『ジャングルジム』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「うわー!〇〇君すげー!」
「俺は世界一の勇敢な男になるんだからこれくらい楽勝に決まってんだろ!」
「いつか絶対おいついてみせるから!」
「おう!」
昔の記憶を思い出しながら友の写真をじーと見つめる
よく「ジャングルジム」の上に登って夢を語っていた
そんな彼は先日子供を庇ってこの世を去った
彼の隣に立って一緒に夢を叶えたかった
もっと一緒に夢を語っていたかった
あぁ、君の背中はまだまだ遠かったみたい
もう追いつくことなんてできなくなってしまったけど
いつかまたお世話になります
子供の頃
ジャングルジムに登ると見晴らしが良くて
気持ちがよかった
最近は公園でジャングルジムを見かけることはほとんど無くなった
安全性とかの問題だろうか?
時代の流れとはいえ
少し寂しい
#ジャングルジム
空が高い夕暮れ時
いつもこの場所から
街灯りが灯るのを待っていた
足音が聞こえてくる気がして
優しい眼差しが帰ってくる
そんな気がして
耳をすましても聞こえてこない
いくら呼んでも返らない
あの日手を振りながら
小さく消えていった背中は
アスファルトの森にのみこまれていった
小さな私をここにのこして…
もうのぼることもないジャングルジム
茜色に染まりながら
幼い影を映してみせる
帰らないヒトを思い出の中に
閉じ込めて
50日目
公園にある小さな城に君は君臨する
僕らだけの小さな世界
ここで君は正真正銘の王女様だ
ジャングルジムの頂点に上っては降ろしてと叫ぶ夏
【ジャングルジム】
ジャングルジムに登って
見たあの夕日
脳裏に焼き付いている
あの頃は幸せだったって
"ジャングルジム"
どっちがはやくいちばん高いところまでいけるか
競走ね!
笑顔の可愛い君が僕にそう叫ぶ
僕はいつも君に負ける
でも、
今日こそは君に勝つんだ
そして今日こそ、
僕の思いを伝えるんだ!
なんて僕の思いも虚しく
君はあっという間に頂上へ
あぁ、今日も言えなかった
すると君が少し微笑みながら言う
本当はね、
気づいてるよ
私に勝ってくれるまで待ってるね
そう言って笑う君を追い越すために
僕は明日からたくさん練習するんだ
〈ジャングルジム〉
ジャングルジム子供が落ちる
危ない 危ない 危ないよ
怪我して痛いね
危ないね
ジャングルジムに登れなかった
どうして危ないところに行くんだろうと思いながら
ぐんぐん登る子を眺めてた
太陽の眩しさに目を細めて
はやくおうちに帰らせてと幾度も思った
何が楽しいか分からないことに夢中になれないのは
子供も大人も同じだったんだ
むかし何度も登り降りしたジャングルジムに登り
「なんだこんなに一段って小さかったんだ」
「棒もこんなに細かったんだ」
としみじみ思いながらてっぺんに着いて
ふと足元に目をやると
ほんの3メートルほどの高さなのに
足がすくんで
「怖い、降りられない」
という大人目線の、新しい発見
「ジャングルジム」
小学生の時、校庭にジャングルジムがあった。1番上に立てる人が羨ましかった。あんな細い棒に手を使わずに立てるなんて怖くないのか…という羨ましさだ。高学年になったら怖さなんてなくなるでしょと思っていたがいざ挑戦してみると、今度は体が大きくなった故に地面までの距離がぐんと遠くなって落ちそうで怖かった。きっと今挑戦しても無理だろう。体が身軽に動いてくれないだろうし何より怖い。改めて思う、小学生って本当に何でもできた時間だったんだなあと。
ジャングルジム
未知の世界に迷い込んだ
ようなスリルやワクワクが
詰まった冒険の旅…
不安や怖さよりも
ドキドキワクワク
たのしいきもち
無邪気に子供らしく
いられたら…
なにもかもが
たのしいものに変わるの
かもね
ジャングルジム
んー
ジムでもジャングルでもない
広い公園のならワンチャンスくらい
広い公園のも
何回かは体験してるけど
その頃はジャングルを知らない
名前に負けてると思う
だけど他にいい名は浮かばない
ジャングルでもジムでもなく
山や川の付近で遊んでいたりした
で、いま考えるに山や川の方が危ない
まぁ滅多なことはないのだけど
危ないだけなら何処でも危ないけど
