『クリスマスの過ごし方』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今年は土日だった。
子供が産まれて、初めてのクリスマス。
子供の記憶には残らないけど、
子供が心で感じてくれればいいなと。
そして大きくなった時、
満足そうに写真を見てくれればいいなと。
あ、どれもこれも、親の満足か。
クリスマスの過ごし方か~
こどもにクリスマスプレゼントを買っていなかったので某おもちゃ屋さんに行ったらレジが長蛇の列でした。みんな考えることは同じですよね。
来年もこどもにおもちゃを買ってあげられるクリスマスでありますように
チキンとケーキをむさぼりつく。これがクリスマス
FGOの七章更新で忙しいので今日はこれだけ
クリスマスに好きな人からLINE
内容を見れば恋人と喧嘩をしたと書いてある
(それなら、あの子の代わりでもいいから、自分が…)
そう思う自分が嫌で思い浮かんだ考えを消し
話を聞いた
(君に愛されてるあの子が羨ましいよ)
スマホをベッドに投げ
自分も倒れ込むのだった
「クリスマスの過ごし方」
好きな時間に起きて、ご飯を食べて、好きなだけ引きこもってゲームをする。
自分をひとりじめして無駄な一日を過ごす
「クリスマスの過ごし方」
平日扱いなので、家でまったり過ごします。
イベントのために働いている皆さま方、お
疲れ様です。ありがとうございます。
彼氏と2人で過ごすはずだった。
「ごめん今日無理になった。」と1件の通知が入ってきた。相手は、大好きな彼。
クリスマスを一緒に過ごすはずだったのに、こんなLINEが来て私はショックを受けた。
#クリスマスの過ごし方
「え、贈りもの……ですか?」
「あのね、うん。きみに。ぼくがね、がんばったの」
社の濡れ縁に続く階段。その二段目に腰かけ、一段目に足を。ふたりは隅から隅まで全く同じ造形をしていた。
違いといえば衣服。
一方は綺羅を。
一方はなんてことない、普段着を。
ぱちん、ぱちん、と目をまばたかせた綺羅の子は目線を落とす。渡された無垢材の木箱。そこに梅結びの水引が飾られて。
あまりにも大事そうに両手で持って、見つめたままだから。「あけて?」と普段着の子が笑った。
しゅるしゅる……ぱかり。
「わぁ」
「んふ、卵白とねお砂糖でつくったんだよ。あのね、くっきーっていうの。お料理のご本にね、外つ國のおかし、ってかいてあったの」
「くっきー……」
「……あのね、早くたべないと湿気るんだよ」
「えッ、早く言ってくださいよ!」
木箱の底に丁寧に敷かれた懐紙。その上に、胡粉のような、ほのかな黄みと赤みを感じさせる不思議な白色がちょんちょんちょん、と三つ。それぞれ角がぴょこん。ぽったりとした、雫型――メレンゲクッキー。
かさかさとした感触のそれは思ったよりも軽い。指でつまみ、口の中へ。
すると、じゅあぁ~……とたまゆらに。
バッと手を口許に。
「きっ、きえちゃいました……」
「びっくりした? あのね、おいしい?」
「あ、あまいです。とってもおいしい……」
「んふ、大成功!」
「大成功?」
「うん。あのね、くりすます、っていうんだよ。外つ國ではね、冬至のことをそうやって呼ぶの」
「ハイカラですね」
「それでね、くりすますにはね、ぷれぜんと、するんだよ。贈りもの。きみにね、あまーいあまーい、ぷれぜんと。ぼくの気持ち。いつもみんなのために、がんばってくれてるから」
ぽかん、とした綺羅の子。手許のプレゼントと、目の前の片割れを見て。
耀う目許に、大きな水たまり。
ぼとっと落ちて装束に染みが。
それからふにゃりと笑った。年相応の、片割れによく似た朗らかな笑み。
「ありがとうございます、とってもうれしい。ほんとうに、とっても、とっても……」
「どういたしまして。あのね、きみがうれしいとね、ぼくもうれしいんだよ」
「ふふ……、お返しをしないと。風呂敷は持ってきてくれましたか?」
「うん。お気に入りのやつ」
「いいですね! 本当は、お社のものを持ち帰ってはいけないんですけど」
竹編みのかご。
そこには、五つの柚子。ごろん、と揺れるそれら。水に潜らせたのか、水滴がきらきらと光っている。「どうしたの、これ」と聞けば、「ここのお庭に生っているんです」と。
自分でとって、きれいに水にさらしたんですよ、と誇らしげ。
「わたくしからの下賜ということで、許してもらいましょう」
「かし?」
「くりすますぷれぜんと、です」
「んふ、うれしい! くりすますぷれぜんと!」
くふくふ、とふたりの笑い声。
綺羅の子が普段着の子の両手をとって、膝の上に置いた。あたたかい、血脈がじわりじわりと互いの手のひらに伝わって、ほっと安心。
じっくりじっくり、こころに沁み込んでゆく。
先にまばたきをしたのは、綺羅の子だった。ぎゅ、と普段着の子の手を握って。
「どうか、健やかで、ひととせの、けがれが祓えますように」
「きみのしあわせは、ぼくが持ってくるからね」
浅縹の夕凍み。
その下で、透明な冬に、ふたりは春が立つような笑みを咲かせた。
来年のクリスマスの過ごし方がわからないんだけど、教えて?
