『スリル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
スリル
味気ない日常に嫌気がさして、俺は
とある研究所に行った。
そこには科学者である友人が住んでいる。
錆びた扉を開けると ギィー と少し嫌な音が鳴った。
そして一番に目に入ってきたのは
どでかい機械たち。
「やぁ、君か」
相手はゆっくりと腰を上げた。
「今日はどうしたんだい?」
いつもと変わらない穏やかな口調で言った。
「最近なんだか刺激がなくてさ、
生きた心地がしないっていうか…」
すると彼は牛乳瓶の底を貼り付けたような眼鏡を
カチャッと上げた。
「じゃあ、君にいいものがあるよ。」
そう言って手招きしてきた。
「また爆発したりしないよなぁ…?」
「大丈夫だよ。爆発したとしても、せいぜい
髪がなくなる程度だから」
「……。」
そして俺たちがやって来たのは小さな物置だった。
埃っぽく、すこし寒い。
「君はスリルが欲しいんだよね?
だったらこの中で少々スリルを味わって貰おう。」
そう言って静かに扉を開けた。
「さぁ、入りなよ。」
「…本当に、大丈夫なのかよ…?」
フフフ…と彼は不気味に笑った。
そしていきなり背中を押された。
「いってらっしゃ~い!」
「うぁぁぁぁ!!」
中は底が見えないほどに深い穴だった。
一体何が潜んでいるのだろうか…?
すると突然黒い物体が現れた。
しかも複数いる。
しかし、一番驚いたのは
『ソレ』に見覚えがあったことだ。
何度も見たことがある…!
気味の悪いソレは……
「ぎゃあああああああああ!!!」
「ご、ゴキブリ〜!!!!!」
急いで目を開けた。
そしてあたりを見回す。
もう、ご……ソレはいなかった。
全部夢だったのだ。
俺にはあんな友人はいないし、
研究所なんて興味がない。
もうスリルなんていらない。
そう思った。
ある日の昼間、町を歩いていた。
太陽が眩しかった。
しばらく歩くと大きな掲示板があった。
そこには、
「スリル満点!
高い橋からバンジージャンプ!
9月11日〜18日まで!川継橋へ今すぐGO!」
とかかれているポスターがはられていた。
「へぇー
こんな田舎に…」
私が言いかけたところであることに気づいた。
「え…ここからめっちゃ遠いじゃん!
なんだ〜遠すぎて行けないよ〜」
私の住んでいるところはド田舎。
イベントもなし…というかあったとしても
遠くて行けない。
だから運動不足になっちゃうから、
定期的に散歩している。
しかし、バンジージャンプは
小さい頃からの夢だった。
県内でも遠いけど、もうこんなチャンスないかも…
「よしっ決めた!行ってみよ!予約しとこっ笑」
ある日の散歩のおかげで、夢が叶うだなんて
誰も予想もしていませんでした。
「スリル」
最後の方で「まさか…スリムじゃないよね…?」って
焦りました笑
無邪気な子供たち
心を病んだ人を理解できない奴らがいる。
理解しようとすらしない奴らもいる。
特に大人がそうだ。
だから、僕は子供が好きだ。
それも小さな子供。
まだまだ未成熟な子供。
だって彼らは僕を友達のように接してくれるから。
彼らの前では僕は心の底から笑顔になれるんだ。
大人たちの前では顔で笑って、背中で泣いてる。
そんなことしなくていいから、気が楽だ。
僕が病人だなんて、夢にも思わないだろう。
そして『変わった面白い人』だなんて言う。
本当に無邪気で元気な子供たち。
大人の女なんていらない。
僕はただ、僕を『面白い人』と認識してくれる子供たちとじゃれあっていたい。
それこそ若い時には好奇心の塊で、やらずに後悔するならやって後悔したほうがいいという精神の持ち主で、スリルは大好物だった。
それが年や経験を重ねると、衝動的な好奇心満たしも、取り返しのつかない失敗も何度かして、今は安寧に勝るものは無い、という境地に至った。
ひとって変わるんですよ。
〜スリル〜
「アナタへ」
照れくさい言葉がいつの間にか胸のなかにあふれてたよ
他でもないアナタへいつもありがとう
少し長くなるけど聞いてほしいんだ
我が儘で自分勝手でなんでこんな奴を選んだのって
困らすたびにいつも思うんだ
他愛の無いことで喧嘩して心無い言葉できずつけて
それでも凛とした顔で話すから気付けなかった
きっと一人部屋でアナタも溜め息ついて苦しめてたね
謝るのは決まってアナタからで
それに許された気がして
間違ってるのは本当は僕だってやり過ぎたのは僕だって
分かってたのに
不安から逃げてばかりだった
そんな優しさに甘えるたびに気付かされたよ
アナタの居ない明日なんて耐えられないよ
他でもないアナタへいつもごめんね
きっとこれからも迷惑かけるかもしれないけれど
今よりも変われるように努力するから頑張るから
もう少しだけ見ててください
アナタとの時間が大切だと今なら言えるよ
だから聞いてほしいんだ
きっと十年後も僕はアナタに恋してしまうだろう
照れくさくてアナタの前では言えないけど
これだけは伝えようと思うんだ
こんな頼りない僕だけど
いつも大きな愛で許してくれるアナタへありがとう
『母さん楽しみにしてて。
今さ、父さんと一緒に料理してるんだよ』
我が家の男達は
決して"料理男子"というわけでは無い
正しく言えば
"料理をしたことのない男子"だ
冷蔵庫の中身を見てレシピを決めたのだろうか?
