『ススキ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ススキ。
ススキを見ると
癒される。
寒いのに
写真撮るのも
楽しい。
綺麗な月には
ススキを添えたい。
『ススキ』
花札をやろうと言ったのは私から
共通の遊びがほしかった
テレビゲームは1面でおしまい
遊べないじゃない
ボーズという札があってね
お月さまとススキの柄
猪鹿蝶とか言うでしょう
花札、面白いと思ったけれど
点数数えられない、とこれまたおしまい
お月さまが笑ってらぁ
つまらないの
夕暮れの畦道を歩いて行くと、ススキが風に揺れていた。
小さな頃はススキ持って帰った記憶があるのをぼんやり思い出す。
久々に空いた時間ができた。
やりたいこともないし、走りにでも行くか。
着替えて靴紐を固く結ぶ。
念のため準備運動はしっかりやっておこう。
まずい、この時点で結構きつい。
ゆっくりと走り始める。
冷たい空気が体内に入ってくる。
呼吸の辛さとは裏腹に、高揚感で心臓がくすぐったい。
大分ペースが掴めてきた。
さすがに、あの頃のようには走れないな。
下り道、見える夜景は変わっていない。
山の麓を走る。お決まりのコースだった。
山の方を見上げる。ぼんやりとススキが月に照らされている。
山の大きさ、自分の小ささを感じる。
あの頃は先輩と話しながら走っていたから気がつかなかったな。
少しペースを落として、澄んだ空気を大きく吸う。
淀んだ空気をすべて吐き出す。
もうこんな季節だったのか。
目薬とポケットティシュ買わないと。
『ススキ』
ススキ
誰にも見られることのない
山裾に昔から自生している
静かに時の流れに身を任せ
たなびくように横に揺れる
気づいてほしいと言えない
だから風を友達にして動き
いつしか癒しの効果を持つ
綺麗な花は咲かないけれど
秋の訪れと田舎の風景にも
イメージさせる存在になる
そして誰かの秋を添えてく
いつしか心にまで風を送り
サラサラと揺れを届けるの
−ススキ−
ススキが揺れた。そのとたん「君」が現れたんだ。
不思議だった。急に目の前に現れたんだもん。
それが最初で最後の不思議と「君」だった。
それから数年後、
不思議な体験をしてからまた「君」に
会いたいと思ったんだ。
#ススキ
ススキ…?
ススキス
スキキス
キススキ…
キス好き♡フフッ
🌈黒猫のつぶやき🌈
ススキ…
このお題降参!😵💫😵😩
十五夜でススキ飾ったりするけど、それ以外あんまり使わない気がする。よく十五夜だからと言われて
取りに行かせられていた。いつも取りにいっていた場所は小さい農業用水路みたいな川が流れていてあまり生き物は居なかったけど、なんとなく記憶に残っている。だからススキをみるとその川をふと思い出す。今度あの場所に行ってみようかな
「ススキ」
すすき
もうススキで指を切ることなんて、ないな…
ススキが揺れている。
夕日に照らされている。
群生しているススキは、空に浮かぶじゅうたんのようにも、金色の海のようにも見えた。
風に吹かれ、ざわめいている。
ざぁーっと聞こえる音は、
わたしを静かな世界へと誘うようだ。
眺めていると、空が暗くなってきた。
橙色の次は、藍色の空の世界。
藍色と橙が混ざったような空に、
さわさわと小波になっているススキ。
きっとこれからは、静寂の時間。
ススキ
ススキ、ススキ。
風に流されてゆらゆら揺れる。
みんな同じように揺れている。
けどよく見てみると、背丈や実のなりかたが全然違う。
個性がそれぞれあって、ちゃんと生きている。
立派な秋の先輩だ。
【ススキ】
ススキと言えば、思い出すのは十五夜だ。
満月お月さまにお団子とススキ。
よく考えればススキは何故お供えしているのだろうと調べた所、 ススキを飾る理由には諸説あるらしい。
ススキの見た目が実った稲穂に似ているので、「豊作を願ってお供えされている」や「ススキの茎は空洞になっていて、そこに神様が宿る」といったものだ。
実はそんなしっかり準備してお月見したことはない。
でも、帰り道に見るお月さまは寒くても特別だった。
ススキを持って歩くのも楽しかった小学生。
今はどこにススキが生えているのかもわからない。
ただ、これからも季節を感じられる1つとして楽しめるようにしたいなと思う。
ススキ
繊細で淋しげなススキ
気になって…
声をかけたの
なにも言わず
でも…
気になって仕方ないから
ずっと黙ってそばに
いたの…
ススキは言葉数が
少なく…
消え入りそうに
ありがとうと…
サラサラと
揺れていた…
*ススキ
