『スリル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
木枯らしと
私の頬の
あつさでは
どちらがさきに
根をあげるかな
スリル
スリルがないとつまらない、とはもっともなことだが、彼女の良心は痛覚を失っている。
これまでに一体何人の人が彼女の研究に慄き、一挙一動を不審がったことか。
ここは鳥の国。
ここでは、様々な鳥が暮らしていました
食べ物が豊富にあり、天敵はおらず、気候条件も穏やかと、まさに理想郷でした。
優雅に飛ぶ鳥は尊敬され、一番優雅に飛ぶ鳥が王様になって国を治めていました。
ですが鳥には空を飛べない物も多くいました。
そして飛べない鳥たちは、飛べる鳥に馬鹿にされていたのです
その中でも特に気弱なニワトリは、格好の的でした。
「やーい、鳥のくせに飛べない鳥!
悔しかったら飛んでみろ!」
「……」
カラスたちがニワトリに向かって、悪口をいってました。
ですがニワトリは言い返しません。
言い返してもカラスは面白がるだけだからです。
「やーい、チキン野郎!」
「!
……」
「なんだよ、何も言い返さないでやんの……
つまんないから、かーえろ」
そう言ってカラスは飛んでいってしまいました
ニワトリは、カラスの飛んでいった方をじっと見ます。
言い返さなったとはいえ、カラスの言葉はニワトリの心をひどく傷つけるものでした
ニワトリは顔に悔しさをにじませます。
悲しい事に、これはこの国ではよくある光景です。
どれだけ理想的な環境でも、いじめは絶えないのです。
ニワトリは、カラスの言った言葉を反芻させながら、寝床に帰ろうとします
そんなニワトリに、後ろから近づく影がありました。
ヤンバルクイナです。
「やあ、ニワトリ君。
元気かい?」
「ヤンバルクイナ君かい……」
「またカラスの奴に酷い事を言われてたね。
でもカラスのいう事なんて気にする必要は無いよ。
優雅に飛べない、うっぷん晴らしさ」
「でも飛べるだけ羨ましいよ」
ヤンバルクイナはニワトリを励まそうとしますが、効果がないばかりかさらに落ち込んでしました。
ヤンバルクイナは慌てて言葉を続けます。
「ニワトリ君だって、いいところはあるさ」
「でも僕は、数が多いだけのニワトリだよ。
姿もきれいじゃないし、君みたいに愛嬌もない」
「僕は好きだけどな、君のこと。
ガンダムみたいでカッコよくない?」
「そんな事を言うのは君くらいだよ」
ニワトリはヤンバルクイナの言葉にくすっと笑います。
ヤンバルクイナも、笑ってくれて少し安心しました。
その後少しだけ言葉を交わし、二匹は自分の寝床へ帰りました。
そして目を瞑りながら、ニワトリは今日あった事を考えていました。
『やーい、チキン野郎!』
カラスの言葉を思い出します。
悔しくて悔しくてたまりません。
それ以上に、何もできない自分に腹が立ちました。
『ガンダムみたいでカッコいいよ』
友人のヤンバルクイナの言葉を思い出します。
この言葉は彼なりの冗談でした。
しかし荒んだニワトリの心には、何よりの救いでした。
そしてニワトリは決意します。
自分を励ましてくれた友人に誇れるようになりたいと。
ガンダムの様に、強くなりたいと……
次の日の朝。
カラスの寝床。
不機嫌そうにカラスが起きると、寝床から起き上がりました。
「はあ、寝起きだるー。
眠気覚ましにニワトリでも揶揄うか……
でもアイツ遠くにいるから、行くのがめんどい。
あっちから来てくんねえかな――
ん?」
その時カラスは、遠くにあるものを見ました。
カラスの方にに向かってくる、白い影を。
「お、ニワトリじゃねーか。
本当にあっちから来てくれるなんて。
お礼にいつもよりも悪口を言ってやらないとな」
カラスは、ニワトリの襲来に上機嫌でした。
いったいどんな言葉でなじってやろうか。
カラスは今か今かと、ニワトリの到着を待ちわびます。
「はー、早く来ねえかな。
待ちきれねえぜ。
こっちから行くか――あれ?」
そこでカラスはおかしい事に気が付きました。
ニワトリらしき白い影が、とても大きい事に。
まだ寝ぼけているのかと、目をこするカラス。
そしてよーーーく目を凝らして白い影を見ます。
そして
「ガンダムじゃねーか!!!!」
そうです。
ガンダムです。
ガンダムがやってきたのです!
