『世界に一つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
世界に一つだけ
世界に一つだけ願いを叶えてくれる魔法が使えたなら…。
戦争のない平和な日々が永遠に続く世界しか望まないだろう。
日常の様々なシーンで、戦争に苦しんでいる人々に思いを馳せる。
私達は、どんなに質素であってもご飯が食べられない日は皆無に近い。
怪我をすれば病院にも行ける。
好きな時間に好きな事を何の制約もなく楽しめる。
大切な人と一緒に過ごせる。
目の前で愛しい人達の命が奪われるなんて…想像しただけで気が狂いそうだ。
人の命を奪って良い理由なんて一つもない。
悲しいニュースを目にする度に心が痛む。
目を背けたくて、ニュース番組を見ない日もある。
そんな自分も時々嫌になる。
映画に登場する無敵のヒーローが世界を変えてくれたら良いのに…。
そんな子供じみた思いが湧いてくる。
子供に人気のアンパンマンを書いた、やなせたかしさんは平和への思いを込めてあの作品を書かれたのは有名な話しだ。
手のひらを太陽に、の歌詞もやなせさん。
「僕らはみんな生きている…生きているから…。」
世界のリーダーが、どうか平和主義者でありますように。
世界がいつか手を取り合って一つになれますように。
みんなの思いが届きますように…。
世界に一つだけなら、平和以外望むものなどない。
『世界に一つだけ』……ワタシが、この世で
今、一番に伝えたい言葉がある。
ワタシは、この日のために。
化粧も美容室にもエステにも行ったし、してきた。
誕生日プレゼントに貰った、ピアスもして
服も、男女とわず誰もが「あの人の服、素敵!」
と、言われるように綺麗で格好良い物を…
ヒールも、少しだけ奮発して良いものを買った。
あとは…『花屋きらめき』で、予約して作ってもらった
真赤なバラの花束を持って…
『うん……完璧…』
ワタシは、自宅の玄関前の姿見で身だしなみの
最終チェックを済まし。
玄関の扉を開ける前に、深呼吸を数回…
『よしっ……いってきます。』
と、1人つぶやき
玄関の扉を開き、外へと向かった。
向かう先は、あの人の処へ…
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「世界に一つだけ…」私には、あの子に
伝えたい言葉がある。
私は、今日のために。
髪も可愛く見せたくて、ヘアアレンジをいっぱい
練習して。
爪も、あの子がこの色が好きだって知っていたから
お店の中で、一番綺麗な色のを買って
服も、いつもより可愛くて綺麗なワンピースを買って
あと…お誕生日プレゼントに貰った。
腕時計を身に着けて
化粧も、派手なのが苦手なあの子の為に
派手にならないように、自然な感じにしてみて……
洗面所の鏡の前で最終チェック。
「うん……大丈夫。」
クルリと、鏡前で一回りし
あとは…『花屋きらめき』で、予約した
あの子が好きな黄色のガーベラが入った花束を持って
玄関で、ヒールを履いていた。
玄関の扉を開ける前に、私は
「…大丈夫。大丈夫よ。」
と、自分に言い聞かせ。
ガチャリ…と、玄関の扉を開け外へと向かった。
行き先は、あの子の元へ…
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待ち合わせの場所は、
2つ先の駅近くの公園の中のさらに奥の場所
そこは、ベンチしかない静かな場所だった。
遊具も1つも無い場所だが、かえって人目を気にしないで内緒話や愚痴をこぼせる。良い場所でもあった。
今日も、この場所はシン…と静かであった。
私達は、いつもこの場所でお喋りをしていた。
手も繋いでお散歩もしていたし……キスした。
一緒に写真も動画もたくさん撮った。
ピクニックもしていた。
喧嘩も、ここでしていた。
泣いた時も、笑った時も。
ここには、思い出がたくさんある。
だから、この場所を選んだ。
そして、何方からと言うのも無く
『「(ワタシ、私)と、結婚してください!」』
あまりにも、息ぴったりで2人とも
驚いた顔をお互いしていて、それが可笑しくて
その日は、ずっと夜遅くまで2人で笑って泣いていた。
* 赤い薔薇…愛情、情熱、愛 *
* 黄色いガーベラ…究極の愛 *
世界に一つだけ……もし、叶うのならば
貴方なら何を願いますか??
