『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
外は雷、雷が嫌で窓を閉ざし、カーテンも閉じた
(怒られるのが嫌で、心を閉じた)
その人の周りにはその人の感情を表す何かがある
カーテンを閉めっぱなしではなく
たまには開けてみたりしてもいいよね
カーテン越しの風を浴びて、黄昏れる。
画面に映るあの子のようになりたいな。
でも、わたしはあの子よりも、よっぽど自由だ。
カーテン、君との恋の風
夜空を見るためにふと開けて
2人で見た月と海
カーテンを開けたところに、貴女は何を見つけるでしょうか。
貴女の世界は、開かれています。
貴女の窓は、今は閉じていますが、永遠に閉ざされてはいません。
どうか、ご自分の心を押し込めたりせず。
どうか、貴女の思うままに、幸福に生きてください。
カーテン
通っていた小学校は、明治の学校制度が始まった頃からある学校で、三年生迄、木造校舎だった…体育館も無く、木造の講堂で、壁には、郷土の偉人の肖像が飾られていた…
その講堂では、映画会と、簡単な音楽会があり、毎回、黒いカーテンが引かれていた…カーテンは、所々穴開きで、生地も薄くなっていて、陽射しが溢れていた…冬の寒い時は、そのカーテンにくるまっていた…かび臭くて、埃っぽいカーテンだったけれど、何となく居心地の良いカーテンだった…
高学年になる頃には、取り壊されて、体育館に変わったけれど、あの、古臭いカーテンが、何気に、恋しいと思いながら…
カーテン
カーテンを作ろうと思って布を買ってあるのだけれど、何だか億劫になってしまいなかなか実行出来ないでいる。
ふと、このお題を見て、あ、やらなきゃなと思った次第です。
連休中の完成を目指して頑張ります。
お題
カーテン
不思議に目が覚めたから
そっとその隙間を覗いてみたら
まるで夢みたいな朝焼けと出会えた。
雲に反射した緋色に
まだ冴えない頭は溶けてしまいそうだ。
カーテン
「カーテン」
カーテンからゆらゆらと揺れているそれは何か良いことがあったとでも言うように陽気に揺れている
それは、実際には姿が見えないが影が見え存在を現している。特徴的な耳、丸い体、そこから伸びる尻尾
普段はすぐに怒るそれも、腹を満たした為か機嫌がいい。
尻尾が見たことの無いほど動いている。
少し肌寒くなり、冬毛に変わったそれは数ヶ月前と比べ大きくなったようにも見える。
我が家には2匹の猫がいた。
どちらも仲が良く夫婦のようだった。
2匹はメスのミケ猫と、オスの白猫だった。
白猫の方は気性が荒くて、ミケ猫と毛繕いしあっている時でないと触らせてくれなかった。
逆にミケ猫は気前が良く人懐っこかった。
目が大きく可愛らしい顔立ちで、我が家のアイドルだった
そんなアイドルは突然消えた。
心筋症だった。
症状が現れづらく、気づいた時には末期だった。
一週間と持たずに死んだ。
とても悲しい。それでも白猫の方が悲しいだろう。
何年経っても俺には気を許さなかったのに、ミケ猫とは半年ほどで仲良くなったんだ。
連れ添った妻が死んでしまって、後を追うように死ななければ良いけど、こればっかりは白猫次第だ。
そう思っていたんだが、白猫はケロッとしていた。
何も無かったようにご飯を食べ昼寝をし、近くを歩いた俺を威嚇する。
ミケ猫がいた時とそう変わらない。
それが怖かった。
何か様子がおかしい気がする。
白猫まで失ったら俺はしばらく使い物にならないだろう。
ペットカメラをバレないよう棚にに設置する。
前買った物だが白猫のお気に召さなかったようですぐに床へダイブ複数回繰り返し、それ以来諦めて居たが懲りずに使ってみようと思う。
白猫は俺が外出中、窓から外をみていた。
前散々棚から落としたカメラには目を向けず、外を眺めている。
カーテンがかかっている窓側へ出ているため、尻尾と影しか見えないが尻尾を振りルンルンて外を眺める。
珍しい。白猫があんなに機嫌が良い時なんかほとんど見たことない。あってもミケ猫が珍しく白猫と一緒に寝た時位だ。
何かが違う。そう思い、もう少ししっかり見てみる。
しかし特に変わりはない、、
…んん?
