『一年後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
早苗「ショーゴくん。来年は僕らの卒業式だぞ。一年後の僕らはああなっているんだと思うと驚かないか?」
翔吾「どこに驚くところがあるんだよ?」
早苗「いや、いや。よく考えてみてくれたまえ。君と僕はおそらく別の大学へいくだろう? だとしたら、あの人たちみたいに『連絡するよ』とか『夏休みに会おうね』とかそんな話をしているんだよ。驚くべきことだと思わないか? この二年間ずっと一緒にいる僕らが、だ」
翔吾「別にこの二年間ずっと一緒だったわけじゃねえだろ。文理選択は違うしよ」
早苗「そうだけどそうじゃなくてだな……!」
翔吾「じゃあなんなんだよ?」
早苗「僕ら毎日連絡とか取り合わなかっただろう? 電話もあまりしないじゃないか。それなのに連絡を取り合って日にちを決めて、会う予定を立てて遊ぶようになるんだぞ? 変な感じがしないか?」
翔吾「……」
早苗「想像できたかい?」
翔吾「……言ってもいいか?」
早苗「うん?」
翔吾「なんかお前がうちに転がりこんで住んでるのしか想像できなかった」
早苗「……流石に私はそこまで神経図太くないぞ」
翔吾「かもな。でも、多分来るだろ。合鍵渡したら」
早苗「……そう、だね。そうかもしれない」
翔吾「ま、まず俺たちは一年後にきちんと卒業できるか心配したほうがいいだろう?」
早苗「それは、そうだね」
【一年後】
一秒先だって分からないような私に、そんな果てしない先のことなんて分かるのだろうか。そう思ってはしまったが、もう少し真面目に考えてみようか。
一年経つということは歳が一つ増え、周りの環境もおそらく変化している。もしかしたら仲の良い彼女は合わないからと退職して行っているかもしれないし、私も別のことがしたいと退職をして、親に反対されながらも自営業を始めていたりするかもしれない。
“かも”という想像でしかないが、少しそんな未来を思い描いて笑えた。もしかしたら、息抜き程度ならば夢を描くという意味でも思案するのはいいかもしれない。
深くソファに腰掛け、ぼんやりと外を見ている。光に透かされた瞳はやや明るく柔らかいブラウンで、少し伸びてきた髪を耳にかけた横顔は相も変わらず美しいラインをしていた。
彼は私の恋人、だった人だ。別れたわけではない。ただ凄く奇妙な状況で、恋人と言い切ってしまうのははばかられる。彼には私と交際していた記憶が無いのだ。もっと言えば交際前の記憶も無いし、簡単にまとめてしまえば記憶喪失というもの。同棲していた家から追い出すのも、と思い未だ一緒に住んではいるが、彼にとって私は他人に近い。
彼は変わった。太陽のように眩しく笑っていた顔はほとんど動かないし、テンションが上がるとワントーン上がる声は静かに低く、喋る頻度も最低限といった風に。確かに他人に愛想を振りまく必要は無いが、別人のような彼には驚いてばっかりだ。
彼が彼ではないような一面を見つけるたび、いつ記憶を取り戻して元の彼に戻るのだろうと思う。一年経っても戻らなければ、私はもう限界かもしれない。
彼に愛しい人の面影を感じるたび、胸が締めつけられる。知らない顔を向けられるたび、電撃のような衝動が体を駆け巡る。彼のようで彼では無いあの人に、日に日に惹かれているのが自分でもわかるのだ。それなのに、一年の間に彼が帰ってきて私を正気に戻してくれなければ、一年後の私は、一体どうすれば。
『一年後』
一年後
一日一日の積み重ねが一年後の自分をつくるとするならば、奇跡とも言えるこのひと時を大事にしよう。
一年後に何が待ち受けていようとも良く頑張ってきたと褒めてあげられる自分でありたい。
一年後、強いて言うなれば
まだ見ぬ自分を発掘できている事を願う。
1年後、
私は君とちゃんと友達でいられているかな?