秋の夜、一面のススキ野原に月の光が差して、銀色のススキの穂が波のように揺れる。
なんて光景、実際には見たこともない。
昔はどこにでもあったススキ野原も、都市開発に追われ、姿を消していった。
川原や道の端にわずかに揺れるだけ。
それも、セイタカアワダチソウに追われ、ススキの存続は危うい。
日本の原風景、大切にしたい。
芒が、愁傷の明星に靡く。
小説家を目指す少女は、狭い庭で宙を見上げた。
───なんだろう。世界には、私が生きる舞台には、
言葉で言い表せない気持ちが多すぎる。
言葉と共に生涯に幕を閉じなければいけない私たちには、
言い表せない言葉の方が多くて困る。
『ありがとう』
だとか、
単純な一言を貰っただけで、なんだろう、
この、胸が地についていない感じは。
題 ススキ
秋の憂愁に一人になりたい時、泣きたい時
この感触がいつも包んでくれていた
秋は涙と、憂愁と、昔を思い出す季節
お題 ススキ
この町であなたと過ごした日々は
空の彼方に飛ばして
いつまでも続く一本道に
ススキが揺れている
明日の風に想いを乗せて
あなたへ届けたい
「ススキ」
夕暮れにみると
なんだか
心がほんわかする
『ススキ』
不思議な音がする。
そう言うと、彼の小さな笑い声が聞こえた。
そうだね、と柔らかな返事がひとつ。
さわさわ、さらさら、と鳴り交わす音に、しばらく耳を傾けた。
一定のリズムを持たないそれは、時にざあっ、と強くなったかと思えばするする、と弱くなる。風の若干によって強弱が付き、絶え間なく変化するその音は飽きることがない。いつまでも聞き入ってしまいそうだ。
ふと、気になったことを口にした。
「これは、風の音?」
そう問いかけると、
「まぁ、風の音と言えば風の音だね」
と返ってきた。
明瞭な答えを望んでいた私にとって、その返事は煮え切らないものだった。そこで、さらに問いをぶつけることにした。
「でも、部屋で聞いていた風の音とは性質が違っているわ」
すると彼は、うーん、と低めに唸った。頭の中で言葉を組み立てているらしい。私は彼の説明を待った。
「実は、今聞こえている音は、厳密に言えばススキが揺れている音なんだ」
ススキ?
初めて耳にする言葉を反芻すると、彼は、そう、と相槌を返した。
「背の高い、穂の付いた植物だよ。ちょうどこの時期に、よく草むらに生えているんだ」
彼曰く、群生しているために風に揺られて音を立てるらしい。なるほど、それなら説明がつく。部屋で聞いた音は窓に当たる風の音であり、この音は風によってススキが出す音だったというわけだ。
でも風の音と言っても間違いでは無いよ、と彼は付け足した。
さわさわ、ざあっ、ざわざわ…
間違いでは無いというのは、一般的な風の表現は草木のざわめきで表されることも多いからだと言う。
さらさら、するする、さわさわ…
彼の柔らかな声と、風とススキの二重奏が耳に心地良い。
そのまま、寝入ってしまいそうだ。
ススキはきっと、赤ちゃんのおくるみやクマのぬいぐるみのような色をしているのだと思う。
二重奏は、彼の声のように優しい音色なのだから。
その日。
私の世界に音が増え、
見えない世界に、色がついた。
「極楽世界」
とある田舎町の田園地帯。
今は畑になっているが、50年程前には高校が存在した。
その高校は、50年前の文化祭の前日を境に
忽然と存在ごと姿を消した。
歴史の資料にはその高校の文献が存在するけど、
高校の建物、教師、生徒が
丸ごと消えてしまったのである。
当時は神隠しに遭ったのではと囁かれていたが、
時間が経つに連れ、人々から高校の記憶は消えて行った。
時空から隔離された高校の関係者は、
時が止まったかのように老いる事も成長する事も無く、
50年前の文化祭の前日を延々と繰り返していた。
高校は、神隠しに遭ったすぐは普通の高校だったが、
異空間で長い年月を過ごす内に
人間達は超能力を身に付けたり、妖怪になったり、
妖精になったり、精霊になったり、付喪神になったり…
と、アニメやゲームなどの創作物の住人の姿になったり、
本物の宇宙人や時空を旅する過去や未来の人間が
高校に紛れ込んだりと
気がおかしくなる様な現象が起きて、
もはや、そこだけ異世界なのではと思う世界となった。
一方、現代では、
地理の発表の課題で
図書館の文献を調べていた高校生達は、
消えた高校の存在を知って、
消えた高校があった場所へ向かった。
見た目はただの畑で、高校があったとは到底思えない。
ただ、文献にバツ印が付いてた場所には
時空の歪みがあった。
高校生達は興味本位で時空の歪みに入り、
50年前に消えた高校の中に入って行った。