『一年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一年後、お会いしましょう。
そう言って連絡が途切れた。
試しに手紙を出すも帰ってきてしまった。まさか本当に一年経たないと連絡すらできないのか。
一年、一年。
意味もなく繰り返す。会えない間、どうしよう。
向こうは、どうしてるだろう。
一年後
大人になってから、光陰矢のごとしという諺の意味がわかった気になってしまう。それほど毎日がすぐに過ぎていき、日付感覚も曖昧になるくらい毎日同じことの繰り返しだと感じている証だ。
あっという間に就職してからの初めての1年が過ぎ、また1年が過ぎようとしている。きっとあと1年もこんなふうに過ぎていくのだろう。それが嬉しいような、気楽なような、変化が欲しいような、物足りないような。
1年後の私が振り返って思い出せるような、そんな1年に出来たらいいな。
がんばれ、明日の自分。
「一年ってやべぇよな」
「そうだな」
しっとりと汗ばむ陽気に誘われて、街の中心にある大きな広場までやってきた。何の用事もなくブラブラ歩いて、時折ストリートに面した露店を冷やかしていると、一年ぶりに友人と再会した。
立ち話もなんだからと、噴水前のベンチに腰を下ろした。一年ぶりに顔を合わせたから、近況報告から入った話は大いに盛り上がった。
途中屋台で買ったソーダを手に、友人がぽつりと言葉をこぼした。隣に座る彼を一瞥して、俺も心から同意した。一年ってやべぇんだよ。
「まさかお前が魔王倒して街一つ救っちまうんだから」
「そうだな」
心底驚いたように友人が言った。俺は相槌を打ちながらこの一年を振り返る。
一年前、あまり治安の良くない西の街で、柄の悪い男に絡まれた女の子を助けたところから始まった。お礼を言われて「はい、さようなら」とすればよかった。そこからやけに柄の悪い連中に絡まれ、その度にタコ殴りにしていたら、そいつらのボスに目をつけられた。俺を殺す勢いで刺客が送られてきた。
数の暴力に負けそうな時、助けに入ってくれた奴らがいた。そいつらと組んで戦っているうちに、とうとうボスへ辿り着いてしまった。
魔王とはボスの異名だ。何か魔術で自分を強化しているんではないか、というくらい化け物じみた強さから呼ばれるようになったらしい。脅威の強さを誇り、それを真正面から受けた俺たちは何度死にかけたことか。
まぁ、何とか全員で力を合わせて倒せた。そしたらこいつが西の街を裏で牛耳っていたことが判明した。俺らの意思に反して、西の街を救ったヒーローになってしまった。
たった一年。
それだけの月日で街とは救えるらしい。
俺はソーダを一口含んだ。口の中でパチパチ弾ける炭酸を飲み込むと、さっきまで感じていた刺激はなくなり、ほのかな甘みだけが口の中に残った。
友人は「はぁ」と大きなため息をついて肩を落としていた。そして信じられないことを言い出した。
「俺なんて全然何も変わってないのに」
「俺はさっきお前が丸太担いで歩いてきたことに衝撃受けたけどな」
こんがりと焼けた肌に白い歯。さっぱりとした短髪は日差しで色が抜けたのか、染めたように茶色い。発達した胸筋や丸太を担いでもびくともしなさそうな腕力。ジーパンの上からでもわかる鍛え抜かれた足腰の筋肉。
こいつが一年前まで不健康そうな色白もやし野郎だったって誰が信じるかよ。
今日だって声をかけられた時、最初は気が付かなかった。一言二言交わして、ようやく彼だと気がついたのだ。あまりの変貌ぶりに、俺は白目を剥いた。
今も彼の方を見るたびに、彼の背には直径一メートルはありそうな丸太が鎮座している。とても現実とは思えない。
「本当に一年ってやべぇ年月だな」
「そうだな」
自分の変化には疎いのか、俺の言葉は無視されてしまった。どういった心境の変化があったのか根掘り葉掘り聞きたい。その反面、聞くのが恐ろしくて言い出せないでいた。
やべぇやべぇと連呼する彼に、遠い目をしながら生返事をするしかなかった。
一年ってやべぇな。
『一年後』
未来はわからない
明日さえ 数時間後 数分後
いつもとは違う 違い過ぎる
なんてことも
起きてしまうかもある
ただ祈るのは1年後も
今日みたいに平穏で
大事な君と笑いたい
「「一年後、また逢おう!」」
「その時は、更に成長した姿で」
