『一年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一年後、自分は何をしているだろうか。
高校三年生、いや、正確には高校二年生の10月だったかもしれない。
通っていた塾では『受験生』と呼ばれる時期。
辛い受験勉強、唯一頭をリフレッシュさせるために考え事をする
時間が多くなった。
そこでこの内容が決まって浮かぶのだ。
実際に一年経った今、私は人生で一番と言っていいほど
充実な生活を送っている。
学友、勉強、バイト、様々な環境に恵まれ、幸せだ。
高校生までの学生生活は『いじめ』と共にあったと思う。
何度も心を傷つけられ、親にも迷惑をかけた。
そんな話、今となっては『あんなこともあったね』で片付けられる。
挫折、苦悩があったからこそ、今の幸せな生活があると思えば
学生生活も無駄にしたものではない。
幸せの形はひとつではない、そんな苦しい学生生活の中にも
親友の存在、ネットの存在があって、どうにかして幸せを掴んでいた。
一年前の私へ
一年後に私は幸せになります。最後まで走り抜くんだぞ。
4月 29日
部活の見学にいった
他の部活とか色々悩んだ結果
結局今は入らないことにしたけど
以外に文系で興味のあるものがあった
「一年後」
「一年なんてあっという間だねぇ」
なんて言いながら洗濯に掃除に仕事に
バタバタしつつご飯食べられてたらいいなぁ
思えば去年は怒涛の1年だった。学校の退学、入試、入学、退学。 数回に渡る引越し、入院、戸籍の変更、もろもろの書類申請……気分がこれ以上ないほど浮いたり、はたまた過去最低まで沈んだり。
世間知らずの私は、たくさんのことをたくさんの人から教えてもらって、そして今ここに居る。
本当に、周囲の人と運に恵まれた。私は今、奇跡の積み重ねで生きていると思う。ありがたい話だ。
あの時は死んでしまいたいほど悩んでいたけれど、こうして振り返ると意外と喉元過ぎれば、という感じで。前とさほど生活態度は変わっていないし、なんなら段々適当になってきてる気がする。
私はあの時、もっと頑張ればよかった、もっと真面目に生きればよかった、と非常に後悔した。
このまま惰性で生きていくのは、去年の踏ん張った私やお世話になった人々に対しての裏切り行為だ。
毎日少しずつ努力して、変わっていって、皆に恩返ししたい。
1年後には(といっても去年のあれこれからちょうど1年後、と考えると半年ほどしかないが)一人前の人間になっているぞ、という下半期に向けての宣言、もとい未来予知をしておく。
1年後はちゃんと学校に行っているだろうか
あの人とうまくいっているだろうか
幸せだと言い切れるだろうか
ぼくはぜんぜん苦じゃないの。こわいけれど、そんなことよりももっとこわいことがあるって思ってる。
ぼくの中ではそれが揺るぎない。
比類ない。
だから、ここに居るの。
埃っぽい、ただただ箱みたいな室内を循環しているだけの空気がふよふよと、行き場もなく漂う。それを外に逃がすこともできずに、きみは何度も肩を落とした。
ぼくを見て、呆れて、ため息。
口を開きかけて、やめて。閉めたままのカーテンの向こうを目に映した。
「……聞こえてますか」
「聞こえてる」
「なら、……これほど言われるのです。はやく、わたくしを廃棄したら良い」
「やめて」
せっかくきれいに線を引いていた紙をね、ぐしゃってやっちゃったの。作り直しはしないけれど、見にくくなっちゃった。
きみはぼくの背中越しにそれを見る――――眺めてる。
ちょっと冷たい目。
「きみはだいじなの。ぼくの一番」
「それは、傑作だから…でしょうか。それとも代わりとして、それとも……」
「ぜんぶ。だから手放したくない。だから離れたくない。だから、傍に居てほしいの……いつも言ってる。覚えてないの」
「まさか」
覚えています、って。
それから、ですが、って付け足した。きみの声はいつも通りあんまり抑揚はないけれど、きっと真剣そのもの。
「あなたが殺されかねない。過激なひとが多くなってきていますから、わたくしならまた、つく――――」
「やめてってば‼」
思わず椅子をひっくり返しちゃった。鉛筆も芯が折れて転がった。用紙に鉛筆の引っかき跡。
「……では、製図紙を渡したらどうです」
「やだ。きみは唯一無二」
「強情で頑固なひと」
「きみに言われたくないの。意地っ張り」
静かになっちゃえば換気扇とか室外機の音がやたら響く。外からは、ばかみたいにきみを怖がる声が飛び交ってる。耳障りですっごくうるさくて、千篇一律、まるでリピート機能。
赤ちゃんみたいに泣き喚けばいいって思ってる。
きみが戻してくれた椅子に腰かけて。
鉛筆はナイフで削って。定規の冷たい感触を真っ直ぐに。コンパスで穴が空いてるかも知れないけれどこれくらいは我慢してくれないと。
製図なんて苦手なものをぼくにやらせて。
どうせ一年も経てば。
ね、あと一年の辛抱なんだよ。
そう言ったらきみは信じられないみたい。眉を寄せて訝しげにぼくを見るの。
ほんとなんだってば。
****
「……」
「あのね、いまの気持ちをどうぞ」
「まじですか」
「んふ」
いつもの大通り。
今日は買い出しに来てる。堂々と、何の心配もなく。もう箱詰めなんて御免勘弁。
ちょっといい気分。
やっぱりきみは唯一無二。オーパーツだなんだって言うけれど、二度とつくれないものってそういうもの。ほんと失礼。
人工皮膚がこどもの手をやさしく握って。
搭載カメラがとなりを愛しく見て。
