『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カーテン
カーテンが揺れるたびに鼓動が熱くなる。
窓の向こう側にいる君を見れるかもしれない。
目が合うかもしれない。
ほんの一瞬でもいいから君を一目見たくて
窓を全開にして待つ僕を
君は見つけてくれますか?
『カーテン』
何も変わらないのに
カーテンを開けただけで
世界と繋がる気がする
逆にカーテンを閉じ
昼間でも真っ暗だと
宇宙をさまよう気がする
遮光カーテンを買い
レースカーテンも買い
私は扉を手にする
それは勇気のようね
出し入れで変わる世界
自分で決めれる未来さ
少し怖くもあって
カーテンを開けられない
見なけりゃ傷つかないんだ
今日は開けてみようか?
カーテンのそとが見たい
昨日の私はもういない
『カーテン』
何度も見たことのある映画。
今は海賊がお宝の鍵を見つけて物語はクライマックス。
視界の隅にはエアコンと
扇風機に吹かれて優しく揺れるカーテン。
太陽の光を浴びて白く眩しく輝いている。
暑苦しいはずなのにお互いピタリとくっつき
じっと映画を見ている。
夢か現実かなんてカーテンの裏から見る影のように
ぼんやりとしている。
どっちだっていい。この暑苦しさを感じるよりも湧き上がる幸せにはお互い抗えない。
同じ映画に揺れるカーテン。
夏の暑苦しさは燃えるような愛にかき消される。
そんな日常のワンシーン。
そんなひと夏のはじまり。
語り部シルヴァ
カーテンが隠したのは眩しいほどの太陽
少し曇った青空
家の前を歩く他人の視線
スカートが隠したのはあの子の綺麗な脚
思い出せない顔
僕という他人が送る視線
カーテンから香る冷めた春の匂い
スカートというか、君から香る
冷めきった桜の匂い
遠くて近い既視感
長くて速い時の流れ
リセットされないあの記憶
見つけたのは変わらない僕でした。
ひらりひらり
光が差し込む南向きの窓辺
ふわりと揺れるレースの隙間には
光のカーテンがひとすじ
ソファーに体を横たえて
穏やかな夢の世界へと誘う
そんな午後のひととき
照りつける
陽の光を
全身に浴びるのも
好きだけど
カーテン越しの
柔らかな
光の中で
まどろむのもいい
………カーテン
『カーテン』
シャー
朝だ。
ベッドから体を起こし、カーテンを開けた。
カーテンを開けると、朝日が部屋の中に入り込んでくる。
私は伸びをする。
さ。今日も1日、頑張ろう。
朝日を浴びると気持ちいいですよね。そういえばカーテンって色々な種類がありますよね。でもカーテンと言ったら、レールが付いていて、開けると「シャー」と鳴るやつが最初に思いつきました。
氷雅
カーテン。
お兄さんから「外の景色はダメ」と生まれてからずっと言われてしまう
ある日少し窓を開けて換気をしているとふんわりと優しい光が私の目に触れる
外ってこんなに綺麗なんだと一気に虜になって
急に目の前が真っ暗になった 。
カーテンが揺れる。
カーテンを通り抜けてくる光が心地いい。
その光で読書をする。
なんて心地いい空間だろう。
ふとそう思った。
開けると光が入り込む
目を開けれないほど眩しいが朝を感じる
1日の始まりを告げる
門のようだ
('ω')ノ 【カーテン】
ほんのり透ける淡い色味の そのカーテンは、
見るからに 柔らかそう。
少し開けた窓から入ってくる風に 揺られて、
膨らんだり、サラサラしたり。
まるで 生きているよう。
外では なんだか暖かそうな日差し、
見ているだけで気持ちよさそう、手を伸ばしたい。
カーテンが、大きく波打った。
外はあんなに、気持ちの良さそうな場所なのに
見ているこちら側は、真っ暗。
周りには なにもない。家具も、なにもない。
そっか。
この家は、私の心そのものなんだ。
カーテンは、あんなに柔らかそうで優しく見えるのに、波打って喜んでいるんだとばかり思っていたのに、私への威嚇なのかもしれない。
大好きだと思っていた そのカーテンは、
私の心と、世界との仕切りでしかなかったのだ。
「カーテン」
私は朝が大の苦手だった。
高校卒業、大学への進学を機に両親とは離れて一人暮らしをするようになった。
初めの頃は慣れない一人暮らしにかなり苦戦して、朝が苦手なこともあり遅刻もしょっちゅうだった。
そんなある日、実家から荷物が届いた。
中にはメッセージと自分の部屋で使っていたカーテンが。
「って、なんでカーテン!?普通、目覚まし時計やらじゃない?」
『どうせそっちでも寝坊助なんじゃろうけぇ、慣れとるこのカーテン使いんさい。 あんたの可愛いママより♡』
小学生の頃からずっと使っていたピンク色のストラップのカーテン。
眺めていると、毎朝母親に「早う起きんさい!」と叩き起されていたのを思い出して、笑みがこぼれた。
「はいはい。明日から早起き頑張るよ。」
カーテンの隙間から朝が覗いている
もう少し夢を見ていたかったと思いながら
起き上がり朝の支度を始めた
【カーテン】続き… 主人公の胸の内
ヒロシは午後の陽を纏ってひらりひらり舞うカーテンを長くなった芋虫の様になった灰の煙草を持ったまま、ぼんやりと見ていた
白いカーテンは幸せな家庭の象徴の様に結婚当初は思って眺めていた
いつの間にか「ダイニングテーブルで煙草吸わんといて!今時、紙煙草なんて親父臭い!
