『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ススキ、実家の近所の空き地にわさわさ生えてた。
十五夜の時期になると、おばあちゃんが作ったおはぎと共に月の前に供えられてた。
そういう情景が、何年経った今でも割と鮮明に思い出せる。
ススキと聞くと、「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」という句を思い出す。これもまた、私の記憶にひっそりと佇むものだ。
ススキに花言葉ってあるんかと思って調べた。
ちゃんとあったし、良い意味だった。
活力とか、生命力とかがあるらしい。
確かに生命力はめっちゃあると思う。
じゃなきゃ人の手が加わらない空き地であんなに繁栄できない。
ススキだけでこの一連の流れを辿った。
久しぶりにこのアプリを開いてみたけど、私の記憶の扉も開かれましたね。知識も増えて万々歳。
サンクススキ✌️
ススキは秋になると風になびいて何だか私の気持ちを癒してくれる存在
神様がくれたプレゼント。
ススキ
お月見の時にススキは必須
しかし最近はススキもどきなるものそはる
川辺田んぼをあちらこちら探し
やっとのことで手に入れる貴重品になってしまった
そんな場所もあるのです
月に芒 ポケットの中の君の手は
僕の心を温めていた
#ススキ
ススキって秋って感じがしていいよなあ
小学生頃にススキのワタみたいなところで
梟作っていた人を見かけてやりたくなったわけ
で、持ち帰ってやろうとして母親に怒られた
「家にそんなの持って帰ってこないで!」
「今すぐに庭に捨ててきなさい!」
って言われたっけ。
そう言えば、ススキってあれだろ?
昔は米がたくさんできるように
ススキを米の代わりに飾って
豊作祈ってたんやなかったけ?
まあ、いいや。 明日も寒くなんだろうなあ。
「菅原ぁ。月見酒しよやぁ」
「えー……。言ってんじゃん、俺ほとんど酒飲めねぇよ。てかもう時期過ぎてね」
「ええやん、こんなんただの口実なんだから。一応さっき道端でススキ拾ってきたし。団子も買ぉたし」
「準備バッチリじゃん」
「な、飲も飲も。自分団子食うとるだけでええからさ」
「てかなんでお月見ってススキなんだろうな」
「どしたん、急に」
「いや、なんとなく……。この時期ならもっと派手なやつあるじゃん。なんだっけ、あの、赤いやつとか」
「彼岸花? あれは縁起悪いからなぁ。ススキって縁起ええんやで。魔除けにも依代にもなるし。ススキさまさまや」
「そーなん? でも地味じゃね」
「お供え物は地味とかそういう話ちゃうやろ。それに一面にススキが生えてるのとか、けっこう綺麗やと思うけどなぁ」
「へー……。見たことねぇわ」
「うっそホンマ!? 都会っ子怖いわぁ。奈良の方にススキの有名スポットあるで。明日行くか?」
「京都だって都会じゃん。てか奈良はいいよ。わざわざ草見に行くのわけわかんなくね」
「うっわ、信じられへんわ! 自分絶対人生損しとるで! 行こ行こ! 『よし我は尾花がうれを秋とは言はむ』って1000年以上前から言われとるんやで! 絶対見た方がええって!」
「あーわかったわかった、行きます行かせてください。……お前意外とそういうとこあるよな」
「なにが?」
「うぅん、自覚なしかぁ〜」
出演:真田睦規(さなだ むつき)、菅原ハヤテ(かんばら はやて)
20241110.NO.98「ススキ」
「ススキ」
ススキと言えばお月見。
でも、私が生まれ育った家ではではお月見をした事がなくて、何となく絵本で見た様な、ススキとお団子を縁側に置いて、みたいなイメージしかなかった。
行事って自分が当たり前にして来た事はするけど、してこなかった事って、なかなか最初の1回をしようともしないし、しようと思ってもどうすれば良いかが分からず、なかなか出来ない。
でも、子供にはなるべく沢山の行事を体験させたくて、今年初めてお月見をした。
正しいお月見なのかはわからないけど、とりあえずまず一歩、と思って、お団子を買って。
縁側はないから、家の前から空を眺めて。
たまたま外に出ていたご近所さんともちょっとお話して。
短い時間だし、ただ外でお団子を食べただけみたいな感じだったけど、初めての体験で何だか楽しかった。
来年は、もっと色々調べてキチンとしてみようと思う。
これからも、初めての経験を沢山して、知らない事を知っていきたい。
やっぱり、知らない事って楽しい。
まんまるを愛でる十五夜に忍ばせたもふもふを撫でひとりほくそ笑む
題-ススキ
所詮田舎暮らしだもんでね、通学路にねススキ畑があるの。綺麗だよ。特に秋は。風に揺られる度にさわさわさわって金色にきらめくの。めっちゃすき。
通学路にススキあるのって結構青春かもしれない。
いやさ、最近クラスメイトが「私たちの青春はもう終わったんだ」って会話しててウケた。いや、おまえらまだ高2ですやん。あと1年青春枠ありますで。まあさ、たしかに恋愛モノは高1とか高2の夏とかめちゃくちゃ青春してますけど、高3も捨てたものじゃないと思うよ!
