『スマイル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
スマイル
あなたの笑い顔を思い出して
少し下唇を噛んだけど
耐えきれない口角が上がる
耳まで熱いのは
きっと冬のせい
口端引き攣り、不格好。
一番オイラが苦手な表情。
それでもこの仕事をして、
「かわいい」
「素敵だ」
そう言ってくれた人たちのためにも
今日も鏡に向き合うの。
「スマイリン、スマイリン!」
よし!
今日のオイラも完璧笑顔!
お題:スマイル
笑顔が可愛いっていうのは可愛い女子に必要不可欠な要素だ。
可愛い女子からほど遠い私は、夕暮れの教室で重いため息をつく。
「笑顔が可愛い女子っていいよね」
「はあ」
江田は、男にしては綺麗な字で学級日誌を書き続けている。一応反応はしてくれたものの、こいつ急にわけわかんないこと言いはじめたな、という雰囲気を隠すことなく纏っていた。そんな江田に構わず私は続ける。気配りしなくて済む江田との距離感は心地よい。
「印象いいし、女の私でもたまにどきっとする」
「お前よく笑ってんじゃん」
「私のは『ぎぎぎ』って感じ。可愛い笑顔は『にこっ』なの。全然違う」
スマホのカメラロールを見て顔をしかめる。この前の文化祭で女友達と撮った写真で、私は不細工に前歯を見せていた。全然理想の笑顔じゃない。
上手く笑顔を作れないから、写真を撮られるのが苦手だった。口角を上に引き上げて歯を見せればいい感じの笑顔になれると思ってたのに、顔が引きつってて全然可愛くない。歯医者の検診でもないのに、いーっの口をしてるだけだ。
学級日誌がぱたりと閉じられる。江田は無事に日誌を書き終えたらしい。スマホから顔を上げた私と江田の視線がかち合った。
「俺はお前が笑ってんの可愛いと思うけど」
「はあ?」
「自然な感じがいい」
「この写真とか見てよ。全然可愛くない」
とんちんかんなことを言いはじめた江田にスマホの液晶を押し付ける。引きつった顔でピースする私と友達の写った写真。「ほら絶対私よりこっちの子の笑顔のほうが可愛いって」と指さしたけど、江田はスマホを一瞥したあと真顔で私を見て言った。
「あばたもえくぼってやつなんだろうな」
「あば? なにそれ死の呪文?」
「ちげえよ。辞書引きゃわかる」
頭の悪い私には江田の言いたいことがさっぱりわからない。
難しい宿題を前にしたときと同じように途方に暮れる私を放って、江田は荷物をまとめる。肩に鞄をかけて学級日誌を手に江田はそのまま教室を出て行った。
【スマイル】
最近、心から笑ってないかもしれない
笑ってるとしても口元だけ
目までは笑ってない
いつからだろう?
こんなに笑わなくなってしまったのは
スマイル
スマイル、忘れていませんか?
