不条理』の作文集

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不条理』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/19/2023, 7:33:23 AM

幼い頃、母は通り魔に殺された。
 犯人はついぞ見つからず、今も母を殺した誰かはどこかでのうのうと生きている。
 それが許せなくて、私は探偵を目指した。
 どんな事件も解決し、この世の不条理を許さぬために。
 幸運にも才能があったのか、若くして名探偵とまで言われるようになり、私の周りで解決されない事件はなくなった。
 犯人のわからない事件のたびに、呼び出されてそれを解決する。鑑識の地道な捜査は、証拠を探すためではなく確認するためになった。
 一つ一つ、正していく。
 そのたびに世界から不条理が減っていると感じていた。

 ある夜道、後ろから刺された。
 痛みに倒れながら見上げると、見覚えのある顔だった。
 よく事件の相談をしてくる警視の部下だ……。
 なぜ、と……呻くように口にすると、彼は涙をこぼしながら語るのだ。
 自分たちはなんのためにいるのだと。
 お前は一足飛ばしに犯人を指し示す、そこに至る道筋もなく、いつしか自分たちは必要なくなった。お前の推理に従うままに確認するだけの手足だ、と。
 そんなつもりはないのに、いつしか私は君たちを踏みにじっていたのか?
 お前は何も悪いことをしていない、それでもこのままだと俺たちはいらなくなる。
 そう嗚咽混じりに言われて、何だそれはと思った。
 同じ答えを求めるのに、どうして……。
 意識が途絶えるまで考えても、答えは出なかった。


 手錠をつけられた部下が連れて行かれた。
 何でこんなことをしてしまったのか、わからないでもないが世の中ままならない。
 あいつが探偵にならなければ、俺があいつを重用しなければ、部下はこんな事をせずに済んだのだろうか。
 警視、そろそろ撤収しますと声をかけられて、俺はもう少しここを見ていくから先に戻れと部下たちを帰らせた。
 ……あのときもこの道だったな。
 俺がお前を殺さなかったら、あいつは探偵にならずに、部下もお前の子供を殺さずに済んだのかな?

3/19/2023, 7:29:58 AM

「不条理」だと感じることがある。

「なんで姉ちゃんが。」
「どうしてこんな思いをしてまで。」

僕は知らないフリをする。
そうしていれば、姉ちゃんはずっと笑っていてくれるもんだと思って。

そう願って。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
姉ちゃんと弟シリーズ、大変にお久しぶりです。
卒業、就職を控えた者でございます。

自由な姉ちゃん、それを思う弟を描けたらと思っています。
男の子は学校で怒られる、ヤンチャな子が多いですが、女の子は大人になってから慎ましくヤンチャな子が多いのかもしれないと考えたことがあります。

ふと、弟には姉ちゃんがどう映っているのだろうと考えます。

不定期で作品を作りますが、見てくださると嬉しい限りです。

3/19/2023, 7:21:35 AM

もう手放してしまうがいい
そこにとどまらずに
持つことは
きみを不自由にする
この不条理の波にさらわれ
転覆してしまう前に


#不条理

3/19/2023, 7:21:01 AM

【不条理】

ぼくがおかしいのか?

「正しい」とみな思っているけど
ぼくはそうではないと思う

本当わからない…

3/19/2023, 6:58:37 AM

世の中は不公平だ

平等に与えられているのは時間だけ

でもその時間も有限だから

人に与えられている時間は

人によって全然違う

そんな中、私たちは人生を歩む

不条理なものに溢れているこの世界を

不条理と戦ってはいけない

不平等というステージでどう生きるか

どう自分を表現するかだ

答えなんかない

答えがあるとするなら

自分らしく生きることくらいじゃないか?