笹山さんのとこのご主人も飯田さんのご主人も
電子タバコに替えたと言うのに、アナタって本当に進歩のない人ね」
「私…カーテンは絶対に白がいい!ねっ!良いでしょ?」と可愛い声で家具屋で話しかけた同一の女とは思えない声の女房が私の背中に向かって投げつけた日々は何年前の事だろう
それだって、幸せな家庭の形だと…
独りになって…孤独になって
話し相手が居る、空気が波打って伝わる
此処に居てくれるだけでいいと
しみじみとあの怒鳴り声を愛しく思い出すんだ
私は耳を傾けなかった、カーテンが揺れる様な物だと感じていた
耳障りにさえ感じていなかった
このままで良かったんだ
みんな多少我慢して生きてるだろ?
だけど、女房は私を進歩のない人間だと言った
伝わらない怒りを、もどかしさに、真摯に向き合わなかったあの時の自分に
見るのはカーテンじゃなく女房の顔だと
離婚を切り出されて……普通の生活が当たり前だと思っていた…そう思っていたんだ
カーテンを締め切って薄暗い部屋で過ごす
夜が見えてきた時間を見計らって
電気を点ける
やっと息がしやすくなると思いながら
いろんなものに守られていることを感じる
カーテンはその内のひとつだ
私の心を守ってくれる
浴びると体調をくずす太陽から
頭が痛くなる夏の暑さから
だからカーテンは部屋だけでなく心の防護壁
今日もそろそろ明かりを灯そう
夜を見ながら
カーテンが揺れた。
朝でも夜でもない光が
2人をぼんやり包んでた。
隠すほどのことじゃないけど
誰にも見せたくなかった。
あの静けさも、ぬるい空気も
全部、あの部屋に置いてきた。
夕方、カーテンを閉めるとき
外から神様が舞い降りてきたり
しないかなあと思うんだ。
こんなことを思うのは宗教ではなくて
カーテンの思想のいたずらだ。
馬鹿げてるなあとは思う。
でも、本当にそんなことがあったら。
パニックになっちゃうと思う。
それでもすることはひとつしかない。
迷わずカーテンを閉めるね。
「カーテン」
カーテンといえばって考えたら恋愛ものしか
思いつかなかったので違う系かこうとしたら
斜め上をいく意味深 文章が出来上がりました。
カーテン
晴れた日の大窓
そこにいた黒猫
レースカーテンがゆれるたび
黒猫は薄く透けて
消えてしまう
あたかも誰もいなかったかのように
今までのことは幻だったと
そう言いたいかのように
カーテン、日差しを和らげてくれる事に対して、
私には、そのシーンが見えてしまった、その影は
二人で、一人は私の好きな人の白いふわふわした
髪の毛が風に揺られてとても扇情的に見えたが、
もう一人の存在に気付いてしまって、驚いて、
見たくないと思ったのに同時に誰なのか、
知りたくて、分かりたくて、しょうがなくなった
彼の心を射止めた人は一体誰なのかと見てると、
風がイタズラに揺らして、そのもう一人の正体が
分かってしまった、そのもう一人の影であった、
その人は、私と同じ予備学科の生徒である男性の
日向創という人物だった、その特徴的なアンテナ
しっかりとした体つきに、その高い身長、
そして、ラストには私が見たこともないような、
赤く頬を染めていて、まさに誰かに迫られて、
恥ずかしがっている女性かのように見えた。
教室のドアの隙間から見ていることに、
私が恋をした人が次に行動したのは、
予想外なことであった、それは…、それは…、
キスをしてたんですよ!それも、あと、
キスマークもしっかりと付けて此方を睨んで、
挙げ句の果てには、
"ボクの大切な人とイチャイチャしてるの隠れて
見ている気分はどうなのかな?○○サン?"
そう言われて、日向くんも私の居る方向を見て、
真っ赤になって顔を隠してしまった。
今、物凄く気まずい気分なのだ。
どうしたらいいか、分からず、その場から、
急いで立ち去ってからは、この失恋と同時に、
何かしらの変なスイッチが入ったらしく、
私はいつの間にか腐女子になってしまったらしい
全くあの失恋は何だったのかは、分からない、
けど、二人の幸せをこっそりと見れて今はそれが
妄想の代物になっていることは本人には内緒だ。
モブ女→狛日(本予備(モブ女視点))
ペラリとカーテンをめくると、ヤツが来ていた。
毎年やってくる、トカゲ。…ヤモリ?見分けが付かない。
この時期になると、毎年来ます。
カーテンの隙間からチラチラのぞく光に誘われて。
小さな虫が、蛾が、羽虫が、コオロギが。
うようよ、カサカサ。
そいつらを食べに、また、トカゲが来ます。
食物連鎖、弱肉強食。
…生態系を感じます。
ゆる、ゆら、すぅ…、のぺり、
丸っこい指を動かして、のそ、のそ、バレないように進んで、進んで。ぺた、ぺ、た、、、
パクリ。
どこに入るんだってくらい大きな蛾を口で絞めて、バタバタ。頭をふりふり、。
また歩いて行きます。
今年は来るのが遅かったなぁ。
来て欲しくて、愛着が湧いて、遅くまで明かりをつけてしまいます。
生きるんだぞ。
って、エゴですね。
#カーテン