カーテン』の作文集

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カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/1/2025, 12:04:58 AM

カーテン
朝日がのぞき込む、スキマ風
私は、この朝日と、ともに 起きあがる。
たびたび、スキマ風から見える朝日が、
今日格別に、綺麗なものに見えた。
ゆっくりと起きあがるツナミのように

6/30/2025, 11:55:52 PM

カーテン

冴えた瞳が深い夜の色をした部屋を映している。
小暑の匂いが鼻腔をくすぐる。
汗ばんでしっとりした腕で、
眠れない憎たらしさと明日への恐怖を覆う。

夏が来たんだ。そう私に伝えたいかのように、
夜と同じ色をしたカーテンはひらひらと
部屋を舞った。それはもう気軽に、優雅に。

私もカーテンになれたら楽しいのかな。
なんて馬鹿らしいことを考えて、
少し泣いてしまった。

6/30/2025, 11:49:02 PM

カーテン


たった1枚の布だけど、これで私の城が完成した

中で何が起きるか誰も知らない

外で何が起きるか私は知らなくてすむ



ちょっとだけ隙間を開けてみる

6/30/2025, 11:44:02 PM

───分厚いカーテンの奥。
妖精もユニコーンも確かに存在していた。

閉め出したのは、いつからか。


【カーテン】

6/30/2025, 11:37:02 PM

「みーつけたっ」

 幼い頃、君はかくれんぼをするとき、決まってカーテンの裏に隠れていた。

「どうしていつもおなじところにかくれるの」
「えへへ」

 と無邪気に笑い合った君は、今もカーテンの向こう側にいる。


【カーテンの向こう側】


「みーつけた」

 と言って、あの頃みたいにカーテンをめくることができたら。伸ばした手は、透明な壁に阻まれる。

 君の顔を見るにはカーテンが邪魔で、カーテンをどけるには窓ガラスが邪魔だ。

「ごめんね、今は、誰にも会いたくないの」

 彼女が世界全部を拒絶するには、薄い布切れ一枚で十分だった。

 こつこつと窓を叩く。カーテンは揺れもしない。君の気持ちは尊重したい。でもやっぱり、僕は君の顔が見たい。やつれていないかな。怪我してないかな。泣いていないかな。

「ねえ……」

 君が世界からのシェルターにこんな薄い布切れを選んだのは、僕に見つけてほしいからじゃないの? 僕の自惚れだったのかな。風一つで舞い上がりそうなカーテンが、僕と君を永遠に隔てる。君の影がカーテンに映るほど近くにいるのに。

「……泣かないでよ」

 ふわり。重機でも動かなそうだった障壁を、君は片手で払い除けた。室内の明かりが目に飛び込んできて、君が世界を照らす神様に見えた。

 ――思い出した。子供の頃、君がいつもカーテンの裏側に隠れてた理由。君を見つけられないと、僕が不安で泣いてしまうからだ。だから、僕が手を伸ばせば見つけられる場所に隠れていてくれたんだ。

 君と僕を隔てる壁が柔らかいのは、全部僕のためだったのだ。

「みーつけたっ」

 カーテンの向こうから、晴れ間が見える。

6/30/2025, 11:34:22 PM

そよ風がカーテンを揺らす。
その向こうに、会いたかった君がいる。
おぼろげな記憶を頼りに、ここまで来た。
本当だろうか。
風に揺れるカーテンはボロボロだ。
その病室も荒れ果て、病院自体が廃虚と化している。
こんなところに君が?
僕の憧れだった君がいるというのか。
僕はゆっくりと、揺れるカーテンの端をつかんで、そっと横にスライドさせた。

白いベッドに、横たわる君。
確かに君だった。
だけどそれは、緻密に描かれた、絵だった。
部屋の片隅に大きなキャンバスが置かれ、そこに、天使のように眠る君の姿が描かれていた。
これは、僕が描いたもの。
かつて、この病院に僕が入院していた頃に。
愛しかった君を想い、毎晩のようにベッドに腰掛け、筆を執り続けた。
いつか退院して、君にまた出会うことを夢見て。

