『ハッピーエンド』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ハッピーエンド__。
誰もが彼を惜しいと言った。
それだけの才能があって、何故世に出ないのか
それだけの技量があって、何故自身で完結するのか
その才能が惜しい、技量が惜しいと言った。
彼はその言葉を気にしている暇はなかった
ただ自身の趣味である絵描き
我が身のまま描きたいものを白いキャンバスに載せ
心を込めてただ一身に紙と向き合う繊細な時間
彼はこの時間を愛してやまない
誰かにこの才能を無駄だと罵られても
勿体ない、意味が無いと神経を疑われても
彼はこの時間を義務に変えることを許さなかった
描きたい時、描きたいままに、描きたい量
筆を走らせ線を描き、色を塗り
気分ではない時筆を休ませる
きっと仕事にしてしまえば楽しくない時間がやってくる
彼は大切なこの時間を
財産、名誉の為に犠牲にするなど考えられなかった
軈て彼は息を引き取った。
一つ、また一つと増やしていった絵を残し
彼は眠りについた
誰もが何度も呟いた
誰の目に触れることなく終わってしまった彼を
そして残された絵を
哀れだと。
けれど彼にとってその時間は
何にも変え難い大切なものとしてそこに存在した
一人好きな時に絵を描き
彼は幸せな時間を堪能した
そんな人生を全うしただ静かに目を閉じる
それこそが彼にとってのハッピーエンドであったのだ。
ハッピーエンドを望んでいますか?
私たちはいつもハッピーエンドの中にいます。
あなたが望む筋書きを
今すぐ書いてみましょう
その通りに物語が進みますよ。
あなたの舞台はすでに用意されています
さあ、演じてみましょう
楽しい可能性の中で。
ハッピーエンド
誰かが幸せになる影で
ある人はそれを見て感化され
ある人は妬み
ある人は怒りを買う
バッドエンドで幸せだという人もいる
ある人はそれを見て思う
ある人は疑問が
ある人はバッドエンドを恨む
幸せは人によって違う
誰かと結婚するのがゴールかもしれないし
誰かと話している時間が該当する人もいる
美味しいもの食べる時間とかね
自分が幸せだと思うことは
誰から見ても幸せなんだと思わない方がいい
幸せの基準はよく分かっていないから
#2024.3.29.「ハッピーエンド」
ハッピーエンド
幸せな結末(終わり方)。
人生は選択(岐路)の連続である(シェイクスピアより)。
このように、選択(岐路)をして、決断をして、また次の選択(岐路)をして、決断して…の繰り返し(連続)でこれを死ぬまでに永続的に続いてく。
裏を返せば、選択を辞めてしまうと人生が駄目になる、堕落したり、ダラダラしてしまう(これは、持論です)、そんな気がする。
だけど、そんな日(選択)もあっても良いと思う。
人生のエンディングをハッピーエンドで終わるために。
ハッピーエンドだったと
ネタバレするのはやめて
そもそも
ハッピーかどうかを決めるのは
あなたじゃない
「それで結局、どうなったの」
彼女の目は挑発的に僕を見る。終わってしまった物語。本のページに挟まれ、閉じてしまった幸せについて語る僕の舌が乾いていく。
「私ね、"今"が好き」
淡い色合いのリップに喰まれて、ストロー越しのストロベリージュースだけが、赤く赤く高まっていく。つばを飲み込んで、作った苦笑いで平静を演じながら、僕は彼女に問いかける。だったら、君にとって幸せってなんなのか、って。
「そうね、」
大げさに首を傾げて、考えるふりした彼女の伏せた目が、すっ、と視線で僕を射抜く。
肌が、ざわりと熱くなる。まっすぐに僕の目を見たまま、彼女の顔が近くなる。とっさに背けた僕の頬に、くすっ、と彼女の笑みがこぼれてそして、
「続きが欲しくなる、こと」
耳の奥底へ熱が染み広がる。まっさらな裏表紙に、彼女はまだ、物語を書き足すつもりだ。
綺麗な終わりじゃなくていい、余計な飛躍があっていい。その内容で、『読者』を喜ばせる必要もない。
「勝手に終わりにしないで」
貪欲に求めるその瞳に、僕は続きを願っていた。
【ハッピーエンド】
廃墟のビルの屋上の俺とお前は俺はお前の手を強く握ってお前に笑って見せる。お前は俺の顔をきょとんと見つめた後にっこり笑い返して見せる。地面は俺達のつま先から3cm程の所ですっぱり無くなって、遥か下の大通り
『ハッピーエンド』
現実にも最高のハッピーエンドというものはあるものだ。
お話と違うのはその後も続いているとうこと。
愛する人と初めてのハグをしながらそんなことを思った。
もっともっと、幸せになってやろうじゃないか。
しあわせの小さな花
毎日少しずつ摘んで
ぐっすり眠れたこと
お水が美味しいこと
健康で過ごせること
しあわせは溢れてる
見つける力を育てる
悲しい事があった時
その先にあるものに
気付けるようになる
どんな花を探すのか
日々見ていることが
最期に繋がってゆく
美しい花束にしよう
大きな花束を飾ろう
『ハッピーエンド』
ハッピーエンドを有難う
なんて ならない
私の人生さ
ながら
不幸でなはない
ハッピーだ的なことが
毎日毎回とは違うが
日常生活中かなりあるから
私は幸せでしょう
【ハッピーエンド】
オレは『ハッピーエンド』を迎えた。
そうでしょ?
