『三日月』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ふうん、今夜は三日月なんだね」
極めて他人事のように言う。
なぜ他人事か?ってのは、私が月に住んでるから。全貌なんて見えやしないもの。
三日月
あの光景だけが忘れられない!
本当に綺麗な夜だった!
紅月のような燃えるような赤!
満月の様なくりくりの瞳
半分を失った半月のように自分の片割れを探し伸びる腕
全く見えなくなる新月のように消えてしまった命
ほら、思い出すだけでも気持ちが高ぶる!
見て?僕の顔にニコリ三日月が浮かぶ
三日月か、最近見てないな
いや、満月すら分からない目には
見たとしても見えないか、
いつも暗いところで課題やスマホをしたり
太陽や光を見たりして目を痛めたり
どれだけ悪くしたら気が済むんだろ
どれだけ悪くなったら悪くならないんだろ
どれだけ悪ければ何も見えなくなるんだろ
目は悪いけど耳は良いんだよね。
いや、そうでも無いか、
私の耳は聞きたい情報は聞こえなくて
聞きたくない情報は聞こえてきてしまう
変な耳だ、なんでだろうね
友達の話とか先生の話とか頭に入らない
聞いているのに、
頭に入らないなら聞いてないのかな
ものすごく聞きたいのに聞こえない
聞こうとしてるのに
聞こうと努力してるのに
【三日月】のお題からかけ離れた文だな
もうちょっとお題に沿って書かないか?
・・・話を戻そう。
お前はその話に興味がないだけではないか?
合ってないならぼーっとしてるだけだ
合っていれば違う理由だ
恐らく理由は『人に興味がない』
お前は相手が喋っている時
聞き耳を立てていると思うが、
心のどこかで人が喋っているとしか思わず
聞き耳を立てていないんじゃないか?
もう少し人に興味を持て
それでも無理なら…
深呼吸をしろ、落ち着け、
※これは作者自身が作者自身に向けた言葉です
傷つけてしまいましたら申し訳ありません。
―三日月―
いつもそう
心が落ち着かない日や、
眠れない夜は、
窓の外を眺める
今夜の窓から見えたのは、
窓の形に四角く切り取られた密度の濃い夜と、
それを蝕むように茂る深い緑
そして、その存在を雲の隙間から
ほんのりと浮かび上がらせる、三日月
あの細く、糸のような光でも
ちゃんと存在感があって
私の名にも、月という字が与えられているのに
この狭い部屋の中で、何も出来ない無力な私と
あの月とじゃ、存在がまるで違う
私は月を真似ただけのすっぽんだ
ぼんやりとそんなことを考えていると、
ただでさえ眠れない夜なのに、
嫌なことを思い出してしまった
あぁ、そうだ
―あの三日月が満ちて、
満月になる頃には、私はもう…―
三日月と言えば、
RCサクセションの「多摩蘭坂」
おつきさま、わらってる
きみのくちに、にてる、、、
キスしておくれよ
まどから、、、
『三日月』
ぼやけてにじむ三日月の輪郭
あぁ、そうか
もう二度と
眠るひつじの目を見上げ
ポロポロポロポロ
みつめているのは
どこまでもついてくる三日月だけ
淡くぼんやりと光る三日月に
向かって手を伸ばす。
やっぱり、届かなくて、月は、掴めない。
届かないモノに手を伸ばしてしまうのは
どうしてだろう。
掴めないと知っているのに、諦められないのは
光を求めているからだろうか。
夜空を照らす三日月は、あまりにやさしくて
静かで儚くて
何故だか無性に泣きたくなった。
#__三日月__
三日月
三日月のゆりかごで寝たら、ぐっすり眠れそう
雲の布団をかぶって、ゆらゆら揺られたい
47歳のおとなが、“三日月”というお題で妄想中
「君にお願いがある。
もしこの世界が終わるなら
僕は君と一緒にその瞬間が見たい」
私が彼にそんな事を言われたのは、彼の恒例の天体観測に付き合った、寒い冬の晩だった。三日月の仄かな明かりと星々が輝く星月夜の晩。
最新の望遠鏡の調子を見ていた彼は、望遠鏡の焦点を定めると、ふいに、椅子を寄せて隣に座っていた私を真剣な眼差しで見つめてきてそう言った。
私は、婚約者の真剣な表情に高鳴る鼓動も熱くなっていく頬も知らぬふり、小首をかしげてみせる。
「この世界が滅ぶのなんて、ずっとずっと未来の話じゃない?
私もあなたも生きていないわ」
「いや、判らないよ?
