『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ススキ╱11月10日 金曜日
ススキの花言葉って、「悔いのない青春」らしい。
私の青春は、ほとんど貴方に捧げてる気がする。
中一の夏から今までずっと貴方一筋。
「付き合うのは高校に行ってから」
そういう話になってるし、貴方は冷やかされるのが嫌いだから友達に堂々と話すこともできない。
そのせいもあって、いつまで経っても貴方のことを諦めない人もいる。
そのおかげで私がどれほど辛い思いしてるか貴方にはわからないでしょうね。
なーんて、貴方とススキの横でお月見をしながら語れたらいいのにね。
まぁ、私にはそんな勇気ないんだけど
Theme:ススキ
今日は姪を1日預かることになった。
姪にとっては初めて親戚の家へと泊まることになる。
大人しくてはにかむような笑顔が可愛い子なのだが、正直言って私は子どもの相手をすることはあまり得意ではない。
子どもの行動は私にとっては予想不能だ。指示すればその通りに動いてくれるプログラムと違って、どれだけ予備知識をつけても予想の斜め上の反応が返ってくることも少なくない。
でも、姪にとっては私も同じだろう。家族と違う人と丸1日過ごすなんて、寂しかったり緊張したりするかもしれない。
折角なら楽しい時間を過ごして欲しいと思った私は、事前に姉から姪の好みや性格などを事細かに聞き出し、話が決まったときからお出迎えするプランを練っていた。
事前に聞いていたのだろう。姪は「よろしくお願いします」と礼儀正しく挨拶してくれた。が、表情はやはり強ばっている。
植物が好きだという姪のために、私は殺風景な自室に花を置き、植物をテーマにしたボードゲームで遊ぶことにした。
それにしても、子どもの探求にかけるエネルギーは物凄い。ボードゲームを遊びながら、姪は植物についての知識をたくさん披露してくれた。その笑顔と熱量に後押しされて私も植物に興味が出てきてしまい、ボードゲームが一段落したあとは花屋巡りをすることにした。
姪を預からなかったら、こんな経験はしなかっただろう。
カラフルなケイトウを一株買って、姪に教わりながら一緒にプランターに植えることにした。土のブレンドから日々の世話の仕方までレクチャーしてくれた。
「花屋さんみたいだね」
そう言うと、姪ははにかんだように笑ってくれた。
姪が帰ってから数日後、姪からススキをあしらった手作りの栞が送られてきた。
ススキとはずいぶん渋いチョイスだなぁと思いながら、ススキについて調べてみる。
私はなんとなくススキに寂しげなイメージを持っていたが、ススキは魔除けとして扱われることもある神聖なイメージも持ち合わせているらしい。
花言葉はたくさんあったが「心が通じる」というものが私の目を引いた。友人に心が通じあった時に贈ることがあるそうだ。
植物を通じてできた絆。仕事に忙殺される私の心は、それはとても温かみがあるように感じられた。
私はススキの栞を本に大切に挟むと、お返しに贈るための花とそのアレンジの仕方を調べるために、私はPCに向かった。
『ススキ』
風に揺れるススキの小道
迷子のように
泣きながら歩いた
何が あんなに
悲しかったのだろう
銀色 金色
ゆらゆら 揺れて
私の体も
ゆらゆら 揺れて
燃える夕日に
消えてゆく
@ススキ
ススキといえば秋を思い浮かべる。
しかし、秋と聞いては紅葉や銀杏を思い浮かべる。
秋の葉は落ち着きがあり、どこか切なく感じさせる。
私は秋と聞いたら赤や黄に染まった山を想像する。
焼き芋に並ぶ秋の特産物だろう。
でも、秋のイベントといえば月見だろう。
あの神々しい月にそっと添えられた月見団子。
普段の秋とは別の雰囲気を醸し出す月見。
このイベントにススキは登場する。
夜が深く、山の赤も黄もわからない時、
ススキだけは月明かりに照らされ、秋を教えてくれる。
黄金色に輝くススキは、私の心を奪って行く。
普段は見向きもされないススキだが、
驚くほどの美しさを隠し持っている。
私はそんなススキになりたい。
ススキ
枯れゆく前の華やぎ…
切なさ…風に揺れ
あなたを想う
秋はさみしくて…
胸が苦しくて…
抱かれゆく
あなたのぬくもり
胸に…
過去を懐かしむ…
テーマ:ススキ #360
皆さんはお月見といえば何を思い浮かべますか?
お月見だんご?
うさぎ?
大きな黄色い満月?
それともススキ?
私は小さい頃、
祖父がススキを取ってきてくれたことを
今でも思い出します。
まんまるなお月さまを見て、
母と祖母が作ってくれた
お月見だんごを食べ、
父は月についての豆知識をおしえてくれて、
妹は
「わたし知ってる!