なんだ?
そう不思議がっていると「み゛ゃおん」白猫が鳴いた可愛げのないしゃがれては居るが鳴いた。
これまた珍しいと思っていると、カーテンの向こうにもう一つ小柄な影が一瞬見えた気がした。
それから白猫は飽きたかのようにお気にいりのベッドへ帰っていった。
きっとミケ猫と会っていたんだな、
しょげる白猫を不安に思ったミケ猫が励ましていたんだ
カーテン越しに見えたその光景は寂しくも温かい物だった
テーマ 涙の理由
自分の努力に対し泣けるのか
仲間との日々が懐かしいのか
理由のわからぬままにただ
泣く同級生を眺めていた
お腹の中にいた子すら
涙の理由はわからない
この子も、あの人達もエイリアン
私も彼らから見りゃエイリアン
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テーマ カーテン
雁渡し カーテン揺らし 乗せてくる
割れんばかりの声援と砂
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今日運動会のところも多かったですよね。
雁渡しは北から飛んでくる雁を乗せる風のこと。
アンドリュー ワイエスの「海からの風」という絵画が好きで、それを思い浮かべていました。
遅くなってしまった
2024/10/11㈮日記
夜、用事があって
食事して帰って来た。
考えさせられる事が起きて
頭の切り替えが出来ず
食事、お風呂と流れ作業的になってしまった。
切り替え上手な友達が言うには
「忘れたら良い」って。
いやいやいや、それが出来ないから
困っているんだよ。
尊敬する先生は「捨て去る」って。
それは超達人技。
囚われてしまう。
あの言葉は、どういう意味なのか?
と、ぐるぐる。
考えても言った本人じゃないんだから答えは出ないのに。
そんな僕に足りないのは
森林浴だと先週から考えてた。
ちょっと田舎に住んでいても
緑が不足している。
胃の不快感でご飯の量も減り
免疫力が落ちていそうだから
三連休の間に大きな公園に行って
癒されて来る。
空の下で食べるコンビニのおにぎりは美味しいだろう。
ここも一種のセラピーみたいなもの。
読んで貰っては、自分に都合よく
「わかってもらっている」って
思っている。
心配症なのに、その点はおめでたいんだよ。
じゃあ、そろそろセラピストさんに
挨拶を。
今週もお疲れ様でした。
読んでくれた時間をありがとう。
良い週末を。
おやすみなさい。
高校生の頃
布地を買ってきて
カーテンを縫った
お値段の関係で
水色に白いドーナツ柄
ちょっと理想と違ってた
窓から見えるのは
何万回も見た風景
山 畑 田んぼ 友達の家
残念な柄のカーテンは
丈夫でいつまでもそこにある
帰省して カーテンを開けると
いつでも私の好きな風景を
見せてくれる
どうして子どもはカ−テンぐるぐるしたいんだろう?
