『ジャングルジム』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
天辺まで上ると
掴まるところがなくて
心もとなくて
大きく腕を伸ばす
雲をつかまえたら
落ちなくて済むかな
………ジャングルジム
ジャングルジムでの鬼ごっこ、
追いつけそうで追いつけない。
捕まりそうで捕まらない。
瞳を輝かせて遊んだ あの頃。
懐かしい友の顔、
1日があっという間だったなあ…。
「ジャングルジム」とかけまして
「ボランティア」と解きます。
その心は「全身/善心」を使います。
ジャングルジム
幼い頃はよく遊んでいた気はする
いつからかこの本やぬいぐるみばかりの部屋に閉じ込められていて、誰かと遊んだ時期の記憶は曖昧だ
それでも最近は…
最近はあなたが色んなことを聞かせてくれるから外の世界を知れて楽しい
ジャングルジム
子どもの頃、ジャングルジムのてっぺんに登ってはしゃいでいたあの子。
仲間に揉みくちゃにされながらのやんちゃな笑顔が眩しくて。
私はそんな遥か頭上のあの子をことある事に見上げていたっけ。
足が速くて、運動会では毎年リレーのヒーローだった。
あの子が授業中にふざけたとき、叱った先生の顔がどこか嬉しそうだったのは、私の気のせいなんかじゃなかったはず。
あの子が大声で私の名前を呼ぶたびに、
うしろからポニーテールを引っ張るたびに、
通りすがりにペンケースを持っていくたびに、
私が俯いて何もなかったふりをするのは、あの子が嫌いだったからじゃない。
周りのみんなから注がれる私への視線が痛かったから。
ある夏の終わり。
すっかり陽が落ち切ったある日。
あの子はうちのチャイムを押した。
不機嫌に黙って差し出された透明なプラスチックの箱。
そこには、私が好きなキャラクターの消しゴムが詰め込まれていた。
「くれるの?」
そう聞いた私に、あの子はコクリと頷いた。
「〇〇くん、お父さんのお仕事の都合で海外に行くことになったらしいわよ。あなた仲良かったから寂しくなるわね。」
後日、母の口からそう聞いたとき、あの子はもうすでに旅立ったあとだった。
小さな町の公園でジャングルジムを見かけるたびに思い出すのは、あの子の陽に焼けた笑顔と懐かしさ、それと胸を刺す微かな痛み。
あの時のジャングルジムの少年は今も元気にしてるかな?
お題
ジャングルジム
ジャングルジム
ジャングルジム
1番上
特等席
夜に1番星
見つけた
なな🐶
2024年9月23日2206
幼い頃は怖がりで
親も過保護だったので
ジャングルジムは登れなかった
小学校中学年になってやっと
上まで登れるようになった
あの時は気持ちよかったなあ
それから私は活発になっていった
「昔はよく、弟と一緒に公園で遊んでたんだ」
公園の前を横切ろうとしたとき、唐突にそう言った彼は、普段はそこまで自分のことを語らない。いつも周りの奴らの話をニコニコしながら聞いて、時には笑い、時には優しくアドバイスをする、みんなのお兄さん的存在なのだ。
そんな彼が語る、恐らく俺にだけ聞かせてくれるのであろう彼の小さい頃の話。
「へぇ。ブランコ押してあげたりしてたのか?」
「してたしてた。お互い小さかったから、力的にもそうだけど普通に危なくてちょっとしか押してあげられなかったんだよね」
少しずつ幼い頃の思い出を語りながら、公園に入っていく彼。その足はブランコではなく、ジャングルジムの方へ向いていた。
「でも一番遊んだのはジャングルジムだったなぁ。最初は弟が登るのを手伝ってたんだけど、だんだん登るの上手になっていって、ある日突然“どっちが早くてっぺんまで登れるか競争しよ!”って言われてね。流石にわざと負けたの。でもそのうち更に登るのが早くなっていって、本気を出しても勝てなくなっちゃった。あの子、ジャングルジムの才能あったのかな?」
「なんだよジャングルジムの才能って」
ジャングルジムを通して、まだ小さい頃の弟の姿を見ているのだろうか、彼の目はみんなのお兄さんではなく、たった一人の可愛くて仕方がない弟を見守るたった一人の兄の目だった。
「やっぱお前良いお兄ちゃんだな」
「そー?まあそう思われるのは嬉しいよ」
「そーだよ。俺もオニーチャンだけどそこまで弟に構ってやったことねえわ」
「構ってあげたら?喜ぶんじゃない?」
そうだろうか。絶賛反抗期中の弟を思い浮かべる。……うん、間違いなくウザがられる。でもまあ、本気で嫌われている訳でもないし、何より俺がその気になってきた。
「早く帰って、構ってやるかー」
「お、頑張れお兄ちゃん」
そう言って彼はジャングルジムから離れる。コンビニに寄らせてもらって、お土産も買っていこう。待ってろよ弟よ。俺だって、お前のことが可愛くて仕方がないお兄ちゃんなんだからな。