「ねね、モカちゃん。じゃーん! ハイこれあげる! 開けてみて」
「なんだよレオラ、いきなり。誕生日でもなんでもねぇぜ?」
「この前コナちゃんの件で迷惑かけたなって思って。おわびに作ってみたの。ほら、開けて開けて!」
「別にんなモン気にしねぇのに……。ブレスレット? あ、くまのチャームついてる!」
「そう! いいでしょ! ミニコナちゃん! この前手芸屋さんで見かけてね、絶対モカちゃん喜ぶだろうなって思って買っておいたの。色もコナちゃんと同じ紫色!」
「わあ……! すごい……! すごい……!」
「ブレスレットの他のビーズもね、モカちゃんイメージで選んだんだよ! モカちゃん、パステル系の色好きでしょ。このピンク色とかぴったりかなって!」
「すごい……! すごい……!」
「あはは、語彙力なくなっちゃった」
「ありがとレオラー!! 一生大切にする!! 大好き!」
「もう、抱きつかないでよ! うふふ、でも私もモカちゃんのこと大好きだよ!」
出演:「サトルクエスチョン」より レオラ、モモカ
20240909.NO.47.「世界に一つだけ」
フォロワー様に「レオラがモモカに贈るアクセサリー」というコンセプトのブレスレットを作っていただきました。ちょうどお題もぴったりだったので記念SSです。
《宝石屋》
カランカラン
「いらっしゃいませ〜」
私はマリティア。下町では有名な宝石屋の娘よ。
今日はどんな方がいらしたのかしら?
貴族の方かしら?それとも知り合い?
もしかしたら王族の方が…いやいや、ない。
王族だけは絶対ない。
ん?今日のお客様は、どうやら貴族の方みたい。
それにしてもイケメンだわ〜♡
「何か贈り物を探しているんですが、何か良いものはありませんか?」
「どなたに贈られるものですか?」
「婚約者なんですけど…なかなか振り向いてくれなくて…」
あらあら。どんな方なのかしら?これほどのイケメンを拒絶するなんて。
そうねぇ。"婚約者"に対して贈るもの…やっぱり身につけられるものがいいわよねぇ。
「それでしたら、こちらのネックレスや、指輪、イヤリングなどがございます」
「なるほど…ではネックレスにしようかな」
「かしこまりました。何かつけたい宝石など、ございますか?婚約者様と、お客様の瞳の色の宝石などはいかがでしょう?」
「そうだな、そうしよう」
あらぁ〜、それじゃ、このかたの瞳の色は緑のアメジストがピッタリね!うふふ…すごい儲かるわ…ふふっうっふふっ…
「お客様の瞳の色と同じ宝石は…こちらですね」
さりげな〜くこの高級品をおすすめする。
この、さりげな〜くが大切。商売の基本よ。
「緑のアメジストか…青色の宝石はありますか?」
「婚約者様の瞳の色は青色なのですか?」
「ええ。透き通ったような綺麗な青です」
透き通った…青…ねぇ。うーん、難しいなぁ。
「青でしたら、アクアマリン、サファイア、インディコライト、パライバトルマリンがございます」
「では…アクアマリンで」
「承知いたしました」
それにしても、婚約者様は綺麗な瞳の色をしてらっしゃるのね。いいなぁ、私、茶色だから…憧れちゃう。
「では、緑色のアメジストとアクアマリンでネックレスをお作りしますね」
「もう一つ、何かこの二つの宝石を引き立てる宝石とか、ありませんか?」
緑と青を引き立てる…王道で白…とか?白なら真珠ね。あっ、そう言えば…
「そうですね…真珠などはどうでしょう?ちょうど、昨日に届いた珍しい形の真珠がありまして…少々お待ちくださいませ」
「お待たせいたしました」
「ああ、ありがとう」
「こちらです」
そう言って私がお見せした真珠は、天使の羽のような形をしていて、二つでセットの、恋人にピッタリなものだ。
「こちらに金の金具をつけ、緑のアメジストとアクアマリンを組み合わせればよろしいのではないでしょうか?」
「そうだな。そうしよう」
ふふふっ…こんだけ手の込んだもの渡されたら困るわね…振り向かざるおえないもの。
完成が楽しみだわ〜!