ちゃんと持って行ってくださいね。
行ってらっしゃい。気をつけて。
「店長、お願いがあります」
「ん? 北野さん、なにかな?」
「わたしのバイト代から、『スマイル』分を差っ引いてもらえませんか?」
「……スマイル、分? えーと……え? 差っ引く?」
「だってわたし、同じバイトなのに……恩田さんに比べて、ぜんぜんスマイル出来てないじゃないですか」
「あー……まぁね、そんなこともあるだろうけど、それはこれから頑張ってくれればいいから、ね?」
「無理なんです、絶対! オーダー取るのも下げ物もちゃんと出来るって自信あるんですけど、スマイルだけは、わたし……どうしても、出来ないからっ!」
「えーと。なんでそんな、思い詰めてる感じ? ってか、店長のオレはそんなん指摘してないし、誰か他のスタッフに、なにか言われたとか?」
「そんなんじゃありません! スタッフの皆さんはいい人です、そんなこと言わないです!」
「あっハイ、すみません……でも、じゃあなんで」
「店長。恩田さんのスマイルがある日とない日で売り上げが違うのは、もちろんご存じですよね?」
「えっ? ……うーん、そんなに違うかなー?」
「恩田さん、帰りに必ず言ってます。『今日も忙しかったねー』って。正直わたしはそんなでもないことのほうが多くて、それってつまり、同じバイトなのに仕事量に差があるってことで……すなわち! 恩田さんにあってわたしにはないスマイル分、わたしがちゃんと働けてないってことじゃないですか!」
「……いや、待って? それはなにか違うんじゃ、」
「わたしだってちゃんとスマイルしなきゃ、一度はそう考えました。でも……無理なものは無理、わたしこの仕事で、あんなふうに笑えないっ。お客さんや店長の薄ら寒いオヤジギャグにも爽やかに微笑んでみせる、恩田さんみたくなれないんです!」
「や、無理して笑う必要、ないからね? それと、オレのギャグって、そんな?」
「無理して笑う必要が、ない……? じゃあ、それじゃあ恩田さんが、恩田さんのスマイルが報われないじゃないですか! あんなに売り上げに貢献してるのに!」
「っっ! よーし、北野さん、いったん落ち着こうかー? 北野さんのおかげで、恩田さんが頑張ってくれてることがよーくわかったからねー、うん。恩田さんの時給を、次の査定で充分考慮する、これでどうかなー?」
「……スマイル手当、導入していただけますか」
「っ、スマイル、手当?」
「恩田さんのためにも、ぜひ」
「あっ、あー……そういうのあったら頑張れるってバイトさん、多いのかなー? 北野さんももしかして、スマイル手当があれば励みになって、スマイル出来ちゃったりしてー?」
「わたしは、スマイル無しですね。本っ当に無理なんで、お客さんと店長の寒すぎて処理に困るダジャレとオヤジギャグ」
「北野さん……スマイルは無しでいいからね、けど言葉はもっとこう、オブラートに包んで欲しいかなっ泣」
スマイル
久しぶりにお気に入りさんの投稿を見つけた
あなたの世界感に浸っていたらスマイルが戻っていた
ありがとう ありがとう ありがとう
あなたはいつも笑顔を同封してくれる
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ー朝イチから些細なことで夫を叱った私ー
布スリッパでお風呂場に入らないでって
いつも言ってるでしょ
慌ててマットで底を拭う夫
大丈夫だよいつもこうしてるから
何言ってるの!
スリッパを裏返し水が染み込んだ底を見せつけた
廊下中の跡はこのせいなんだからね
証拠品を前に口ごもる夫
まるで刑事と犯罪者
そうだよね いつも追い詰める言い方しかしてないや嫌な感じ全開の鬼ババアだ私
夫婦二人きりが笑顔で過ごすには技術が要るよ
「笑いながら怒る」なんてお題だったら最高で
投稿ぜーんぶ実践しちゃうんだけど…
「スマイル」のおかげで今はそんな殊勝な気分
—スマイルください—
ピロリ、ピロリ。
店内に足を踏み入れると、ポテトが揚げ終わる音がした。
(お、いたいた)
一ヶ月ほど前にアルバイトを始めた娘が、カウンターに立っていた。客の注文を受け、端末にタッチしている。
相当忙しいせいか、俺に気づく様子はない。
列に並び、なんでもない客を装った。
「いらっしゃいませ」
ようやく自分の番が回ってきた。
一瞬動揺した娘の様子をみると、やはり俺に気づいていなかったとわかった。
「店内でお召し上がりですか?」
「持ち帰りで」
それから俺はメニュー表をみて、家族みんなの分も選んで注文した。
そして俺はみつけてしまった。
メニュー表の右下に小さく書かれた文字を。
「それと……、スマイルください」
娘は嫌そうな顔をひとつも見せず、屈託のない笑顔をみせてくれた。
可愛いなぁ、と心の中でそう思った。
「ありがとうございました」
「またご利用ください」
家に帰って、注文したそれを妻と食べていると、スマホに通知がきた。
『次スマイル注文したら殺すから』
娘からだった。
あの可愛い笑顔の裏には、明確な殺意が隠れていたのだ。
『ごめん。』と、一応謝っておいた。
……もちろん、忘れた頃に、俺はもう一度頼むつもりだ。
お題:スマイル
悪魔と契約したからさ、ボクはホントには笑えなくなっちゃったんだよ。
ま、周りから見たら、ちゃんとしたタイミングでそれなりの笑顔を作ってるから、ボクがホントは笑ってないことは誰にも分からないだろう、と思ってたんだ。
それがさ、唯一、キミは気づいちゃったんだよねー。びっくりしたー。
しかも、キミは天使と契約してるって。
なんだかなー。
悪魔と契約した、ボク。
天使と契約した、キミ。
ある意味いいコンビだよね。
これからどうする?