一緒に自習室に行こうぜ!それでイツメンと勉強頑張ろうぜ!
イツメンっていいよね。電車とか乗るときけっこういつもの人って固定枠できがちじゃない?その時にさ、いつもの人がいないと少し悲しくなるのは私だけ?それで新参者がいたらちょっと長めに人間観察しちゃうの。おもろいおもろい。
――ススキ
ススキって皆さんはどんな印象を持ちますか?
俺はお洒落ですかね笑
なんでかと言うとススキってお部屋に飾っても違和感ないオシャレな感じだと思いません?
玄関にペットポトルに入ったススキが置いてあった。
ススキと言ったら?お月見でしょ!
お月見の時に食べる団子は正直あまんまり好きじゃない。
まん丸でライトがいらないくらい明るい月の方が好き。
幻想的でガン見してしまう。
ススキいらなくね?
ちなみに今年は見るの忘れた、
ススキ野原を走った日、どこまでも続いている気がした。
【ススキ】
その知らせを聞いて家を飛び出した。
もう肌寒いのに部屋着のTシャツ一枚で、
便所サンダルだったことも、忘れてた。
君がいなくなったその湖を見つめて、
くすぐったくて我に返る。
便所サンダルの隙間から、
すすきだけが笑わせようとしてくれた。
【すすき】
ススキ
「誘惑星」
今、誘惑星に来ている。
誘惑星は、月によく似た星で、酸素があり、重力もある。
俺は、犯罪を犯し、一本のガスボンベだけをわたされ、宇宙に飛ばされた。
おそらく、死刑というものだろう。
意識がなくなる寸前、誰かに誰かに優しく包まれた。
意識が戻ると、目の前には真っ黒な光景が広がっていた。
「…?ここどこだ?何も見えない…」
そうして起き上がろうとしたとき、俺は驚いた。
これ、景色じゃない…
最初は、真っ黒な宇宙かと思っていた。でも、起き上がると、その先には、
少し青っぽい、黒色のうちゅうがみえたのだ。
だとしたらこれは景色ではなく…物?
そう思い俺は手を伸ばそうとした。
「目が覚めましたか?」
誰かの優しい声が、俺の頭から聞こえる。
だがもちろん脳内に話しかけられているわけではない。
俺の、頭の上、黒い物体の上から話しかけられている。
…もしや!?
俺は、物に当たらないよう、横から起き上がった。
…やっぱりそうだ…
目の前には、かわいいかわいい、バニーガールがいた。
物は、その…アレ…というわけだ。
状況が読み込めない。バニーガールはどうしてこんなに冷静なんだ?
