『七夕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
年に1度、2人が出会うことで、1度の願いが叶う。
そんなに尊く、儚い日が七夕。
君と付き合った次の月がちょうど七夕の季節だった。
短冊に君がずっと僕のそばに居れますように。って書くもんだからつられて笑顔が溢れる。
2年、3年と歳をとっていく僕ら。
彦星もこんな気持ちだったのだろうか?
君と少しでも離れているだけで、切なさで胸が張り裂けそうになる。
だからこそ付き合って5年目の七夕の夜に、心に決めたのさ。
君と訪れたデパートの片隅にひっそり立っている七夕コーナーの前で未来図を書こう。
天の川なんて僕らは、織姫と彦星じゃないからそんなの必要ない。
君の薬指で輝く二人を結ぶシルバーの婚約指輪は天の川よりも輝いて見える。
涙ぐむ君は幸せそうに指輪を見つめると、短冊に触れた。
1年に1度だけ会える
織姫と彦星
そんなロマンティックなことがあるのか
私も、
そんな運命の人に出会いたい
#七夕
年に一度のロマンチックな日…
願いを込める日…
今日は晴れたから天の川見れるとこは見れるんかな?
織姫と彦星は数年ぶり?に逢えるかな?
私の彦星はLIVEがあるから一緒に過ごす事は出来ない
貴方に逢いたいという願いは届くかな…
貴方にも逢いたいと想われたいな…
静かに夜空に願いを込める一夜…
「あなたと結ばれますように…」
お題《七夕》
逢えない日々さえも。
君想うたび彩られていく。
色とりどりの浴衣を纏った人々が行き交う。七夕の日は華やかで、凛としてて。現とは思えない美しさで、夜はあふれかえる。
「すー」
「かなちゃん……!」
笑顔で、ひらひら手をふるショートカットの少女に、手をふりかえす。かなとは小学校からの付き合いだ。高校生になった今もこうして、七夕になると近所の夏祭りに出かけるほど仲良しだ。
「すず、また美人になったじゃん。こりゃあ男もほっとかないわ。でも、まだ彼氏いないんでしょ?」
「もーかなちゃんってば言い過ぎだよ。そういうかなちゃんは、塾で出会った他校生の人とどうなの?」
「えー? ふつーふつー。よくけんかするけどね」
思わず笑ってしまう。雑談しながら出店覗いて、りんご飴や綿菓子を買う。それからヨーヨー釣りをやったけど、見事全滅。水色のが欲しかったが、簡単なようで、難しい。
「かなちゃん、次どこ――」
隣にいるはずの、いると思っていたかなの名を呼ぶが誰もいない。おかしい、さっきまで隣にいた……。
思わず後ろをふりかえる――人が、いない。
「……どうなってるの……?」
音もしない。まるで、神隠しに遭ったみたい。
心臓がうるさい。
どうしたら――静寂を破ったのは、青年の声だった。逢った記憶もないのに、すごく懐かしい。そして悲しい。色々な感情が湧き上がってくる。
私――なんで……。
「やっと逢えたね。この日はいつだって雨が降るから――世間では催涙雨(さいるいう)なんて呼ばれてるけど。そんな美しい言葉では語れない、よね」
この感情は。
この感情は。
「……ずっと、逢いたかった」
「俺もだよ。俺だけの――織姫」
ふれた手は。
ふれた唇は。
あなたと紡ぐためにある。
織姫と彦星みたいだな、なんて。
「今日、会えなくなった」のメッセージの上に、
涙がぽつぽつと落ちた。
(七夕)
七夕の願いは、、
彦星と織姫が
1年に1回しか
会えないのだから
会えますように
ワタシは好きな人に
たまに会えるのは
感謝しなきゃ
いけないね。
#七夕
「七夕」
願いを込めて…
晴れ渡る夜空の天の河に想いを託して…!
