『プレゼント』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
プレゼントは自分では買わないけど、あったら嬉しいものを渡すと喜ばれるらしい。
プレゼントなんて、もらえない。もらえるわけない。
だって、ぼくは悪い子だから。
君に物欲なんて、有るんだろうか?
欲しいと思ったら大抵の物は買えてしまう位には高給取りな君だが、生活必需品以外を買って帰ってきたことは皆無だ。
唯一有るとすれば二年前に買ってきた、3号ポットに植え付けられた弱々しい樹勢の、売れ残りの観葉植物くらいか。
君が甲斐甲斐しく世話を焼いたお陰か、ひ弱な姿は影も形も無くなって、今では伸びに伸びて窓辺を占拠している。
アレに合うオーナメントでも買っていこうかと、おもちゃ屋の前に佇む。
……やめておこう、枯れたら一大事だ。
ナイフのように鋭く冷たい風が吹き抜ける街を、眩く照らされた路面店のショーウインドーを眺めながら歩く。
スーツも革靴もフルオーダーだけど、それは仕事で必要だからだし、既製品ではピッタリサイズが無いからだ。
スタイルが良過ぎるというのも考えものだな、と道行く人々を一瞥して苦笑する。
その時、ソレがふと目に入った。
ああ、君もこんな感じだったのかな。
なんて思いながらソレに手を伸ばした。
テーマ「プレゼント」
自分へのプレゼントに何かを買おうと店先を見て回る。これといってほしいものが見当たらないのは欲が枯れているのか現状満足しているのかどちらにせよなければないで節約にはなる。とはいえどうにもなんだか虚しさもあり、もう少しと店を見て回る。クリスマスシーズンらしく赤と緑の装飾がされている明るい店が目につく。欲しいものがないかと欲しいものを探して回る、単にストレス発散にお金を使いたいだけかと思い、ずいぶんと時間を無駄にしていることに気づく。今年ももうすぐ終わるのかと寂しさより諦めのような思いを感じて、帰って休もうかとさっさと家路を目指して店を出た。
プレゼント
誕生日おめでとう、と連絡がきた。家族以外からお祝いされるのを最近はすごく有り難くて恵まれていることだと思う。私が生まれたことをおめでとうと言ってくれるなんて、そんな幸せなことないと思う。
一緒に送られたLINEギフト。私も必ずあなたにお返しするね。
プレゼント
驚きで喜ばせるサプライズか
物を選んで時間も利用するか
どちらが正しいかなんて分からない
どちらも正しくないかもしれない
それでもあの人が喜んでくれるなら
正誤関係なく僕も嬉しい
注意
・めちゃくちゃキモい
プレゼントをあげようと思う。
わたしは棚に置いた小さい段ボール箱を取り出して、中身をあらためた。何にも入っていない。当然だ。何にも入っていない状態でここに置いていた。
次にハサミを取り出して、また箱を覗き込む。底は抜けていない。綺麗とは言い難いが汚すぎるわけでもない。そうして、自分の真っ黒い髪の毛を手のひらで全てとって、ハサミのグリップを開いた。二つ、刃の間に伸ばしていた髪の毛を挟んで——
ジョキン。
音を立てて髪が切断されて、ボトボト、ハラハラと箱の中に落ちる。わたしは無駄にするまいというように角度を変えて髪型を色々整えた。
そうして箱の中身が髪の毛で埋まってしまったので、わたしは段ボールのフタを閉めた。そしてガムテープを何枚か破って、空気が入らないようにきちりと口を止める。
他には何もしない。差出人だとかを書かない。住所も書かない。
わたしはその小箱を、戸棚から出した紙袋に入れて、肩から下げた。そして玄関へと向かい、靴を履く。カツカツと確かめるように踵を鳴らし、ドアを開いて、部屋を出る。
カツカツカツカツ靴音を鳴らしてエレベーターから降りて、マンションから出て、ちょろちょろと人を見かける道を歩いていく。