3/19/2023, 6:50:29 AM

俺って老人?
ハゲで白髪、外見は老人か。
動きも老人っぽいか。歩くときに膝がカクカクするもんな。
意識は学生時代と変わっていないかな。
26年のサラリーマン経験は少しは大人になったかな。

3/19/2023, 5:38:57 AM

この世は不条理だ。 何故悪者が偉いやつになり、善者が弱い方になってしまうのか。考えるだけで疲れる。

3/19/2023, 5:12:50 AM

目を閉じても閉じなくても
見える景色が同じになる、夏
追いかけるスピードの方が
はるかに速いとしても
僕は決して追い越したりはしない

過去の事象が
過去で煌めいている
眩しくて眩しくて
思わず目を細めた

3/19/2023, 4:46:44 AM

世界ってそういうもん。金を払えば物が買えるけど、金さえ手に入らない人もいる。金の価値を考えられる者がいる。物の価値を考えるのはその国の他の物の価値を見て考えるだろうし、他の国に行ったら普段買ってる物、自分の労働力、全てにおいて価値が違う。
 からのQ、お前はそれを納得しているのか? A、出来ねえ暮らししてるわ、が不条理。戦争。

3/19/2023, 4:26:30 AM

『不条理』



君がいない世界
変わらない明日
積もるばかりの今
翻弄される生涯
形骸化した正義
失うばかりの生命

3/19/2023, 4:19:28 AM

この世は不条理で出来ている。
 だが、『もう何も信用出来ない。』と割り切ってし
 まっては生きられない。
 人間は一人じゃ何も出来ないのだから。

3/19/2023, 4:07:56 AM

学校で色々あって人間不信に陥った俺は、不登校になった。そんな俺に毎日のようにLINEをしてくる幼馴染みがいる。今は大して親しくもないアイツは、学級委員で、先生のお気に入りで、人気者で、成績も良くて、運動も出来て…とにかく俺とは真逆の人間だ。そんなやつが俺をかまうのは、きっと先生にでも頼まれたか、持ち前の善心のためだろう。俺はそれをずっと無視していた。

 LINEを無視し続けて数カ月が経ったある日、いつもの時間にLINEが来なかった。ようやく諦めたのかとホッとしたのも束の間、家族からアイツが死んだと知らされた。
 葬儀で棺の中のアイツを見ても、意味が分からなかった。どうして、アイツが?両親が離婚して家庭環境が最悪の中でも必死に勉強して、部活も委員会もボランティアも頑張って、友人も恋人も将来の夢もあって、絵に描いたような真っ当な人間だったアイツが、なんで…

 しばらく前から白血病だったらしい。そんなこと一言も俺に言わなかった。言ってくれていたら、なんて言い訳は卑怯か。多分アイツは同情で俺の行動を強制するのが嫌だったんだろう。どこまで善人なんだ。使える手段はなんだって使えよ。

 世界が不条理に満ちていることは知っていたが、アイツの墓石の前で手を合わせた時、つくづく実感した。俺みたいなクズが生きていて、アイツみたいな未来ある人間が救われない世界が、正しいわけがない。神様なんていなかった。
 そして、俺は誓った。もうこんな思いしてたまるかと。この人間不信は、一朝一夕で治るものではない。しかし、それでも、俺のために少しでも心を砕こうという人間がいたなら、邪険に扱うのはもうやめる。人が今生きていられるのは奇跡なんだ。皆いつ死ぬか分からない。言葉を交わせるのは生きているうちだけだ。「ごめん」も「ありがとう」も、土の下に潜ってしまったら、永遠に届かない。

3/19/2023, 3:44:41 AM

テラーノベルが消えてしまったのでこっちで書かせていただきます。次の小説を作りたいんですがどれがいいですか?
1、東京卍會と劉虞との戦争
2、いじめと味方
3、裏切り者ってなんだっけ?
4、兄弟の絆は───
この中から選んでください全部東京リベンジャーズでの話です




















兄弟の絆───1話


俺の名前は、佐藤蓮翔中学3年生だ俺には双子の弟がいる無口の弟だ人の前では喋らないが俺の前だけ喋るそれが日常だ
蓮翔 「蓮、お前学校来ていいんか?」
蓮 「蓮翔が居るし大丈夫」
雪 「まぁさぁ、うちらはアイツらが居るからいいやん」
樹 「おい、お前らなんでなんも喋んねぇんだよw」
蓮翔 「あ"?人それぞれやろうがいちいち口出して来んなよ!」
ガシッ(穴蔵を掴む)

