『ジャングルジム』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ジャングルジム、大好きだったなぁ
ただ登って1番上で座るのが
とても良い気持ちだった
子供じゃなくなって
やらなくなるのは
環境が、社会の中での普通が、
影響してるんだろうな
結局人は他人が決める
『普通』の中で
生きてるのかもしれない
友だちが引っ越した日、男の子はジャングルジムに登って、空を見上げた。
たぶん、もう会えない。
となりの町がどれくらいの距離なのか、男の子はまだ知らない。
【お題】ジャングルジム
ジャングルジムといえば小学生の頃に誰もがてっぺんを目指してのぼったことがあるだろう。
ジャングルジムのてっぺんに座り見た景色は登りきった達成感と共になんとも言えない高揚感を感じるのだと思う。
だけど僕は昔から高いところが苦手だったのでその感覚を味わった過去は無い。
同級生の真似をしてジャングルジムを登ろうとしたことはある。それでも……どうしても高いところが怖いので途中で諦める。そのくりかえし。
今でも高いところは怖い。
他人から「なんで?」と聞かれるとなんでなのかそれは自分にもわからない。
ただ、高いところに行くというだけで心臓が早鐘を打ちはじめ冷や汗が流れ手足が震えだす。
そんな僕もいつの間にかしがないつまらない大人になってしまった。楽しくもない仕事と上司のご機嫌とりに嫌気がさす。
昼休み。
鬱々とした会社の外に出たくて昼食を食べるために入った小さな公園にジャングルジムがあった。他にもブランコと滑り台、パンダを模した遊具がある。
その中でもなぜかジャングルジムに心を惹かれた。
そして同級生の真似をして登ろうとしたけれど高いところが怖くて登れなかったあのジャングルジムを思い出した。
確かに僕はジャングルジムのてっぺんからの景色も達成感も知らない。
それでも、あの時間がかけがえのない時間だったと今ならわかる。
楽しかった。
そう、とても楽しかったのだ。あの頃がどうしようもなく。
昼食を食べ終えて見上げたジャングルジムと青い空は仕事で沈んだ僕の気持ちを少しだけ明るく上向きにしてくれていた。
ジャングルジム
どうやって遊ぶのか
分からなかった遊具
友達より少し小さい体で
恐る恐るよじ登ったのは
途中まで
手が痛くて
いじめっ子が嫌いで
好きな子がいて
何十年も昔の
おかっぱ頭で緊張した女の子が
ボヤけた写真の中で生きてる
「ジャングルジム」
「ジャングルジム」
この枠組みから
連れ出して
みんなと同じく
型にはまれない私を
自由で区切りのない世界に
解放して
お題《ジャングルジム》
水底に沈む 懐かしき世界
あの頃は永遠に続いてゆくものだと
信じて疑わなかった
でも――いつか大人になる、夢から覚める時がやってくる
その時になっても失わずにいられるのなら
大人になるのもさみしくない
そして涙するんだろう
あの頃の面影に
あの日
星が降った日
それはまるで
夢の景色のように
ただひたすらに
美しい眺めだった。
最近、ジャングルジムを見なくなった
最近ではブランコでさえ減ってきた
子供たちはただひたすらに広い公園で笑顔で走り回っている
目を閉じると
カラフルな遊具で遊んでケンカして
そんな私たちの姿が自然とまぶたの裏に浮かぶ
くるくる回るその遊具、
このごろ見なくなったね。
噂では危険だから撤去しているらしい。
10何年しか生きていないのに、その間に思い出のある遊具が跡形もなく消えてしまっている。
小さい時、遊具で遊んでいて凄く楽しかった。あの感動は大人の手によって感じる事が出来なくなってしまうのか?
これからどうなっていくのだろう?
とか思いつつ、私は今日も寂しくなった公園のベンチに腰掛けながら自分より下の子が走り回っているのを眺めていた。
絵を描くの嫌いです
上手くいかなかったら惨めな気持ちになるし
何も描かなかったら自分を責めなくちゃならないし
描いても描かなくても私を苦しめる
「辞ーめた!」って放り出せれば
嫌いじゃなくて、どうでもいいものになるのに
今までどれくらいの時間とお金をかけたか
予備校に行って、高校に行って、大学に行って
会社では絵と言っていいのかわからない
ドット絵を描いて
何もかも捨てられたら毎日楽しいのに
夢とかどうでもいいから
やりがいとか、充実感とかどうでもいいから
毎日気楽でいたいのに
絵を描くのって本当に最悪
ジャングルジムの思い出。
というより、小学生の頃の思い出です。
小学生の時、ブランコの次によく遊んでた遊具。
友達とどっちが速く登れるか競争したりするのも
楽しかったけど
うちのは四角(?)のジャングルジムで
その角にすっぽりハマるのが一番落ち着いてた。
ジャングルジムの一番上で
「人間観察〜!」
って、みんなを見下ろしてたの覚えてる。
中学生になってからは、そもそも遊具で遊ばなくなった…
学校に遊具なんてものは無かったからね。
休み時間は雑談するだけになっちゃった。
つまらなくなっちゃったな…
またみんなで、おにごっことかもしたいな…
公園のジャングルジムは、なんか丸っぽいやつだから
難易度が高いんだよな…
丸の中心にハマるのは落ち着くけれども。
久しぶりに、地球一周(学校の遊具を一周して遊ぶこと)
やりたいなぁ…
小学生に戻りたい…
10年前の夏のジャングルジム。1番てっぺんに昇ってあそこで手を繋いで、ずっと笑っていたよね。あの時はセミは忙しなく鳴いているし子供たちで溢れていて、そんなに長くはいられなかったけれど。私は、木のこもれびやセミの鳴き声。ましてや君の顔に付いていた泥の匂いまで。全部全部覚えているよ。あの時。君の笑顔が見たくて。ただそれだけだったの。だから私は崖に1本だけ生えていた。大きい木の枝を取りに行ったね。覚えてる?入っちゃダメって。かいてあったけどそんなの見えなかったよ。君に木の枝渡せたっけ?渡せてないね。あの後落ちてボロボロになってしまったから。君が差し出してくれた手は今も掴めそうだね。最後に見た景色が君の顔で。とても。とても。嬉しかったです。10年もたったら逞しくなったね。また、手を繋げるようになるまで。ずっと、ずっとおじいちゃんになるまで待つから。次に会ったらまた、手を繋いでくれますか?