昨晩の事です。
ニワトリは、自分を鼓舞するため、友人の言葉を繰り返し口に出していました。
『ガンダムみたいでカッコいいよ』
何度も何も繰り返し口にして、夜が明け空が白くなってきたころ、ニワトリは確信します。
「僕がガンダムだ」
そしてニワトリは、自分がガンダムだと思い込みガンダムになりました
ガンダムへとなったニワトリは、カラスの元へ来たのです。
ですがカラスにとっては堪ったものではありません。
「ガンダムに勝てるか!
空に飛んで逃げよう!」
カラスは大急ぎで空へと羽ばたきます。
「逃がすか!」
ですが今のニワトリに不可能はありません。
背中に着いたジェットパックから、ジェットを噴射、空へと舞い上がります。
「バカな!?」
カラスは、自分を追いかけて来るガンダムを見て仰天します。
ですが驚いてばかりはいられません。
カラスはニワトリを撒くべく、全力で逃げ回ります。
必死に逃げるカラス、それを追いかけるニワトリ。
力の差は歴然としていました。
あっという間にカラスは捕まり、お仕置きされてしまいました。
そして地上。
カラスが土下座しながらニワトリに謝ります。
「反省してます。許してください」
カラスに二度と悪口を言わないことを誓わせ、これで一件落着――かに思えました。
ニワトリの近くに、この国の王であるハヤブサが下りてきたのです
ハヤブサは、頭を垂れながら、ニワトリに告げます。
「あなたが飛ぶ姿をこの目で見ていました。
とても優雅な飛行でした。
あなたこそこの国にふさわしい」
そうしてニワトリは王冠を授けられ、この国の王様になりました。
そして飛べる鳥も飛べない鳥も差別しない決まりを作りました。
そして真っ赤な王冠を被り、今でも良き王として鳥の国に君臨しているそうです。
めでたし、めでたし。
「スリル」
バンという勢いよく放たれた解放とともにある人物がこちらに近ずき話しかけてくる。
「友人だったやつがこういうんだ。リスクなんか取らなくていいって」
そう突然言い始めたのは長身の女性。きめ細やかな髪を肩まで伸ばし、その肌にはシミひとつ見当無い。ただ体調でも悪いのだろうか、雰囲気に違和感があり、鋭い目の下にはクマが着いている美女。
僕の先輩である。
「はぁ」
「でもそれっておかしなことだとは思わないか」
全くもって意味不明である。いや確かに彼女は中学時代からの先輩であり、何度も助けられたことのある人だ。雑談の一つや二つ交わしたとて日常の一欠片に過ぎない。
問題なのは......
「ここ、男子トイレですよ?」
「そうだが?」
「しかも授業中」
「そうだが?」
そうだがじゃないが?
ダメだこの人話が通じていない。目が完全に浮浪者のそれである。
積もる疑問と困惑、一端の静寂をかき消したのはまたしても先輩だった。
「私は頭脳明晰スポーツ万能だ。生まれてこの方1番以外を知らない天才美少女だ。スリルの一つや二つあった方が人生も豊かになると思わないかい?」
「......」
絶句だ。もはや声も出ない。さっきから一体何の話をしているんだ。ここトイレだぞ、踏ん張る場所だぞ。相談はカウンセラーに行ってこいよ。
「確かに平穏な人生もいいだろう。穏やかで何よりも得がたいものだと思う。しかしだ、その一方で山あり谷ありのハラハラドキドキ感それが......」
「いやいや、待ってください!まず状況が意味不明です。今授業中で男子トイレでしかも僕ズボンおろしてるんですよ!」
と僕は声を荒らげた。
先輩は少しキョトンとした顔を見せたあと、じっと僕のやせ細った体を見つめる。ホントなんなんだよコレ。通報した方がいいのか?
「......確かにそうかもな」
なんだよそうかもなって、通報より救急か?