キミがしたいことはある?
ん?
本気でボクを笑わせてみたい、って?
ははは、大丈夫。
もう笑ってるよ、大爆笑さ。
だってさ、こんな出会いなんて、面白くてたまらないじゃない。
見た目じゃわからないよ、悪魔と契約したボクの笑いは、この後ろの顔で出てるからね。
そ、背中のスマイルマーク、みてみて。
めちゃくちゃ笑ってるでしょ。
ボクもはじめてみたよ、こんな笑顔。
笑顔って、いいよね。
笑うって、いい。
けど、笑うって出来なくなる時がある。
たぶん楽しい話をしているけど、被ってるヘルメットが笑ったら駄目って頭を締め付ける。
そして、笑わない私を見て、景色はどんどん褪せていく。
ヘルメットも、どんどん小さくなった。
膝をぴったりとくっつくて、背中を丸めて、私は揺れる。
このままでいいのかな?って揺れる。
でも、ヘルメットの外し方が分からないよ。
笑顔って、いいよね。
笑うって、いい。
でも、ヘルメットをかぶった私には、遠い。
笑ってる人が、とても鬱陶しい。
笑顔って、いいよね。
そんなこと、分かってる。
黒髪と 目の奥の円 薄いくち
神様みたく わらわないで
スマイル
マックだったっけ。スマイル0円って。あれはCMだったかキャッチコピーだったか。なにもかもがうろ覚えだ。
しかし薄給で働かせて笑顔を強要とか狂った社会だ。笑顔で接客させたいならその分金出せって話よ。
というか今日は寒すぎ。また水道凍っちゃったし。水道凍るなんてそうないから油断して水を出しておかなかったのが敗因だ。
雪が止んだから大丈夫だと思ったけど大丈夫じゃなかった。考えてみれば雪がふってなくても外に雪があるだけで家の中って冷凍庫みたいなもんだもんな。多分。
なんにせよこれからは雪がふったり外に雪が残ってたら水を出しとかないとな。水道凍るとほんと困るわ。
笑わなくなったなぁ
心の底からは
無理して笑うことはない
笑いたくなったら笑うんだ
でも
涙活ならぬ笑活はたまには
いいのかも
「スマイル」
この世は「ブスっと王国」と
「スマイル王国」に
大まかに別れるのかも知れない
ブスっと王国の人はいつもブスっとしている
スマイル王国はいつも笑顔
私はブスっと王国の住人
スマイル王国の住人になりたいなあと
最近思い始めている
さあ、少し口角を上げることから
始めてみようか
“スマイル”
スマイルを向けられると
心は暖かくなる
だけど、あの人のスマイルだけは
違和感を感じる
目がスマイルじゃない、、、
スマイルってただ
口角を上げることじゃないんだな
鏡を見てそう思う
“Smile”
When someone smiles at me,
my heart usually warms.
But that person’s smile—
something feels off.
The eyes aren’t smiling.
A smile isn’t just
the curve of a mouth, after all.