包丁は大丈夫?
火の調整は問題ない?
スマホを耳にしながら
訊きたいことを我慢してスリルに身を震わせた
#スリル
山奥へ行き木に輪を吊るす、
首をかけ全身の力をぬく、
(バキツ)
わざわざ細い枝にかけ
死ぬかもしれないスリルを味わふ。
台所から果物ナイフをとり、
お風呂場へ行く、
(スー)
薄く薄く手首に紅をえがき
死ぬかもしれないスリルを味わふ。
2階の自室、
窓から身を乗り出す、
(ガサツ)
庭の低木に狙いを定め落ち
死ぬかもしれないスリルを味わふ。
けうも、明日も、明後日も、
俺は意気地無しの
臆病者だ。
スリルを感じるのが楽しいという人とはおそらく相入れなさそうだなと思う。
なぜかというと、一歩間違えたらあっという間に…という、悲しい不運の事故となるのが思い浮かんでしまうからだ。
例えば運転でのスピードだったり、川などへの飛び込みだったりして楽しむ人は多いだろう。
楽しければいい!
あぶないことはないから大丈夫!
…などと、自分に根拠のない過信を持つ人はより危険だと思う。
事前に自分の身を守れるのも、自分だけだ。
スリルの代わりに安全で平穏な趣味で充分だ。その方が私にとっても楽しめている。
『スリル』
今はテスト週間。後期中間試験に向けて1週間に休みが一日あればいいほうのハードな部活がなくなった。いつもより3時間ほど早く家に帰る。私の定位置のソファに寝転がる。スマホを開く。
あと定期テストまで2日。通知が届く。
週間レポートがあります
画面を見ている時間は先週から93%増えました。(1日平均6時間44分)
"スクリーンタイム"Appからの通知の受信を続けますか?
---続ける...
---オフにする...
もちろんオフにする。
あぁ、なんてスリリングだろう。
スリルと言われてパッと思い付くものはない。
人それぞれ価値観は違うから、ある人が
あれはスリル満点だ!
と言っても、他の人には
あんなんよゆー
って思う人もいる。
自分は分からないけど、スリルは自分自身が恐怖感を持つものがそうなのかなって思った。
【スリル】43 kogi
私はとにかく”スリル”が嫌いだ!!
お化け屋敷は全く目を開けれないし
ジェットコースターは乗るまでも気分悪いし
ドッキリ番組なんか面白くもないし
阪神の日本一は決まってからテレビをつけた。
ハラハラドキドキはストレスでしかない。
スリルを求め旅を始めた
見知らぬ土地
見知らぬ人
見知らぬ出来事
それらは私にいろんな事を教えてくれた
勿論 危ないこともあった
するりと自分の命が落ちて砕けそうな感覚
その他大勢の人間ならば嫌うのだろう
だが私はこれが病みつきになってしまった
自らの欲を満たす為 今日も危ない事をした
まぁ
もう終わったことなんだがね
お題『スリル』
これから毎日投稿します🙌🏻
日記のような形で、
このアプリを使用させていただきます🙇🏻♀️❕
「スリル」
今日は久しぶりのデートなのに雪は待ち合わせ場所に現れない。時間にルーズなタイプでもないので心配だ。
特に連絡は来てないし。どうしたんだろう?
