『ミッドナイト』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夕方お花屋さんで
チューリップを買ってきた
帰ってすぐ花瓶に生けた
まだ起きてる私
チューリップに目をやる度
可愛いくて綺麗
嬉しい 幸せだ
ありがとう
チューリップ
ミッドナイト
番組のオープニングテーマと、DJの陽気な声が、ラジオから流れて来る…ヘッドホーンで音を洩れないようにし乍ら、机の周りの明かりも小さくして、教科書とノートをわざとらしく広げて、軽快なトークに夢中になる…時折かかるリクエスト曲を小声で歌い、葉書きの内容に、相槌をうち、少し大人な話にドキドキして…楽しくて、ついつい遅く迄聴いて、翌日…というか、数時間後の授業て居眠りするんだろうなって、想像しながら、いつの間にか寝てしまう…
あなたのいないミッドナイト
人肌が恋しくなって、寂しくなる
窓から外を見上げると無数の星と月が夜の街を照らしてる
一人じゃないと思わせてくれる。
でもやっぱり、
あなたのいない時間はさみしくて恋しい
お題 ミッドナイト
ミッドナイト
自分の中に浸れる時間。
1人を感じられる時間。
時計の針がちょうど上を向いた今まさに24時。
みんなが寝静まる中こっそり家を抜け出して目的の場所まで歩いた。
冬の夜風は心地いいというにはあまりに肌寒い。
「…あーあ、ほんとにきちゃった。悪い子だねぇ、」
目的の場所に先生は既に来ていたみたいだ。
さして悪いとも思ってなさそうな声色でそういった。
ふたりで深夜のデート、なんてロマンチックじゃない?なんて誘いをしたのは私だったか先生だったか。
「先生と一緒に居られるなら悪い子でもいいんですっ、」
手を伸ばした先生の手をとった。
じんわりと冷えた指先から先生の熱を吸い取る。
「家の前まで、迎えに行ったのに」
拗ねたような口調でそういった。
ぎゅっと握られた手にまた力が入ったから手が冷えてたってことかな。
先生の一挙手一投足にどきどきしてはずかしい。
「…はやく、つれてってください」
「っ、もう…さ、乗って。夜はこれからだよ」
はじめてのキスはミッドナイト。
誰もしらないふたりのひみつ。
2024.1.26『ミッドナイト』
『ミッドナイト』
夜の12時まで、あと1秒。
時計を見ながらそうつぶやく。
いつもの週間。
今日もしっかり生きれただろうか。
生きててよかった。
そう思える日を追いかけて毎日を何気なく過ごす。
一日ってあっという間。
1年なんてあっという間。
死ぬまでの人生なんてあっという間に終わる。
今日も生きている。
良かった。
何もない明日が来る。
今日もお疲れ様。
自分にそう言ってあげて。
もう明日、いや、今日。
私は眠りにつく。
明るい日を待ちながら。
あと8時間。
私は夜勤中である。
勤務が8時までなので夜中になるといつも思う。
朝方まで何も無く落ち着いてるといいなぁ。
大体の人が休んでいるこの時間に働くのは少し寂しい。
「ミッドナイト」
針が12時丁度に重なったら
電気を消して
息を潜めて
隠れて
(ガラァンガラァンガラァン)
町外れにある大きな時計の鐘の鈍い音が鳴り響く
町外れの大きな時計の鐘が鳴り始めとともに
土の中からボコボコと亡霊たちが目が覚ます…
或る亡霊は他の亡霊たちに
「さぁ♪仲間達よ!今からパーティーの開始だ♪
一人でも多く仕止めた奴にゃご褒美をあげるぜ!」
亡霊たちは歓喜の声を高らかにあげる
亡霊たちは一行為して
町へ降りていった…
夜は全てを飲み込む。
私たちの眠らぬ恐怖さえ等しく胃に詰め込み、少女たちの夜が更けていく。さようなら、わたしのエデン。
12時になったら魔法が解けてしまう。
今日はあなたに逢えたから、それだけで特別だった。
シンデレラはガラスの靴を落としたけれど、私のヒールはベルト付きで脱げなかった。代わりにかかとの靴擦れが残って、私の足に証拠があっても意味ないじゃないとひとりごちながら、大事に痛みを抱えている。
あと10分。
日付が変われば魔法が解けて、楽しかった今日は終わる。
既読に回数表示がなくて良かった。また会おうねなんてありふれた挨拶で終えたSNSを開いては閉じて、閉じては開いて。それからふと思い立つ。
やっぱり特別ルールにしよう。
太陽の仕掛けた魔法なんて時代遅れよ、令和のシンデレラはゆとり世代なの。
私の今日は私のもの、私が終わりと決めるまで今日は終わらない。
無意味に今日を引き伸ばしながら、また針は明日へと進む。
『ミッドナイト』
ミッドナイトって聞いた時は
本当になんのことかわからなかった……
夜の0時のことなんだね……
知らない単語ってやっぱり沢山あるな…
そんなことを思っていると彼は笑って言った
(まぁ、ミッドナイトってあんまり使わないしな)