まさ兄ちゃんへ
今まで本当に傷つけたり嫌な気持ちにさせて本当にごめんなさい、まーちゃん、まさ兄ちゃんの気持ち何ひとつわかってなかったよね、最近まーちゃん、ひどい事ばっかりしてるよね、まさ兄ちゃんの事傷つけて本当にごめんなさい、今までの事反省するから許してください、もう二度まさ兄ちゃんの事傷つけたり、嫌な思いには絶対にさせないから約束する、だから、まーちゃんとこれからもずっと一緒にいてください🥺まさ兄ちゃんの事は世界で一番大好きだよ❤
まーちゃん、まさ兄ちゃんと絶対に別れたくないから😢
七夕の願い事を書くならば
世界平和
交通安全
身長が伸びますように(10㎝)
多分自分の努力では叶わない。
七夕
嫌なこと思い出すなぁ
天の川よ、無数に散らばる星々よ、
その輝きは地上で抱えきれなかった夢なのか、
その輝きは地上で叶わなかった恋なのか、
濁流の如く強く太くあれ。
織姫と彦星は
目の前に横たわる困難が大きければ大きいほど
鮮烈な再会を果たすでしょう。
彼らが天の川を越えたなら、
地上の憂いも和らぎ、
地上の我らは目の前に横たわる不安に立ち向かう
尊き勇気を得るでしょう。
七夕
その言葉を聞くとあの子を思い返す。
おっちょこちょいだった君がこんなに大人になって、いつか僕を忘れてしまうかと思うと胸が痛くなる。
だから、神様!
どうか!!どうか!!僕を忘れさせないでください。
七夕
一年に一度、織姫と彦星が会える日
私と彼の間にも鵲の橋を架けてくれないかな
会いたいなぁ
彼女はとてもミーハーだ。
世間の風潮にことごとく流される人で、割りと気分でものを言う。先月は、七夕のイベント告知を見て突然「七夕婚もいいよねー」なんて言っていた。何と言うか、基本言葉が軽い。吹けば飛ぶと思う。
まだうす暗い部屋の中、スマホで時間を確認する。眩しいバックライトに顔をしかめながら視線を滑らせた。いつもならまだまどろみの中にいる頃だが、薄手の肌掛けの下にはすっかり覚めた意識がいた。
沈黙の中、すましていた耳に彼女が部屋から出る音が聞こえる。
彼女のマイブームはころころ変わる。形から入るタイプなこともあって、共有スペースには様々なものが溢れている。ミニマリスト、というわけではないと思うが一人で暮らしていた時代は必要最低限のもの以外はあまり置いていなかった。欲しいとも思わなかった。ただ、必要性を感じなかった。
とうに動き出す準備の出来ていた体はすんなり布団を抜け出す。昨日の疲れも残っている風ではないことを確認して、スリッパに足を引っかけて扉に向く。今日はこの先がある意味、決戦の場なのだ。意を決してまず一歩を踏み出した。スリッパの底が床を滑る音が、いやに大きく聞こえた。緊張が体の至る神経を過敏にしているのだろうか。どうも落ち着かない。
レースカーテンを通り抜けた朝日に照らされて、統一感の欠片もない部屋の有り様が鮮明に映った。手芸用の布が入った蓋の浮いているボックスに、本棚にサイズごとに並ぶ漫画本、本の手前には個性豊かな形をしたカラフルなネイルの小瓶たちがグラデーションになるように飾られている。本人曰く「見せる収納」らしい。
テーブルの上には、今日の日付に丸が付けられた小さな卓上カレンダーと開きっぱなしの雑誌。見出しを見ると、今のブームは美容や健康の類らしかった。以前もスーパーフードにハマって、色々なものが食卓に紛れ込んだことがあった。アサイー、チアシード、キヌア、亜麻仁油、ココナッツオイル。どれも口に馴染みがなく、違和感だらけの食卓だったが、いつも通り長続きはしなかった。今は肉じゃがやハンバーグの並ぶごく普通の食卓だ。
付箋をつけている特集は、体を労るスローライフ。プランターで作った自家栽培の生野菜でも出てくるのかも知れない。
「あ、おはよー」
そんなことを考えていると、洗面所に続く扉の向こうから、まだ部屋着姿の彼女が現れた。髪をヘアバンドで上げて、肩にはタオルが掛けられていた。おはようと返すと、満足そうに笑ってさっさと自分の部屋に消えた。
小さな背中を見送ってキッチンへ向かう。休みの日の朝は、コーヒーを淹れるところから始めるのが、唯一のこだわりだ。これさえ飲めればその他の大抵のことは許容できる。それは、自分の意志や考えがあまりないということにも近いが、時間を重ねるうちに存外この自分の性分を気に入っているのは彼女に出会えたからだろう。
「うわっ」
