雷鳥໒꒱·̩͙. ゚

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―三日月―

いつもそう
心が落ち着かない日や、
眠れない夜は、
窓の外を眺める

今夜の窓から見えたのは、
窓の形に四角く切り取られた密度の濃い夜と、
それを蝕むように茂る深い緑
そして、その存在を雲の隙間から
ほんのりと浮かび上がらせる、三日月

あの細く、糸のような光でも
ちゃんと存在感があって

私の名にも、月という字が与えられているのに

この狭い部屋の中で、何も出来ない無力な私と
あの月とじゃ、存在がまるで違う
私は月を真似ただけのすっぽんだ

ぼんやりとそんなことを考えていると、
ただでさえ眠れない夜なのに、
嫌なことを思い出してしまった

あぁ、そうだ

―あの三日月が満ちて、
満月になる頃には、私はもう…―

1/9/2023, 12:42:29 PM