ガードレールを隔てている川に目をやって、落ちたらどうなるんだろうと取り止めもないことを考える。しかし落ちたとしても膝まで濡れることさえなく、ただ不快な思いをして、上がる方法に思いを巡らせるだけになるだろう。
だから、次は落ちてしまった時に上がる方法なんかを考えながら横断歩道を渡った。古い一軒家が何軒もたっていて、そのお向かいの道路はまだ川に沿っている。
そこを歩きながら、人に助けを求めるだとか、服を破いて縄状にするだとか、くだらないことを考えてみる。
しかしこの道には自分以外に今は誰も通っていない。辺鄙な感じの道で、面白みのない道だ。結局そういうところが住むには良しなのだろう。
川に途中で橋がかかっていて、ああここあたりで曲がらなければと思い出した。わたしは車がさほど通らない道を横断歩道などなしで駆け足で渡って、古い一軒家たちの間の道へと進んだ。
ここからは近いものだ。少し先を行って曲がって、その左手に家がある。
浮き足立つわけでもないが、寒さに耐えかねて駆け足で道を曲がった。すぐ家が見えてくる。綺麗めの一軒家だ。
わたしはその家の前に立つと、表札の下にあるインターホンを押す。
ぴんぽーん……
返答はなく、ただかちゃりとドアの鍵を開ける音がして、わたしはドアへと寄った。ノブを回してドアを開けると、例年の通りその人がいた。部屋の中からは暖房の暖かい空気が流れてわたしの顔を撫で、そのせいで余計に風の当たらない下半身が寒く思えた。
その人はわたしの姿をみとめて頬を緩ませ、紙袋を見た。
「いつもありがとう」
その人がそう言ったので、わたしは気にすることはない、これはただのプレゼントだ、だとかそんな類のことを言った。
「一つ今いただいても?」
もちろん。ただ、ガムテープを外さなきゃダメですよ。
「もちろん構わないよ。じゃあいただくね」
その人はもはや無遠慮に段ボールのガムテープをベリベリと剥がして、中をぱかりと開けて、中の髪の毛を数本摘み上げた。
そしてそれを開いた口の中に迎え入れる。十数回の咀嚼の後ごくんと喉仏が動いて、つまり髪の毛を飲み込んだのだとわかる。
「ああ、やっぱりクリスマスはこれがなきゃね」
喜んでもらえるとやはり贈った側も嬉しいというもの。顔が綻んで、にこりと笑ってしまう。
「せっかくだし、君もうちで夕食はどう?」
それはいいですね、じゃあお邪魔します。
「いえいえ、遠慮せず」
“プレゼント”
めちゃくちゃキモいよな ごめんなさい
大学卒業までクリスマスプレゼント貰おうと思ってたのについに20歳でサンタさん来なくなっちゃった…
PM. プレゼント
私、今年はプレゼントはいらないことにする
だって貴方からの愛がほしいのだもの。
プレゼント
今年のクリスマスプレゼント。それは、ただでさえ、貴方と同棲してるから、幸せなのに、更に、私は、クリスマスシーズン、彼氏とイルミデートも沢山行けるし、あと、クリスマスプレゼントは、私のお気にのスタバのデジタルカード!私は、前からお気にだったから、去年の10月から毎月スタバに通い詰め始めた。すると、つい最近になって知ったのだが…スタバのデジタルカードがあると言う事を…!だから、今年は、毎月行ってるくらいのオタクなので、スタバのデジタルカードを私だけのサンタさんにお願いしたの🫶同棲して間もなく二ヶ月…毎日が楽しくて幸せで充実してて、毎日があっという間だった。毎日が楽しくて幸せで、充実して、毎日好きが溢れて…今よりもっと、これからも貴方を好きになる。
『プレゼント』
サンタさんの正体ってお父さんなんでしょ?私、知ってるんだから!だからね、お父さんやお母さんに聞こえるように空に向かってお祈りするし、サンタさんへの手紙を書くわ!!そうしたら欲しいものが貰えるんだから!その為ならいい子にだってなるわ!
