『ミッドナイト』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
Midnight time with you
I like that time the best.
『ミッドナイト』
夜行性の恋人は夜が更けてくると機嫌が良くなる。対して私はと言えばもう眠気を覚えている頃合どころかもう布団に入っていてもおかしくない。それでも何となく眠る気になれずに、こうして恋人の隣でソファに沈み込んでいた。傍らの恋人はワイングラスを揺らしているが、自分の呼気に含まれるアルコール臭にすらげんなりしている有様ではそれに付き合う気にはなれなかった。
自分の傍らでソファに沈み込んでいる恋人を見る。随分と眠たげにしているが、まだベッドに行くつもりは無いらしい。普段は実に健康的な生活の男だが、このところ度々会食が入っていたのが随分堪えているらしい。お疲れの恋人を癒してやるのはやぶさかではないのでこうして隣でワインを飲んでいるが、正直なところそろそろ眠気が来ていた。飲み干したグラスを置き、その手で恋人の顎を捕らえる。見返してきた目にあまりにも力が無くて笑ってしまう。軽く口付けてやるとじわじわとその目が見開かれ、次いで困ったように揺れた。「今はあまり付き合えないぞ」などと宣うので苦笑してしまう。
「余程眠いと見えるな。或いは卿の思う私はそんなにも鬼畜なのか?」
担がれて運ばれたくなければベッドへ行け、と促すと渋々動き始めた。横になった途端に眠りに落ちそうな男に再びキスを落とす。恋人はこちらに手を伸ばそうとする様子を見せたが、途中で力尽きてしまった。
『ミッドナイト』
誰もが眠る微睡。
けれど自身はそこには居ない。
そう、居ないのだ。
皆と同じではない僕は今日も今日とて愛し夜の誘い人となる
夜伽の相手は僕とだれか。
この身はだれかに捧げん。
身体を開き奥の奥まで。この身まで。
それが仕事、僕のやること。
僕はミッドナイトで飯を喰らう。
ミッドナイト
小さい頃はお化けの時間〜
若い頃は門限だー
そして今は
大変!もうこんな時間!早く寝ないと!
いっそ貴方が他の誰かのものだったならば、
ただ奪えばいいだけの簡単なことだった。
けれど貴方は私の血の繋がらない義姉であり、
一番近くて、一番遠い、絶対に手に入らぬ存在。
他の男のためにまとうミッドナイトブルーのドレス。
白い肌と柔らかな栗色の髪が美しさを際立たせる。
貴方は何も知らずに私のエスコートから離れ、
違う男の腕に手を添えて、私にその背中を向けた。
満月が浮かぶ真夜中の空の下。
貴方に伸ばした私の手はただ虚しく空を切る。
【ミッドナイト】
【ミッドナイト】
私は病院で看護師をしている。今日は夜勤で夕方に出勤した。病院自体はこじんまりとしていて、主に看護師の他に看護助手が2人行動している。
今日一緒に夜勤するその助手のひとりが、いわゆる"視える人"らしい。
〇〇号室にいつもいるとか、仮眠中に顔を覗いているとか。
今更そんなことで怯えることは無いが、話を聞くとやはり気味の悪さは感じる。助手は二人で行動、看護師は一人で行動することが多い勤務内容だが、真夜中の薄暗い廊下の中を移動する時は余計なことを考えてしまう。すぐ近くの病室に入れば人がいるのにも関わらず、日中の雰囲気とはまるで異なるから不思議だ。
まぁ、なんだかんだ言っても夜明けが近くなれば記録や報告をまとめたり、朝の食事や薬に廻らなくては行けないので、忙しさにかまけてどうでも良くなる。
今回も何事もない夜で良かったと、日中の職員に引き継ぎをした。
夕方お花屋さんで
チューリップを買ってきた
帰ってすぐ花瓶に生けた
まだ起きてる私
チューリップに目をやる度
可愛いくて綺麗
嬉しい 幸せだ
ありがとう
チューリップ
ミッドナイト
番組のオープニングテーマと、DJの陽気な声が、ラジオから流れて来る…ヘッドホーンで音を洩れないようにし乍ら、机の周りの明かりも小さくして、教科書とノートをわざとらしく広げて、軽快なトークに夢中になる…時折かかるリクエスト曲を小声で歌い、葉書きの内容に、相槌をうち、少し大人な話にドキドキして…楽しくて、ついつい遅く迄聴いて、翌日…というか、数時間後の授業て居眠りするんだろうなって、想像しながら、いつの間にか寝てしまう…
あなたのいないミッドナイト
人肌が恋しくなって、寂しくなる
窓から外を見上げると無数の星と月が夜の街を照らしてる