と、12月26日に、好きな子に言われた。
来年のことを言ったので、木陰の鬼が笑ってた。
『クリスマスの過ごし方 編著 ◎△□○』
そんな手の本の内容なんて、たかが知れている。
どうせ『恋人を作りましょう』とか『パートナーと一緒に過ごしましょう』とか言う、無理な相談を押し付けられるに決まってる。
「どうしたんだお前、非リアのくせに」
笑い声を含みながらからかうその声に
「へいへい、どうせ俺は非リアですよーだ」
クリスマスの過ごし方
クリスマスにはケーキを食べる
別に楽しくも何も無い
誰も話さず、テレビだけを見て
疲れる
空気を読んで、ただそれだけ
アイツに会いたい
他愛無い話をしたい
不思議な体験をしたい
プレゼントなんか
いらない
アルミのブレーキレバーが氷のように冷えきって
そのつめたさがグローブを貫通し指先に突き刺さる
じんじんするなんてもんじゃない
すごく痛いぞ
私は、まだ小さな甥姪どもに言い聞かせる
お前たちは大きくなっても
配送員なんぞになるんじゃないぞ
冬は寒いし
夏は暑いし
膝や腰は痛めるし
送料無料だとか何だとか
稼ぎは安くなるばかりだし
事故だの病気だの怖いものは多いし
つらいことが多い仕事だから
お前たちは大人の言うことをよく聞いて
勉強や運動を頑張って
もっといい仕事に就くんだぞ
子どもたちはこくりと頷いた
私はその素直さに満足して、荷箱を開けた
そして小さな包みを一人一人に手渡す
宛名書きをきちんと確認しながら
じゃあいいか、お前たち
いい子にしろよ
私はまだサンタの手伝いがあるからな
来年もいい子にしてたら
また持ってくるからな
子どもらはプレゼントを開けるのに忙しくて
私の言うことなんか耳に入らない
あからさまに上の空な返事
うん、ありがとう、バイバイ
私は苦笑いして荷箱を閉める
そして次の配達先へ向かう
氷と雪が混じったのが
刃のような風に乗って吹き付ける
暗い夜道をただ一人で
私の十二月二十五日は
ざっとこんなふうだった
クリスマスの朝は
映画館の明転みたいで
足元には薄い布団の冷たさしか
#クリスマスの過ごし方
半分透明人間の彼女はいつものように浜辺で歌っていた。
足先だけ見えるようになったけど彼女の顔はまだ見ていない。
こんにちはマシュー
こんにちはエウレナ
この前の劇場良かった
ありがとうございます、声だけでしたがとても楽しめました
キミの歌はとても評判だったよ
エウレナは冬でも海に来るんだね
はい、冬の海は不思議な魅力がありますから
もうすぐクリスマスですね
クリスマスの過ごし方はもう決めているんですか?
いや何も決まってない
あ、あのマシュー良かったら今度クリスマス音楽会に行きませんか?
いいですねどこか二人で行きますか
本当ですか、ありがとうございます
それではクリスマスここで待ち合わせしましょう
さよならマシュー
さよならエウレナ
二人は立ち去り、浜辺には足跡だけが残る。
クリスマスの過ごし方
もうプレゼントを貰えなくなってからは、何も無いただの日になった。
あの頃はあんなにワクワクしてたのに。
これが成長なのだろうか?
もう一度、あのワクワク感が欲しい。
成長なんてしたくなかった。
ずっと無邪気な子供のままでいたかった。
私は、ちょっとかわったクリスマスを、過ごす。
クリスマスは、いつもお出かけを して
ご飯を買ってかえってから、それを食べてフツーに、寝る。
素直になれなかった自分に後悔してる。
気持ちをコントロールするのって難しい。
運勢が悪いからとか、そんなことで諦めていた自分が嫌になる。
反省点ばかり出てくるクリスマス。
わあすごいこのケーキ
お父さん、どうやって切り分けましょう
知らない、勝手にやってろ
そんなことより煙草が無いんだ
…はい、すみません
クリスマスの過ごし方
己の立場を弁えること、嗜好品にすら負けること
《クリスマスの過ごし方》
ん?『クリスマスの過ごし方』、ですか?
そうですね。さして人に言うほどのものでもないのですが...。
もちろん今年も恋人と過ごしました。
午前中は仕事があったので午後からですが。
いえ、彼女は夕方まで仕事でしたので、私が用意を。
チキンを焼いて、ロープストビーフや彼女の好物のホワイトソースのシチュー、それからチョコレートケーキも手作りです。
ふふ。いえ、すみません。思い出し笑いを。
チョコに目が無い子なんです。去年イチゴのケーキを用意したらイチゴは食べられない、と泣かれまして..。あの時は焦りましたが今はいい思い出です。
彼女が帰ってきてからは共に湯船に浸かり、食事を共にして....その後を聞くのは野暮、と言うものでしょう。
では、もういいですか?
それでは失礼します。今日も、彼女とこの後用事がありますので。
それでは。
#クリスマスの過ごし方
#スパダリ彼氏
「ああ、今日クリスマスか……」
携帯の日付を見て漏れ出た声。冬のショッピングモールは、赤と緑、そして金に彩られ、スピーカーからはクリスマスソングが流れている。周りを見渡すと、家族連れとカップルばかりで自分は何か欠けてる存在みたいに思えてくる。
給料日だからちょっと買い物しようと思って立ち寄ったら、思わぬところからダメージを喰らった。こんなことなら、家でゆっくりお茶漬けでも飲んでるんだった。
かといってノコノコ帰るのも癪だ。
彼は大きく息を吸い、雑踏の中に消えていった。
『クリスマスの過ごし方』