『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
七夕
願い事
[今年こそ元気になれますように]
推しに会いたい。
巡り合わせてください。
〜七夕〜
七夕
今日、母の施設へ面会に行ってきた。週一で必ず行ってる面会。認知症がだんだんと進み、自分から進んで話す機会もなくなった。会話が続かないのだ。
帰り際、エレベーターホールに、小さな七夕飾り。短冊が幾つも下がってた。
一瞬、読んじゃいけないと思った。何を望むの?何を考えるの?と思っていた。次の瞬間、わたしって差別してるんだ、と思った。
その人の人格は変わりません。人格を尊重して対応しましょう。
認知症の人との接し方にはそう書いてある。
でも、そう対応出来るのは難しいことなんだと思った。
今日は、七夕だったので先生が小さな笹を持ってきてて、願いごとを書きたい人は書くみたいなイベントみたいなのがありました。朝休み暇だったので書こうかなと思いサマセミ無事に行けますようにと願い事を書きました。私はこういうのは信じていないけど願い事は叶って欲しいなとは思いました。あと気になる人もつい最近できたので順調に恋が進みますように。
七夕
七夕のやつに描こうとしてしまったやつ
金欲しい
体力欲しい
画力欲しい
想像力欲しい
健康体になりたい
そして病むな俺(命令)
七夕
今日は何の日だと思う?
そう、「七夕」。
゛みんなは何をお願いする?゛
「今年の受験が合格しますように。」
とか
「好きな人と結ばれますように。」
「運営の人と出会えますように。」
とかかな?
これ以外にも、勉強面、恋愛面、運動面など、沢山あるね。
でも、お願い事は欲張っちゃだめだよ、
叶いにくくなっちゃうかも。
きっと、心優しい人なら
「平和に暮らせますように。」
「みんなが楽しく健康に暮らせますように。」
とかなのかなぁ。
お願い事は自由だよ。
彼氏、彼女が欲しいとか、頭が良くなりたいとか、かわいくなりたい、かっこよくなりたいとかもあるかも。
゛みんなは何をお願いする?゛
「おばあちゃんが元気になりますように。」
_9end_
「好きな人と結ばれますように。」
(実は自分片想いです、)
「思う」より「想う」の方が自分はすき。
「明日、晴れますように。」
7月6日に笹に短冊にが吊られていた。
内容は、「明日、晴れますように。」
どうしてそう晴れにして欲しいのかは私には分からないけど、何か明日に幸せなことが起きるのだろうなと、
ささいながら私も祈ってみる。
「はい、お素麺」
「あ、ありがとう…。」
知り合ったばかりの彼女の部屋で、僕はドギマギしながら箸とおつゆを受け取った。なんでも今日は、素麺の日らしい。
「七夕にお素麺を食べるとね、一年間風邪を引かないって言う言い伝えがあるんだって!」
「そうなんだ?」
僕が育った四国の田舎町では、そんな習慣はなかった。どうせ、バレンタインみたいにどこかの素麺メーカーが勝手にこじつけたんだろう。
「あ、疑ってるね?」
僕のそんな気持ちを目ざとく察したのか、彼女は不服げに声を上げた。
「七夕に素麺を食べるのは、平安時代からの習慣なんだよ。もとは中国の皇帝の子どもが亡くなった時に始めたんだけどね。」
「へえ…。」
「皇帝の子どもが、小さい時に病気で死んでしまったの。そのあとすぐ、疫病が流行ったから、周りの人はきっと子どもの祟りだと考えて、その子が好きだったお菓子をあげたの。」
「お菓子?」
「そう。索餅っていうお菓子よ。索餅は、そうめんの元になったお菓子なの。細長くしたのをねじって…」