巨大な隕石が落ちてきたら、今の文明はひとたまりもない。下手したらそれでこの星は終わるかもしれない――――というのは冗談だけど。
もしも、の話だよ」
彼は真剣な顔を破顔させ、もしもそうなったら、と念押しのように言った。そして、だめ? と眉を下げてくる。
私は、彼のその表情に弱い。
きゅう、となった心臓に、どこまで彼は計算づくなのかと愛しさ半分少し憎たらしくも思いつつ、タイミングが合えば、と可愛くない返事をした。
「もし、その時一緒にいたら、一緒に見るわ」
その私の済ました言い分に、そんなこと! と彼はさも当たり前のようにこう言う。
「居なかったときは君を捜すよ。
じゃあ、手を繋いで一緒に見ようね?」
そう言って自信満々に差し出してくる小指に、私は、強がるのをやめて小指を絡めた。だいたい、強がっても彼の前には無力なのだった。だって大好きな大好きなひとだから。
だからさっきから熱い頬のまま、にっこり微笑んでこう返す。
「私もあなたを捜すわ!
手を繋いで一緒に。約束よ?」
そう言って絡めた小指を軽く握り込めば、息を呑んだ音のついで、彼も強く小指を握り返してくる。
瞑っていた目を開けると、とびきりの笑顔に迎えられた。
『約束!』
二人して額を擦りつけあい、クスクスと笑いあう。
そうして始まった天体観測の最中、私は彼と同じ星々を望遠鏡で観測して、ミルクティーを飲みながらこんなことを考えていた。
この世界の滅びなんて大層なものでなくとも、人一人の世界の終わりは死だろう。
ならばさっきの約束は、どちらかの死の瞬間、手を繋いで一緒にいてほしいと言われたに等しいのではないか。
その考えは、すでに貰っているプロポーズをもう一度貰ったかのようで、私の心臓をずっと高鳴らせている。
#22真っ暗な夜空に輝く月。三日月がすごく美しかった。
___三日月
三日月
街頭のない暗い帰り道
今にも消えそうな満ち欠けが
今日も頑張ったね
大丈夫だよ
今日の嫌なことは忘れていいよ
きっと明日はいい日になるって
励ましてくれている
だから、真っ直ぐ
月明かりが照らす光の方へ
未来へと進もう
明日が今日よりいい日になるように
『三日月』
切れ長の三日月。
月の大部分が見えていなくても、あの細長い
シルエットだけで、夜空に際立つ。一部というのが
いい味になっているのだろうか。
三日月の浮かぶ夜空に、想いを浮かべるのも
楽しい時間かもしれない。
三日月
三日月を見ると
かわいいな、思う
満月を見ると
ラッキーと思う
半分の月を見ると
あんなにきれいに半分に、と思う
同じ月なのに見え方が違う
不思議だ
だから月を見ちゃうんだろうなあ
眠れない夜は月を見るといいと言われたので
さっそくやってみようと思う
幸い私のベッドには脇に窓がある
午前2時を過ぎて、冴え渡った目線を月に向けると
ひんやりとした三日月が真っ暗な夜空に佇んでいた
それは眠れない私を小馬鹿にするようにひしゃげているようにも見えれば
嫋やかな美しさをもって下界を照らしているようにも見える
見続けて何時間たった頃だろう
やがて三日月の輪郭がどろりと溶けて
白濁のインクが零れ始めた
それはこぼれた先で泥濘となり、
白いぬかるみの中から何かがゆっくりと芽生えている
それは緩やかに成長を続け、
上へと向かって立ち上がる
次第にこぼれそうなほどに大きな蕾を携えて
艶やかな蓮の花がゆっくりと花開く
と同時に私の目は開いていた
状況がわからず数回瞬きをすると、
今まで見ていた三日月はその姿を忽然と消して
私の視界は青一面を捉えていた
『とんだケーキの残し方』
三日月の形でケーキは皿上で夜空を見上げる
私はこんな型で残ってる 苺の髪飾りもとうに無い
ねずみが来るんじゃあないかってドキドキしてる
どうせだったらきれいさっぱり食べられたい
乾くのも腐るのも散らかるのもごめんだよ
きれいさっぱり食べられたい
三日月
不完全だけど…
あなたがいれば…
それでいい
あなたがいれば
三日月🌙のように
欠けている部分を
愛せるから…
月を私とすると
私は三日月
表として
光に照らされている部分があって
裏は
闇として見えない部分がある
裏っていうのは
【悪い性格】と意味ではない
ただ見せたいと思わないし
自分のスイッチのような感じだ
でもきついとも感じない
どちらも私の居ることができる
落ち着ける居場所だ
だからこそ
表で見られている部分は
美しいと思われたい
『 三日月 』のように
「三日月」
とあるグループが歌っていたタイトルを思
い出した。
歳を重ねるごとにアイドルとは思えない歌
唱力なっていき、特にハーモニーがひとき
わ私に印象を残した。
三日月の夜は何となく切なくなる。
三日月
三日月は満月と違って少しかけている。
だけど何故か好きだ。何故だろう。
考えてみると、三日月は私たちに似ているのではないだろうか。
完璧ではなく少しかけている。
でも徐々に満月に近づいていく。そんなところも似ていると思う。
だから私は、三日月も好きなのだろう。
見えない今日
見えるとニコッこり
太陽はいつも丸いけど
月は変化する。
人は月なのかも