『一年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一年後、おまえはなりたいものになっている
何者かになっている
おまえが行きたくて仕方のなかった
その場所まで おまえは自分の足で
行くことができるんだよ
おまえよ
おまえの望むものはなんだ
なりたいものはなんだ
答えろ
おまえよ
答えてみろ
今日おまえが 生まれ変わるために
『1年後、僕らは何してるんだろうね。』
綺麗な笑顔を浮かべて君はそう言った。
なんて僕は答えたんだっけ。……確か、
-今と変わらず、2人で楽しくやってるんじゃないかな
そう答えた気がする。それに対して君は…
『そっかぁ、僕はね色んな子とこうやって
仲良くなれてたら良いなって思ってる!』
そう言ってたな。でもさ、、
-全然違うじゃん。僕らに仲のいい"親友"みたいな友達は
出来なかったし何より、、
ここに居るのは僕一人じゃないか、、
あの日の会話の時、既に君の身体は病に蝕まれていた。
だからあの時彼が言ったことは
絶対に叶う事ない夢に過ぎない。
叶うはず無かったんだ。
なのにどうして、どうして君は、
僕の頭の中でそんなに綺麗に笑って"ユメ"を語るの…?
-1年後の僕らは離れ離れになっちゃったよ。
君は夜空に浮かぶ鮮やかな星に、
僕は"君"という夢に取り憑かれて、囚われてしまったよ。
お願いだから、これが最後でいいから。
あの日みたいに僕の隣で笑って、手を繋いで、
君の存在を感じさせて……
一年後
高校に入学して一ヶ月くらい。
入学式の直後に連続で休んだ。
ただ、なんとなく。
漠然と恐怖が募った。
体調不良を理由にして休んだ。
程なくして、親に
出席日数が足りなくなる。
と叱られた。
本当に体調を崩して休むこともあった。
ただ、怖かった。
眠れなくなった。
固形物が喉を通りにくくなった。
これから
ちゃんと進学できるか
とても不安だ。
”拝啓 1年後の貴方へ”
そう書き出した、雨の日。
雨だけれど、陽が雲の隙間から病室へ、カーテンを通り抜けて入ってくる、そんな日。
ぽつぽつという小さな音を聞きながら、書き出した、雨の日。
…このあと、何を書いたら良いかしら。
ペンを詰まらせ、一生懸命に貴方を考える。何から伝えておけば良いのか。どういう風に書いたら良いのか。ペンを一度諦め、カーテンの隙間から外を覗いてみた。さっきの光は雨雲にはばまれていた。
ちょっと座ってみよう、と思って、腰をゆっくり立てる。今はスムーズかもしれないけれど、1年後にはもう、座れなくなるだろう。
医師の話いわく、二年も保たないのだから。
そんなことを考えて、ふとワードを思いついたから、急いでベッド上の机に戻る。
”私が居なくなっても ◯◦º”
雨漏りはしていないはずなのだけれど。
冷たい水が3粒、遺言書に降りかかった。
お題
1年後 より
#0006
#一年後
人は新しい体験や発見があると時間を長く感じるらしい。
旅行でオーロラを見にアイスランドまで来た私はそれを体感していた。
人生に慣れた大人が一年を早く感じるのも、子供の時の小学生時代がやたら長く感じたのもそういったものなのだろう。
特に大人になってから環境や人間関係を一新して新しい体験をするにはとてもパワーがいる。
だから現状に多少の不満があっても「人生そんなもの」と自分を納得させる。
私は目の前のオーロラを見て、一瞬がこんなに長く、人生を実感できたことがなかった。
人生を変えてみよう。そう思えた。
果たして、一年後は一体何年分の体感になるだろうか。
一年後にまた会いに来る。
そう言って固い握手を交わしたはずの友人は、半年もたたないうちに俺の元へとやって来た。
おい、こら、どうしたんだと。
約束の一年はまだ先だろうと問い質してやると、友人は「あれ? もう一年くらい経ったと思ってた。お前がいないと毎日が退屈でさ、時間が経つのも長く感じたからそのせいかも」と、実にあっけらかんしとした様子で宣ってきたものだから、俺は「バーカ。なら旅に出るなんて言って、俺を置いていくなよ」と叱ってやった。
【一年後】
―一年後―
このアプリ続けてますか?って聞きたくなるくらい何も浮かばない。
一年後...
