『ルール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私たちはたくさんのルールの中で生活しているのである。
なぜならルールがなければ生きられないからだ。
例えば、お金を払うルールや学校の規則や職場などのルール、税金を払うルールなどである。
もし、このルールがなくなってしまえばみんな働かずにすむと思うのであるが。違います。税金を払うルールがなくなればおじいちゃんおばあちゃんも働かなければいけなくなる。そうするとストレスがかかったり体を壊して死んでしまうのである。学校や職場などのルールがなくなればみんな仕事をしないし勉強をしなくても良くなるが、働くための知識がなくなるため草しか食べれなくなる。栄養が取れなくて死ぬことになるのである。お金を払わなくて済むということはこの世からお店などがすべてなくなる。
このようにならないためにも私たちは、この世界で生きていくにはたくさんのルールの中で生活することが1番だと思う。
頰を引っ叩かれたような衝撃だった。
俺はただ、呆然と俯くしかできなかった。
まるで、初めて殴られた乳臭いガキみたいなザマだ。我ながらダサいと思う。
でもこれはねえだろ、これは。
神なんて信じちゃいねえが、これで、神がいたとして、そいつも大概、碌でもねえやつだってことが分かった。
俺が今いるのは、情報ギルド。
ただの情報ギルドではない。この界隈の情報屋を全て総括する、最大手ギルドだ。
だがここは、当然のように真っ当な場所ではない。
この真っ当な現代において、真っ当な商品を扱っている店の、真っ当な大人が、“ギルド”なんて厨二臭え協会になんて属さない。
だが、高いスーツに身を包んだ厳ついファーザーがいるわけでもなく、恰幅の良いスーツ姿が一様に並んでるわけじゃない。
ここに集まっている連中は、みんな上品な正装をしている。
礼儀も姿勢も立ち居振る舞いも、織り目正しく、声を荒げる者もいない。連れている人間もさまざまで、きっちり身だしなみを整えている者、タイトなフリースをきている者、さまざまだ。
タネを明かそう。
ここは、魔術や奇跡、邪教や神秘、カルトの実用的な情報を扱う、オカルト情報ギルドだ。ヒトには、冒涜的で信じがたい、直視し難い“真実”を取り扱う場である。
死んだ大切な人を生き返らせる、後悔していることを時間遡行してやり直す、シュレディンガーの仮説を実証しに別の世界線へ旅行する…そういった程度の無茶は、ここに会している情報を得、ここに出入りする奴らにサポートしてもらえれば、サルでも容易に出来る。
そう、容易に出来るのだ。
…そういう情報は、必要な人がアクセスできるように自由公開されるべきではないか?
だが、俺が知った時、そんな状況ではなかった。情報ギルド_つまり、この組織が_情報を簡単に売れないよう、ルールを設定していたのだ。
そのルールを俺はぶっ壊した。一年かけて。ぶっ壊したはずだ。はずだった。
だが何故、ここは何食わぬ顔で存続している?
何故、情報を自由に得られるようになった弱者等が、道半ばでのたれ死んでいる?