声帯機能がたのしげに制服を着て道草。口許はテラテラと新作の揚げ物でリップクリーム。
ね、ぼくが言った通り。
「人間、はじめましてには弱い。けれどね、都合がよくなって制御できるようになったら、もうお友だち。結構手先も器用だからね」
「……あなたの図面が優秀なのではなくて?」
「もちろんそれもある。だってがんばった」
「苦手過ぎて一年間も」
「だってしたことなかった」
これだから……って言いかけて言葉をとめたきみは、もう一度大通りに目をやる。
「一年って…短いのだと思っていました」
「短いよ」
「では」
「結構、ヒトって効率厨で合理的で没頭しやすいんだよ。一秒だって無駄にできないとか言うんだから、切り捨て三千万秒だって充分足り得るんだよ」
「上位互換が六十万秒なのも頷けます」
「ま、ぼくの図面ありきだけど」
って笑ってやったの。
そうしたらきみも笑ったんだよ。
#一年後
あなたが シアワセで ありますように
#1年後
点Pは移動していた。一月程前のことだった。出題されたのである。出題された以上は、ただ黙々と線分の上を移動するのが点Pの使命であるからには、やはり点Pは移動していた。
千葉から始まった道程も、直ぐに当初の線分を過ぎ越して、今は遠くベルリンの肌寒さの中にある。
点Pは生まれ来ったものとは異なる文化を眺めるうちに、当惑を覚えた。そして、点Pは何かを生み出すことのない己の広がりのなさを呪った。
点Pは偶然立ち寄った――という表現は適当でないにしても、或る図書館でひとりの詩人と擦れ違った。詩人の内部を移動したとき、確かに点は存在するという直観を得たのであった。
点Pはこの時、文字通り、天にも昇らんばかりに悦び、光に満ち溢れていた。改めて印刷されるなら、それはメタリックインキを用いた特殊印刷が相応しかっただろう。それだから、点Pが地上を離れつつあることに気付いた頃には、点Pは既に雲の中にいた。
点Pは等速で移動しつつ思いを巡らせた。遥か向こうには月が見える。秒速にして五センチメートルで始まった自身の移動は、果たして一年後には何処まで及ぶだろうか。
よくよく算えてみれば、月にも届かないではないか。点Pは己の愚鈍さに全く絶望にしてしまった。あの栄耀も終には失われ、点Pの旅程は精彩を欠いた。
そんな時であっただろうか。点Pのいなくなった地上では、未知の天体による月蝕が観測されたのであった。
点Pは移動していた。
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一年後
どんな風になってるのかな❓️
たまに不安になる╴
現実逃避してるかも😅
ヤバいわ、
やはり今は今しか出来ないことをしたい。
ケド╴
tsutsuの事好きならいいなぁ👍️
もうかれこれ8月来たら3年目😊
たぶん一年後も変わらないと思う。
#一年後
再開を約束する言葉は気分じゃない。
成長を期待するには短すぎるだろう?
……。
そんな半端な時間で、お前は一体何を成すって?
【一年後】
一年後私はきっと東京の専門学校に通っている。
私にはどうしても会いたい人がいる。
どうしているのだろう
このまま変わらずにいるんだろうな
今は変わらないことが安心かな
ほんとは 何かを考えなくちゃならないんだけどね
まっしろ …… 安心する
『人気アイドルTrickstarメンバーの遊木真さんが失踪して一年が経過しました』
不意にテレビから流れてきた音声に顔をあげて映し出されている画面を見つめた。
一年前。遊木さんは誰にも何も言わず姿を消した。所属事務所の責任者である天祥院財閥の、巨額な資金を使っての捜索にもかかわらず見つけることが出来なかったのだ。消えたその日に殺されたのか、とか何とか噂も立ち上っては消えた。だって何の痕跡も見当たらなかったのだから。
オレも自分が知る範囲で探した。仕事のない時間はフルに使って探して、そして何の手がかりも見つけられなかった。
幾ら有名になっても、その話題はあっという間に世間から忘れ去られる。そういえばこんなこともあったよね、なんて軽い話題として扱われる程度なのだ。一過性のゴシップ。画面の向こうで起きた不思議な話題。ただの娯楽。身近で接していないのならそんなもんなのだろう。
ぼんやりと画面を見ているといつの間にか天気予報に移り変わっていた。
「……遊木さん」
「呼んだ?」
幻聴が聞こえるなんてもうオレはダメかもしれない。でもその幻聴に縋りつきたくなる。
「遊木さん! ここに来てくださいよぉ!」
「わかった」
続いた幻聴と同時に眼前に姿を現したのは。……幻覚まで見えている。本当に末期だ。
「漣くん、久しぶりだね!」
「……何呑気なこと言ってんすか……。一年経ってるのに……って、遊木さん?!」
その肩を掴むと幻覚に触れることが出来た。
「い、痛いっ! 漣くん!? 何?」
「何? じゃねぇんですよ! 何処行ってたんですか! こっちが心配して探し回ったってのに……! つうか、何処から出てきたんですか? ……え、どうなってるんです?」
勢い任せに言葉を放っていると徐々に自分の頭が冷えていくのがわかる。どういうことだと問いながら、ぐるぐると頭の中で『?』が回り続けていた。
「話すと長くなるんだけどね、異世界召喚されちゃって……!」
オレの頭は本当に末期なのかもしれない。
#一年後
『一年後』
今から一年後は、どうなっているんだろう
でも、どうせ今と同じようなことしてるんじゃない?