樹 「お前今なんっった?おい俺に喧嘩売ってんのか?殺すぞ!調子乗んなよ?」
蓮翔 「……だからなんだよ!お前に関係ねぇだろ!喧嘩やるなら上等だよ!」
蓮 「……………」
雪 「……………」
ガラガラ
マイキー 「何やってんだよお前ら」
ドラケン 「俺らが来たとたんそれかよw」
三ツ谷 「それなwww」
千冬 「先輩俺達がドア開けた瞬間喧嘩してるのはすごいっすwww」
場地 「おいおいw何やってんだよw」

サァッ(穴蔵を離す)

蓮翔 「チッ、クソがタッタッタッ」
樹 「覚えとけよゴミ」
マイキー 「おい、お前俺らの仲間に手出したらどうなるか覚えとけよ(圧)」
みんな 「そうゆう事でじゃ!」

屋上に居て

蓮 「ガチャ、蓮翔ー?いねぇな」

皆は蓮翔を探し出すでも中々見つからなかった夜になっても蓮翔は見つかる事はなかった。─────────────1ヶ月後─────────
ガラガラ
蓮翔 「……遅くなったな、蓮」
蓮 「蓮翔!」
マイキー 「お前今までどこ行ってたんだよ」
蓮翔 「それは─────────」



蓮翔は、他のチームと争いに巻き込まれていた

蓮翔「ちょっとな他のチームと争いに巻き込まれてな」
マイキー「お、お前それどういうことなんだ?)」
蓮翔「外見てみろよ」
外を見ると相当な数の敵がいた
蓮翔「助けてくれ…俺はここまでだバタッ」
マイキー「わかったあとは俺らに任せろ」

マイキー達は色々なところに電話をかける
??? 「もしもし、なんだマイキー?」
マイキー「???、ちょっと手伝って欲しいことがあって」
  その後
三ツ谷「そろそろ行くか」
ドラケン「そうだな」
敵 「おいおいおいおい、蓮翔はどうした?w」
マイキー「さぁな?」
敵「もしかして倒れた?w」
千冬 「うるせぇ、俺らのチームに手を出したこの後どうなっ
ても知らねぇぞこれだけ入っておく」
東卍「ニヤッ」
その後喧嘩が始まり
そして数分後バイク音がなる
皆はニヤリと笑い始める

???「またせたなマイキー俺らも本気でやって行くぞ!」
仲間 「おう!」
マイキー「ありがとなイザナ!」
ある男はイザナだった
敵「喋ってる暇なんかないぜぇぇ!!!」
マイキーイザナ「うっせぇボコッ」
集まったメンバーは東卍、黒龍、天竺、梵、六波羅単代、のメンバー
蓮 「あいつら、凄いことしてんな」
蓮翔「お前は行け」
蓮 「はいよ」
そして数十分後
蓮翔「そろそろ行くか」
コツコツコツ
敵 「おいお前ら蓮翔が来たぞ!!!」
仲間「蓮翔!お前!」
全員が一斉に蓮翔の方に目を向ける
蓮翔「サッ!」前を向く
蓮翔「敵全員潰す!!!」(左目が青右目が赤の状態)
蓮「……!!!蓮翔!やめろ!」
蓮翔「殺さない程度にやるから大丈夫ニコ」
蓮「わかった…絶対に殺さないでよ」
蓮翔「わかってる」






