優しい陽の明かりと頬杖

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ススキ

うさぎ 兎
十五夜お月様
あなた待つ
十六夜に 黄泉の国への
使いはまだか

あなた待つ
都会の月夜
何度目の
秋の夜長に
あなたはいずこ?

ススキ揺れ
秋の月影
誰思う?
昔何処の
ちぎりを謡い
秋の夜長に
団子を飾り

ぴょんぴょんと
ぴょんぴょんと

うさぎとかえる
跳ねる月
秋の夜の
鹿も鳴くとて
家思う

遠い月夜に
忘れ形見を
浮かべては
遠い都に
思いを馳せて
まだむべに
浮かんで消える
月思い

遠き夜中の
秋はかなしき
よながとなりて
月夜を思い
かの方や
今はまたなむ
よい人と
ひとはいう


兎かな
もののあはれと
みるものや
我をわすらむ
月夜は長し

万葉に
うちにこもりて
なくしかや
うさぎがはねし
月に似る

兎 うさぎ

誰まつらむそ
誰を待つ
この月夜

ススキの穂
ススキの穂
うさぎと跳ねて
遠き月

十六夜に
我ふみわする
遠き夢
鏡にうさぎ
まだそこへ

兎 うさぎ

またね

11/10/2023, 11:25:26 AM