もっとも有害で悪意あるものは
人間だと思うけど
もっとも有益で善意があるのも人間だね
ジャングルでもあるしジムでもある
ジャングルジム
秋の公園の静かなジャングルジムで、ぼくは待っている。おかあさんが「もうごはんよ!」と呼びに来るのを。こどもたちがこの公園で遊ぶのは主に昼間で、それもたいていはようちえんに行くか行かないかの小さなこどもとその母親ばかりで、夕ぐれまで一人で遊んでるようなこどもはいない。ぼくももうわかってる。おかあさんはきっとぼくを呼びに来ない。たとえ呼びに来たとしても、おかあさんはぼくに気づかない。ぼくのとうめいなからだはジャングルジムの中をたよりなくさまよう。楽しかったジャングルジムはいまはもうぼくを閉じこめるろうやのよう。ぼくはいったいいつ生きているからだをなくしたのか、もうたぶん何十年も前のことだから思い出すことができない。ずっとさびしかったことは思い出せる。そしてきれぎれな思い出、「小学五年男児、誤ってジャングルジムから転落し死亡。ジャングルジムは取り壊し決定」という新聞記事。ぼくは、その新聞記事をこのジャングルジムから見下ろして読んだ。そうだ、ぼくは死んだんだ。ジャングルジムももうない。公園のはしっこで彼岸花が赤い。
ジャングルジムで鬼ごっこ
ジャングルジムで前周り
久しぶりに行ったジャングルジムは
茶色いサビでいっぱいになっていた
あのときは公園の中で大人気の遊具だったのに
今は誰も遊んでいなくて
まるで公園の端に生えている小さな木みたいだった
放置されたジャングルジム
これじゃあ、ずっとこのままだ
ああ、あの頃に戻りたい
「ジャングルジム」
書いた後に気づいたけど、
前の投稿で「今ならどんなお題でも好きな人に関係
あるような文章書ける自信があります(笑)」って
余裕ぶっこいたこと言ってたくせに今回好きな人と
全く関係ないこと書いてる🤣
ジャングルジムってやってみると結構怖いですよね。
手離してみるとかジャングルジムから抜け出せない
ところに入る(?)とか、意味分かんないことをよく
やってました。なんだかんだいい思い出です。
『声が聞こえる』
あたり一面 真っ白な朝靄の中
誘われるがまま 無言のまま歩く
もし 君の心の声が聞こえるなら
重荷を軽くしてあげられるのに
「ジャングルジム」
一度入ると出られなくなりそうな四角い構造。
服と手に染み付く錆のにおい。
靴底から落ちた砂のざらりとした手触り。
真っ直ぐ登らず、縦に横にあるいは斜めに。
反対側から登る友といつの間にか競争になって
負けるのはいつも自分。
てっぺんに着いたら空を眺めて息を整える。
気づけば辺りは夕暮れに。
友は華麗に着地しバイバイと手を振り駆けて行く。
自分はジャングルジムの途中に止まって
バイバイと手を振り返す。
さよならまた明日。
【ジャングルジム】
昔はこれが迷宮に見えたもんよ。巨大な迷宮。気分はテセウス。アリアドネはいなかったけども。何せねぇ野郎共が好き勝手やってるガキ時代だもん。そんなんさ。ミノタウロスはいたぜ。いじめっ子のガキ大将。いつでも上にいたそいつを数の暴力で引きずり落とした。泣きながら帰ったそいつを泥だらけの俺達は嗤ってやった。そして、熱く拳をぶつけ合う。よく考えると中々に残酷だよな。いじめてたとはいえ一人に数で勝ってやったんだもの。それにアイツ傷付いて引っ越したしな。共通の敵で団結しただけの悪ガキが俺達って訳。正義なんてありゃしない。自己満足さ。
のぼる のぼる
ひとつひとつ
のぼる おちる
いっきにおちる
おちる おちて
またのぼる
ジャングルジム
公園に一つ、ジャングルジムがあった。
私が五歳の頃、
近所に住む男の子と仲が良く、
この公園で沢山遊んだ。
その男の子は年が一つ上だった。
よく、「すごいだろ〜!」と、
ジャングルジムの上に立ち、ニカッと笑っていた。
私は、
ジャングルジムの上に両手を離して座るのが限界だった。
だから
いいな、といつもその様子を見つめていた。
何度、ごっこ遊びをしただろうか。
何度ジャングルジムの上で
おしゃべりして笑いあっただろうか。
今は男の子の声も顔も思い出せない。
名前さえもぼんやりとしか思い出せない。
いつの間にか顔を合わせることがなくなった。
元気に、しているのだろうか。