一年後も変わらぬ毎日を今日と同じように歩みたい。
私の1年後は。
(今回はガチめモードです。)
きっとただ読書しているだけの社会人だと思います。
私なんかがさ、
仕事やったって
何かやったって
遊ぶことしかできない。
合コン行ったら行ったで
何故か気に入られて
ホテル連れてかれて
あとはその人の思うまま。
こんな私じゃ
社会で生きていけないもんね、、
「一年後のうち、どうなっとるかな、、、」
うちの名前は明日 花。大阪の小学生。
今うちのクラスでは一年後の自分について作文を書いている。うちの妄想やったら……うちの好きな人、和也と両思いなことかなーー。…ってなふうに考えるだけ無駄なんやけどねー笑 そうやって心を自分が自分で気づつけてるのも分かっとる。でもそれじゃあ和也のこと好きなんバレるやん。
「まあ、ぜーんぜんそれ以外思い浮かばへんし友達が書いたやつ参考にしよかな。」
そしてたまたま和也の作文が見えた。
そこには信じられへんことが書いてあった。
【俺の一年後は幼なじみの花ともっと仲良くなって
一緒に楽しく過ごしていたいです。】
そう書いてあった。楽しくしたい?もっと仲良く?
そんな幸せなことがあってええんかな。。。
和也なら、そう思っていいんかな??
よし、和也を信じる!そう決めたけど、
うちは和也とずっと仲良くしたいけど、もっと仲良くなりたいけど、でも、うちは和也と付き合いたい。そんな時、和也がうちに向かってこういった。
「俺と付き合ってください」
この瞬間、うちは天国にいるような気分になった。
一年後に魔女は消息を絶つ
「一年後、絶対殺す」
そう言った彼の瞳は燃え上がるように鮮烈で。その燃える瞳に恋をした。だから私は四六時中彼を鍛え上げ、時に瀕死にまで追い込み、それでもと喰らいつく彼を焼き尽くすような瞳をずっと見ていた。復讐は何も産まないと言うけれど、せめて当人の中で何か変化が起きるなら。少なくとも絶望して私の前から消えてしまうくらいなら、その身を焦がす炎ごと私は愛したい。その言葉に応えたい。
丹精込めて火種に糧をやり、技術を磨き、鋭い剥き出しの刃物のような存在に。約束通りきっかり一年後、彼は私を見つめて言った。
「約束の日だ」
「そうだね」
風の凪いだ砂浜で、復讐の為に刻んだ傷痕のなんと美しい事か。鍛え上げた身体のなんて雄々しい事か。
「幾度とお前とは手合わせしたな。最初は全く派が立たなかったのが懐かしい」
「あの頃のキミは弱かったからね」
「確かにお前はずっと微笑んでいた」
ギラリと鋒のような瞳が私を射抜く。古今東西、王道から邪道まで全てを私は君に仕込んだ。必ず復讐が成し遂げられる事を願って。
「殺せそう?」
「ああ」
短い言葉に安堵する。嘆息にも似た吐息が溢れる。
「ようやく。お前の殺し方が分かったからな」
そう、そう。大切な幼馴染を家族を頼もしい仲間を愛する存在を帰るべき故郷を足掛かりにした拠点を応援してくれた街を、全て全てことごとく。目の前で無惨に奪ってみせたのは私。私、私が奪って奪って奪い続けた。出会ったあの日、いつものように気紛れに乱雑に力を振るった時に見た、偶然生き延びたキミの絶望ではなく燃えるような復讐の炎が気に入ったから。うっかり平和に逃げないように、愛に溶かされて諦めないでように、優しさで刃が錆びないように。全部全部目の前で容赦なく私が焼いてみせた。行く先々で丁寧に怨嗟を聴かせた。
「ふぅん」
業火のような目力と、鋭い目線が私を射抜く。私の愛する可愛くって弱いひと。ひとりぼっちのかわいいひと。
「お前は俺をひとりにしたがったがそれは叶わない」
「あら、心の中にみんなが居るとでも?」
嘲笑えばお互い顔が笑顔の形に歪む。弱い弱いか弱い人間。少し力を振るえば容易く吹き飛んでしまう脆い人間。それが漸く私と同等の場所まで来てそして私を見つめている。
「違う。お前が居る。お前が居る限り、俺はずっと、孤独ではなかった」
「は?」
「どんなに繋がりを断ち切っても俺にはお前が居る。狂いそうなほどに縁深いお前が居るから他の何を喪おうと変わらない」
「ああ、そういう」
だってそう仕向けたのだから。
「俺にはお前しか居ない。お前にも俺しか居ない。俺は、お前しか要らない」
「ん?」
「憎めど憎めどその微笑みは、何物にも代え難いほど美しい」
「んん?」
瞬く間に私の前に躍り出ると踊るように私を拘束する腕には火傷痕。私がかつてつけた、交戦の証。