一人じゃないと思わせてくれる。
でもやっぱり、
あなたのいない時間はさみしくて恋しい
お題 ミッドナイト
ミッドナイト
自分の中に浸れる時間。
1人を感じられる時間。
時計の針がちょうど上を向いた今まさに24時。
みんなが寝静まる中こっそり家を抜け出して目的の場所まで歩いた。
冬の夜風は心地いいというにはあまりに肌寒い。
「…あーあ、ほんとにきちゃった。悪い子だねぇ、」
目的の場所に先生は既に来ていたみたいだ。
さして悪いとも思ってなさそうな声色でそういった。
ふたりで深夜のデート、なんてロマンチックじゃない?なんて誘いをしたのは私だったか先生だったか。
「先生と一緒に居られるなら悪い子でもいいんですっ、」
手を伸ばした先生の手をとった。
じんわりと冷えた指先から先生の熱を吸い取る。
「家の前まで、迎えに行ったのに」
拗ねたような口調でそういった。
ぎゅっと握られた手にまた力が入ったから手が冷えてたってことかな。
先生の一挙手一投足にどきどきしてはずかしい。
「…はやく、つれてってください」
「っ、もう…さ、乗って。夜はこれからだよ」
はじめてのキスはミッドナイト。
誰もしらないふたりのひみつ。
2024.1.26『ミッドナイト』
『ミッドナイト』
夜の12時まで、あと1秒。
時計を見ながらそうつぶやく。
いつもの週間。
今日もしっかり生きれただろうか。
生きててよかった。
そう思える日を追いかけて毎日を何気なく過ごす。
一日ってあっという間。
1年なんてあっという間。
死ぬまでの人生なんてあっという間に終わる。
今日も生きている。
良かった。
何もない明日が来る。
今日もお疲れ様。
自分にそう言ってあげて。
もう明日、いや、今日。
私は眠りにつく。
明るい日を待ちながら。
あと8時間。
私は夜勤中である。
勤務が8時までなので夜中になるといつも思う。
朝方まで何も無く落ち着いてるといいなぁ。
大体の人が休んでいるこの時間に働くのは少し寂しい。
夜は全てを飲み込む。
私たちの眠らぬ恐怖さえ等しく胃に詰め込み、少女たちの夜が更けていく。さようなら、わたしのエデン。
12時になったら魔法が解けてしまう。
今日はあなたに逢えたから、それだけで特別だった。
シンデレラはガラスの靴を落としたけれど、私のヒールはベルト付きで脱げなかった。代わりにかかとの靴擦れが残って、私の足に証拠があっても意味ないじゃないとひとりごちながら、大事に痛みを抱えている。
あと10分。
日付が変われば魔法が解けて、楽しかった今日は終わる。
既読に回数表示がなくて良かった。また会おうねなんてありふれた挨拶で終えたSNSを開いては閉じて、閉じては開いて。それからふと思い立つ。
やっぱり特別ルールにしよう。
太陽の仕掛けた魔法なんて時代遅れよ、令和のシンデレラはゆとり世代なの。
私の今日は私のもの、私が終わりと決めるまで今日は終わらない。
無意味に今日を引き伸ばしながら、また針は明日へと進む。
『ミッドナイト』
ミッドナイトって聞いた時は
本当になんのことかわからなかった……
夜の0時のことなんだね……
知らない単語ってやっぱり沢山あるな…
そんなことを思っていると彼は笑って言った
(まぁ、ミッドナイトってあんまり使わないしな)
うん……
私も使わないな……
足の鎖を外され
自由となった鳥は
愛し方を忘れていた
【Free】
ーーーーーーー✂
「先生またヒール上げましたね、?」
「貴方はまた身長伸びたのね」
「先生、お久しぶりです、」
「...」
「どうしたんですか、そんな小さくなって..」
【いつかまた】
夜泣きする
7000gの怪獣
見透かすような
把握反射
「ミッドナイト」
ミッドナイト
今日は空が澄んでいる。
川沿いを歩くとしんと静まりかえって、乾いた空気が胸を刺す。
都心でも川の上空は星が綺麗に見えるのに気づいた。鳥や虫たちも田舎より多く出会えるように思えるくらいだ。
真夜中に目が覚めて
あるいは眠れなくて
ふとそこにあなたがいるのを
認識した
それは当たり前のようでいて
当たり前じゃなかった
あなたがいなくなってよく分かったというより
あなたがいないことにもう随分なれてしまったから
実感したことだ
頭の中に浮かんだ言葉が消えてゆく
そばにいないからその時に伝えられないですね
でもあのとき過ごした時間や満天の星をみたことは
私の中から消えないです
「ミッドナイト」