11月の初めにオレは生まれた。
3歳:ピアノとバレーを習い始め、
女の子らしく育てられた。
4歳:告白されて男の子と恋をする。
5歳:僕はいつも母さんに八つ当たりされ、
性的暴力を受けていた。
8歳:母さんの彼氏さんで 初めて『男』を知った。
処🔞喪失。
10歳:思春期到達。
女の子のいとこに初恋をする。
11歳:初めて彼女が出来て
興味本位で彼女を毎日抱いていたら
いつの間にか童🔞喪失。(当時 初元カノ)
12歳:母さんの彼氏さん(別)と一夜を過ごした。
僕は『オンナ』になるのを覚えた。
13歳:母さんに育児放棄された。捨てられた。
14歳:47歳の男性と付き合い始める。
15歳:初カノにふられた。
母さんが再婚。(苗字変更)
塾で複数の教師に狙われ、キスされる。
16歳:高校でハーレムを築き始める。
17歳:教師から告白されこっそり交際し始める。
別の好きな人が出来る。
18歳:暴走期到達。新卒で正社員になる。
彼女ができる。複数の人と交際を始めてしまう。
(当時 男性7人、女性6人と交際)
19歳:無職になる。
母さんがまた別の人と再婚をする。(苗字変更無し)
運命の恋人を見つける。
20歳:実家を飛び出しP活を始めたが1ヶ月で挫折。
プロポーズされ婚約をする。
21歳:旦那と結婚。(他の恋人、愛人と縁を切る)
性病に感染。(現在 完治)
22歳(現在):仕事を始める。
愛人が複数できてしまっていた。(男性3人)
本当にオレは
『ハッピーエンド』を迎えたのか…?
「はじめまして、キューピッドです」
面白くもない冗談だと机に伏したままでいると教室に嗚咽が響きはじめた。転校生のものだと思い顔をあげたら、数列前に座る女子が袖で目をこすっていた。
朝のホームルームが開始した直後、突如として起きたこの出来事をなんとか理解しようと寝ぼけた頭を働かせる。ところが秀才のわたしにしてみれば簡単なことで問題はすぐに解けてしまった。
したり顔で前方を見やると、やはり転校生からは天使の羽が生えていた。
「ハッピーエンド」
物語の結末にハッピーエンドはツキモノ
けど、全てがハッピーエンドなのはツマラナイ
だから、書き換えてやったんだ
全ての物語がアンハッピーになるようにな
その物語はアンハッピーのまま語り継がれていき
誰も本当のハッピーエンドは知らないまま
いつしかアンハッピーの物語は
忘れ去られていきましたとさ
大嫌いな時と、大好きな時があるの
大嫌いな理由は、そんなもの、現実のどこにもないでしょ?って思うから
だから現実を忘れさせてくれるくらい素敵なそれは大好き
でもね?
最近大嫌いの方が多いの
私は現実ってのをよく知りすぎたからかしら
もう昔みたいにそれで元気になれないの
逆の方が共感できて好きになる
私の人生は大好きなそれだといいな
ハッピーエンド
:ハッピーエンド
僕が思うハッピーエンドは濃厚なビターチョコレートケーキの味をしているんだ。
ジュッと溶けてトロっと広がる重めの甘さ、チョコケーキ。ちょっとピリっとビターなくらいが美味しいのさ。
だからさ、僕、ぜひ君にも食べてもらいたいんだ。
まあるい机に純白のテーブルクロスを敷いて、輝く金のフォークを用意して、花柄のティーカップに君が好きな紅茶も淹れて、ちゃんと御膳立てするからね。
だから食べてほしい。どうか僕と一緒に。
後味が悪くて、不気味で、胸糞悪い、贅沢な味。
濃厚なビターチョコレートケーキ。
苦くピリつく毒入りだって咀嚼して。飲み込んで。
濃厚なビターチョコレートケーキ。メリーバッドエンドの素敵なお味。僕の求める幸せな終わり。
何年かぶりに同郷の先輩から会えないかと連絡が来た。
会いたいのは山々だが海外出張中だったので、
向こうからの要望でビデオ通話になった。
デスクトップを立ち上げ、外付けのマイクとカメラを起動する。この4、5年で慣れた動作だ。
昔なら面倒くさかったが、これが当たり前になっている今は
重宝している。
招待がかかった。リンクを開くと逆さになった先輩が写った。
「先輩逆さになってます」
『え逆さ?これどうやって治すん?うわっ、左右反転なってもうた!』
相変わらずのパソコン音痴っぷりだ。俺に実害がないからだろうか、ほっとする。世間は変わってもこの人は変わらない。
オンラインミーティングとかそれで出来たんだろうか?