しかも、
"世界でたったひとつだけ"
ですものね。
私だったら惚れ直しちゃう!
お題 世界にひとつだけ
世界に一つだけ
私の世界はここだけ
私以外誰も入れないわ
この世界は世界に一つだけ
ふふふ、なんか可笑しいわ
化粧をするのは嫌いじゃない。
自分の見目を綺麗に整えるのはなかなか楽しい。
しかしどうにも目の下のクマはいくらコンシーラーを重ねても消えてくれない。
休みの日に10時間以上寝ても消えない(だから睡眠どうこうではない)。
案外憂いを帯びてセクシーに見えるかもしれないし、と自分に言い聞かせてほどほどで手を引く。
大丈夫、今日も綺麗よ。
鏡の前でにっこりと笑う。
大丈夫。
不完全でいじらしい、愛しい私。
世界にただ1人の私
『世界に一つだけ』
今日届いたマグカップにカフェオレを入れる。
彼女には〝俺が作ったマグカップ〟を渡した。
受け取った後、カフェオレを飲む訳ではなく目を細めて愛おしそうにマグカップを見る。
俺の手元には〝彼女が作ったマグカップ〟がある。
この前の旅行の手作り体験で、お互いに贈りあった世界に一つだけのマグカップ。
まさかふたり共、お互いのイメージの動物のウサギとパンダが寄り添っている絵を描いているとは思わなかったけれどね。
「宝物です」
「俺も! ありがとうね!」
「こちらこそ、ありがとうございます!」
おわり
一一六、世界に一つだけ
「世界に一つだけ」
私自身が世界に一つだけ。
私の心も。
こうしてここに書いている私の言葉も、声も、
世界に一つだけ。
あぁ人がいる限り、この世に世界に一つだけが溢れている。
あまりにも特別なものだった
塵芥の中から
あなたがすくいあげたその一粒は
私にとってたった一つの星となった
間違えて落としてしまっても
天上の星の一つになったとしても
私は必ず見つけられる
あなたの手に触れた
あなたが笑顔で差し出した
あなたが私に与えてくれたものは
私のたった一つの道標
世界に一つだけの道標
 ̄[世界に一つだけ]
世界に一つだけ
弟が可愛い。
女の子のようなビジュアル。
少し高めの声。
袖がぶかぶかになってしまうほど小さな体躯。
本人は不満そうだが、私は可愛いからいいじゃんと頭を撫でる。
決してからかってるわけじゃない。
愛おしい。
ただそれだけなんだ。
お姉ちゃんと私のことを下から見上げるように見るその顔は男だと忘れてしまうほどに可愛い。
ブラコン?なんとでも言えばいい。
私は弟を愛でているだけ。
世界に一つだけの可愛い弟だ。
その姉であることに誇りを持てるほど、弟は最高なんだ。
語り部シルヴァ
【世界に一つだけ】
あなたもわたしも
違う種を持っていて
あなただけの華を
咲かせよう みたいな
有名な歌はあるけれど
躍起に華を咲かせなくても
いいのではないだろうか
だって 種の時点で
世界で二つとないのだから
咲けない華があっても良い
咲かない華があっても良い
いつか咲く 花があっても
良いだろう
失わないように 腐らないように
育てていければ良い
世界に一つだけ
私たちは唯一無二の存在だ。
自分を大切にしてご機嫌は自分でとる。
人と比較しなくてもいい。
世界に一つだけ
世界に一つだけの感情でもないくせに、
そんな感情は日常にありふれているくせに、
その感情のせいで、
私が絶対に見れないあなたの笑顔が存在してしまう
という事実が
この上なくしんどいです。
【世界に一つだけ】
coming soon !