「ルールによる制限取引が、彼らの真の味方だったからですよ」
背後で笑みを含んだような声がした。
「私たちが取り扱う情報は危険なものなんですよ?扱いようによってはどちらに転ぶかも分からない。…だが、私たちは基本的に、好奇心の塊です。ついつい、危険な情報を、何も知らぬ者たちに格安で渡して、地獄の沙汰を見たくなる。」
ニヤついた声がまとわりつく。
「ですから、ギルドは一般人を守るため、ルールを作っていたのですね。価格統制も会員制も。…いやあ、私共は感謝してますよ、貴方にはね。」
弾かれたように振り向いてしまう。
好奇心と勝ち誇った傲慢を貼り付けた、下卑た笑み。
笑みを浮かべたまま、奴は俺に深く頭を下げて、踵を返す。
敗北感、罪悪感、嫌悪感…苦い思いが俺の中で混じり合う。
俺は、奴の糊の効いたスーツが見えなくなるまで、動けなかった。
ルールに従わないとみんなが楽しく暮らせない?そんなの誰が決めたんだ。誰かが楽しく暮らすために何人もの人が我慢する。それはほんとに守るべきルールなのか。私は私のやりたいことをルールを破ってもする。それが私が楽しく暮らすための手段だ。
みんなが過ごしやすくあるために、ルールを守ることは大切だと思う一方で、縛られすぎて進歩出来なくなる弊害もあると感じる。
時代にそぐわないルールなどは、どんどん変えた方がいい。
それに気づいたら早めに動かないと、知らぬ間に思考停止し、その歯車の一員になってしまう。
たった一度の人生、自分だけではなく、みんながより生きやすくなる為に、少し勇気を出してみよう。意見する事なんて、たいした事じゃない。
「ルール」
小さい頃から
たくさんのルールがあった
お行儀よくする
人に迷惑をかけない
成長すると…
テストでいい点をとる
学校は休まない
部活でレギュラーをとる
いい学校に行く
いい会社に就職する
世間に自慢できるような人になれ
暗黙のルール
そのどれも
守れなかったクズが
この私だ…
世界が滅ぶのを止めてはいけない。
ある時、人類を滅ぼそうと企む魔物が現れた。最初こそ人々は恐れ、焦り、様々な奇行に走った。私達は、当時かなりの力があったから、当然、救ってくれと頼まれることもあった。仲間の中には、たまにはいいんじゃないか、と云う者もいたが、私達は人々を見守ることしかしなかった。魔物を止めるなんて、私達にとったらたやすいことだ。しかし、私達がするのは世界が正常に機能するのを守ることであり、世界を守ることではない。
人間は進歩し、それまで嫌っていた魔術を利用し、科学を発展させ、様々な危機を乗り越えた。
今回もまた、人類滅亡にはいたらなかったようだ。
人間は、自由に動くことができる。
私達は、ルールの下で存在しているため、ある程度の縛りがあった。破っても、罰はない。ただ少し、存在が不安定になるだけだ。そう、ただそれだけ。
あくまでも、私達は傍観者なのだ。
ルールにのっとって、行動するだけ。
だから私達は、世界の滅亡をただ見守る。
存在を確立しながら。
「ルール」
よし、ぶっ壊そう。
私が私であるために。
【#65】
ルール
自分の中でのルール
大きな意味はないけれど、大事なルール
できるだけ守った方がいい。けどたまーに破っちゃう。
多少はずる賢く生きてもいい。それでも明日は来てくれる。
自分の中にあるルールと、他者の中にあるルールは同じものではないから、押し付けてはいけないし、押し付けられたくはない。
ルール
生徒会長は生徒のお手本として、見本として、そして模範としての解答。
だが、そんな自分を偽り続けるのは本当はいやだ。
けど、生徒会長になってしまったからにはどうすることもできないのだ。
そこ!廊下を走るなー…とかそこ!図書館では静かに!とか事細かなルールに縛られずに自由奔放な不良生徒に憧れる。
彼等は自分の気持ちに素直で、欲望に忠実。
そんな彼等のように、ルールに縛られず、友達とはっちゃけて、ふざけて、思い出作りに勤しむ。
そんな学園生活、きたいしてたなぁ。
もっと、自分の心に素直になりたい。
自分自身を縛る、ルールから解き放たれたいのだ。
ルール
僕より頭のいい同級生が言ってた。
ルールは破るためにある。
・・・は?
いや、守れよ、ルールぐらい。
みんなが平和でいられるように守れよ。
心底そう思ったよね。
日本には法律がある。
簡単に言うと日本のルールだ。
これを破ると罰を受ける。
まあ、秩序を守ることができないって事だから。
これから守れるようにしていただきたいな。
学校とかでは校則があって。
守れば平和に学校生活を送れる。
破れば先生に怒られる。
怒られるのさ、めんどくさいじゃん?
じゃあさ、初めから守れよって。
日々思ってる。
あなたはルールをちゃんと守ってる?
ルールを絶対に守れない人なんて多分いない。
これは悪い事だって思ったら、やめておいて。
ルールを守るってことは、自分自身を守ることと同じだと思うから。
ルールの中で生きていけば、きっと安全だよ。
きっとね。
世界のルールはこうだ
人生のルールはこうだ
では
貴方のルールは?
