習して。
爪も、あの子がこの色が好きだって知っていたから
お店の中で、一番綺麗な色のを買って
服も、いつもより可愛くて綺麗なワンピースを買って
あと…お誕生日プレゼントに貰った。
腕時計を身に着けて
化粧も、派手なのが苦手なあの子の為に
派手にならないように、自然な感じにしてみて……
洗面所の鏡の前で最終チェック。
「うん……大丈夫。」
クルリと、鏡前で一回りし
あとは…『花屋きらめき』で、予約した
あの子が好きな黄色のガーベラが入った花束を持って
玄関で、ヒールを履いていた。
玄関の扉を開ける前に、私は
「…大丈夫。大丈夫よ。」
と、自分に言い聞かせ。
ガチャリ…と、玄関の扉を開け外へと向かった。
行き先は、あの子の元へ…
________________________
待ち合わせの場所は、
2つ先の駅近くの公園の中のさらに奥の場所
そこは、ベンチしかない静かな場所だった。
遊具も1つも無い場所だが、かえって人目を気にしないで内緒話や愚痴をこぼせる。良い場所でもあった。
今日も、この場所はシン…と静かであった。
私達は、いつもこの場所でお喋りをしていた。
手も繋いでお散歩もしていたし……キスした。
一緒に写真も動画もたくさん撮った。
ピクニックもしていた。
喧嘩も、ここでしていた。
泣いた時も、笑った時も。
ここには、思い出がたくさんある。
だから、この場所を選んだ。
そして、何方からと言うのも無く
『「(ワタシ、私)と、結婚してください!」』
あまりにも、息ぴったりで2人とも
驚いた顔をお互いしていて、それが可笑しくて
その日は、ずっと夜遅くまで2人で笑って泣いていた。
* 赤い薔薇…愛情、情熱、愛 *
* 黄色いガーベラ…究極の愛 *
世界に一つだけ……もし、叶うのならば
貴方なら何を願いますか??
「ねね、モカちゃん。じゃーん! ハイこれあげる! 開けてみて」
「なんだよレオラ、いきなり。誕生日でもなんでもねぇぜ?」
「この前コナちゃんの件で迷惑かけたなって思って。おわびに作ってみたの。ほら、開けて開けて!」
「別にんなモン気にしねぇのに……。ブレスレット? あ、くまのチャームついてる!」
「そう! いいでしょ! ミニコナちゃん! この前手芸屋さんで見かけてね、絶対モカちゃん喜ぶだろうなって思って買っておいたの。色もコナちゃんと同じ紫色!」
「わあ……! すごい……! すごい……!」
「ブレスレットの他のビーズもね、モカちゃんイメージで選んだんだよ! モカちゃん、パステル系の色好きでしょ。このピンク色とかぴったりかなって!」
「すごい……! すごい……!」
「あはは、語彙力なくなっちゃった」
「ありがとレオラー!! 一生大切にする!! 大好き!」
「もう、抱きつかないでよ! うふふ、でも私もモカちゃんのこと大好きだよ!」
出演:「サトルクエスチョン」より レオラ、モモカ
20240909.NO.47.「世界に一つだけ」
フォロワー様に「レオラがモモカに贈るアクセサリー」というコンセプトのブレスレットを作っていただきました。ちょうどお題もぴったりだったので記念SSです。
《宝石屋》
カランカラン
「いらっしゃいませ〜」
私はマリティア。下町では有名な宝石屋の娘よ。
今日はどんな方がいらしたのかしら?
貴族の方かしら?それとも知り合い?