「たくさんの大切なものを見つけて」
「いろんな事を経験して」
「泣いたり、笑ったりして」
「数えきれないくらい楽しい土産話を持って」
「美味しいお酒とごはんも用意して」
「「君に笑われないくらい、最高の人生を!」
たとえ、遠く離れていても
消えてしまいたくなるような孤独な夜も
「「だから、それまでくたばんなよ!」」
もう一度君に逢うまで、生きると約束しよう。
【一年後】
未来のことに不安しかないけれど。今悩み続けても仕方ないから。
我慢して目を閉じて、疲れはててそして休んで、そうやって今をどうにかするしかないんだ。
一年後、あの時はきつかったけどどうにかなったな、って言えるために。
テーマ 1年後
「来年も一緒!」
ベットで半分体を起き上がらせて言っているあいつが離れない。
「約束!」
あの頃は良かった。
ーー 一ヶ月前 ーー
「ピーピーピー」
自分の心音がやけに聞こえる。
扉の上には「手術中」という文字が出ている。
「....」
喋らず目を閉じているあいつがいる。
「..す、.せ.ん」
あいつの隣にいた医者の言葉は聞き取ろうとは思えなかった。
「約束守ってくれよ...」
虚しい言葉が空に溶かされていった。
おわり
「一年後」
一年後の私は受験生。どこの高校に行こうかは決めている。ただ貴方に会いたい、それだけなんです。私頑張るから、待っていて下さい。
一年後
同居してない
家族は増えるけど
一番下の子どもは
家から出る
この家に
二人きり
子どもの成長を
喜ぶべきなんだけど
私はやっぱり寂しい
「二人も楽しみ」
「今まで出来なかったことをやろう」
なんてプラス思考
私とは正反対
やっぱり凄いな
[一年後]
恐らくまた1つ歳をとってる
物忘れが増すに違いない
嫌な事を忘れられれば良いが
必要な事を忘れてしまうから困る
シワも増えてるかなぁ
白髪も増えそう
髪も増えればいいのに
体重は少し減って欲しいねぇ
もう少し大人になれてればいいけど
子供の時は
歳をとるだけで立派な大人になれると思ってたのに
前の一年は大きな一年で
まだ落ち着いてないけれど
一年すれば落ち着いてるかなぁ
どうか大人に慣れてますように
1年後
a「体調大丈夫?お見舞いに来たよ。花持ってきたからいけてくるね。」
b「最近は安定してるよ。ありがとう、綺麗なかすみ草だね。学校のみんなは元気にしてる?あれからなかなか行けてないだろ?」
a「みんな元気にしてるよ。そうそう、いつも授業中怒られてたあいつ。この前サッカーの全国大会に出場したんだぞ。」
b「あいつがか?はぁー、皆に会いたいな。」
a「早く元気にならないと。俺たち待ってるだから。」
b「完治まで約1年。1年後あいつらと笑顔で会えるの楽しみだな。でもあまりにも長い期間会わなすぎて俺の事忘れてないかな?」
a「バカ…、忘れる訳ないだろ?お前は何年経っても大切な仲間だ。それはあいつらも同じだよ。」
b「ありがとう…。俺、病気に勝てるように頑張るよ。だから待っててよ。」
未来のことなんて誰にもわからないけれど白か黒かなら白がいい。なんて、あたりまえのことを言うひとには誰かを刺す気なんてないのだろうし、だからきっと息をするように人を刺している。
刺された傷口がひらくのは明日かもしれないし、一年後かもしれないし、ずっと気づかずに、或いは気づかないようにして、ただほほ笑みながら白い未来を歩いているひともいる。真っ赤な足跡がみえるのは後から来た私達だけだ、来た道をふり返らない人の脚はいつも傷だらけだ。
太陽がまぶしくて背を向ければいつも黒しかみえないのは私の影がどこまでも延びているからで、一寸後の闇を断ち切るには鋏が必要だ。どこに落ちているのかもわからないそれを探し回っているあいだに秋は過ぎゆく。
桜が散るたびに終わりつづける。終わって、終わって、どこまで終わりつづけても、たとえどれほど遅くとも、いつかあなたがあなたのための武器を手にすることを祈っている、眠る時間の前にはきっと。
一年前の私はいい言葉を残してくれていた
約束はとうに散ってしまったけれど
私は頑張れてるよ
大丈夫
そう、そうだね
私は大丈夫
その言葉に守られてるよ今日も
頑張ろうね私偉いぞ
一年後の私へ
一年前の私に励まされなくとも元気だといいね
今日は結構しんどいけど大丈夫?