嘘だって言う奴もいるけど、この話はマジ。
裏山にある公園のジャングルジム。あのジャングルジムに登ると、声が聞こえてくるんだ。何の声か解んないし、何を言っているのかも解んない。でも、その声は確実にこっちに話しかけてくるんだ。
その話をよく耳にするようになったのは、まだ暑くてしかたがない、秋とは名ばかりの頃。その頃、すでに同じ学校の何人かが "声" を聞いていたらしく、校内ではかなり噂になっていた。"ジャングルジムに登ると声が聞こえる"。噂が広まっていく過程で自然とついた尾鰭により、いつしかそれは "宇宙人の声" ということになっていた。
そうなると、自分も聞いてみたいという子どもたちが件の公園にわんさか押しかけるようになり、放課後のジャングルジムはいつも鈴生り状態だ。斯く言う自分も、放課後に休日に、仲間数人と一緒に公園へ行っては、ジャングルジムに登った。しかし、何度登っても声が聞こえることはなかった。他の子どもたちも同様だったようで、次第に公園へ行く子どもの数も減っていき、日常に戻ろうとしていた。
そこで何故か、妙な探求心が出た。 "声" の噂を辿って、声を聞いた本人たちから話を聞こうと思い付いたのだ。仲間で話し合い、手分けして当ることにした。
噂を辿った結果、3年女子1人、2年男子2人、1年男子1人、1年女子1人が声が聞こえた当人だった。話を聞くと皆一様に「ジャングルジムに登ったら、声が聞こえた。何がキッカケかは解らない」という答えだった。ただ、2年男子2人が「2人で同じ所をグルグル周っていたら急に聞こえた」と言っていたのが引っ掛かった。
―――宇宙(そら)からの便り[序]
#72【声が聞こえる】【ジャングルジム】
ジャングルジムってさ
なんか人生の一部みたいじゃない?
頑張ればいずれ頂点に行ける。
人生もジャングルジムも同じようなもんだよね。
ジャングルジム
高台の団地のジャングルジムから見る景色は、小さな家がごちゃごちゃと並んでいる景色。
でも私はここが好きだ。
家の庭で愛犬と遊んでいる、小さな男の子。 手を繋いだ恋人が路地を曲がった。 小学校の終わりのチャイムが鳴って、一斉に出てくる子供達。 庭師が大きな木に登ってる
ある家の前には黒い服を着た人達。きっと、大切な人が亡くなったのだろう。
そんな景色をこのジャングルジムの上から見るのが私は好きだ。
ジャングルジムの頂点に辿り着くことができれば王様になることができて、明るい未来が待っていると信じていた。頂点に向かう道中で自分の目的達成のためにとあらゆる人を蹴落とし、やっとの思いで辿り着いた頂点は思い描いていたものは全く別物で、見渡す限り鈍色の景色からはとくに感動を得ることはできなかった。ジャングルジムの下で転がっているのは、かつて人だったもの。自分が蹴落とした者の残骸が山積みになっている。その山から一体ずつ蟻たち引き抜き、巣へと運び出している様子も伺えた。背中のネジが壊れてしまっているからかつてのようには動けないだろうし、蟻の捕食物になる運命しか残されていない。自分を恨むだろうか。コンティニュー機能が使えたら真っ先に殺しに来るのだろうか。不穏な連想を巡らせながら、ふと自分の手を見ると赤黒い血で染まっていた。憧れていた王様はこんなにも醜い淀みを背負いながら、ここに立っていたのか。ともすれば、下から見上げたときに王様の持つものすべてがきらきらと輝く宝石に見えていたのは一体なんだったのか。今思えば、それは王様だけが使える狡猾な魔法によって魅せられた幻だったのかもしれない。かつての王様から奪ったこの杖で、自分が憧れた王様と同じように魔法使って夢を魅せてあげなければ。とっておきの明るい未来を。
ジャングルジム
小さい頃は登れなかった。
高くて、高くて。
初めて登れた時の嬉しさ
周りからの褒め言葉
決して忘れない
たとえそれが
もう登るだけでは得られないと
知っていても
僕の住む街の外れに、小さな公園がある。公園の真ん中にポツンと一つだけ大きな丸いジャングルジムがある。周りには子どもたちが集まって、ワイワイ愉しそうに遊んでいる。逢魔ヶ刻、いつもと違う子どもたちが遊んでいた。
#ジャングルジム
外からの指示に従いすぎて
自分は今どうすればいいかわからなくなって
登ることも這い出ることもできなくなってもがくだけの人がいる中で
頂上でゆったり景色を楽しむ人がいる
社会の縮図ってジャングルジムみたいだね
ジャングルジム
昔、酔っ払った親父が俺に言った。
「俺はジャングルジムがいいんだよ!」
「はぁ?」
「何でかわかるか?」
「いや全然……」
「てっぺんに至るルートは一つじゃないってところだ!