お題『ルール』
この世のルール・・・て何だろう。
人って生まれた時から死に向かって時間が過ぎて行く。
まぁ・・・他の生き物でもそうか。
人が人として生きて行くルールって何だろう。
政治の上での法律、国際法、慣習的なしがらみ、みんな真っ当なことは言っているけど、生きて世間の荒波やしがらみに翻弄されている人間には、ちとピンとしないところもあるかな・・・
だから・・・俺は思うんだよ。人として、自分の品格としてと言うか、自分を落とさない為のルールと言うか。
そう言うものを持っている人は、若かろうが高齢だろうが、男女問わず、美しいし尊い。
(例えば、毎日の挨拶だったりとか、ゴミの分別自らやってくれる方とか、信号や横断歩道の交通ルール守るとか、等など。細かい事ですが。)
人の品格・・・歳を重ねる事に際立ってきますよね。
厳しい言い方ですが、高齢や中年の方でも、「今までどんな生き方してたんじゃオラ」
てな方が増えている気がします。俺も長年介護や福祉の仕事に携わってきたのですが・・・(歳を理由にわがまま言ってんじゃねぇよ、貴方の自業自得でここに入ったんでしょうが)
なんてザラな話。
ルール・・・何でしょうかね。
キリストやブッダを真似る訳ではないけと、せめて・・・他人を敬うというか、気遣う気持ちを持って欲しいかな。
−ルール−
ルールと聞くと、どうしても縛りつけるものというイメージが強い。あれをしなさいと強制される時もあれば、それをしてはいけないと禁止されることもある。中でも、自分は親の決めた人と結婚しないといけないという、許嫁があったとしたらとても耐えられなかっただろう。
しかし、嬉しいことに私たちにはそんなものはなかった。結ばれることが誰かに決められたでもなく、お互いが惹かれあって結ばれる運命を選んだ、とても理想的な関係だ。
「ねぇ、あなたは私以外と結ばれたら、っていう世界を想像できる?」
「そんなことできませんよ。貴方がいなければ、今の俺は存在していないのですから」
お互い愛し愛されの関係にあり、強い絆で結ばれている私たちは、例えルールであっても邪魔したり、引き裂くことはできないだろう。そう自惚れることができるくらい幸せなのだから。
テーマ「ルール」
社会秩序、会社、学校、家庭
この世にはあらゆるルールが存在するけど
知らず知らず、ひとつふたつと増えていって
いちいち数えたわけではないけど
それなりの数になってきている
自分ルールみたいなものも存在する
ルールがあるから動きやすいこともあるし
ルールに縛られて煩わしさを感じることもある
「それって本当に必要?」
たまにはルールそのものを疑ってみるのもいい
新しいものの見え方にであうかもしれないから
ほどよく、柔軟に。
22:ルール
『顔をあげる』
1、触れないこと
2、目線を合わさないこと
3、顔をあげないこと
4、見られないこと
こうも夕焼けが赤い日は、顔を上げて歩いてはいけない。私が小さい頃からずっと言い伝えられてきた約束。
顔を上げて歩いたらどんなことになるのかは、聞いたことがない。もっと正確に言えば『誰も見たことがないから分からない』のだ。
バカバカしいと笑う人間は、この町にはいない。なぜなら、みなソイツの影を見て嘘では無いことを知るからだ。
遠くからぼた、ぼたと何かが落ちる音がする。俯いた状態のまま歩いているもんだから、その正体は分からないが確実に私のほうに近づいてきている。
真っ赤な夕陽がソイツの影を大きく伸ばしていた。
顔を俯かせていたって、影は嫌でも視界に入ってきた。
人の形をしているだけのなにか。ソイツは歩く度に腕や他、体の一部らしきものをぼたぼたと落とす。そしてすぐに、水が湧くかのように体の一部が生えているようだった。
1歩、また1歩と近づいてきた。
私は体を縮めて、頭をぐっと下に下げた。どうか早く通り過ぎてくれ。もしかすると、頭を下げている様子はそんな祈りの姿にも見えるかもしれない。
ぼた、ぼた、ぼた。いつものようにソイツは歩いている。
私の真横ほどに来た頃だろうか、いつもとは違うごとっという音が聞こえた。するとソイツは動きを止めた。
不気味な行動に、顔は上げずに視線だけを横に動かした。
「なに……」
溶けているのか腐っているのか分からない、人の頭部のようななにかが私のほうにコロコロと転がってきていた。
逃げればいいのに、私の足は全く動かなくて。コロコロと転がって、私の足元にまで転がって。
そして、
「あ」
ソイツに私の顔を見られた。
(テーマ:ルール)
誰かが言った。
あの"花"の名前を口にしてはいけないと。
誰かが言った。
私たちはただひたすらに"花"を愛でなくてはならぬと。
"花"は今日も美しく咲き続ける。
誰もがその"花"を理由もなく愛でる。
"花"が言葉を食めば、皆が喜び、歌が奏でられる。
全ては我々の"花"のために。
"花"って一体何?