I realize that
while looking into the mirror.
浮き沈みの感情に何時もスマイルとは
いかない
君と 私は 困難を励ましあい
嬉しいこと 伝えあってきたね
また少し君は落ち混んでいるけど
何時ものように
君は立ち上がる と 信じてるから
春には 会いましょう
しんどい事柄も解決しているように
願いこめて私事しながらいるね
その頃はスマイルで語りあえたら
いいな
スマイル
ふとした瞬間に見せる
あなたの笑顔
ずっと守っていきたい
夜はまだ生まれていない、時計が胎動する前の段階で、文字たちはすでに腐りはじめていた。
The corridor whispers backwards, spelling doors that were never installed, and the air tastes like rusted vowels.
La lune se gratte la gorge avec des chiffres, et personne n’ose lui demander pourquoi elle saigne.
Der Schatten lernt gehen, stolpert über ein Komma und entschuldigt sich bei niemandem.
La noche mastica nombres propios y los escupe sin dientes sobre la acera tibia.
La notte scrive lettere a se stessa e poi le brucia per ricordarsi di dimenticare.
A noite respira em parênteses, cada suspiro um erro tipográfico que se move.
Небо шепчет стеклянные глаголы, и тишина трескается, как лёд под мыслью.
الساعة تبتسم ابتسامة مكسورة، وتعدّ ما لا يمكن عدّه.
השמות נוזלים מהקירות, אותיות רטובות שאין להן צל.
시간은 뒤로 걷고, 발자국은 앞서 도망친다.
時間は影を折りたたみ、折り目から虫が出てくる。
时间把句号吞下去,于是句子开始逃跑。
समय अपनी आँखें बदलता है, और घड़ी शर्म से खाँसती है।
Το φως σκοντάφτει σε ένα μυστικό και προσποιείται ότι δεν το είδε.
Zaman, cebinde kırık bir anahtar taşır ve kapılar ona güler.
Czas zakłada maskę i pyta lustro, kim kłamie lepiej.
Idő csöndet iszik, a pohár alján marad egy kérdőjel.
Timpul își pierde umbrela și plouă cu amintiri false.
Vrijeme šije rane iglom od magle, konac je već zaboravljen.
Времето се оглежда и намира лице, което не му принадлежи.
Čas si oblieka kabát z ticha a vychádza bez mena.
Tid tygger på sina naglar, varje bit en framtid som knäcks.
Tímið hvíslar í beinum, orðin frjósa áður en þau fæðast.
Timpul cade din buzunarul nimănui și se sparge fără zgomot.
Aika nielee varjon ja närästys on ikuinen.
Laika ripoza su una virgola e sogna di essere un punto.
El tiempo aprende a mentir y aprueba con sobresaliente.
Le temps oublie son visage et emprunte le tien pour rentrer.
Time stutters, trips, deletes itself, restores from a backup that never existed.
Zeit kaut an einem Gedanken, bitter, und spuckt Sekunden.
Zeitungspapierherzen schlagen falsch, Nachrichten atmen Staub.
Papír emlékek égnek, füstjük betűrendbe áll.
Бумага помнит огонь, огонь помнит слова, слова никого.
火は文字を読む、灰はそれを否定する。
불은 쉼표를 먹고, 연기는 문단을 만든다.
火焰学会了拼写,灰烬负责校对。
Le feu corrige les fautes, la cendre signe le contrat.
Il fuoco ride piano, perché conosce la fine prima dell’inizio.
El fuego bosteza y la noche se sonroja.
Fire hums in lowercase, afraid of capital sins.
Feuer flüstert groß, damit niemand zuhört.
Brand schrijft met water en droogt meteen.
Eldur drekkur regn og verður orð.
Eld skrattar, skuggar hlæja ekki.
Огонь — это вопрос без вопросительного знака.
الرماد يحفظ السر ثم ينساه عمداً.
灰は約束を覚えていないふりをする。
Ash negotiates silence at a terrible rate.