って頑張ってきたのに、誰?誰なの?土足で部屋に入ってくるおじいさんは?怖い怖い。寝たフリなんかしなければ良かった。お父さんがサンタってこと見てやろうと思ったのに。お父さん!お母さん!怖いよ!!
欲しいものはたくさんある。
だけどプレゼントは何がいいと聞かれると困って仕舞う。
欲しいという気持ちはあるが特別欲しいものがないのだ。あったら嬉しい。なくても困らない。いざとなれば買えないこともない。
それでも買ってもらえうならと一番高いものを選んだが後になってやっぱりあれが良かったとなる。
プレゼント。
用意する楽しさの方があったりするからなかなか厄介だ。
あのね、占いに、今年のクリスマスは特別なイベントになるとか、来週には素晴らしい朗報が届くって書いてあったんだ
でも、正直1ミリも当たる気がしないんだよね
プレゼントなんて贈る相手もくれる人もいないし
自分なりにがんばった1年だったけど、これといった手応えはないんだよね…
【148,お題:プレゼント】
プレゼントは、いらないです。
そう誰かが言った24日の夜
何故そう思うのか、髭を生やした赤い服の男が聞いた。
「僕はこのままがいい、何かが増えたり減ったりしたら
僕はきっと贅沢者になってしまうから」
何でもないこのままが、僕にはちょうどいいんです。
そう言ったその目は、汚れを知らない純粋無垢な子供の目だった。
帰り道ソリに乗りながら、ふとその言葉を思い出して、なるほどなぁ、と呟いた。
今日は親友と
プレゼント交換をしました。
親友はハンドクリームや宝石型のバスボールを
くれました。
私はノートや親友の誕生日石のキーホルダーを
あげました。
とても喜んでくれた。
前からクリスマスプレゼント交換が夢でした。
夢がかなって嬉しいです。
これからもずっと親友でいたいな。
「プレゼント」
我ながらちょっと気持ち悪いな、と思った。
貴方に贈ったのは、来年から新社会人だからとお高いボールペンと、ハンカチ。それだけじゃ真面目過ぎるから、ウケ狙いのペンスタンドに、嫌がらせのビジネス書、ついでのお菓子。
結構喜んでくれて、大事に使います、これで仕事頑張りますと言ってくれた。
……こっそりと、お揃いのボールペンを、自分用に買ったことを、貴方は知らない。
貴方がそのボールペンを大切にしてくれる限り、私は胸に秘めた想いを捨てずにいられる。
貴方がそのボールペンを、紛失するなり処分するなり、手放したという報告を私にしない限り、ずっとずっとお揃いを持っていられる。
気持ちを告げる勇気はない。だって私と貴方の関係は、先輩と後輩で……貴方の恋愛相談を聞くだけのものだったから。
いくら二人きりで会えたって、なんの期待も持たせてくれない。悲しいくらい、恋愛対象外。
だったらボールペンくらい、同じものを持たせてよ。
どこにでも売っている既製品で、いいから。
【プレゼント】
言葉を電子の波に乗せ
わたしからあなたに贈ります
この言葉を読んでいるという事は
あなたにはまだ
ひと雫のやさしさがある
そのひと雫の波紋は
電子の海を渡りわたしに届いた
大丈夫、ちゃんと受け取った
ありがとう
世界の人々の幸せより
あなたの幸せを願う
そんなに喜んでくれたら
こちらが贈り物をしたのに
贈り物をされた気分になる
それくらい嬉しい。
そしてたまには
同じくらい自分に
ご褒美を。
季節にあやかって
今日は自身に
贈り物。
いつもお疲れ様。
–プレゼント–
プレゼント
貰うのは、勿論めちゃくちゃ嬉しいが、
渡すのも、何あげようか、どんな顔してくれるかなって、
喜んでくれるといいなって、
自分も楽しくなれる。
プレゼントって素敵なものだね。
プレゼント
あげたいと思う気持ち
相手を思い選ぶ気持ち
喜んだ顔を見たいと思う気持ち
それこそが一番のプレゼント