ダイニングテーブルの脇をすり抜けて食器棚へ向かう途中、テーブルの脚に寄り添うように置かれていた何かに足を引っかけた。改めて床を確認すると、そこに転がっていたのは水の入った大きなペットボトルだった。ざっと目視で変形の有無を確認すると、一か所大きくへこんでいた。そのへこみを手で少し整えようと試みたが改善はされても元の形には戻りきらなかった。諦めてそっと元あったであろう場所に戻してやる。何のつもりか知らないが、彼女が置いたものなのは明白。そうなるとまずはそっとしておくに限る。良かれと思ってテーブルの上に置きなおしたのに怒られた、なんてパターンは遠慮したい。
気を取り直して、食器棚へと向き直る。コーヒー豆と手動のミルを棚から出して、プロテインについてきたプラスチックのスプーンを用意する。これで豆をすくうと擦り切りより少し多めの一杯が、だいたいコーヒー一杯分に丁度良いのだ。二杯分の豆をミルに入れる。小さな豆からこぼれた香りが辺りに散らばる。それらを閉じ込めるようにミルの蓋をして、レバーを回す。すると閉じ込めたはずの香りが今度はミルを起点にまたじわじわと溢れ出す。キッチン全体がコーヒー特有の香りで染められていくのが分かった。
レバーがすっかり軽くなったところで、紙のフィルターと水、それから挽いた豆をコーヒーメーカーにセットする。スイッチを入れて、両手にカップを持ちリビングへと戻りソファに腰掛けた。テーブルにカップを置いて、今度はリモコンに手を伸ばす。光の点った画面に映ったのは、ニュースの合間の天気予報だった。
天気マークの背景は、ブライダルリング専門店の映像だ。ショーケースを挟んで、店員と一対一で向き合う男。ショーケースに向けられた視線はゆるく左右に揺れていた。恋人に贈る婚約指輪を選んでいるのだろう。
ちらりと、ソファの隣りにあるサイドボードに視線を向ける。キャスターと引き出しの付いた、あまり大きくないサイズのものだ。その天板には、水が張られた透明なうつわが置かれ、そこにいくつかの花が浮かんでいる。一輪、花占いに使いそうなオレンジ色の花が見えて何となく身を寄せる。放射状に伸びた花びらが、天気マークの太陽のようだった。そっと花びらに触れてみると、ゆるやかな速度で、遊園地のコーヒーカップみたいにくるくると回った。
「ガーベラ好きなの?」
ふいに背後から声がして、思わず肩が大きく揺れる。
「え、驚きすぎじゃない?」
「いや、部屋から出てきた音、全然しなかったから」
振り返ると、着替えと化粧を済ませて、すっかり出掛ける支度の整った彼女がいた。
「さては私に何か隠し事でもしてるな?」
口の端をきゅっと上げて、悪戯を思い付いた子供のような笑顔を見せる。可愛いと形容するには少し意地が悪そうだが、見慣れた笑顔に心が少しゆるむ。
「あ、そうそう」
何かを思い出したように、こちらに背を向けてぱたぱたと小走りでキッチンに急ぐ。何事かと思って行方を見守っていると、透明なグラスを出して、テーブルの下に置かれていたペットボトルから水を注いだ。今は七月初旬。室温の水はさぞぬるいだろう。しかし彼女はこともあろうに、そのもう十分ぬるいはずの水に、電気ケトルから少しのお湯を注ぎ入れた。それをどうするのかと思って眺めていると、手に持ってこちらに戻って来た。
「はい、これ飲んで」
そう言って差し出されたのは紛れも無く先程のそれ。透けて見える向こう側に、淡いイエローの袖が揺れる。水を通したことで一層柔らかそうに見えるその布は、どこか熱帯魚のヒレを思わせた。けれどそのことを口には出さない。前に彼女が袖のあるトップスにキャミソールを重ねた着こなしをしていた時、視覚的な違和感から来る居心地の悪さに、思わず「普通逆じゃないの?」と聞いてしまったことがある。すると少しの間も置かずに「古い、分かってない」と怒られた。その後しばらく不機嫌だったことがあって、それからはファッションについての感想は「可愛い」と「似合ってる」以外は口に出さないことにしている。
「ほら、早く」
促されて半ば押し付けられるようにグラスを受け取る。指先に伝わる温度はやはり全く冷たさを有してはいなかった。
「なんかね、朝起きて一番にお水を飲むと健康に良いんだって!出来れば体温に近い方が体に負担が少なくて」
あれか、体に優しいスローライフ。あれこれと説明を始めた彼女の言葉を程々に聞き流しながら、なるほどこう来たかと考える。自家栽培野菜の予測が外れたことが少しだけ悔しかった。しかしこうなれば付き合うしかない。それは長年の経験で分かりきっていることだった。中途半端な温度のものを口にするのはあまり好きではないので、少し覚悟が必要だった。ぬるいというか若干ぬくい水を、グラスを傾け一気に流し込む。何とも言われぬ違和感とも気持ち悪さともつかないものが襲い来る。それでも空のグラスを見て満足そうに微笑む彼女の顔を見ると、仕方ないと思えてしまうから困りものだ。