「あの...何か僕やらかしましたっけ」
振り返ってみると、ここ数日の先輩はおかしい。出会った時も変な人ではあったがここまで話の通じない人ではなかった。
「〜〜♩」
目を逸らし僕の視線から逃げるように口笛を吹く。
うっっま部族かよ。どうやって口笛でビブラート出してんだ。
「先輩」
「......わかった悪かったよ」
分が悪いと悟ったのか観念したかのようにつぶやき出ていこうとする。
「待ってください」
「?」
いやそんな、何も知らない童女みたいな瞳で見られても無理だから見逃せないから。
「なにか、話をしたくて思わずここに来たそうでしょう?」
「うぐ......」
「何か衝撃的で動かずにはいられない、忘れずにはいられない、そんな命の危機に襲われるような.......」
そこでハッとしたように思い出す。たった一つだけ思い当たる事象。目の前にいるこの人が知るはずがない事。
「聞いたんだ。君の寿命のこと。」
そうかやはり
「知ってたんですか僕の病気」
慢性的過換気肺疾患。主にタバコや大気汚染、遺伝子などで発病する死の病。治療法はなく対処療法しかない。悪化したが最後じわじわと死神の鎌が近ずいてくるということだ。
「君の叔母さんからね」
「......」
「やっぱり君の親父さん、あの時刺しとくんだった」
「いいんですよ。終わったことです」
あの時と言うのは多分お父さんの虐待から僕を助けてくれた時のことだろう。
「余命4年なんだって?」
「......多く見積ってですけどね」
「きっと治るさ、治療法だって4年あれば見つかるだから」
掠れるような声でそう言われた。切望しているような絶望しているようなそんな声。
「僕の場合既にステージ3。遅らせる術はあれど無くすことはできません。」
「......」
だから嫌だったんだ。このことを話すのは。こんな先輩の顔二度とみたくなかったのに。
「先輩僕は......」
「いやだ、別れたりなんかしない!あの時のキスを無かったことになんかしない!」
そういい僕に抱きつく、今にも泣きそうな顔をして。
僕はどうすればよかったのだろうかあの時あの助けてくれた優しい手をはたけばよかったのか。僕にはわからない。やしさしくも寂しそうな抱擁を解きながら僕は決心した。これが正しい選択なのかは知らない。
「きっと僕は近いうちに死ぬ。優しい優しい先輩のことです。堂々としているようでどこか繊細なあなたは痛く苦しむことになるでしょう。」
「......」
「それでも僕のこと最後まで好きでいてくれますか?」
「あぁ、もちろんだ」
「ありがとう」
「言っただろう?私はリスクが好きなんだ」
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追記
最後がやりたかっただけ。リスクという文字を見た時に思いついたのがこれ。正直書いてて意味不明だった
今日は、内科で検査のために絶食だった。お父さんが通院仕事のために行けないと言われた。
頑張っていたことが、ガラガラりを音立てて崩れていく。
その日は、おかゆを食べた。仕方ない。と、言い聞かせながら食べた。悔しい。💧
推しの先輩から、『あんず、誕生日おめでとう🎵』と、言ってもらった。
推しのリスナーさんからも沢山のおめでとを言ってもらった。(#^^#)
学校で、夏音ちゃんや陽葵ちゃんや高橋君や木田君も🎵
すごく〰️幸せ気分いっぱいだったの。
でも、予定していた内科の検査をキャンセルしたり、ヘルパーさんの会社に、事情を言ったら、『あんずさん、大丈夫ですか??』と、言ってもらった(;_;)
文化祭も、内科の検査も、最近ダメだったり、キャンセルの電話が多い、深くため息が出る。
今晩、推しの三周年のライブだった。
みんなすごく、楽しそうだった……。
私は、ピエロのように只、おめでとう㊗️や絵文字の弾幕を打っていた。絵画の🖼️遠近法の遠くに、まるで、私がいるみたい……。💧
推しは、すごく元気いっぱいで、歌われていた。私とは、違うセカイにいるみたい……○o。.