うん……
私も使わないな……
足の鎖を外され
自由となった鳥は
愛し方を忘れていた
【Free】
ーーーーーーー✂
「先生またヒール上げましたね、?」
「貴方はまた身長伸びたのね」
「先生、お久しぶりです、」
「...」
「どうしたんですか、そんな小さくなって..」
【いつかまた】
夜泣きする
7000gの怪獣
見透かすような
把握反射
「ミッドナイト」
ミッドナイト
今日は空が澄んでいる。
川沿いを歩くとしんと静まりかえって、乾いた空気が胸を刺す。
都心でも川の上空は星が綺麗に見えるのに気づいた。鳥や虫たちも田舎より多く出会えるように思えるくらいだ。
真夜中に目が覚めて
あるいは眠れなくて
ふとそこにあなたがいるのを
認識した
それは当たり前のようでいて
当たり前じゃなかった
あなたがいなくなってよく分かったというより
あなたがいないことにもう随分なれてしまったから
実感したことだ
頭の中に浮かんだ言葉が消えてゆく
そばにいないからその時に伝えられないですね
でもあのとき過ごした時間や満天の星をみたことは
私の中から消えないです
「ミッドナイト」
「ミッドナイト」
目が覚めた私は、ふと思い浮かんだ言葉を口に出していた。
真夜中の0時を指す言葉。
恐らく誰もが知っている言葉だと推測されるが、この言葉に思い入れがあるのは、その「誰もが」の一部の人達だけではないだろうか。
ぼんやりとした頭の中、空気の乾燥を感じるほど、唇が乾いている。
水を飲もう、と一枚ずつ布団をめくりながら起き上がった。
遠くで救急車のサイレンが聞こえ、次第に小さくなり聞こえなくなっていった。
戸棚からコップを取り、ペットボトルの水をそそぐ。
それを口に運んだ後、ごくり、と私の喉が鳴った。
私の母も、あの夜水を飲みたかっただろうか。
あの日、仕事帰りの電車を待つ中で、母と連絡が取れなくなった、と一通のラインが入った。
母は胆嚢癌を患い、コロナ禍の病院の満床に伴って、比較的健康、と判断され、誰もいない家へ一時退院を余儀なくされていた。
癌を患い、ステージ4で1人で歩くこともままならない、細くなった身体で、テレビで見ていた命の選別にまさか自分の家族が巻き込まれるとは思っていなかった。
母は岩手、私は神奈川と離れて住んでおり、すぐに向かえる距離ではなかった。
幸い、母が最後に心を開いた相手がおり、その人が私に変わって世話をしてくれていた。
毎日来ていた母からのラインも簡単な文章やスタンプ1個、もしくは帰ってこない日も増えてきていた。
私が上京してから、ほぼ毎日連絡をかかすことがなかった母のことを思い出すとそこまで体力も奪われていたのだろう。
母をお世話して
ミッドナイトまで起きてたら明日遅刻しちゃうよ。
もっと時間にルーズな世の中になってよ。
心が時間でがんじがらめだよ。
時よ、止まっちまえ。
今日はやけに目が冴えていた。
きっと昼間に寝過ぎたせいだろう。
少し気分転換のために散歩に行くことにした。雪が数センチ積もった道路を見て、もう冬かと心の中で呟いた。
絵になりそうだ。月と雪いい題材だ。
油絵用の道具を持ってきてよかった。もう少し行った先にある公園にでも寄って絵を描こう。
近所にあるコンビニに差し掛かった辺だろうか、男女の激しく争うような声が聞こえた。
関わりたくないと思った俺は、あえて別の道を行こうと進路を変えようとした。だから俺は足を‥
その時だった。
女の甲高い悲鳴と苦しそうに叫ぶ男の声が辺りに響き渡る。
月下に照らされ、赤黒い液体が男の喉元から噴水の如く散らされていた。
男の周りにあった雪は、赤く綺麗に輝いていた。
女は、気絶したのか声が聞こえなくなっていた。
そして、俺は走っていた。
分からなかった。
俺はなんで走っている?
息が荒くなってきた。風が冷たい。
手がやけに悴む。
口から声が漏れてくる。
一刻も早く現場から立ち去りたかった?
なぜ?
俺は、関係ないだろ。
逃げるように走る意味は無い。
あれ、そういえば。
アノ男。
見たことある。
昔、俺の絵をバカにしたやつだ。
ガンバッテ描いたのにあいつが台無しにシタんだ。
ズタズタに切られて可哀想な俺の傑作。
あいつの仲間も俺のコト。
ハ‥ハハ、アハハハ。
いい絵が描けそうな気がする。
俺は急いでキャンパスを出した。
次の日、とある公園で一枚の油絵が雪の上に置いてあったらしい。
その油絵は、恐ろしいほどに赤黒い。
だけど、とても芸術的で美しい油絵だ。
それは、殴られたように描かれた赤い月だった。
タイトル:ミッドナイト
真夜中の月を見上げる狼の心を持つか冷たい鼻先
#短歌 #書く習慣 #ミッドナイト
今晩は冷えますね。
月に寄り添って、
一杯いかがですか。
星くずの氷も瞬いて、
ミッドナイトに埋もれてみては。