何か知っているかも…
そして俺は、バニーガールに色々聞き、今に至る。
バニーガールは、どうやら名前を教えたくなく、俺と同じで死刑のようだ。
バニーガール…といちいち言うのは面倒だから、仮にあやかと名付けさせてもらう。
あやかは、酸素に余裕があるうちに場所を確保しようとしたらしく、
その時見つけたのが、この誘惑星だ。
どうやら、あやかは一応食料のりんごをもってきており、
あきらめながらも、りんごの種を植えて育て…食量も確保!というわけらしい。
今わかっているのはこの星についてと、
あやかは、謎が多い天才ということだけだ。
まだ信用しきれていない俺は、あやかから少し離れた。
チラッとあやかをみると、あちらも笑い返してくれた。
俺は、正直キュンとしてしまった。あやかには俺の性癖が詰まっているから。
露出多めの巨乳、ミステリアスでおしとやか、清楚系の優しいロング髮。
耐えきれず俺はいってしまった。
「出会ったばかりですが俺と付き合ってください!お願いします!」
「あっ…ごめんなさい…キモくて無理…てか、初対面でウケるw」
意味がわからない。さっき言った癖とは真逆だった。
巨乳だと思っていたのは服の中に詰めたりんご、肌色と黒の服、
一瞬で性格丸わかりの、元気なギャル、優しさのかけらもない断り方…
唯一当てはまるのは、ロング髮。正直一番いらないところ。
だとしても、ここから逃げ出して死ぬのはいやだ。
これからここに住むしか無い。
そうして、俺とあやかの気まず生活が始まるのだ。
茶色で秋を感じさせるススキ
春や夏はもちろん青々とした青春ど真ん中みたいな時期のススキもあるんだろうけど
よく覚えていない
背景の一部で目にも留めていない
でもしっかりと生きてるんだろうなぁ
#ススキ
ススキと言われて最初に思い浮かんだのが昭和枯れすすきでした……もちろんリアタイ世代じゃないのですが、こういうのってテレビの懐メロ特番とかで何度も聴くので覚えてしまいますよね。
貧しさに負けた。いえ、世間に負けた。
全体的に悲観的でつらい歌詞なのですが、
幸せなんて望まぬが人並みでいたい。
という歌詞だけは、すごく共感できます。
私は小さい時から「変な子」だったので、普通の子になりたかった時期がありました。他の子達がキラキラ光って見えて、自分だけが浮いているような感覚でいました。キラキラ光らなくてもいいから、せめて浮いて見えない子になりたい。
大人になって、確かに自分は「変な子」だけど他の人たちも決してまともという訳ではないと気付いてからは、気にならなくなりましたが。
ススキから全然関係ないところに話が飛んでしまいました。
あそこにそよそよいっぱい群れてるの
あっちに行ったら戻って来れないような気がして
気持ちよさげに揺れて誘うけど
深い深い波 近づいたらすっと引き込まれそうで
とうとう近く寄れないまま急ぎ駆け足で家に戻った
遠い遠いあの日。
✼•┈┈ススキ┈┈•✼
ススキを見ると、日常に一気に秋が来たなと感じる。桜や向日葵のように綺麗でもないし、雪のように楽しい訳でもない。紅葉には劣るかもしれない。けれど、なんとなく秋特有の落ち着いた感じがする。
[ススキ]
一面にススキが揺れていた。夜空には三日月が輝いていた。
丑三つ時。
ススキの根元で大きな尻尾の狐が歩いていた。時折ススキの合間から尻尾が見え隠れする。
時々立ち止まっては空を見上げる。ススキの穂を枠とした星空が見える。
「この辺だと思ったんだけど」
狐が呟く。
「もう少しこっちだったかな……いやあっちかな……やっぱりこっちかな」
夜空を見上げてはウロウロと歩く。
やがて
「やあ」
と空から声がした。
狐はパッと顔を上げて、声の主を探す。
すると、上空からフクロウが飛んできた。
「一月振りです。覚えていてくれたんですね」
「勿論ですとも!」狐が駆け寄った。
一月前、まだ夏の暑さの名残があったころ、
この場所で狐はフクロウに出会った。
狐はその年に巣立ちしてまもなく、まだ餌の鼠が上手く捕れなかった。
その夜も腹を空かしてススキの野原にやってきた。ススキはやっと花を付けたばかりだった。
そこで狐はフクロウに出会った。
木の枝から地面へ迷いなく降り、そこで確実に地面の鼠を捉えていた。夜だと言うのにまるで見えているかのようだった。
狐は思わず
「あの、凄いですね、どのように捕まえたのですか」
とフクロウに駆け寄って尋ねた。
突然のことにフクロウは驚いた様子だったが、やがて