出てくるであろう方向に目を向けて待つ。
雪はいつもわたしを見つけると、これはちょっとうぬぼれかもしれないけど、周りが気配を察知するくらいぱっと表情を明るくして、こちらに向かって走ってくる。
ごめんね、待った?
ううん、今きたところ。
ふたりとも待ち合わせ時刻より早めに来るのに、毎回お決まりのやり取りをしてから歩き出す。
だから時間になっても連絡のひとつもないなんてわたしたちの間ではイレギュラー。
道が混んでるのかな。それともなにかトラブル…?
思考がぐるぐる止まらない。
「悪い!遅れた!」
背後から息を切らしながら声をかけられた。
振り返ると雪が降っている。
「最近はハズレることないのに珍しいね」
私はほっとして持っていた傘を差して歩き出した。
「おいしいよ美味しい肉はオイシイオイシイ命の味がする」
『私、待ってるの、もう何年もずぅっと、ずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっとずぅっと待ってるの』
「君は誰?僕も誰?誰?誰?誰?だれだれだれだれだれ」
『ねぇっなんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…………
好きだよ』
「アタシ目が見えないの目、目、目……あ、ねぇ、
髪に結ってる赤のリボンかわいいね。」
スリルを味わいたい。
でもその一時の判断で命を落とす人もいる。
刺激が欲しいだけなら他のことをすればいい。
わざわざ一瞬のために命をかける必要はあるのかな?
息を殺して、気配を消す。
間違っても相手の視界に入らないように注意しながら跡をつけ、様子を伺っていると脳内に声が響いた。
《この緊張感…スリルがあってたまんないよねぇ!》
同期が固有する力、テレパシーだ。
私は眉間にシワを寄せ、呆れきった表情で同期の顔を見た。
《あのねぇ、スリルを味わうためにやってるんじゃないんだよ?》
《わかってるよう!先輩の謎に包まれたプライベートを知るためだよねっ!彼女とかいるのかな〜?》
「わか…っっ」
わかってねぇだろ!!!と叫びそうになって慌てて口を抑える。
ターゲットに視線をやったが、気付いた様子はない。
ゆっくりと心呼吸をして同期を睨みつけた。
《あのねぇ!プライベートじゃなくて、敵か味方かを見極めるために跡をつけてるの!彼女云々じゃないの!》
《えー!知りたいじゃん!だってイケメンだよ?スパダリだよ?高身長で紳士でハイスペックで皆から慕われてる人気者!!》
《ああいう人種苦手なんだよなぁ…胡散臭いだけじゃん。笑顔の下で絶対人を見下してるんだよ》
《そんなこと言ってぇ!ほんとは気になってるんじゃないのぉ?》
《なってない》
「ムキになってるところが怪しぃ〜!ほらほら正直になりなよ〜!ねー?」
「だーかーらぁ!」
途中からテレパシーではなく、直接声に出して会話していることに私達は気がついていなかった。
「愉快な探偵ごっこはこれで終わりかな?君たち」
かくして、緊張感とスリル漂うはずだった尾行は、はじめからバレていたことと、私達が騒いだことによってあっけなく終了した。
「ぎゃあああーッ!!!なんで空ぁーッ?!」
「ひぃぃいーッ!!!!転移先間違えたぁーッ!!!」
声をかけられたことにびっくりしすぎた私は、とにかくここを離れなければという一心でテレポートを発動させたが、慌てすぎたせいで移動先はまさかの空。
スカイダイビングする羽目になってしまったのだった。
その後、命の危険性を感じてすぐに冷静さを取り戻し、無事に自宅にテレポートできました まる
スリル
貴方とのLINEの時
嫌われないかって
考えすぎて
毎度スリル満点なの(笑)
スリルってなんだろう?
命の危険ギリギリを行くのがスリル?
それとも、やってはいけないことをすること?
隠れてことをなすこと?
よくはわからないのだ
スリル
音を立てないよう細心の注意をはらいながら
壁を登り窓の横に張り付き中の様子をうかがう
もちろん手を滑らせて落ちてしまえば
当然怪我では済まないし
誰かに見とがめられてもただでは済まない
一時たりとも気を緩められない状況に
心臓はずっと早鐘を打っている
こんな仕事辞めてしまったほうがいい
そんなことは何度も思ってきた
だけど
この危険と隣り合わせの状況に
得も知れぬ高揚感を感じているのもまた事実なのだ