Asche zählt, was nicht mehr zählt.
Ceniza aprende idiomas y olvida el suyo.
Cendre se cache dans les poches de l’aube.
Cenere chiede permesso e passa comunque.
灰尘在光里排队,谁也不先走。
먼지는 박수를 치고, 무대는 없다.
Пыль читает роман, страницы — легкие.
Toz güler, burun kaşınır, anlam kaçar.
Dust edits the margins where thoughts escape.
Støv falder opad, logikken ser væk.
Ryksuguljósið finnur ekki gólfið.
Powdered seconds settle on the tongue.
Sekundy są gorzkie, cukier jest metaforą.
Sekunden tragen Stiefel und treten leise.
Secondi fingono innocenza.
Segundos hacen trampa y ganan.
Les secondes mordent, on sourit par politesse.
秒は嘘をつかない、ただ沈黙する。
초는 손을 흔들고 떠난다.
ثوانٍ تتراكم كالرمل، والريح توقّع.
Sekundy podpisują kontrakt z nicością.
Seconds blink; eternity yawns.
Eternity misplaces its keys.
Ewigkeit sammelt Quittungen.
L’éternité bâille et ferme boutique.
永遠は改行を拒否する。
영원은 파일을 잠근다.
الأبدية تضع كلمة مرور خاطئة.
Eternità si scorda il nome.
Eternidad hace cola y se cansa.
Eternity is a typo we keep.
∞
終わっていないぞこれは序章に過ぎない
「貴様が王か」
眼前の男前——《全次元防衛連合評議会直属
対終末存在特別対応局兼歴史改竄監査部門附属武装教義機関の癇癪玉兼マスコット》マイケル・マイケルは問いかけた。
「もちろん、スマイルだ」
そう答えるのと同時に口から《原始聖魔導神炎帝極黒雷剣アルターゴッドオブサンダーロードフレイムブレイド・アルティメットハイパーウルトラメサイア》を抜き放ち、空中の《最終兵器のおかあさん》アルテアに斬りかかると見せかけ本当に振りかぶると見せかけ逃げるふりをすると見せかけ本当に逃げてから華麗なUターンを決め《九頭龍山の巨神兵》ホニに斬りかかるふりをして通り過ぎ通り過ぎてしまったためまたもや華麗なUターンを決めつつ三回をしながら《黒煙大魔王国皇太子の嫁の甥の息子の友達のペット》キャラメルポップコーンを斬りつけるふりをして《七界終焉観測者=万象破砕の継承者にして暁哭の血統を束ねし最後の人類代表アーク=ヴァルド・クロノ・エル=グランディオス・第九改暦正式登録名完全体》に最終奥義—これは特級魔法である「ドラゴニックソニックブラスト」を禁呪である「フラージーア・デンタルケア」により口元を爽やかにし、特級魔法「フラクタル・ディメンション・カサンデラ・ルーギアス・ファファーレ」により見た目を華やかにすることによって完成した「ドラゴニックソニックブラスト・フラジーア・デンタルケア・フラクタル・ディメンション・カサンデラ・ルーギアス・ファンファーレ」をさらに43倍濃縮のめんつゆ・アルティメットで割り、体内にて90年熟成することで使用可能になった「スマイル」は郷里の群馬の不毛な大地を光で満たしたとされているが、90年経っていないので使えることを思い出すまでもなく「スマイル」を放つと私は死んだ。