熱心に素麺のルーツを説明する彼女を見て、僕はなぜかドキドキしてしまった。人が我を忘れて、何かに夢中になるのを目にするのはいいものだ。
「聞いてる?」
「あ、うん聞いてるよ。」
本当は全然はなしなんか聞いてない。素麺を食べてはいるが、味だってまったく分からない。彼女のきれいな柔らかそうなピンク色の頬に心を奪われたままだ。
彼女が素麺に缶詰のミカンを入れる家庭の出身じゃなくて良かった、とぼんやり考えている。
【七夕】
地元の七夕祭り
初めて2人で待ち合わせ
ソワソワしながらキミを待つ
カラコロ下駄の音と共に
少しハニカミながら近づいてくるキミ
「可愛い」と言いたいのに
キミの姿が眩しすぎて
顔を見ることが出来なくなった
ぎこちなく手を繋いで出店を回る
キラキラしたキミの表情を直視できないから
チラチラとキミの姿を盗み見ては
友達に見せびらかしたい気持ちと
誰にも見せたくない気持ちが
ぐるぐるぐるぐるループする
短冊が置いてある場所に付き
お互いに願い事を書く
「恥ずかしいから見ないでね」
キミは言う
「来年も一緒に七夕祭りに来れますように」
口ではうまく言えないから
短冊に願う
それを見て少し驚いた顔をした後に
「同じこと書いてる」
嬉しそうに笑顔を見せるキミ
その笑顔に吸い込まれるように
キミから目を離せなくなる
思わす抱き締めたくなる衝動を抑えて
思わず「好きだ」と呟いたその顔は
キミの帯より赤かったかも知れない
七夕
年に一度しか逢えない人。
願いを下げた竹。
浴衣。
夜市。
子供の頃、夜市のある日は、
学校から帰ると、風呂に入らされ、
湯上がりに浴衣を着付けた。
肌に、浴衣の衣の当たる皮膚感覚。
着付ける部屋の西日の微妙な暑さ。
ふわふわとした赤や黄色の帯が嬉しくて。
夜市そのものの記憶より、
この時の思い出の方が何故か
心に残っている。
七夕の日
彦星と織姫は年に1度だけ会うことを許されている日
なのになんで、どうして、私はあの人と会えないの?
年に1度だけ会える日のはずなのに、
わたしはもう二度と会えない。
嘘つき。
テーマ:七夕 #236
七夕祭りに行くと
たくさんの短冊が笹に掛けられていた。
小さい頃、
織姫様と彦星様が会えますように。
そんな願いをしたのを思い出した。
あの時は可愛げがあったのに、
今では上司に怒られませんように。
とか
給料が上がりますように。
とか
今年こそは結婚とか……。
随分社会に飲み込まれてしまったなぁと思う。
笹が風に揺られ、
そよそよと音を立てる。
変わってしまった私を少し寂しげに撫でるように。
七夕の物語好き
───────「七夕」
織姫と彦星は恥ずかしがり屋だから、逢瀬の時間を見せてくれないの。
でもそれは七夕の夜だけでいいのでは?
雷雨豪雨明日も明後日もだなんて、なんてはた迷惑な。
「最近の七夕って雨ばっかりじゃない? 織姫と彦星ったら、もう何年も会えてなくて寂しくないのかな?」
「どうだろう? 雨を利用して大雨にして、波ができた天の川をサーフィンして会いに行ってるかもよ」
「夢があるというか、ないというか……」
その羽衣は薄っすらとしていて全く彼女の肢体を守ることも隠すこともできないように見えた。風に飛ばされてきた織姫の洗いたての洗濯物は洗濯バサミの跡がくっきりとついていた。私はフンと鼻息を吐き左手の人差し指と親指で摘んだそれを宙に放り投げた。それはフワリフワリと私の方に戻ってくる。コノヤローと羽衣を蹴っ飛ばした。今度はそこそこ遠くに飛んでくれた。彼女と訣れて、何年、何十年?何百年?ん?