よく喧嘩もするし、お互いの意見を尊重しないことだってある。
だけど、
ちゃんと友達だ。
ちゃんと親友だ。
また来年も同じクラスになれるといいな。
【一年後】3
俺が生まれ育った集落には古くからある風習がある。
19歳になる誕生日の夜、集落の奥に祀られている「お鏡さま」にお告げを頂くのだ。
そして俺は今日19になる。今まで大人たちに聞いてもお鏡さまやお告げについて聞いても教えてくれる人はいない。その時になったらぁ分かる。そういうばかりだ。
そんなことはもうどうでもいいんだ。だって今から自分の目で確認してやるんだからな。
俺はわくわくしながら「お鏡さま」の元へ向かう。
道中、隣の家のおじさんと村長に出会した。ダムを作るとかなんとかで県の人が立ち退きを相談してきたそうだ。生まれ育った場所だ。立ち退きなんて嫌だと言うとおじさん達は笑って「ありがとう」と言ってくれた。そのあとなんだか難しい話が始まったから俺はまた足を動き始めた。
集落の中心部と違い不気味なほど静かだ。辺りを見回すと2mはありそうな大きな鏡があった。
これが「お鏡さま」だろうか。とりあえず俺は教わった通り言葉を唱える。
「お鏡さま、お鏡さま。どうか向後をお教え下さい」
…所詮ただの言い伝えかよ、馬鹿馬鹿しいな
「頼む、みんなを救ってくれ」
確かにそう聞こえた。俺以外この場所に居ないのに。
どういう意味なんだ?俺の未来に何かあるのか?みんなとは村のみんなのことか?
分からないことが多すぎる。
空耳…だよな。気にする必要ない。
――――――
《ここで速報です》
お鏡村で大規模な土砂災害発生しました。
お鏡村ではダム建設が進んでおり現在関連を調べているとのことです。
みんな死んだ。土砂に巻き込まれて。俺だけ生き残ってしまった。
どうすればいい。誰も何も無い。
ふと「お鏡さま」が目に入った。傷は付いているが無事なようだ。
頼れるものがこんな物しか無いなんて。
思考とは裏腹に体は動いた。
「神様、頼む、みんなを救ってくれ」
一年後も
多分変わらず
1日を必死で生きていると思う
1年経てば
学校の生活には慣れていると思うけど
短大だから
就職活動もあるし
車の免許も取りたいし
バイトも頑張らないと
結局、今よりも忙しいのかもね
一年後、と聞いた瞬間に
真逆な思いが私の身体の中で入り乱れる。
わくわくさせられるような新しい何かが始まっていたらよいな、
とか、
今と変わらず、毎日を平穏に暮らしていたいな、
とか、
いろいろと。
でも、とにかくも。
せめて祈りたい。
世界が平和でありますように。
心を重くするものを手放して、
軽やかに、
みんながそれぞれ、健康で
幸せを感じれている自分でありますように。
一年後
「よし……」
少女は真っ暗な部屋の中で、マッチをつけ、ろうそくを灯す。少しだけ明るくなった視界に映る自身の部屋の床には禍々しい魔方陣のようなものが描かれていた。
古い書物に書かれていた悪魔を召喚する方法は思っていた以上に手軽にできるものだった。あとは悪魔を呼び寄せるため、対価を宣言するだけ。
すぅ、と深呼吸をして、少女は目を閉じる。
「人の心に巣食う悪魔よ、我のもとへ姿を現せ。そして、願いを聞き入れろ。……対価は、私が持っているものなら何だってくれてやるよ」
書物に書かれた呪文をなぞるようにそらで読み上げ、悪魔が来るのをじっと待つ。
窓もない部屋なのに、風が通り抜けたような気がして、少しだけ怖くなる。悪魔は本当の姿を見せたがらないので、目はつむっていなければならない、と書かれていたことを思い出して、目は開けないようにぎゅっとつむっていた。
「目を開けよ、人の子よ」
突然聞こえてきた声に驚き、目を開ければ、そこにはなんとも悪魔らしくない悪魔がいた。
くまの耳のような可愛らしい耳を持ち、短めの角がちょこんと二つ生えている。フォルムもどことなくくまっぽくて、どこかのマスコットキャラクターだと言われてもおかしくないような、そんな可愛らしい見た目をしていた。
「……ほんとに、あくま?」
「失礼なやつだな。正真正銘悪魔だ。お前が呼んだんだろ。ほら、どうしてほしい?」
そう言って笑う顔は、悪魔らしく恐怖を抱かせるが、そんな恐怖を振り払うように少女は告げる。
「嫌なものも、嫌な人も、全部消してほしい。その代わり私があげられるものなら、何だってあげる」
少女は本気だった。世界を呪いたいほどに、嫌なものであふれるこの世界が嫌いで、憎たらしかった。こうして悪魔なんかに頼ってしまうほどに、追いつめられていたのだ。