同じ環境でさ
まぁ、これはあくまでも僕の想像
実際は一年後になってみないとわからないよ
だから、少しくらい希望を持ったっていいだろう?
/一年後
ぽた、ぽた。ぽた、ぽた。
髪から大粒の水滴が落ちる。
ぽた……ぽた。
頬を撫で顎に伝った水滴が地面を濡らす。
これで一体何回目だろうか。数えるのはとうの昔にやめてしまった。けれど、今日こそはと思って川に飛び込んで失敗したこの感覚は飽きるほど多く体験してきた。
何がダメだったのだろうか。
川の深さ? 流れの強さ?
足に重りも付けた。藻掻いてしまわないように睡眠薬もたらふく飲んだ。
失敗の要因が分からない。
※※※※※
家に帰ると部屋の電気が着いていた。僕の元を訪れる人間なんていないに等しいけれど、もしいるとするならコイツだろうという人物に心当たりがあった。
「……ねぇ、何しに来たわけ? 迷惑なんだけ……ど」
びしょ濡れのコートを廊下に放り投げ、リビングに足を踏み入れる。吐き出す文句はどんどん小さくなり、最後は消え入りそうなほど小さくなった。
リビングのテーブルにあるのは豪勢なケーキ。その前にいるのは予想通りの彼の姿。
「今日は記念すべき日だから祝ってやろうと思ってな」
彼がどこか得意げに言った。
「記念すべき日? 誰かの誕生日?」
「馬鹿。違ぇよ。今日は俺が手前と出会ってから手前が自殺に失敗した回数が百に達した記念日だよ」
彼が笑った。ケーキの横にワインがある。もう酔っているらしかった。
「……君、性格悪いよ」
うんざりしながら呟いたそれも、彼にはなんのダメージにもならない。
「お前に言われたかねぇよ。無駄に頭良くてなんでもこなす癖に本当にしたい事は出来ねぇんだもんなぁ? 俺からしたら愉快でしかねぇな」
ワイングラスを掲げて一気に飲み干す。上機嫌に笑う彼の頬は赤く染まっている。
「おら、食えよ。折角用意したんだぞ」
「そのケーキに毒は入れてくれた?」
「一流のパティシエに作らせた」
「馬鹿」
髪から、顎から、服から落ちた水滴が床に水たまりを作る。
「絶対すぐ死んでやる」
「おー、一年後にまだ生きてたらまた祝ってやるよ」
「いらないってば」
子どもの頃は何でも一大イベント
春夏秋冬
入学、進級、卒業、進学
当たり前だと思っていたのに
もう得られないわくわく
今じゃ毎年毎年ひたすらに
暑がったり寒がったりの繰り返し
いつ卒業できるのかな
ほら、また暖かくなってきた
~一年後~
一年後
遠いような近いような手の届かない先の話。
私たちは未来をみすえて生きてるかもしれない。
夜のために朝やろう。
明日のために今日やろう。
未来のために今出来ることをやろう。
でも私たちが呼吸して生きているのは今だから。
一年後の自分のためにも、今生きてる自分も大切にいきたい。
1年後
ウクライナ戦争が終わる
増税になる
外国人が増える
治安が悪くなる
社会保障は手薄になる
今の会社をやめる
借金の返済が終わる
家のローンが終わる
離婚して、親も亡くなり、自由になる
1年後
今日はあなたの誕生日
あなたと出会って2回目の誕生日
月日が経つのが早い
辛いこと、悲しいこと
本当に色々あったけど
楽しいことがいっぱいだったから
一緒にいたいと思えた
そしてこれからもずっと
一緒にいたいと日々思う
だから1年後のあなたの誕生日も笑顔で
お祝いしていたい
1年後なんて考えたくない
進路も将来も夢も何もかも嫌だ
逃げ出したい
1年なんてあっという間 知ってるよ
だから嫌なんだ
決まってる未来ならはやくそこまで飛ばしてくれ。
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