あと4月頑張りすぎるのちょっと抑えた方がいいよまじで
一年後
僕は余命宣告を受けた。
残りの命はあと一年ほどらしい。
今僕には彼女がいる。
もう付き合って4年が経ち、いい歳になってきた僕と彼女はなかなか会えずに、でもお互いを想い合える。
終電まで飲み明かした日もあった。
その度、彼女は「いつプロポーズしてくれるの!!」と言っていた。
自分は、その度に覚悟が出来たらね、と言っていた。
でも次会った時ケロッとしてたし、プロポーズをしてほしいとは言っていなかった。
でも、それが本音なのは誰よりわかっているから。
だから、プロポーズをしようと4ヶ月分の指輪を買うために必死に、がむしゃらに働いた。
そのせいで会えてない期間が長くなってしまった。
でも、お互い電話もするし
LINEなんかもするし
電話先で笑ってる彼女を僕のものにしたい
そう強く思っていたのに。
仕事先で急に倒れ、搬送されて、ほぼ手遅れの病気だと分かるまでは遅くなかった。
僕は、彼女が忙しいことを知っていて
でも彼女にとても会いたくて。
でも痩せていくし、何もできなくなっていて。
彼女に病気だとは伝えられなかった。
優しいから、毎日見舞いに来てもらっては彼女の仕事に支障が出るだろう。
残り一年の命だから、こんな僕よりいい人がいるだろう。
彼女ほど良い人はいないんだから。
彼女と電話をやめ
お酒なんて飲めないから飲みながら愚痴聞くことも、
あの「いつプロポーズしてくれるの!!」も聞けない。
もう、僕は無理なんだ。
そう思った瞬間からは行動が早かった。
彼女に対しての愛は勿論あるし、僕の、僕だけの彼女をブロックした。
LINEも、GPSアプリも、インスタも、全部。
流石にブロック削除なんて出来なかったけど。
これが僕のやり方だった。
今日、僕は余命宣告を受けて一年が経った。
僕は生きるかもしれないが、かなり醜くなってしまった。
もう、彼女には会っていない。
僕のことを忘れただろう彼女を想い
僕は自ら命を落とした。
「1年後」
先輩みたいになれているかな。なれていないかな。
必要とされる存在でありたいけど同じにはなれない。
2年前、興味本位で占いに行ったことがある。
ショッピングセンターの一角、齢70歳の占い師であった。
「何を知りたいの?」
そう言われて、メニュー表をわたされた。 手相30分 4000円。
タロット30分 5000円。
総合30分 6000円。
占いの相場は分からないが、高く感じてしまうのは占いを信じていないせいだろうか。
これも話の種になるだろうという気持ちが、私の財布から易々と6000円を出させてしまう。
6000円を受け取ると占い師は一冊のノートを取り出した。
「生年月日を教えて。」
「1997年、4月15日です。」
パラパラと慣れた手つきで次々と紙をめくっていく。
「あなた、頑固者でしょ。こうと決めたら絶対譲らない。」
唐突にそう言われ、面食らってしまう。
頑固者かといわれたらそんな様な気がするが、肯定も否定もできずに黙っていると老婆は早口で喋っていく。
「気を付けないと周囲の人間とトラブルになる。自己中心的な振る舞いは気をつけて。あなた、結婚は?」
(そこは占いで見えないのか。)
と思いつつ、
「していません。」
「結婚には向いていないわ。」
はっきり言われてしまった。
(なんだかカウンセリングの様だ。)
老婆はまた何枚か紙をめくっていく。何が書かれているのか気になって、少し前屈みに覗いてみたがパタンと閉じられてしまった。老婆はこちらを睨み付け、押し黙っている。ノートを除いたことが癪に障ったのだろうか‥。
しかし、そうではないと次の老婆の言葉によってわかった。
「あなた、一年後に隠していた秘密が露見するわ。」
「え‥」
「私には分かるのよ。あなたの大きな秘密が。」
老婆はそう言って歯を剥き出しにして笑った。