お題「ジャングルジム」
自分の体よりも大きなジャングルジム
四肢を使って懸命に登っていたあのジャングルジムが、今や少し小さく見えて。
落ち込んだ夕暮れに、
ベンチに座って眺めたジャングルジムは
日が傾くごとに、じんわりじんわり影が長くなって、
歪んで大きく見えるんだ。
その光景を見て「あぁ、時間が経っているんだ」と
年月を感じさせられた。
「一緒に登ろう。」
誘われて久しぶりに登ってみた。
簡単に登れるはずなのに変に登りづらさを感じた。
体力かな。
それとも落ちた先の結果を
色々考えられるようになったからかな。
はたまた別の理由か。
あの頃は何も怖がらずにただ上だけを見て進めたのにな。
ジャングルジム(Jungle gym)とは、金属パイプの骨組みやロープなどでできた、子供が登ったり、ぶら下がったり、座ったりして遊ぶための遊具。1920年にシカゴの弁護士セバスティアン・ヒントン(Sebastian Hinton)によって発明された。「Jungle gym」は元は商標名であった。日本語では「枠登り(わくのぼり)」ともいう。
へえー!Wikipediaより。みなさん、知ってました?
ジャングルジム
幼い頃登ったジャングルジム
高くて怖かったが
周りの景色が変わった
何もかもがちっちゃく見えた
今は何も感じない
ただ少し高いだけ
子供の頃の無邪気さも
何もかも
成長とともに
どこかに落としてきたのかな?
「ジャングルジム」
あの てっぺんまで
よーい、どん!
がむしゃらに登った
ジャングルジムのてっぺんで
広がる世界を瞳を輝かせ
眺めてたっけな 子供時代
幼い頃は広がる世界に興味深々で
夢が膨らんでた
いつからだろう
広いと思った世界が
限りなく狭いと知ったのは
ジャングルジムに
いつから登らなくなった?
ジャングルジムに
いつから背を背けるようになった?
大人になると
無邪気さを何処かに落としてしまう
背中越しに
ジャングルジムと対峙していた私は
今 振り向く
真正面から対峙しようと覚悟を決めた
さぁ もう一度
登る準備はできたかい?
ゆっくりとでいい
また 我武者羅に登ってみよう
まだ私の知らない世界が広がっている
ジャングルジムのてっぺんで
いつしか失くした夢を取り戻しに行こう
てっぺんに登ると
まるで王様になった気分だ
中に入ると
まるで家に住んでいるような
遠くから眺めると
まるで孤高の富士のようだ
何にでもなれる
想像力を働かせ
#ジャングルジム
―ジャングルジム―
言えない。
昔、君とジャングルジムで遊べたのは、
君に会いたいがために、
いつでも勉強を強制して、
遊びなんてものを許さなくて、
私と周りの人との付き合いまで制限してくる親に
秘密で家を抜け出していたからだと。
最初はジャングルジムが怖くて、
1段しか登れなかったけど、
上に登っている君と同じ場所にいたくて、
頂上まで登れるようになったこと。
いつしか、ジャングルジムの頂上で
君と夕日を眺めながら色んなことを喋るのが
難しくて嫌いな勉強を頑張るためのご褒美に
なっていたこと。
公園に君が来ても、
いつも素っ気ない顔で振舞っていたけれど、
その顔の裏でどれだけ君が来てくれたことを
喜んでいたか。
そして、もう君に会うことが出来なくなって、
どれだけ私が絶望しているか。
君にこれらの想いを伝えそびれてしまったことを、
どれだけ悔やんでいるか――
なんて、もう絶対に言えない。
こんな私に残されたのは、
私を自在に操る親の手によって念密に作られた、
『世間一般的な優等生』の仮面だけなのに。
ジャングルジム
幼い子どもにとっては迷路のような、上まで登ったら楽しそうな、遊具。
その子どもを見ている大人にとっては、一緒に中に入れないし、上の方は手はとどかないし、面倒な遊具。
ヒヤヒヤしながら遊ばせていた頃を、思い出しました。