願いは叶わず、こんなに時は過ぎた。
そして僕は、この絵の存在すら忘れていた。
退院して、君ではない誰かと家庭を持ち、僕の空想でしかなかった君にサヨナラを告げて。

いくつも失いまた一人になり、君を探してここまで来た。
おぼろげな記憶を頼りに。
薄汚れたベッドに座り、目覚めることのない君を見つめる。
もう、一緒になることを願うこともない。
ただ、この場所で君と過ごした日々を思い出したかっただけ。
病に苦しんでいた僕の心の糧となり、僕の行く末を導いてくれた君のことを。

白いカーテンの向こうから、君の声が聞こえる。
「さあ、そろそろいきましょうか」
僕は、ベッドから立ち上がり、キャンバスを抱えてカーテンを開ける。
「見つけたよ。君の絵」
「持って行くの?」
「うん。本当は、ここに入院していた頃に、そのつもりだったんだけど」
「そっか。幸せな時間が増えて良かったね」
「そうだね。もう、思い残すことはないよ」

朽ち果てた病室の片隅でカーテンが揺れていた。
もう、その部屋には誰もいない。

6/30/2025, 11:32:42 PM

「カーテン」

純白のシルクの滑り台に、赤ん坊が落ちてゆく。
柔らかなシルクの手触りを確かめながら、ふんわりとしたカーテン生地に、包み込まれるかのように赤ん坊は滑り台を下っていく。
行き先は下界だ。
僕は赤ん坊が1人、また1人と旅立つのを見届けると、シルクを整える。放っておくと波打つ広大な布地。整えるのに、結構筋肉を使う。しかし、命を次へと送り届ける重大な任務なのでやりがいがある。
次の赤ん坊が今か今かと期待に満ちた眼差しで、滑り台の列に並んでいる。
「もうすこし待ってね。さぁ、できたよ!いってらっしゃい。」
僕は次の無垢な瞳をした赤ん坊を手招きした。
赤ん坊はシルクの滑り台に勢いよくのった、と同時に僕の足を掴んだ。
「え」
僕は体勢を崩しながら、赤ん坊と一緒にシルクの滑り台に包まれる。
シルク生地は僕と赤ん坊を下へ下へと運んでいく。
「き、緊急事態発生。係員滑り台に落ちました。」
無線で他の係員にそれだけ伝える。
「何をやってるの!今月3回目よ?次落ちたらただじゃすまないよ。」
同僚の呆れ果てた物言いに僕は身震いをした。
「すみません。なんか、赤ちゃんが僕の足を掴んで離さなくて。このままだと最後まで落ちちゃいそうです。どうしましょう。」
「あーもう…いっそ事君も下界楽しんできたら?」
「ええぇ?そんな、見捨てないでくださいよ。」
無線はそこで切れた。
僕は愕然とした。
なんとか赤ん坊の小さな手をズボンの裾から離したいのだが、思いの外強い力でびくともしない。
どうしょう。そんなに僕の事が気に入ったのかな
。なんてね。咄嗟に赤ん坊に僕は言葉を投げかけた。
「お兄さん、君の事忘れないから。いつか君に会いにいくから。だから離して。」
赤ん坊は僕を見て、微笑んだ。
そして確かに頷いた。
パッと手がズボンから離れた。
赤ん坊はそのまま下界へと落ちていった。
僕は間一髪のところで、落ちずに済んだ。

同僚に散々冷やかされながら、その日は仕事を終えた。
「いいの?そんな約束して。人間は案外覚えてるわよ。」
「えぇっ、そうなんですか?困ったなぁ……。」
僕はイチジク果汁入り聖水を飲み干した。
「有給使って、そのうち会いにいきなさい。一目見るだけでもいい。それが筋ってもんでしょ。」
「はい…」
僕は同僚の言葉に首を縦に振った。


あれから下界でどれだけ時間が経ったか僕にはわからなかったが、有給を使って僕は下界に遊びにきた。
人間たちに紛れて、僕も歩く。しかし誰も白いスーツを着る僕には目もくれない。当たり前だ、人間じゃないからな。
なのに、だ。