「ああ、あなたは」
と応えた。
フクロウと狐とは言葉が通じない筈である。だがこのときばかりは分かり合えた。
感慨深そうに狐の顔を眺めたあと、フクロウは話し始めた。
「そうですね、どこからお話したものか。まず、私は生きている鳥ではありません。そして捉えている鼠も生きていません。私は地上で死んだ小動物の霊を捉える役割があるのです。この鼠も、自分が死んでいるとは思わずにいたものなので、こうして捉えて死後の世界へ連れて行くのです」
狐は呆然と聴いていた。死後の世界ってなんだろう。どんなところなんだろう。
「あなたもこのままでは私が捉えなくてはならなくなります。もっともあなたは少し大きいので、別の係が迎えに来るかもしれませんが」
「では、あなたは食べられる鼠を捉えたわけではないのですね……」
落胆した狐は、余計に腹が減った気持ちがした。
しばらくフクロウが眺めた末、
「わかりました。実はあなたとは浅からぬ御縁があるのです。私にも生前の狩りの技術が残っています。特別にお教えしましょう」
狐はパッと顔を輝かせた。
「ただし、一月お待ち下さい。なんとかそれまでは生き延びて下さい」
フクロウはそう言い残して去っていった。
「いいですか、私たちは目だけで鼠を探しているわけではないのです。肝心なのは、耳です」
狐は耳を動かした。
「恐らくあなたは鼠の出す音を両耳で聞こうとしているのではないでしょうか。そうでなく、片耳ずつ交互に聞いてご覧なさい。ホラ、あちらの草の根元に鼠がいます」
狐はそっと近付いて、片耳ずつ聞こうとした。右耳を傾けて、左耳を傾けると、右耳の方が大きく聞こえるような気がした。
「方向がわかったら、ジャンプしてその場所に着地なさい。歩いて近付くと、鼠に勘付かれてしまいます」
狐は右耳が捉えた場所にジャンプした。すると、脚先に鼠を捉えた。夢中で喰らいつき、ネズミを貪った。一月の間、虫やトカゲなどを食べていたので久し振りだ。
一息ついて、狐はフクロウに礼を言った。
「ありがとうございます。お陰で鼠を食べられました。これで捉え方も分かりました」
フクロウも満足そうな様子だった。
「ですが、お願いしたとは言え、なんでこんなに良くしていただいたのでしょうか」
暫しの無言の後、フクロウが話し始めた。
「実はわたしはあなたのお父様に御恩があるのです。今年の梅雨時に、私の巣を襲おうとした蛇を、あなたのお父様が捕らえてくださったのです」
狐にとって初耳だった。
「その蛇に噛まれたことでわたくしは死んだのですが、妻と子供たちは無事でした。今年の夏に無事皆巣立ちました。
私は死後、この役目を仰せつかったのですが、あなたを見つけてお父様への御恩返しをしようと決心しました。あなたをお助けしたのはそのためです」
狐は言葉が出なかった。父がそんなことをしていたなんて。最早会うことも叶わないだろうが、狐にできることはただ一つ。
「私は、あなたに報いねばなりません。ですが、あなたが既にこの世にないとすれば、最早あなたには何もできない。せめて、私は鼠を捕り、仔をなし、無事に皆を一人前にできるようになりましょう。そのためには、あなたから教わった、この鼠捕りを上達させます」
それから幾年か経ち、ススキの野原の鼠はめっきり少なくなった。
ある若い狐が狩りをしているところを、フクロウの霊が見つけ、話しかけた。
「鼠を捕るのが上手いてますね」
若い狐は驚きながらも応えた。
「母が鼠を捕るのが上手かったのです。教えてくれたお陰で私たち子供たちも捕ることが得意となりました。なんでも恩ある方より教わったとかで、その方に報いるためにも私たちは皆一人前にならなければならないと言われて育ちました」
あの狐だろう。
細い目をしてフクロウは頷いた。
──月だけが見ていた?
窓の近くのソファで本を開いていると、よく虫の鳴く声がする。秋の夜は、それに耳を澄ませながら文字を追うのが気に入りだ。
「秋といえばススキだよなあ」
「……すすき」
風呂上がりの濡れたままの髪で同居人が隣に座った。耳慣れない言葉だ。すすき。箒の仲間か何かだろうか。
「見たことねえ? わさわさした茶色っぽい草」
「わさわさ……」
「ふわふわもしてる」
「ふわふわ……」
聞けば聞くほどよくわからない。草なのか、それは。
「月見で団子食いながらさ、隣に置いとくの」
「その草も食べるのか」
「食わねえけど!?」
なんのために飾るんだ。
後日加筆します。
(ススキ)