その醜悪な顔が、本当に私の大きな秘密を知っている、見透かしているようで、嫌な汗が噴き出した。
「なぜ‥、どうして‥」
占いなど当てずっぽうに過ぎない。そうだ。
デタラメだと、言い聞かす自分とは裏腹に体は緊張し、強張っていく。
「秘密はいつかは暴かれるものよ。いくら墓まで持って行こうと思ってもそれは無理なのよ。いつまでもあの感覚を思い出したくないでしょ。」
私はその言葉を聞いて、何も言わずよろよろと立ち上がり、老婆の顔を一瞥し逃げた。
なぜ老婆が知っているのか、占いの力なのか、そんなことはもうどうでも良かった。
一年前。
今思い帰せば些細な言い争いだったと思う。
その当時同棲していた婚約者を突き飛ばしてしまった。その弾みで棚に後頭部をぶつけ、婚約者は倒れた。広がる血。焦った私は慌てて駆け寄り、
「大丈夫!?」
体を揺すったが起きない。ぐったりとしている。
「うぅ‥」
その時、かすかに呻き声が漏れた。良かった。
生きている。
慌てて救急車を呼ぼうと携帯を手にとった時、倒れた弾みで婚約者のポケットから落ちた何かが私の目に止まった。
終わった。
初めての告白だった。
理由をいくつか言われた。
振った人間にダメ出しするなんて。
ぼくは校舎の裏で1人、泣きそうになるのを我慢していた。
終わったんだ……よな。
ん?あの理由を全部クリアしたら?
そうだ、身長とか顔とか自分ではどうしようもないことは何も言われてない。それにあれ?君は僕のことをよく見てくれている?
どうやら僕は君に関しては諦めが悪いらしい。
君に言われたことを1つ1つ思い出してみる。
寝癖はちゃんと梳かす。ニキビを減らすよう清潔にする。ひげも毎日剃る。遅刻をしない。
猫背をなおして筋肉つけて制服をかっこよく着こなす。
スマホゲームをほどほどにして、君を目標に学年の成績順位をあげる。
友達に優しくする。
何でも面倒くさいって後回しにしない。
そうだ、あちこち欠けてる僕を君が好きになるわけがない。
よし!さっそく筋トレ始めて勉強もするぞ。
後回しにはできない、最優先課題だ。
自分に自信をつけて、1年後にもう1度告白しよう。僕は心に誓った。
けれど…
どうかお願い。
僕の大好きな君よ、頑張る僕を見守って。
そして他の誰のものにもならないで。
お題「一年後」
1年後かぁ、
どーなってるかなぁ
就活うまくいってるかな
不安しかねぇや
あはは
〈一年後〉
一年後
昨日はソシャゲのリセマラで忙しくて日記を雑に書いて終わらせたから今日はちゃんと書こうかな。
ちなみに昨日リセマラしたソシャゲはもうやめた。割りと面白かったんだけど画面というかUIっていうのかな、がごちゃごちゃしてたり俺の嫌いな機能があったりで続かなかった。
なによりもやってる途中でソシャゲって時間の無駄だなって急に悟っちゃった。冷めちゃったらもうそのゲームは続けられないわな。
でもソシャゲはまだ二つやってるんだよな。そのうちの一つであるfgoは大好きだし俺の理想的なソシャゲだから時間の無駄とは思わないしやめようとも思わない。
ただもう一つのブルアカは正直大分飽きちゃってるんだよな。やめたいなぁとは思っているんだけどキャラクターが好きだからやめる踏ん切りがつかない。
ソシャゲって時間の無駄なんだけどやめるのは難しいね。
それでお題は一年後か。年を取ると時間の流れが速くなって一年後が一ヶ月くらいに感じるね、って話をもう何度かした気がする。
更に言うならこのした気がするってのも何回も書いた気がする。年を取ると同じ話をする人の気持ちがなんだかわかった気がする。
こうして気がするを続けて人生が終わるんだろうな。人生は空しい。
歌を忘れた鳥たちが
美しい声で囀るのを
木は知っていました
命に時間があるのを
天は知っていました
昨日より今日の日が
輝いて見えることを
私は知っていました
砂時計がさらさらと
静かな音色を奏でて
今どう生きるのかを
教えてくれるのです
『一年後』