病気だったし、三周年経ったうれしさが声に出ていた。楽しそうでイイなぁ〰️。
バンドさんのメンバーさんと仲よし(#^^#)🎵🎵🎵✨️
何時も一人の配信だから、寂しいと言われた……。(推しね。)
しんどい気分のまま、殆ど聴いたの(^_^;)苦笑😅
蒼さん、自分でちゃんと立てるように頑張ります。誰かに、頼らなくても、ううん。いいように🌒
今の私の気持ちは、ゆずの『からっぽ』orカンさんの『まゆみ』という曲の気分です……。
ーーごめんなさい(_ _;)また、頑張ります(*^^*)🎵✨️
終わり
みんなはスリルを味わいたい?私は普段は穏やかな暮らしを望んでいるけれど、たまにはヒリヒリする感覚を味わいたい時もある。難しい役割にチャレンジしてみたり、クラスメイトの揉め事を遠目から見たり(あまりそういうのをエンタメとして見るのも如何なものかと思うけれど)。いつも平和な空気の中にいるからこそ、時としてスリルを味わいたいと心のうちで思っている。だからといっていつもヒヤヒヤさせられたら困るんだけれどね。
得も言えぬ高揚と安心と快楽。
一度味わったらそのスリルに溺れていく。
無意識のうちに自傷を繰り返す毎日。
水を飲む感覚と同じように繰り返したリスカの跡。
苦しくて逃げ道が見えなくなったとき、最後の最後に残る希望が死なのだと思う。
未来の選択肢が削られて削られて、生きていくという選択肢すらつらくなる。
そんなときにほんの少しのスリルを効かせたそれに、中毒のように溺れていくのだ。
─スリル─ #114
テーマ スリル
「なぁなぁ、女子部屋行かね?」
同じ部屋になった
いわゆる一軍が話してた
「先生に見つかったらどうすんだよ」
「大丈夫だろ。もう0:00すぎてるし」
コソコソと話すつもりはないようで
スリル?なんかは聞いてるこっちには感じない
「〇〇も行くだろ?」
「行くかよ。眠いんだよ」
急に話振るもんだから動揺してしまった
普段の口調と違ったせいか
空気が固まったのを感じる
「じゃあ俺らだけで行くからな?」
「このスリルたまんねぇな」
そう話をしながら俺以外出ていった
あいつら本当に馬鹿だなと
思いながら俺は眠った
おれんじ色の 黄昏の
街並みに暮れる気持ちを、持て余す
「スリル」
5000以上のダウンロード数があっても
レビューが書かれていない。評価する記事も見当たらない。
海外製のアプリをインストールするには少しの勇気とスリルを味わう。
先生にバレたら怒られちゃうな
大したことのない、小さなイタズラ
先生も呆れて笑っちゃう
クラス団結するとこ可笑しすぎw
先生にバレるかバレないか
そんなちょっとしたスリルが私は大好き
_スリル_
「スリル」
風が頬を撫で、足元は不安定な道。
一歩踏み出すたびに心が高鳴る。
目の前の未知が、手を伸ばせば触れる距離にある。
恐怖と期待が交差し、胸の奥で静かな嵐が起こる。
その瞬間、時間が止まる。
足音が響き、鼓動だけが聞こえる。
空気が震え、目の前の世界が鮮やかに色づく。
スリル、それは生きている証。
ひとときの迷いも、全てを忘れさせる。
恐れることなく、ただひたすらに突き進む。
スリルの中で、私は確かに生きている。
それだけで、全てが美しく感じられる。
スリル
こんなのいる?
それってほんとに楽しいの?
スリルってどんなの?
怖いこと?
危険なこと?
それ違う
スリルは楽しむ
って言葉しか繋がらない
つまり
わざわざマイナスなところから
安全なところに戻るのを
楽しむのがスリル
苦しい危険なとこから元に戻るのがスリル
現状に戻れるのっていいよね?
わかるけどさ、スリルって言葉にすると
楽しいよね、上から目線で
安全圏から見下す感じ
スリルは俺はいらない
ワガママな言葉代表
もう逢えないかもしれない怖さより
鳥肌立つニンゲンの嫉妬
明日はないと思って日々生きなさい
あなたは明日も生きててくれる?
♯スリル
スリル
ふたりでスリルを味わうのなら
怖いことは半分に
楽しいことはもっと楽しい
#スリル
スリラー系の映画は苦手です。
ただ、身内にスリラー系映画が大好きな人がおり、ちょいちょい会話に挟んでくるため、有名な作品は結構知っていたりします。
SAW、CUBE、ファイナルデッドなんとか……など。スリルというか、ちょっとスプラッタというか、なんか嫌な死に方したりするのが本当に苦手です。邦画でも、「神さまの言うとおり」という作品は原作漫画を結構読んでいたので映画化した際に見に行ったのですが、音が生々しくて見ていられませんでした。
話は面白い気がするんですけど、どうにも残酷シーンがダメなので、どれだけオススメされても一切見る気が起きませんでした。
そんなある日CSで、年齢制限無しの「ファイナルデッドブリッジ」が放送されました。
年齢制限無しということは残酷シーンも何となくぼかしたりしてくれるのでは?そんな期待を胸に見てみたところ、大正解でした!