それに応える者がいる。
それは考えてはいけないよ?ふふっ、…。
だって『ルール』だもの。
__ルール__
ルールを守るんじゃない
ルールを守ろうとする自分を大切にするのよ
#駆と棗 (BR)
Side:Natsume Isshiki
かつて僕は音に溢れた世界にいた。
乗り物の走る音、近所の子どもたちのはしゃぐ声、季節によって表情を変える雨や風の音。
11年前から突然音のない世界で生きることになって、僕の日常には突然制約が増えた。
大好きだった音楽も聴けない。音声のないテレビは味気ない。唇の動きを必死に追う会話は楽しくない。そして何より…大切な人の声が聞けなくなったことがつらい。
だからもし今も僕の耳が聞こえていたら…なんて、いつも考えてしまう。
『棗くん!』
「!」
僕の心がまた少し沈みかけた時、ふいに肩をトントン叩かれた。
『どうしたの?考え事?』
『何でもないよ、駆(かける)。大丈夫』
僕の耳が聞こえなくなったことで、僕を育ててくれた義理の両親にも駆にもたくさん迷惑をかけてしまった。
だから僕は必要以上に本音を言わないルールを自分自身に課した。
でも…駆はそれが不満みたいで、すぐに僕の本心を見抜いてしまう。
『我慢しなくていいんだよ、棗くん…』
『嫌だ…』
『俺に聞かせてよ、お願い!』
『できない…!!』
手話とジェスチャーで頑なに拒否する僕を見て、駆は一瞬悔しそうに表情を歪めた。
「…」
僕たち2人の間に気まずい空気が流れ始めたのを肌で感じた。
このことで喧嘩になったのは実は今回が初めてではない。
『もう俺に本音を隠さないで。お願いだから』
「…」
『俺は棗くんがそうやって1人で抱え込んだ結果、またあの頃の棗くんに戻っちゃうのが嫌なの!』
「…!」
…ああ、そうだ。自ら命を絶とうとする僕を駆は何度も引き止めて、抱きしめてくれた。
僕の耳が聞こえなくなっても僕の生きている価値は絶対に無くなったりしないと、絶望の底から僕を必死に引き上げてくれた。
…なのに、また僕は…。
『…ごめん、駆。僕は駆に迷惑をかけてばかりだから、言わないようにしようと思って』
『どんな些細なことでも言ってくれるほうが嬉しいの!ねぇ、聞かせて?』
『え〜…でも、いつもぼやいてるようなことだよ?』
『もし耳が聞こえてたらって?』
『それそれ』
駆はクスクス笑って、僕をぎゅーっと抱きしめてくれた。
耳が聞こえなくなってから、この温もりに何度救われたことか。
死にたい気持ちだけに支配されていたあの頃に比べて、今の僕は少しだけど笑えるようになった。
面白いとは自負できないけど、ちょっとした冗談も言えるようになった。
世界一頼りになる幼馴染がこうして一緒にいてくれるから、やっぱり本音を言わないルールは撤廃しよう。
改定ルールその1、駆にはどんな些細なことでも伝えること。
そして新たに追加するルールは、彼にはごめんだけではなく、ありがとうと大好きも伝えること。
【お題:ルール】
◾︎今回のおはなしに出てきた人◾︎
・水科 駆 (みずしな かける) 19歳 棗の幼馴染
・一色 棗 (いっしき なつめ) 21歳 10歳の時に突然耳が聞こえなくなった