世界に一人、私は生き残った。
そんなとき、自分は誰を思い浮かべて泣くんだろう。
ひとつだけなんて望んでいないのに。世界に滲む一欠片でいい
「世界に一つだけ」
世界にたった一つの、俺の大切なもの。それは勿論、貴女です。
どれだけ大切にしてもし足りない、どれだけ愛しても愛しつくせない。
貴女というひとを、心から、何よりも、愛しています。
世界に一つだけ
私を受け入れてくれる世界があればいい。
傷も、
太った見た目も、
日本人ということも、
何もかもを受け入れてほしい。
なんかこう
口に出すのはおこがましいね
なんかそう
あなたの隣はこそばゆいね
ね。
俺は今、柄にもなく緊張していた。
胸の鼓動が速くなっているのを自覚する。
ドラゴンすら屠る上級冒険者の俺が、である。
仲間に裏切られて、ダンジョンに一人置いて行かれた時も緊張したものだが、今回のこれはそれとは別格だった。
今日、俺は結婚する。
ダンジョンで一人になったとき、俺を助けてくれた人と。
色恋は自分に関係ないもんだと思っていたが、『出会いは突然』なんてよく言ったもんだ。
若い頃の俺は、自分が結婚するなんて夢にも思いもしなかった。
夢に思わなかったと言えば、俺が冒険者をやめて故郷の村でのんびり過ごしているのもそうだ。
何も無いから飛び出したのに、最後に戻ってくるのはなにも無い故郷の村。
不思議な気分だ。
そして、この村で結婚式を挙げると言うのだから、運命とは不思議である。
「バン様、準備はできましたか?」
『綺麗だ』
そう言おうとして息をのむ。
俺を呼びに来た花嫁のクレアは、純白の衣装に身を包んでいた。
人生で見てきたどの女性よりも綺麗で、『綺麗だ』なんて陳腐な言葉ではとても表せそうになかった。
「どうしましたか?」
何も言わない俺を不審に思ったのか、クレアが顔を覗き込む。
今更『綺麗だ』なんて言えない。
からかわれる未来しか見えないからだ。
「いや、あんまり見慣れない格好だったからな。
いつも動きやすそうな服装だしな」
自分の気持ちを悟られたくなくて、咄嗟に嘘をつく。
「ええ、私もこんな上等な絹は初めて見ます。
なんでもバン様が仕送りしていたお金で買ったそうです。
田舎では使い道が少ないから、お金が有り余っているそうで」
俺のついた嘘に、クレアは疑うことなく付き合ってくれるクレア。
どうやら誤魔化せたようだ。
「で?
さっき何を言おうとしたんですか?」
クレアは、ずいと俺に近寄る。
前言撤回、誤魔化せなかった……
「言いたくない」
「怒りますよ。
正直に言えば怒りません」
「仕方ない。
言うと怒られるから黙っていたが……
『馬子にも衣裳』と言いそうになったんだ。
だが、さすがに失礼と思ってなあ」
「ふーん」
クレアが感情の無い目で俺を見る。
だめだ、信じてない
おそらく俺が『綺麗だ』と言おうとしたことに感づいているのだろう。
そして、どうしても俺に言わせたい……
くそ、いい性格してやがる。
「でさっきの話なんですけど――」
「悪いがその前に式の打ち合わせを――」
「それは後回しでいいので――」
なりふり構わず話をそらそうとするが、どうしても言って欲しいクレア。
そんな恥ずかしいこといえない。
いや、言ってもいいのだが、言わされるのは違う気がする……
こういうのは改めて次の機会に……
「ほら、言いたいことありますよね。
早く言って楽になりなさい」
だめだ押し切られそう。
こんな時モンスターさえ来てくれれば……
ん?
外が騒がしいな。
「おい、大変だ。
村の近くにモンスター出た」
それは大変だ!
俺は急いで部屋から出る。
「モンスターはどこだ?
俺が退治してやる」
すると呼びかけをしていた青年が、驚いて俺を見る。
「待ってくれバン。
あんたこれから結婚式だろ?
退治は他の奴らでやる」
「だからこそだ。
さっさと退治して結婚式を――」
「バン様?
話が終わってません」
後ろから、恐ろしい存在の声が……
「ち、モンスターがきたか」
「いや来てな――」
「ほら、案内しろ。
一瞬で倒す」
そして俺は、半ば引きずるように青年に案内させる。
とりあえず時間は稼げた。
モンスターを退治した後は、それっぽい感じで言ってやろう
花を添えるといいかもしれない。
あとはクレアが怒り狂ってないことを祈ろう。
恐怖で高鳴る胸の鼓動を感じながら、俺はモンスターに向かうのであった