全体的に、死亡シーンが全カットされていたのです。死のピタゴラスイッチと称されるファイナルデッドシリーズの残酷シーンは映らず、なんかよく分からないけど1人ずつ死んだっぽい話が展開されていきます。多分彼らがどうやって死に至ったのかも楽しみの一つだろうし、作った側もこだわって考えているポイントでしょうに、それをばっさり全カット。
おかげで、ストーリーをばっちり追うことができました!
いっしょに見ていた、スリラー系映画大好きな身内さんは、あまりのカット具合にちょっと引いていました。いやいや、これでいいんです。
すべての映画に残酷シーンカット機能がついたら良いのに!
スリラー映画やホラー映画の話を聞くたび、心からそう思っています。
スリル。
基本、傍から見たら危ないこと。
しかし当事者には、ゲームのようなもの。
要するに、どこか、安全圏、保険みたいなもの、
あるいは
絶対に自分は大丈夫という自信が確証なしでも存在する。
血圧が上昇して、心拍数が上がって、呼吸も浅くなる。
終わりの想像や、失敗の先の覚悟は
全部、透明。
覚悟の先の枝分かれが、細かすぎて
解像度を知らないうちに下げてる。
スリルって言葉を使う時点で、
多分。
というか、気取った言い方したけど
実際、そうなったら、多分病気だ。
リスクの描写に解像度を下げてるのは、もはや病気だ。
スリルとか求める時点で、問題だ。
お題「スリル」(雑記)
「恋はスリル、ショック、サスペンス」?(ほぼ無表情のコナンがパラパラを踊る映像で有名な、名探偵コナンの主題歌。愛内里菜歌唱)
……コナンの話は六月に「あなたがいるから」のお題で書いたから、今回は推理小説の話でも。海外作品多めかもしれない。
本の書評を集めた紹介本が好きで買った「ハヤカワミステリベスト100」とかいう本を参考に、色々と読んでいっている。
参考一覧を提示して、読者から受け付けた投票を元に上位百位までを選出した、らしい。一人三票までで、一位五点、二位三点とか重みづけがあった気がする。海外小説に限っているのか、日本の推理小説が全く載っていないのが玉に瑕。そして散見される「絶版」の文字。
この本か「バカにならない読書術」のどちらかに「イギリスは淑女が突然推理小説を書いて流行作家になる国」とか書いてあったはずなのにどっちにも見当たらなくて困っている。どこで見たんだこの文章。
ベスト100の第一位は「幻の女」推理小説が好きな父が持っていなくて、古本屋にもなかったから自分で新刊で買った。紹介本にも載っていた「夜はまだ若く、彼もまた若かった」だかいう文章がすごい表現だなと思った。私が買ったのは新訳、紹介されていたのは旧訳で訳者が違うんだけど、新訳の人は旧訳の遺族に許可を取ってその辺りはそのままにしたと後書きに書いてあった。題名の割に最後がちょっと拍子抜けだった思い出……。期待しすぎると良くない一例。
割と上位に食い込んでいた「長いお別れ」はハードボイルドじゃねえええとか無関係な人が無意味に多いとか死体が出て来ないとか思いながら頑張って読んだら後半は割と良かった。前半の友情は良かったのに。そして感傷的な文章と余計な話を削ったら圧縮できるとは思う。……「ギムレットには早すぎる」ってのが割と有名な文章なんだけど、全然違う小説(アクセルワールド十巻沖縄編)にも出てきてびっくりした。これが知識というものか。
でもハードボイルドとは、と思い出すたびに疑問を抱く。
ジョン・ディスクン・カーがランクインしていたから、と適当に買った「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」も結構良かった。(この本自体はランクインしていないはず)なるほど、題名はそういう意味なのか、と膝を打った。犯人を犯人と特定するのに必要な条件のうちの一つ。
ランクインしていたクロフツの「樽」が実家にあったから借りてきたんだけど、文庫本のくせにちょっと厚いわいつでも読めるわで積読している。十位以内でもう一冊古本屋さんで見つけたから買ったんだけど、途中まで中途半端に読んでこちらも放置。「深夜プラス1」だったっけ?(似たような題名の全然違う話が似たような順位に入っている)
親が本好きな上に割と推理小説が好きで、ちょくちょく勝手に本を借りては読んでいる。たまに聞いて借りている。女性作家が好きじゃないと知っていたから期待せずにクリスティ持ってないか尋ねたら「オリエント急行殺人事件」ともう一冊短編集を貸してくれた。短編集は「パーカー・パインの事件簿」だっけな、題名。仕掛ける側からの悪戯が書かれていて面白かった。(オリエントは積読)