お月さんにはウサギさんが住んでいるって!」
そう言って目を輝かせる。
そんな過去を思い出すと
懐かしくてその時に戻りたくなります。
今はもう、同じ状況に置かれても
妹はウサギさんが住んでいるなんて言わないだろうな。
今年は一人、月見を楽しむ。
買ってきた月見だんごを手に
窓から見える丸い月を見る。
なぜだろう。
私の目に映る月はぼやけていた。
ススキ
日が短くなり、朝も夜も底冷えてきたこの頃
草原に横たわり、一日寝転んで過ごした
ふと見上げた空はオレンジ色に染まっていて
カラスの黒が寂しさを感じさせる
頬に当たる指先がくすぐったくて
「…ふふっ、くすぐったいよ」
そう言いながら見た隣にいたのは
ススキだった。
お団子がすきだ。
三色団子も、みたらし団子も。
まるくて甘くてもちいってしてる。
今日は十五夜。
お月見団子食べながら月をみる。
甘くて美味くてもちもち。
脇にはススキも添えて。
お月見終わったらこのススキどうしようか…。
『ススキ』
ススキ
ススキの穂
束ねて作る
フクロウに
しあわせ願う
秋の夜長に
秋風に吹かれススキが波のように揺れる
秋の風物詩と言える光景が広がっていた
しかし僕には別の物に見えてしまった
ススキの色が苺のように染まって
まるでこちら側に誘っているかのように
死者が手を振っていたのだ
お題『ススキ』
子供の頃に何回か
家族で楽しんだ
月見の宴
家のベランダに
テーブルを出し
ススキとお団子を飾り
皆で眺めた仲秋の名月
父は俳句
母は短歌を詠み
姉とわたしは
お団子を食べるのに忙しくて
まさに 月より団子…
お月さまを好きになったのは
絶対に両親の影響だと
ススキを見る度に
遠い日を
懷かしく思うわたしです
# ススキ (327)
ススキを見るとさらさらな髪の毛みたいだなっておもう
満月の下
揺られ
秋の音を奏でる
『ススキ』2023/11/1114
ススキ
線路沿いの道
はしゃぎながら通り抜けていく子供たち
皆手にそれを持ち振り回している
今の時代でもこんな光景が見られるんだな
線路沿いにもさもさと生えたススキが
風を受けて波打っていた
たまらなくノスタルジックな空気に
しばらくその場に立ち尽くしていた
薄雄花をかき分けて、木と木の間をくぐり抜けて、
君が忘れてしまって、隠れてしまった道をすすむ。
君が忘れた道は、もう訪れることも無くなった。
また来てよ、君が忘れても、僕はこの草の匂いも、土の色も覚えてる。
また来てよ。僕はいつまでも待ってるからさ。
薄が風でさわさわと揺れる音がする。
あの頃の、僕ら二人の音だ。
また来てよ。
◤秋らしさ◢
秋と言えば皆さんは何をしますか。お月見なんかは良いですね。美味しいお餅と揺れるススキ。正に秋だって感じがします。最近は秋と春が、夏に侵食されていまして、中々季節や風情といったものが感じられなくなってきました。が、それでも人々は秋が好きなもので。銀杏を食べ、柿を食べ、秋刀魚を食べ、食べてばかりですね。他にも、読書の秋やら睡眠の秋やらなんて言葉もあります。我々はただ、秋が消えないことを願うばかりです。ということで、ここで一句。
むら薄 おさなさ残る 子ら拾う
テーマ:ススキ
ヒュ~ピョロロッ、シャーンシャンシャン
まただ、また。
また、一匹摑まった、一度摑まったならもう
黑く淀んだ水底にクルクル踊らされて
逃れられない、逃がさない
九月下旬の此の村は今は
『緋影姫の花祀り』
綺麗な尾ビレ、深紅の眼
小さな池の廻りには壮麗なススキがなびいてる。
まただ、また。
また来年も逃げられない。
ヒュ~ピョロロッ、シャーンシャンシャン------------…………
ススキ
うさぎ 兎
十五夜お月様
あなた待つ
十六夜に 黄泉の国への
使いはまだか
あなた待つ
都会の月夜
何度目の
秋の夜長に
あなたはいずこ?
ススキ揺れ
秋の月影
誰思う?
昔何処の
ちぎりを謡い
秋の夜長に
団子を飾り
ぴょんぴょんと
ぴょんぴょんと
うさぎとかえる
跳ねる月
秋の夜の
鹿も鳴くとて
家思う
遠い月夜に
忘れ形見を
浮かべては
遠い都に
思いを馳せて
まだむべに
浮かんで消える
月思い
遠き夜中の
秋はかなしき
よながとなりて
月夜を思い
かの方や
今はまたなむ
よい人と
ひとはいう
兎かな
もののあはれと
みるものや
我をわすらむ
月夜は長し
万葉に
うちにこもりて
なくしかや
うさぎがはねし
月に似る
兎 うさぎ
誰まつらむそ
誰を待つ
この月夜
ススキの穂
ススキの穂
うさぎと跳ねて
遠き月
十六夜に
我ふみわする
遠き夢
鏡にうさぎ
まだそこへ
兎 うさぎ
またね
ススキさん、チャリ漕いでるとくすぐったいのでやめて下さい。
ススキ
4月になると、花粉がありませす。これは、ススキ