その疑問はすぐに解消されることとなる。
『うわどうしよ壊したかな……しんじさーん!画面が反対なってんけどどないしたらいいんやろ〜』
誰を呼んでいるんだろうか、確か先輩は一人暮らしだったはず、結婚したとか?なるほど話したかったことはそれか。
『どうした?ああ、カメラの向きが逆だな』
どこかで聞いたことのある男性の声がする。
いや、でもそんな訳ないよな。ここは職場では無いし。
カメラを調整しているのか映像が切られて音声だけになる。
『本当にきみはスライドショーの扱いといい、機械苦手だね』
『だから俺、営業の方が向いてるって言うたやん!』
…………そんなまさかがあった。あれは部長の声だ。
え、部長と先輩一緒に住んでるのか?それにしても先輩思いっきり部長にタメ口……というか、名前を呼んでいた気が。
『すまなかったね、見苦しいところをお見せして』
映像が復帰したと同時に先輩とは違う、眼鏡を掛けた男性が現れた。
部長だった、左手の指輪がなくなっていたが、確かに部長だった。
「ご無沙汰しております、部長」
『堅苦しい挨拶は抜きにしよう、今日はプライベートの場だろう?』
「は、はい」
とは言え直属の上司に対して寛げる訳もない。先輩が戻ってくるのを今か今かと待っていると何やら箱を取りだした。
『ごめんなぁ、忙しいのに付き合わせて』
「いやいや俺も連絡取りたかったんで……、でお2人って…」
『気づいた?』
「誰でも気づきますよ、こんなの。……やっぱり今日の電話って」
『それはそうなんやけど、それだけとちゃうねん今日は、お前に証人になってほしくて』
「『証人?』?」
声が重なる。部長も首を傾げている。
おい、報連相どうなってんだ。
『信治、いや村山信治さん。俺と家族になってください』
『…………え、』
箱を開くと腕時計が飾られていた。
あ、先輩も同じのつけてる。ペアウォッチって奴か。
なかなか洒落たことするなぁ、先輩。
部長はなかなか状況を把握しきれていないようだ。
才気煥発、泰然自若な部長にしては珍しい。
こういうのも先輩にとってはツボなんだろう。腹立つくらい顔緩んでるし。
『俺で、いいのか?もっと将来のある若い子とか、きみは子ども好きだし……引く手あまたなのに、俺なんて…』
『あんた以外いらん』
バッサリ切り捨てた、うわ、この人こんなカッコいいんや。
『子どもは好きやけど、信治さんも面倒見ええから手かかるん好きやろ?やから要らん。恋人が出来たら離婚するんやったやろ?それでしたやん。奥さんよりも添い遂げたい人が出来たってことやろ?それが俺なんやろ!俺も一緒や?離婚するまでずっと待っとってん、それ今更手放さんわ』
撤回する。この人想像上のガキに嫉妬するヤバい人で、
相当重たい愛の人だ。
でも部長はときめいてるっぽい。どこに?全然分からん。
『…こちらこそよろしくお願いします』
『よっしゃ、聞いてた涼?』
「あ、はい」
『おっし、じゃあ今日はありがとうな!また何かあればよろしく!』
言いたいことだけ行ってホストが退出した。
あ、部長から連絡入ってる後で確認しようっと。
にしても、先輩公開プロポーズってなかなかやるなぁ。
男だし、部長だし。なんで証人俺だったんだろう。
部下だから?俺なら偏見を持たないと思ったのだろうか。
離婚もまあまあのニュースだった。
てことは今、先輩と部長同棲してるのか?
あの感じベッド一緒だろうな……これ以上考えるのはやめておこう、鳥肌立ってきた。
何はともあれ、お幸せに。
『ハッピーエンド』
作者の自我コーナー
実はこちらもいつもの二人原型留めてないパロ。
必ず登場人物誰か一人は関西弁にしたい病。
ハッピーエンド至上主義者なので、お題にされると逆に難しかったです。割と難産。
あれ?でも本人たち幸せそうならいっか!って話。
ちなみにメリバはハッピーエンド派です。
物語の終わりはハッピーエンド。
なんて、誰が決めたの?
物語の登場人物が5人いたとして
5人中、4人はハッピーエンドで終わるとして
残る1人がバッドエンドで終わるとして
その物語は本当にハッピーエンドと言えるのだろうか。
終わり良ければ全て良し、ってか。まあ、そうそう簡単にハッピーエンドを許す訳ないじゃん。
パッピーエンド
ハッピーエンドは楽しく終わると思い人が沢山います
ですが稀に少し変わったハッピーエンドもあります
例)迷子になっていたが最後家族な元に戻り亡くなるなど
私はこの例えをバットエンドではないと思いました
皆さんのハッピーエンドとは何ですか