数時間後
蓮翔は暴れまくり、そっからのものは……

マイキー「蓮翔怒らせたらやべぇな」
蓮翔「死ね死ね死ね……」
敵「やべぇよ逃げようぜ」
蓮翔「逃げる?何言ってんの?喧嘩売ってきたのはお前らだ
よな?」
蓮「もう止められねぇな」
蘭「どうにかしねぇとこのまま殺してまいそうだぞ」
竜胆「うん兄貴の言う通りだ」
蓮翔「スッ…」
蓮「蓮翔…!」
蓮翔「コトコト…」
マイキー「蓮翔?どうした?」
蓮翔「サァッ、カチャ」(銃を構える)
三ツ谷「蓮翔!!!」
蓮「蓮翔!!!」
蓮翔「………ねぇ、樹…今さぁどういう気持ち…?」
樹「来るな…来るな…来るな!!!」
蓮翔「貴方から喧嘩売っといてそうな事言うの?」
樹「許してくれ!」
蓮翔「今回は見逃してやるけど俺に喧嘩売ったらこうなると
思っておけ分かったな?」
樹「はい…」
蓮翔「聞いてる全員もな!!!!」
了解!!!
蓮翔「イザナ〜蘭〜竜胆〜鶴蝶〜三途〜片付けよろしく〜」
天竺メンバー「はいよぉ)了解」
蓮翔「後の残りのメンバーその辺の雑魚片付けとけ〜じゃあ
〜後で会おうな〜」
樹「行かせるかよ…カチャ、バン」
蓮翔「………バタッ」
蓮「蓮翔!!!」
マイキー「おいてめぇ何してんだよ!!!」
蓮翔「まぁまぁやっぱり〆ねぇとわかんねぇようだなニコ」
樹「は?なんで、生きてんだよ…おかしいだろ…」
蓮翔「ニコイザナ〜こいつ地下に連れていけー」
イザナ「あいよ〜」
マイキー「あいつらどういう関係なんだ?」
ドラケン「さぁ?わからん」


2時間後
蓮翔「(´Д`)ハァ…疲れたぁ」
イザナ「お前やりすぎな?」
蓮「うんうん…」

その後樹を見るものはいなかった

そして普通の日常が始まり

先生「おいーお前ら〜転校生紹介するぞー」
蓮翔「あぁあ、来ちゃったよ」
先生「今日は10名紹介するぞー」
蓮翔「やべぇな」
イザナ「よろしく」
鶴蝶「よろしく」
蘭「よろしく」
竜胆「よろしく」
千咒「よろしく〜」
若狭「よろー」
一虎「よろしく」
ココ「よろしく」
イヌピー「よろしく」
三途「よろしくな」
蓮「先生、こんなに多い問題児を見れるんですか?」
蓮翔「喧嘩しかしねぇと思ったー?蓮〜」
蓮「当たり前やろ」
蓮翔「安心しろー絶対問題起こすなって言ってあるから〜」
転校生メンバーと蓮翔以外「嫌な予感しかしねぇな」

そして1週間
イザナ「おいてめぇなんだ?」
蓮翔「おいイザナここでやんなって言ったよな?」
イザナ「すいません」
そして1ヶ月
蓮翔「おい、マイキークソ強いチームから戦争の以来だ」
マイキー「あ?(・д・)チッだゥゥゥゥゥゥる」
ドラケン「まじ( ꒪꒫꒪)」
三ツ谷「ドラケンその顔やめろwwww」

そして決戦の日

3/19/2023, 3:23:48 AM

世の中には、不条理で命を奪われた人達がいる。
 どうすることもできない。
 漫画やアニメのようなヒーローなんていないのだから。
 僕には、黙祷をする事しかできない。
 ただ、礼を大事にしていきたいと想う。
 
 昔は、黙祷で何かが変わらないし意味なんて無いと思っていた。
 意味がある行動なんて考えてもないくせに。
 
 不条理を乗り越えるには、そういう事が大事なんだと想う。

3/19/2023, 3:22:54 AM

世の中は不条理で出来ている。
どんなに頑張っても叶えられない夢がある。
才能がない人はどんなに努力しても才能にある人には勝てない。

3/19/2023, 3:20:05 AM

理屈を説けば
大人の顔でうなずくくせに
突然煮だって吹きこぼれしまう
自分の感情が一番不条理だ


『不条理』

3/19/2023, 2:30:57 AM

不条理
不条理、私が思う意味は常識に反していることとだと思う。私もかつては不条理な子供だった。公共の場で泣き散らかしたり、人のものを盗ったり…しかし今はそうではない。何故かって?親が教育してくれたからだ。私がこのまま不条理な子供に育っていったら人に迷惑をかける不条理な大人になっていただろう。それほど親の教育は大事だ。最近、親ガチャという言葉が流行っているが、私から見るとその言葉は理にかなっているように思う。親がちゃんとしていなければ子供もちゃんとしない。正しい教育ができない。
そいうことを言うと私は親ガチャに成功したのかもしれない。この言葉を作り出したものも成功していることだろう。