クリスティは毒物殺害が多いと聞いた時から読んでみたいなと思っていたんだけど。
……そういえば「女には向かない職業」(って題名の有名な推理小説)も気になっているんだよなぁ。
いやとりあえずドイルぐらい読めよという話である。中学の時に所用で「踊る人形」を含む一冊に収録されていた四作ぐらいは読んだんだけど。題名すら覚えていない。親が大半持っているはず……はず。アルセーヌ・ルパンも読んでみたい。
自分では「お菓子探偵ハンナ」のシリーズが割と気に入って読んでいる。……んだけど、最近見かけない……。(推理小説だけど無関係な恋愛とか無関係なお菓子作りにめちゃくちゃページを使っている。アメリカでドラマ化されたらしい)いや最近古本屋さんの小説コーナーをちゃんと見ていないせいなんだけど。そこそこ高い割に重複買いを一度やらかしたから、持っている本をちゃんと調べないとなと思ってはいる(やってない)
それ以外だと、前に他のお題でも書いた西村京太郎の「南紀白浜殺人ルート」は自分で買った。地元乗り換え駅が出て来る。西村京太郎を初めて読んだ。何なら時刻表トリックも紀行もの推理小説も人生で初めて読んだ。解く気はない。
有栖川有栖の「海のない奈良で死す」も読んだ。当時、奈良市在住だったからです。……この辺の三作品全部同じ時期だな、と一瞬思ったけど、南紀白浜だけは大阪で買ったんだった。奈良の古本屋さんと大阪の古本屋さんで金額が違うから覚えている。(両方ともチェーン店なんだけど、大阪の古本屋さんの方が最低価格が安い)
あとはー。誰だったか作家名忘れたけど、「はみだし刑事」って題名に古本屋さんで惹かれて冒頭読んだものの割と高くて諦めたら、実家の親が持っていたから借りて読んだ思い出。一時期この作者にハマって集めて読んでいたうちの一冊らしい。本人は忘れていたけど。古本屋さんで四百円高いって言ったら同意してくれた。(検索したところ笹沢左保らしい)
情熱系でも純情派(それははぐれ刑事)でもなく、ちゃんとはみ出したまま終わった。(有名なドラマ。助演の女優さんが変わってから見るのやめちゃった。調べたら結構gdgdに終わったっぽい)
そうだよ同じ作者の新宿鮫シリーズも確か父が持っているんだっけ? と思ったら大沢在昌だった。……あれ? いやでもこの名前実家で見たような気がする。
検索したら笹沢左保は木枯らし紋次郎の作者らしい。
日本の推理小説が知りたくて、文藝春秋の年代別推理小説を紹介した本を買ったら、最後(1998年とか?)が「リング」な上に、書評も心惹かれる文章じゃなくて持て余している……。
ホラー大っ嫌いです。特に日本のは。
アメリカのも蝋人形館をWOWWOWで少しだけ見た事あるんだけどめちゃくちゃ怖かったし。でも「it〜それを見たら終わり〜」は話題になっていたからちょっと面白そうかなって思ってしまった。「スイーニー・トッド」は殺人事件だから大丈夫だと思う(実際の事件かは知らない)んだけど、同じく実在の大量殺人を扱った「八つ墓村」がホラー映画だからなぁ。
ホラーなのか推理小説なのか分類は微妙だけど(しかもファンタジー混じり)小林泰三の「アリス殺し」は久々に新刊で買った本。題名だけで中身を全く知らなかったんだけど、割と面白かった。(内容は不思議の国と鏡の国混合)
続編「クララ殺し」は「くるみ割り人形」以外にも同じ作者の知らない原作が混ぜられててよく分からない部分もありつつ割と面白かったんだけど、三作目の「ティンカーベル殺し」がグロくて途中で脱落した。あそこを乗り越えたらグロ描写減るんだろうか。作者が死んだからシリーズ打ち切りのはず。(調べたらドロシィ殺しにロイス殺しにクラリッサ殺しと割と出ていた)訃報を聞いた時「え、こないだ読んだ人」とびっくりした。……リアルタイムで読んだ作家の訃報を聞くという珍しい体験をした。(存命作家あんまり読んでないし、一番好きな作家先生の死去を版元が把握したのは三年後、最新作から十年近く経過)
日本の推理小説といえば、友人から東野圭吾の「名探偵の掟」を借りた。(そのまま今に至る)死体はあんま出て来ないけどひねくれてて好き。その影響でドラマ化した「探偵ガリレオ」シリーズも「容疑者Xの献身」まで図書館で借りて読んだ。「容疑者X」は叙述トリックで分かりにくかった……。四色問題の論文読んでみたいと思ってそのまま。続編出たんだっけ?