どんな登り方をしてもいい。自由にゴールを目指せばいい!」
大人になるに連れ、親父の言葉を思い出すことが増えた。
選択する時、決断する時、必ずあの言葉が俺の背中を後押ししてくれる。
……そんな気がする。絶対言わないけど。
#36
大好きだった。
高く登ったり
上から見下ろしたり
隣へ移動したり。
ジャングルジム。
転校生だった
一年生の時
可愛いとうわさされた
ジャングルジムで
弟と遊んでいたら
懐かしい
思い出
ジャングルジムの攻略本を書いた。どこから足をかければよいか。効率よく登る方法。やってはいけない注意事項。全編270ページ。まず100版刷った。とてもよく書けたので、書店に置いてもらおうと直訴したが、断られた。出版社に持ち込んだら門前払いされた。仕方なくメルカリで売った。2300円。売れなかった。僕はもう、アヒルボートの攻略本の執筆に取りかかっていたから、販促運動もこれまで、という感じだった。
ある日曜日、僕は公園に向かった。手に一冊の処女作を抱えて。黄昏どきの公園は幼児と父親が一組いるだけで静かだった。僕は攻略本をベンチに預けて、一直線にジャングルジムに向かった。ジャングルジムは青色で五層構造の小型タイプだった。このタイプについてはたしか第二章に記したはず。記憶を確かめて、定石通りの一歩目を骨組にかける。瞬間、手と足に過不足なくエネルギーを供給し、フルスピードで頂上へ。10秒、いや5秒とかからなかったかもしれない。満足して一番上から幼児の方に目をやると、彼らはずっと砂場で砂いじりに勤しんでいた。砂場にいれば砂いじりに没頭する。当然のことだ。僕はジャングルジムから下りてベンチに置いた攻略本を回収して家路を急いだ。帰り際幼児にプレゼント、と言って攻略本を手渡すと子供は受け取ろうとしたが父親がそれを阻んだ。僕は一礼して攻略本を丸めて、公園の入り口の自動販売機のゴミ箱のなかに放った。それで公園を後にした。家に帰ったら残りの99冊をどうするか考えなくてはいけない。
ジャングルジム
ーージャングルジムを制覇した。
頂きの向こうは、どんな風景何だろう??
頑張ったって報われないこともあるんだ。
俺たちのSummerhalloweenは、失敗に終わった。
優しくて、イケメンの想先生の側面を俺たちは知った。
ジャングルジムの上で、俺は胡座をかいて思案した。
ガッカリした。
あんずの奴しっかりしろよ、全く。
俺は、ジャングルジムの上で、空を見た。
夜の月。ハーフムーンダ。
俺は、あんずのために何が出来るのだろう。
休みがちのあんず。
ジャングルジムを制覇するのは、いとも簡単だった。
小さな頃は、苦労をしたのにな。
一つ一つ出来ることが増える度に、大切なものも失くしていくのかな。
当たり前のことが、当たり前になりませんように。
俺は、オレらしくいれますように⭐
高橋悟なら、鉄棒で、逆さ上がりから見る空は、
どんな風に映るのだろうな〜。
ジャングルジムに、もう一度立ち、オレは、声にした。
『あんず、オレたちがついているからな〜……。』
と、郊外から外れているから、大丈夫かな(笑)
ジャングルジムは、オレの原点回帰だ〜(≧∇≦)V
『ハーフムーン、オレたちはイマ、ここにいる。』
と、今度、胸に手をあてて呟いた。
ハーフムーンの、残りの半分は、オレたちに微笑みかけて下さいな。
夜の中で、俺は、しっかりとジャングルジムを降りた。
コンビニで、アイスを買って帰ろう〜。
終わり