「俺に近づいた女を奪い俺を縛りつけようとした拠点と街を燃やした時には確信した。俺から自分以外を巻き上げるほどの情熱的な愛を」
ちらりと赤い舌に色気を覗かせて今までで一番近い距離でその瞳を見つめて気付いた時には遅い。
「狂うほどに恋焦がれ、それを確かめる為に人と関わる俺の周りを予想通り綺麗に焼き尽くす健気さよ。憎たらしいほど愛おしい、俺の心を焼き焦がす炎の魔女よ」
「違、なんか違うちょっと待って!私を殺すんじゃなかったの!?」
「ああ、殺すさ殺してみせる。憎いお前を殺す方法は」
一息おいて私を抱きしめ口だけを歪める男の美しさよ。
「耽溺するほどの愛情で今後一生を絡めとる事なのだから」
その日以降炎の魔女の行方は誰も知らない。世界に平和が戻り、こぞって一人の勇者が復讐を成したのだと声高く主張する。
実際にある一人の狂人が成したのは夫婦の契りであり、逃げようとする魔女へ戦闘行為という求愛を重ねに重ねただけの結果である。だが、だがそれでも男は幸福だった。復讐と狂気に駆られて目覚めた愛は深い執着として魔女を殺しその肩書きを愛する妻に変えたのだから。
「お前の闘う姿はうつくしいから、俺以外にはもう見せられない」
「ああもう殺しても死なないなんて頑丈な!」
「愛するお前が独りにならないよう、研鑽した甲斐がある」
2023/05/09
一年後
来年のことを私がいうと、みんな変な顔をするようになった。お父さんもお母さんも、お姉ちゃんも、じいじもばあばも。ピアノのコンクールで失敗して泣いて、来年こそはと話したときも、ばあばのお誕生日に肩たたき券を、期限は来年までねと渡したときも、みんなきまって、お腹に痛みがあるように苦しい顔をして、うそみたいな優しい声を出した。みんな何かを隠している。顔をしかめるばかりで、誰も教えてくれない。
それでもひとりだけ、笑ってくれる人がいた。
神社の御堂の縁側に行くと、いつもその人がいた。家にいては、ずっと気味の悪い目で見つめられるから、私は近所の神社で時間を潰すようになっていた。
遠くから目が合うと、その人はにっこり笑って膝をぽんと叩く。私はそこへ頭を横たえる。
雲がゆったりと流れていく。
「あなたがお母さんならいいのに」
そういうと、その人は私の髪をすきながら、優しくつぶやく。
「はやくわたしのものになるといいですね」
雲間から、太陽がゆっくりと顔を出して、私は目を瞑った。
2023/05/09
【一年後】
何していますか?
目標は達成しましたか?
目標のために今コツコツ頑張っているんだから
ちゃんと一年後も継続してね?
分かった?
来年の桜は、一緒に見られるだろうか。
満開の桜並木を眺めながら、ふと思って隣に座る君をチラと見た。
どうやら二人同じことを考えていたようで、目が合うなり笑い声が上がる。
来年も見に来ような、と囁くと君は嬉しそうに何度も頷いた。
きっと、あっという間に次の春が来るのだろう。
君となら。
テーマ「一年後」
あまり想像は付かないけれど、今取り組んでいる物事で良い結果を残せたら
良いと思う。そうすれば少しは肩の荷も降りるだろう。
一つ一つ改善していけば、それを継続できればきっとどうにかなるはず。
今はそう信じて毎日過ごしている。
一年後も
貴方は私の隣に居てくれますか?
お題
一年後
君との1年後すら想像できない私に
君と過ごす未来を想像する資格なんてない
吐いた息は少し湿っぽい。
まるで体の内側から汗をかいたみたいだった。
見ているだけで満足だった。
告白なんてとてもできない。この胸の高鳴りは今だけ。
一年だけ見守ろう、そう決めた。
一年後…
あたしは口から水を吐いていた。
ただの水じゃない。滝の勢いだ。
おかげで立ってはいられなくて今は台座に固定生活だ。
不思議なことに疲れないし、病気もないしご飯もいらない。
告白?無理を言うな。今のあたしは人間滝だよ。
日々研究されてるわ。たまに小さな淡水魚も吐くから川の水らしい。知ったこっちゃない。
動けないあたしの楽しみはスマートフォンかタブレット(防水)しかなくなっちゃった。
……あー。早く水枯れないかな。
ありがたがって目の前で水汲みもやめて欲しい。
見た目があれだからって体部分に箱まで検討されだした。
早くほろびてほしい。こんな星も、この気持ちも。
一年後
一年後なんて想像がつかない。就活を無事に終えていたいな
なかなか、君は難しいことを聴くね。一分後のことも分からないのに。そうだな、一年後は取りあえずヴァルハラにでも行こうか。