3/19/2023, 2:03:45 AM

Short story
【夢負け、病勝ち】


夢は何歳まで追いかけていいのだろう。と
たまに考える時がある。

一緒に住んでる家族には
“時間が勿体ない“と言われて怒られる。

言われたからと言って逆ギレをしたら
アウトなのかもしれないけど
悔しくて泣くのはありだと思う。

って過去の私が今のわたしに語りかけてくれています。

“あんまり怒る人にならないで“

3/19/2023, 1:57:47 AM

不条理と理不尽ってなにが違うんだろうと調べたらほとんど意味は同じみたいだな。ただちょっとだけ使い方が違うみたいだ。

 不条理は客観的で理不尽は主観的だそうだ。誰が見てもおかしいのが不条理、自分から見たらおかしいのが理不尽ってところか。

 で、不条理なできごとなんて最近あったかな。変化に乏しい人生だから特に書くこともないんだよな。

 この世に生まれたことが不条理でさっさと人生終わらせたい、ってのは常々考えている。嫌なことだらけだからねこの世は。

 そもそも「俺」に生まれた時点で不条理かつ最悪なできごとさ。どれだけ偉そうなこと言ってる奴でも俺に生まれてりゃなんにも成せずにごみのような人生を送ってたのさ。

 どんな偉業を成した人間だってそんなのただそいつに生まれたからできただけの話だ。この世は100%運だからな。

 誰だって自分に生まれたくて生まれた人間なんていない。ただそう生まれたというだけだ。

 努力なんてのは幻想だ。そうできる人間に生まれた奴だけができることなんだよ。そういう肉体と環境で生まれた奴だけが努力できる。

 すべては運だ。この世は配られたカードで勝負するしかないってことだ。

 ただそれを愚痴ってもなんにもならない。努力できるかはさておいて、人間頑張って生きていかなきゃな。

3/19/2023, 1:52:58 AM

俺に向かって指をさしたそいつは口と態度はデカいがそれだけだった。腹なんてベルトの上に乗っかって、だらしない肥えた体をして威嚇してくるんだ。
「お前のやっている事は全うじゃない…!」
「ふぅん?」
 唇をわなわなと震わせて何か言ってはいるんだが
「自覚はあるし同じ台詞じゃあどうも響かないね」
 笑ってしまうよ。大きな肉の塊が揺れているようにしか見えないんだから。脂が多い分、よく燃えるが食べられそうな箇所は話の内容と同じでほとんどない。

「彼女がそれを望んだか?彼女が、彼女が…!」
「…はぁ。また、か」
 "また"熱烈なお客だ。表面をたった数回見ただけで勝手に勘違いをしたカワイソウなやつ。
 近づくなと俺が警告しに行くと、血の気の失くす癖に被害者ヅラして『不条理』だとわめき散らす。俺は相応しくないだとか、陽の当たる世界に彼女を返してやれだとか。恩着せがましく自分がヒーローになれるとでも思ってるんだろうか?
 俺はほんの少し手を加えただけで、やって来てくれたのは
「彼女がお前なんかといるのはおかしい!弱みでも握って脅して…!」
 その"彼女"からなんだよ。
 素直に関わろうなんて考えをすっぱり捨てるなら見逃さないこともない…。が、これは駄目だ。妄想が酷く下手な権力をかざして手を出しかねない。
 途中で興味がなくなって、こんな濁声より澄んだ君の声が聞きたくてしょうがない。前ならすっぱり斬り捨てていたのに君が心配するから警告という形で話し合いの機会を設けたんだけど、もういいか。

「言いたいことは終わった?」
 揺れる肉にも見飽きてしまった。

 これが終わったら君を食事に誘って…
  肉料理はやめて魚料理…海鮮なんてどうだろう。

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