もしかしたら王族の方が…いやいや、ない。
王族だけは絶対ない。
ん?今日のお客様は、どうやら貴族の方みたい。
それにしてもイケメンだわ〜♡
「何か贈り物を探しているんですが、何か良いものはありませんか?」
「どなたに贈られるものですか?」
「婚約者なんですけど…なかなか振り向いてくれなくて…」
あらあら。どんな方なのかしら?これほどのイケメンを拒絶するなんて。
そうねぇ。"婚約者"に対して贈るもの…やっぱり身につけられるものがいいわよねぇ。
「それでしたら、こちらのネックレスや、指輪、イヤリングなどがございます」
「なるほど…ではネックレスにしようかな」
「かしこまりました。何かつけたい宝石など、ございますか?婚約者様と、お客様の瞳の色の宝石などはいかがでしょう?」
「そうだな、そうしよう」
あらぁ〜、それじゃ、このかたの瞳の色は緑のアメジストがピッタリね!うふふ…すごい儲かるわ…ふふっうっふふっ…
「お客様の瞳の色と同じ宝石は…こちらですね」
さりげな〜くこの高級品をおすすめする。
この、さりげな〜くが大切。商売の基本よ。
「緑のアメジストか…青色の宝石はありますか?」
「婚約者様の瞳の色は青色なのですか?」
「ええ。透き通ったような綺麗な青です」
透き通った…青…ねぇ。うーん、難しいなぁ。
「青でしたら、アクアマリン、サファイア、インディコライト、パライバトルマリンがございます」
「では…アクアマリンで」
「承知いたしました」
それにしても、婚約者様は綺麗な瞳の色をしてらっしゃるのね。いいなぁ、私、茶色だから…憧れちゃう。
「では、緑色のアメジストとアクアマリンでネックレスをお作りしますね」
「もう一つ、何かこの二つの宝石を引き立てる宝石とか、ありませんか?」
緑と青を引き立てる…王道で白…とか?白なら真珠ね。あっ、そう言えば…
「そうですね…真珠などはどうでしょう?ちょうど、昨日に届いた珍しい形の真珠がありまして…少々お待ちくださいませ」
「お待たせいたしました」
「ああ、ありがとう」
「こちらです」
そう言って私がお見せした真珠は、天使の羽のような形をしていて、二つでセットの、恋人にピッタリなものだ。
「こちらに金の金具をつけ、緑のアメジストとアクアマリンを組み合わせればよろしいのではないでしょうか?」
「そうだな。そうしよう」
ふふふっ…こんだけ手の込んだもの渡されたら困るわね…振り向かざるおえないもの。
完成が楽しみだわ〜!
しかも、
"世界でたったひとつだけ"
ですものね。
私だったら惚れ直しちゃう!
お題 世界にひとつだけ
世界に一つだけ
私の世界はここだけ
私以外誰も入れないわ
この世界は世界に一つだけ
ふふふ、なんか可笑しいわ
化粧をするのは嫌いじゃない。
自分の見目を綺麗に整えるのはなかなか楽しい。
しかしどうにも目の下のクマはいくらコンシーラーを重ねても消えてくれない。
休みの日に10時間以上寝ても消えない(だから睡眠どうこうではない)。
案外憂いを帯びてセクシーに見えるかもしれないし、と自分に言い聞かせてほどほどで手を引く。
大丈夫、今日も綺麗よ。
鏡の前でにっこりと笑う。
大丈夫。
不完全でいじらしい、愛しい私。
世界にただ1人の私
『世界に一つだけ』
今日届いたマグカップにカフェオレを入れる。
彼女には〝俺が作ったマグカップ〟を渡した。
受け取った後、カフェオレを飲む訳ではなく目を細めて愛おしそうにマグカップを見る。
俺の手元には〝彼女が作ったマグカップ〟がある。
この前の旅行の手作り体験で、お互いに贈りあった世界に一つだけのマグカップ。
まさかふたり共、お互いのイメージの動物のウサギとパンダが寄り添っている絵を描いているとは思わなかったけれどね。
「宝物です」
「俺も! ありがとうね!」
「こちらこそ、ありがとうございます!」
おわり
一一六、世界に一つだけ
「世界に一つだけ」
私自身が世界に一つだけ。
私の心も。
こうしてここに書いている私の言葉も、声も、
世界に一つだけ。
あぁ人がいる限り、この世に世界に一つだけが溢れている。
あまりにも特別なものだった
塵芥の中から
あなたがすくいあげたその一粒は
私にとってたった一つの星となった
間違えて落としてしまっても
天上の星の一つになったとしても
私は必ず見つけられる
あなたの手に触れた
あなたが笑顔で差し出した
あなたが私に与えてくれたものは
私のたった一つの道標
世界に一つだけの道標
 ̄[世界に一つだけ]
世界に一つだけ
弟が可愛い。
女の子のようなビジュアル。
少し高めの声。
袖がぶかぶかになってしまうほど小さな体躯。
本人は不満そうだが、私は可愛いからいいじゃんと頭を撫でる。
決してからかってるわけじゃない。
愛おしい。
ただそれだけなんだ。
お姉ちゃんと私のことを下から見上げるように見るその顔は男だと忘れてしまうほどに可愛い。
ブラコン?なんとでも言えばいい。
私は弟を愛でているだけ。
世界に一つだけの可愛い弟だ。
その姉であることに誇りを持てるほど、弟は最高なんだ。
語り部シルヴァ