回収したグラスをシンクに下げながら、今度は淹れたてのコーヒーを携え彼女がこちらに戻って来る。二つのカップに程よくコーヒーを注ぐと、隣りに座って自らのカップに口を付けた。その仕草に釣られて、同じようにコーヒーで満たされたカップを口元に寄せる。深い色の水面から立ち上る何とも言えない香りが好きだ。そっと口に含むと、苦味や少しの酸味がいっぱいに広がる。休日の朝、まったりとコーヒーを飲むこの時間は、一人暮らしの頃と変わらない。違いがあるとすれば、隣りに彼女がいることくらいだ。
「これからも、休みの日の朝はこうして一緒にコーヒーを飲みたいな」
「何、プロポーズ?」
茶化したように彼女が笑う。彼女はいつもよく笑う。些細なことでも全身で、全力で楽しむ。そこが好きなんだ。
サイドボードの引き出しを開けて、小箱を取り出す。それを開くと中には一粒のダイヤモンドが澄ましているプラチナのリング。
「そう、プロポーズ。俺と結婚してください」
この時ばかりは彼女もとても驚いた顔をしていた。それもそうだろう。なんてことない休日の始まりに、何の前触れもなく婚約指輪とプロポーズが飛び出してきたんだ。むしろ割りと正常なというか、普通のリアクションで安心した。彼女のことだからネタか何かと思って笑い飛ばしてうやむや、なんてパターンも想定していたから。
そうこう考えているうちに、スッとリングの方に手が伸びてきた。
「つけて」
差し出された左手。店員さんと一対一で悩み倒してようやく決めた婚約指輪。彼女の手を取って、リングを薬指に滑らせる。
「今日、七夕デートって言ってた」
「うん、行こう」
「買い物して、ランチするって」
「言ったね」
「ランチの後、行きたいところがあるって」
「そう、だから悪いんだけど、」
サイドボードから、今度は二枚の紙を取り出す。茶色い縁取りの一枚は記入用で、同じ型の紙にびっしり文字が入っているもう一枚は記入見本だ。
「出かける前に、君のとこ埋めてくれる?」
「……ほんとに七夕婚じゃん」
「まるで織姫と彦星だね」
「ないわ」
それだと会うの年に一回じゃん、と不満そうに続けながら、彼女は手の中の紙を奪い去っていく。ひつじのぬいぐるみが飾られた本棚。その上段の片隅に、埋め込まれるように収納されていたペン立てからボールペンを取り出す。まじまじと紙を見つめ、時折紙の首を傾げたり記入見本と見比べたりしながら少しずつ空欄を埋めていく姿を見つめながらぼんやりこれからのことを考える。
たぶんきっと、これから何度も記念日を迎える。その度に最初に思い出すのは、もしかしたらあのぬるい水かもしれないと思った。
〉七夕
何年か前に文学フリマでもらったお題
“ぬるい水”
自分で付け足した要素が七夕だったから。
使い回し。
前のものだから、読みにくかったりネタが古かったりしてるけど、まぁそれはそれ。
これを書いていた頃は人に見せるなんて怖くてできなかったんだ。
七夕
ようやく会えたね
何年ぶりだろう
涼しい星空での再会
牽牛星と織女星
お願いなのでこの恋を成就させてください
【七夕】
今年も織姫と彦星は会えたでしょうか。
あなたは七夕の短冊に何を書きましたか。
私は新しい素敵な世界になりますように と書きました。
去年もそう書いたの。
まだまだ、世界は変わらない。
でもね、少しずつ動いていると感じていますよ。
自分でも、変えていかないと···
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いつまで経っても“逢いたい”という気持ち
いつまでも想い続けてるこの恋
いつか叶うのかななんて期待して
いつになったら叶うんですか。
織姫さん彦星さん、忘れられないひとに逢いたい
という願い叶えてください。
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Theme:七夕
「何、お願いするの?」
笹に桃色の短冊を付けながら、にこにこと聞いてくる彼女。
願い事を書くペンの先は、少し震えていた。
「お前の恋が叶いますように、って」
「えぇっ!?もう、自分のお願い事は無いのー?」
驚きつつも恥ずかしそうに笑う姿が、夜なのにやけにはっきり見えて。胸が苦しくなった。
「別に、良いの。早く付き合えば良いのに」
そう言ってそっと短冊をくくりつける。笹の葉に隠れるよう、少し、奥に。
この想いに、気付かれませんように。
(七夕)
短冊に
“これからも一緒にいられますように”
わたしはそう書いたのよ。
あなたはなんて書いたかしら。