「チキンはいかがかな」
そう問いかけたの《世界料理選手権・二回戦の門番》プリモ・エルサントスだ。
「くれ」
私がそう答えると
「死ねぇい!!!!」
と土下座をしてきたのでそれを横目に《原初混沌螺旋絶滅概念統合存在虚無胎動災厄王ノー・ネームド・アビス=ゼロ=カタストロフィ・オメガ・リザレクション》を召喚するふりをしながら目を覚ますふりをしながら瞬きをすると世界の半分はスマホで埋め尽くされており、結婚式に出席すると私は死んだと見せかけてマイケルに魔法を放つために全裸になって土下座をした。
「聞け、名を持たぬ原初よ。
観測される以前に破棄された可能性よ。
記録されなかった選択肢、採用されなかった未来、
誰にも望まれず、それでも発生してしまった世界線よ。
我は問う。
なぜ在る。
なぜ続く。
なぜ終わらぬ。
星が星である理由を忘れ、
時間が流れるふりをしながら実際には腐敗しているこの構造に、
もはや修復という選択肢は存在しない。
ゆえに宣言する。
始まりを始まる前に差し戻し、
現在を仮置きとして無効化し、
未来を想定ミスとして削除せよ。
暦よ、巻き戻れ。
因果よ、噛み合うな。
記憶よ、保持を拒否しろ。
歴史よ、自身の正当性を証明できるか――否、できぬ。
神々の設計書に記された
「想定内」という言葉を、
今ここで赤線で消す。
存在するという事実を
存在したという記録に格下げし、
存在したという記録を
誰かの勘違いにまで貶め、
その勘違いすら
思い出されなかったことにする。
魂を構成する最小単位よ、
震えよ、解けよ、意味を失え。
名前を持つ前の粒子に還元され、
価値判断を受ける以前の無へと沈め。
我は赦さない。
我は裁かない。
我はただ――書き換える。
これは破壊ではない。
これは救済でもない。
これは編集だ。
誤字を見つけた。
文法が崩れていた。
論理が破綻していた。
それだけの話だ。
ゆえに発動する。
神の後書きを削除し、
運命の脚注を破棄し、
世界という本文そのものを
バックアップの存在しない状態で上書き保存する。
再試行は許可されない。
やり直しは想定されていない。
この実行は不可逆、不可視、不可抗。
――以上をもって確定とする。」
《万象再構築・時間逆流・存在否定・魂量子分解同時実行型最終禁忌魔導式
アルティメット・リライト・オブ・ゴッド・プロトコル》を発動するふりをして
私は横になり「チキン」を読み始めた。
「スマイル」
今日は良い日だ、空も澄んでいて可愛い猫の写真も珍しく撮れた。
それに何より、君の家まで今日も歩けている。
私は2年前まで、病室で重い病と闘っていた。
それこそ笑顔なんて無くて、毎日泣きじゃくっていた。
けど見事手術に成功し、生還したんだ!
今では君を迎えに、家まで歩けるようになった。
それに、笑顔が戻った。
前のような引きつった笑みではなく、今は自然と笑える。
世界には幸せが満ちている。
最近あまり良い感じのが書けません😢
思い浮かばないので修行にでも行こうかな
今回も読んでくださりありがとうございます。
寝起きで書きましたv(^o^)
スマイル
笑顔が苦手。見るほうじゃなくて、作るほう。会話中とか、写真を撮る時とか、顔が引き攣ってしまうことがある。自然な笑顔はまだいいとして、作り笑顔が苦手すぎる。
「おはよ!」
満面の笑顔で挨拶してくる幼なじみに、返事をする。
「おはよ」
この男は俺が笑顔を作るのが苦手なのを知っているから、無理して作らなくて良くて気が楽だ。一緒にいて心地が良い。ずっと真顔でいたって、向こうは笑顔で話してくれる。
「ねぇ、なんでそんなに笑顔でいられんの?」
スマイル満載な幼なじみに、聞いてみた。
「だって、お前が笑顔だから。嬉しくて釣られて笑っちゃうよ。」
俺は思わず頬を触った。無意識のうちに、口角が少しだけ上がっている。…そうか、俺、こいつと喋んの結構楽しんでるのか。
「ずっと友達でいて」
「え、もちろん」
急なお願いに驚いた表情をしたけど、即答してくれた。
窓の外をちらりとみると、快晴の空がどこまでも広がっていて、また、思わず笑みがこぼれた。