悪魔はニヤリと笑って言った。
「いいねぇ、そういう願いは大好物だよ。いいよ、叶えてあげる。君が嫌いだと思うものを全部消してあげよう」
「本当?」
少女が期待を込めて、悪魔を見つめれば、悪魔は楽しそうに微笑む。
「もちろん。その代わり、……そうだなぁ。君の一年をちょーだい」
「へ? 一年?」
「そう、一年」
「寿命一年分ってこと?」
「まぁ、そうやって考えるのがわかりやすければ、そんな感じ」
「わかった。いいよ、あげる」
「ふふふ、じゃあ契約成立だね。じゃあ、君が次目覚めたとき、世界は一変しているだろうね」
「ありがとう、おやすみ」
「おやすみ」
その声に誘われるように眠気が少女を襲う。
「ありがとう、なんて悪魔に言うだなんて馬鹿だねぇ」
そう言った悪魔の声は、少女には届かなかった。
そして、少女は目を覚ました。久々によく寝たような気がするくらいには長い時間寝ていた気がしたし、何だったら少しだるいくらいだった。
しかし、少女は期待に胸を膨らませていた。なんたってもう嫌なものも、嫌な人もいない世界になったのだ。嬉しそうに鼻歌を歌いながら、リビングにつくが、そこには誰もいなかった。
いつもなら、朝ごはんを作っている母親がいるはずなのに。そう思いながら、少女は家の中を歩き回り、探すが、母親もいなければ、父親もいないし、妹と弟もいなかった。
「……なんで?」
そう呟いた声に、笑い声が聞こえた気がした。
「なんで、ってそりゃ君が嫌いだと思ったからさ」
そんな声に驚いて、振り返れば、そこにはあのときの悪魔がいた。
「嫌いだなんて、思ってない」
「嘘をつくなよ。嫌いだと思ったことくらいあるだろ」
「それは、あるかもしれないけど、そういうことじゃない! 私が消してほしかったのは、そういうのじゃない! 元に戻してよ!」
「そりゃ無理だ。だってもう対価はもらってしまったからね」
「え?」
「気づいていないと思うけど、君が眠りについてから、もう一年経っている」
「いち、ねん」
「そう。君がくれた君の一年だ。いやー、この一年は君のおかげでとても楽しかったよ」
「あ、……あぁ」
絶望にうちひしがれる少女を横目に悪魔は笑っていた。
「一年後がこんなにも素晴らしいものになるなんて、嬉しいだろ?」
そう問いかける悪魔に少女は声の限りに泣き叫び、崩れ落ちる。それを見ていた悪魔は新しいおもちゃを貰った子どものように、それでいて愚かな少女を嘲笑うかのように、楽しげに笑っていた。
1年後、私は生きているんだろうか。
過去には絶対に戻ってくれない時の流れ。未来が知りたい。見てみたい。私の生きる未来を。
きっと私はまだ生きれる。
〜1年後〜
「1年後」
1年後、私は中学三年生になる。中学三年生になったら、受験勉強で、忙しい日々になるだろう。
でも、何より私が心配なのは、小学五年生から片想いをしている人の事だ。
その人と部活は一緒なのだが、私は一向に緊張してしまって話せない。
いつも、遠くからその人を見ているだけ。
だが、やはり部活には他の女子も居るもので、その女子達はなんの抵抗も無くその人に話しかける。
それが、私が言うのもなんだが、嫌だった。
その人は普段女子とはあまり喋らなく、五年生の頃も、ずっと一人で座って勉強をしていた。
だからこそ嫌なんだ、そんな人が他の女子と楽しそうに話すのは。
あぁ、1年後も、こんな感じで、私は報われないのかな。
一年後
一年後は一年後だね
一年後に過ぎない
まだ来てないから未来
いまから向かうはずの未来
過去現在未来
過去のままなら現在になる
不確定要素があるから現在はいいすぎ
だけどおおよそはそんなもんだね
上手くいかない人達が
未来はとか言うけど
現在であり過去である
上手くいかなくても挑戦してる人達なら
過去からくる現在
未来を何処に置いてるかによるし
目標までの距離に依存する
思考的行動か感情的行動だと思われる
未だ来ないとかいて未来
未来は観測出来ない
観測は出来ないけど
過去から現在にいたる道が
多少でも学習出来てるなら
ある程度は予測出来る
未来は過去から現在への道だから
現在は過去によるなら
未来は現在見えてる過去からくる予測
未来は現在には存在しない
現在から作り上げていける創造物
もちろん未来はいまから作れるから
現在からそれなりに用意したい未来なら
それなりの準備が必要です
ちょっとした未来なら
明日の為に今日何かをやってるでしょ?