5億光年以上はたつか?人間世界では誰かに訣れさせられたラブラブカップルに思われている(失笑)
私が短冊に願いを書くなら「放っといてくれ」だ。
今日は7月7日。七夕である。
世の中の子供たちは、短冊に願い事を書いただろうか。忘れ去られつつあるこの日。私も忘れていた。そう簡単に願い事なんて叶うわけがない。今までそうだったから。だから、私はこの日を忘れていた。
ある日。私は、学校で短冊を書く機会があったため願い事を書こうとしたのだが、考えてみると何も思いつかなかった。どうせ叶うわけがないと、現実を見てしまう。子供のくせに、もう夢なんて見るもんじゃないと決めつけてしまっているのだ。なんてつまらない人間なのだろう。とりあえず、誰もがそう願うだろう「お金持ちになりたい」と書いた。他の子は、「アリエルに会いたい」など様々な願いがあった。幼稚すぎるのではと考えたほどだった。バカバカしいと思った。そもそも存在しないものに会うだなんて、夢のまた夢だ。
あぁ、私はなんてつまらない人間なのだろう。
たった一人の
きみに逢いたくて
やさしい声
幸せな笑顔
心癒す仕草
きみへの想いが
強く強く蘇る
7月7日
満天の星空へ
祈りを
逢えますように
<七夕>
願いをこめる短冊に
人々は思い思いの願いを書く
せっかくだから私も
「幸せでいたい」
って書いてみた。
別に今が不幸せなわけではないし
この幸せが続けばいいな〜っていう
ただそれだけ
そんな私の願いは
人々の願いに埋もれ笹へと括り付けられる
どうか
私の願いも忘れないでね
ボクの知る限りじゃあ、七夕は天候の悪い日でしかない。天の川が本当に架かって、ほうっと息をつくような美しさを見たこのなんか一度もない。どっかの写真集で見るようなあの感じ。あれは、本物の空なのだろうか。ボクが日本にいるからそう感じるだけなのか。一歩外の世界に出てみたら、何か違うのか。
そう思いながら、風の強い、雲行きの怪しい日に歩いていた。
どこから飛んできたのか、ビニール袋が目の前を通り過ぎていく。似たように持ち場を離れた迷いものたちが、吹かれては視界の端に消えて行った。
ちょうど駐輪場の横を通り過ぎようとした時だった。『元カノが幸せになりますように』
と書かれた紙がタイヤの部分に引っかかっているのを見つけた。黄色い短冊にちょっと不格好な文字。
「ほえー、今ドキこんなの書く純情なやつがいるんだな」
気になったから、手に取ってみた。よくよく見てみたら名前がしっかりフルネームで書いてある。
すごい、願いの真剣さが違う……。
当たり前だが、全く知らない人だった。これで知っている人だったら、恋愛漫画みたいな流れだったけど現実はそうもいかない。
そもそもその展開を望んでないけど。
一度拾った物をまた宙に離すのは忍びないので、結局持ち歩くことになった。ついでに短冊を飾る場所探しをすることにした。
そういえば、ボクはまだ願い事を書いてないな。
何にしよう。世界平和とかかな。
まず、書く場所ってあるのかな。中学校卒業以来、あんまり七夕を意識してこなかった。いつの間にか終わってしまって、ああ、そういえばそうだった、で完結する。なぜ七夕は、クリスマスほど盛り上がらないのか。
プレゼント渡しとかが無いからかな〜、と思ったけど実際どうだろ。
本来の目的地、商店街に着いた。
ここに来ると意外にも七夕で盛り上がっていることがわかる。小さな子供たちがわわわっと駆けてくる。
その子たちが元居たところには、たくさんの笹の葉が並んでいた。色とりどりの短冊と網目模様の折り紙、微かな太陽の光を捉えて輝く缶はその場を明るくしている。
あ、ここに飾らせてもらおう。
いろんな願いが密集している中、少しだけ空いている場所を見つけた。きっと背が届かなくてしょうがなく残ってしまったのだろう。
空がたとえ曇っていても、上の方ならきっと願いを天は叶えてくれる。
だから、拾った『元カノが幸せになりますように』という短冊をきゅっと結んだ。
それから、ボクの願い。
『ここに願われた思いが、天まで届きますように』
いい子ぶっていると昔のボクなら思う。
でも、今なら、ボクはこれをボクの願いとしたい。