「あっお兄ちゃん!!!」
後ろから小さな女の子に声をかけられた。
女の子は人間で言えば5歳ぐらいだろうか。
その女の子は僕を見つけるや否や、ズボンの袖をギュッと掴んだ。

こ、この身に覚えのある圧力は。
「君はあの時の…赤ん坊か?」
「また会えて嬉しい!」
女の子は嬉しそうに答えた。

人生のカーテンは幕を開けたばかりだ。

6/30/2025, 11:32:06 PM

遠くの方で、黒い雲が激しい雨を降らしている。風に煽られ斜めに降り注ぐその様は、風にたなびくカーテンに似ている。
時折ビカリと光る稲妻と、遅れてやってくる轟音を聞きながら、どうかこちらには来ないでください、と祈ってみる。
嫌いなのだ、嵐は。心をざわつかせるから。

私の祈りも虚しく、雨のカーテンはこちらへ近づいてきている。
このあと窓を打つだろう雨の激しさを想像すると、気が滅入ってくる。
同じフロアの同僚たちも、雨の気配に少し浮き足立っているようだ。
私は、帰るまでには止んでくれよ、と祈りながら、ひとまず仕事に集中しようと、デスクへ向き直った。

6/30/2025, 11:18:19 PM

【カーテン】


軽やかで柔らかく

風に揺られ

部屋の雰囲気と調和しながら

強すぎる日差しや視線を

和らげたり

遮ったり

そういう人になりたいぜ

6/30/2025, 11:15:10 PM

カーテンって
お部屋の中で占める面積が
広いから
絶対!可愛いのが欲しいよね

今回の引越しで
カーテン!カーテン!
って、めっちゃ探したのに
なかなかいいのに出会えなくて
もう疲れ果てた
そうなると…
結局、今使っているカーテンが
一番可愛いってことになり
今回は
新居も今のカーテン続投と
なりました

これ!
っていうカーテンに出会えたら
取り替えるわ

あー
早く引越ししたい

6/30/2025, 11:15:00 PM

異世界カーテン
両親からはカーテンは開けたらだめと言われていたが
両親のルールを破ってあけてみると
そこにあったのは時代が変わる世界が広がっていた

6/30/2025, 11:11:23 PM

朝になると大半の人は、カーテンを開けるだろう。
でも、そんな簡単なことも億劫になるときがある…
そんなときは、思いっきり自分を甘やかそうと思う。
それはきっと、今日まで自分が一生懸命頑張ってきた証拠だからだ。

6/30/2025, 11:01:57 PM

はやい梅雨明け
容赦なく照りつける夏の日差し

夏は嫌いじゃないけど
窓から伝わる熱気はちょっと滅入る

レースの遮光 カーテン だけでは防ぎきれず
少しの明かり取りだけ残して二重に カーテン

薄暗い日中の部屋
クーラーの音だけが響く

毎年何かしらの記録更新をする夏が来た

6/30/2025, 10:59:54 PM

「ところで」
「ところで?」

「今回のお題はなかなか意味深だね」
「そう?」

「カーテンを開けるだと何かを詳らかにする、明るくする。カーテンを閉めるだとこれから夜、見られてはいけないものを隠す。なんてならないかい?」
「あー、ちょっとエッチな感じもある」

「まあ、そこまで言わずにそういった雰囲気を出せるという感じがあるね」
「カーテン越しの人影とか」

「そう。そんな感じで人間関係を比喩的に使えるしね。カーテンコールとかだと舞台らしさというかそのものをイメージさせるけどね」
「あー、なるほど」

「で、意味深と言ったのは」
「意味深だからだ!」


お題『カーテン』

6/30/2025, 10:46:30 PM

『彩』


君がいなくなった家で

少し広くなったかなー、とか考えながら

朝を迎える

君がいなくなったこの家は想像より遥かに広くて

静まりかえっている

君がいなくなったこの日々に

今日も朝日が光をもたらし色をつけてゆく

6/30/2025, 10:41:18 PM

カーテンが揺れる
隙間から光が差し込む
ひかりの下で寝る
心地よい暖かさ

6/30/2025, 10:40:06 PM

カーテン

巻きつくの、
楽しかったよね!