宮部みゆきの「模倣犯」は題名になるほどなと思った。(第二弾)「この題名しかない」と思わせるのが良いよね。犯人側の話で「顔より手の方が良い」って共犯の説得にちょっと納得してしまった思い出。映画化したような、で借りて読んだけど、映像作品は見ていない。
映像化では秋元康の「富豪刑事」ってお嬢様が金で事件を解決していくドラマが面白かったから原作読んだら、主人公が男だし、金でぶん殴るところ以外完全に違っていた記憶。しかも一作注意書きありで実在の事件引用していたし。最後は「侍女と恋仲になるまで書くべきだろうが」とかって文章で終わっていた記憶……。秋元康は「時をかける少女」読まなきゃなぁ。NHKドラマ版が見たい(興味持った原因)
同じく映像化で「チームバチスタの栄光」と続編の「ジェネラル・ルージュ」は読んだ。同じく見ていない。栄光じゃなくない。と思ったら応募時の題名は「栄光」じゃなくて挫折だか失墜だか解散だか真逆な感じだったらしい。確かに売れ行き考えたら栄光だよなぁ(でも内容に合わねえ)ドラマとは犯人が違う。
ジェネラルルージュはあんま印象に残ってない。作者の海堂尊としては、こっちが作家として書きたかった事らしいけど。不審死に対して解剖のキャパがないからって断られて、CTスキャンだかX線か何か提案する場面だけ覚えている。(めちゃくちゃ冒頭)
ダン・ブラウンの「ダヴィンチ・コード」と続編の「天使と悪魔」も映画化で話題になったのが理由で読んだ。
「ダヴィンチ・コード」の恋愛っぽい雰囲気が好きなんだけど、話としては「天使と悪魔」の、他者から見たらくだらない規約に対して「そう切り抜けたか!」という発想とかコンクラーベの「そんな規約が」とかが面白かった。推理? どうでもいい子ですね。(ひでえ)
ダヴィンチ・コードの「女王の国に住んでいるのに」みたいなウィットに富んだ皮肉が好き。
積読解消したい。(最近の通勤中は電書派)
私は好きな友達だけど私がいちばん仲がいい友達はその子のことが嫌いで。
授業中も休み時間もこっそり目を合わせて挨拶したり笑いあったり。スリル満点。
スリル
「ねぇ?ここから向こうに飛ばない?」
そう言って俺の方を見ている。
いやいや…何を言っているんだ?
ここからあっちまで、かなりの距離がある。
俺が困惑していると、彼は俺の少し後ろにいた。
「本気でやるん?」俺が心配そうに聞く。
彼は「そうだよ?スリルがあって楽しそうじゃん!」
俺の心配を他所に、彼は助走をつけ走り出す。
勢いよく飛んだ彼の目は、キラキラと輝いていた。
ドサッ!
痛そうな音がしたので、音のした方を見る。
「いたた…あはは!見て!凄くない!
俺こんなに飛べるんだね!」
彼が楽しそうに笑う。
「ほんと…毎回凄いことするよね…」
俺は呆れながら、彼の元へ向かう。
いつまでも彼と笑っていたいな