それが明日には役立つ
それはどの様な未来の為にでしょう
それなりにみんな知ってると思う
スケールや距離は大切だけど
目標が大きければ大きいほどに
でも
現在からの積み重ねと
不確定要素をいかに予測してから
目標に向かっていけてるかだろうね
単純な未来が知りたい場合は
身近にいる同類の年長者でもみてみたら
大体は似たような未来になるはずだよ
どう思えるかは別にして
似たような道の様々な未来を
彼は現在体現してくれてるからね
ちゃんと過去から学ばせてはくれるよ
小鳥が歌い 春を呼ぶ
谷への道 色鮮やかに
雪解けて 新芽が眩しそうに顔を出す
この山の向こう キミの家
仲間と共に 目を覚ます
心が弾む 道のりに
重い足が 邪魔をする
この橋の先で約束の
キミへ贈る 音を奏でよう
指先から零れた ハーモニカ
叶わぬ夢を 描きながら
暗闇に沈む
お題【一年後】
タイトル【来春は来ない谷】
1年前の私は自分から逃げることに必死だった
何かと理由をつけては目の前のことから逃げて、その度に自分と周りを比較しては悩む毎日。
好きな事だけをして生きていくことは難しいけど、全力でやりたいこと見つけて駆け抜けていく日々は楽しかった。
1年後の私は何に夢中になっているのかな
#一年後
来年のことを言うと鬼が笑う、から、一年後のことは考えない。
なんとなくビジョンはあるけど、口に出しては言わないし、ビジョンがズレることも往々にしてあるだろう。
一年後の正確なことは、誰にも分からない。
『一年後』
何をしていますか
何を夢見ていますか
何を思い出せますか
何を感じていますか
きっと私達 何も変わらないままで
何も変えられない心のままで
時折思う
自分を変えたい気持ち
あなたはどうですか
何も出来ないままだなんて
それが一番嫌いなはずなのにさ
1年後何して、居ますか
1年後生きているのか
1年後この世に終わりなのか
1年後ギャルに走る
1年後変わり果てる
1年後空を見上げる
1年後やりたい事し放題
1年後命の大切さを知る
1年後あの世へ飛び立つ
1年後ここで生きてきた想い出を振り返る
1年後は、天国か地獄の境い目を渡っていた
気づいたらあなたがいた
息を吸って 2秒後の未来
息を吐いて 4秒後の未来
息を吸って 6秒後の未来
息を吐いて 8秒後の未来
呼吸をするたび 私は未来をつくる
呼吸をするたび 私は未来をいきる
今日聴いたメロディーが
どれほど心を慰めてくれたことか
花弁に残る朝露の虹が
どれほど私を虜にしたか
塀の上の痩せた野良猫の姿が
どれほど哀しかったことか
今夜の月がどれほど私に
雄弁に物語を聞かせたか
私だけにしか見えぬ
ビロードの宝石箱の中にある
小さな丸い真珠のような
脆くて壊れやすい、
ふぃとなくなってしまいそうな
この危うい想いを
そっと手にとって掌に包む
一年後、もしくは五年後
十年後、それとも百年後
私の身体が灰になり塵となって
この世界を形作るための
何物でもなくなったとき、
今日のこの日の 私の見た景色を
あなたがみてくれたなら
一年後だろうが、明日だろうが
それは同じ価値がある。
息を吸って 2秒後の未来
息を吐くと ほら もう4秒後の未来
あなたにも みてほしい
いま作られてゆく この未来
お題「一年後」
一年後
今日のこの想いを、明日も多分貴女に伝えられない…解ってる心算だけど…言葉にしなければ伝わらないコト…せめて、せめて一年後、貴女の隣で…
お前との友情は終わりだ。
突然だった。
僕の親友は関係を切り、去って行った。
"一年後"
元親友はとても美しい女性となって戻って来た。
僕の好み、ドストライク。
「もう二度と手放さないから」
あっという間に相思相愛の関係に結ばれる。
たった一年、されど一年。
身も心も関係も、移ろうには十分な時の経過だった。