髪の毛が
巻き込まれると
終わるけども(笑)

今は、カーテンのお家は
多くはないのかな?
ブラインドや、
ロールスクリーンとか?

懐かしい…!

6/30/2025, 10:36:59 PM

風に、白い布がはためく。
薄い影が、カーテンの表皮をなぞるように動く。

そっとキスされたようにいつのまにかできていた、虫刺されのふくらみを、無意識にひっかいた。
カーテンが、誘うように風にはためく。
薄い影が、カーテンのひだに浮き上がるように動く。

カーテンの向こうにいる何者かたちの姿は見えない。
なめらかな曲線の輪郭だけが、まるで誘惑をするかのようにくっきりと、カーテンの表皮を滑っていた。

私はただ、その不思議な影と涼しげにはためくカーテンとを、ただ眺めていた。
私がいる方は、ひどく蒸していた。
中途半端に上がり続けた気温と湿度とが、ねっとりと絡み合い、肌に不快な空気を醸成していた。

影はなめらかに、まるで蒸している不快な肌触りの空気などないかのように、優美に動き、カーテンの中を自由に、するすると這い回っていた。

私はただ、この状況に冷静な分析も客観的な視点も持てずに、得体の知れないその影に目を奪われ続けていた。

その影は、人間の女のようになめらかで美しい曲線を持ちながらも、明らかに五体よりもずっと多い付属品を、巧みに、滑らかに操り続けていた。

その数々の腕に抱きすくめられ、撫でられている、ひかえめでなめらかな少女のような曲線が、体をすくめるようにびくり、と動いた。
なにやら、ふんわりとした香りが鼻腔をくすぐった。

そこで、私は初めて、自分が調査員であったこと、そしてこの影の主である未確認生物と、それの恋人らしい人間と、二人が暮らすという家に調査として踏み込んだことを思い出した。
あの、なめらかに優しく動く、多腕の生物を研究所に“保護”するために、ここにいることを、思い出した。

目の前では、相変わらず影が、なめらかに美しく、睦み合って、カーテンの表皮をなぞっていた。
私は唾をのんで、彼女らが満足するまで待とう、と思ったら。

カーテンを剥ぐことが、私にはどうしてもできなかった。

6/30/2025, 10:34:28 PM

耳が、聞こえない。

私は眠っていたのだろうか。
ぼんやりと目を開ける。

誰かが呼んでいる気がするが、
気のせいのような気もする。

体を起こす。
誰かに起こしてもらったはずなのに、
私はこの部屋に一人だった。

気分が良くないから換気をしようと思って、
締め切られたカーテンを開ける。

カーテンを開けるとそこには、
壁があった。

窓がないなら仕方がないから、
私はベッドに身を任せることにした。

耳は、多分まだ聞こえていない。

眠りにつく。


目を開ける。
朝ではないような、妙な焦りを感じる。

目の前にはあかい空を隠しているような
暖かいカーテンが見える。



『カーテン』




「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
っていうオプチャの管理人です!
夢ってさ、何も覚えてないよね。私全然見ないからわかりませんが…
もう眠たい!!寝ようみなさん

6/30/2025, 10:29:33 PM

「カーテン」

真夏の日にカーテン越しの光を見た事がありますか?
私は、何度も見ています。

実を言うと私は体が弱くて
そんな景色ばかりを見て生きています。
そうすると、
段々とその光がウザったらしくて、憎たらしくて……

“見ていてもしょうがない”

そう思ってしまうのです。
だから、だからカーテンは親が来る時とか以外は
必ず閉めています。

希望の光でもなんでもない
唯一見える光が、
うざったるく感じてしまうのです。

私の中の希望なんて明るくないのに……
太陽の光は、
カーテン越しでも
こんなにも
光り続けるなんて、
おとぎ話のように感じてしまうのです。

令和7年 7.1

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