1度はみんなするのかな…
風なんか吹いていないのにカーテンが揺れている映像が、不気味な音楽がついてテレビで流れる。優子はそれをみて肩を振るわせる。
そして隣に座っていた彼氏の肩をバンバンと叩いた。
「辰樹!辰樹!今の見た!?カーテンが、ひとりでに、ひらりって!」
「あーみたみた」
興奮気味の優子とは裏腹に、辰樹はスマホを片手に生返事を返す。それにほっぺをリスのように膨らませた優子は、ふんといってテレビに向き直った。
ちょうどテレビでは映るはずのない手が!なんて映像が流れている。それにまた軽く悲鳴をあげると、優子は辰樹の肩に飛び退いた。
「なんでそんな苦手なのに見るんだよ」
少し鬱陶しそうに言った辰樹に、優子はまたリスのような顔をした。
「別にいいじゃん!好きなの!」
「ふーん。こんな子供騙しが?」
「それがいいんじゃん!」
やや興奮した優子は今の映像のどこが作り物で、どこが本物で、どんな処理をして作ったのかなど語って聞かせる。
「だからね!さっきのは」
「あー、わかったわかった。俺が悪かったって」
手を挙げて見せると、辰樹は優子の頭をわしゃわしゃと撫で回した。
そして何かにびっくりした顔をして、すぐ近くにあるカーテンを指差す。
「動いてるぞ」
そういうやいなや、カーテンがひとりでに動き出す。確かに誰も触れていなければ窓も閉まっている。
「嘘!?」
それに優子が驚きの声をあげれば、辰樹はケラケラと笑う。そして種明かしと言わんばかりに、にゃーと鳴いて一匹の猫が出てきた。
「なんだ……シロじゃん」
ふさふさの立派な尻尾をピンと伸ばした猫をみて、優子は心底安心した顔をする。
そんな彼女をチラリとみて、辰樹とシロは互いにウィンクし合う。二人ともよく似たイタズラ小僧の顔をしていた。
外があまりにも眩し過ぎるから。
世界があまりにも騒がし過ぎるから。
カーテンは閉めた。
ーカーテン
『カーテン』
風に揺れるカーテンの
向こうには、
青々とした山が見える。
昔から知っている山ではないけれど
そんな山を眺めていると
懐かしい気持ちになる。
大人になって
喧騒の毎日に疲れた時、
思い出すものは、小さい頃に見た似た景色。
家族で登った山や
学校の遠足で友達と登った山。
ただそこにあるだけなのに、
朝も夜も景色を見る余裕も無い日々だった私に
色とりどりな世界を思い出させてくれた景色だ。
私は、揺れるカーテンの隙間から
青々とした山を眺めて
コーヒーを啜り考える。
後何年、この景色を見られるだろうかと。
カーテンの隙間から差し込む朝5時の光
『カーテン』
「朝だよ、起きて」
私に今日もまた一日が始まることを教えてくれるのは、あなたのその言葉だった。私の好みと真反対な白くて綺麗なカーテンを開けるあなたの笑顔は、朝日よりも眩しくて暖かかった。あなたの笑顔を見れば、どんなに憂鬱な日も幸せな日に、どんなに苦しい時も穏やかな気持ちに変わっていった。
高校の入学式で出会ってからもう九年も経つというのに、あなたは私を毎日楽しませてくれた。
夜行性の私と朝が得意なあなた。モノトーンが好きな私と白やピンクが好きなあなた。パンが好きな私と白米が好きなあなた。私たちはいつも正反対で、小さなことで言い合ってばかりだった。それでも長く続くことはなくて、すぐに笑って和解していた。
これからもそんな幸せな日々が続いていくと思っていたし、絶対にこの関係を壊さないと決めていた。
だから私はあなたの"親友"でいた。
あなたに好きな人が出来た時は笑って応援した。あなたが好きな人のタイプになろうとした時も沢山アドバイスをした。あなたが好きな人に告白された時も、喜んで、あなたが婚約した時も、サプライズでお祝いをした。
これで良いのだと、そうするのだと私が決めた。
私が決めたのに、どうしてか、いつもいつも心が苦しくて仕方がなかった。
それでもあなたの前では涙を流しはしなかったし、気持ちを悟られないよう努力した。
あなたが天使のように綺麗な心を持っていることも、あなたが誰よりも努力家なことも、あなたに白が似合うことも、全部全部知っているのに。あなたと一緒に白いドレスを着たいと、今あなたが立っている場所に一緒に立ちたいと誰よりも願っていたのに。
どうして今、あなたの隣に立っているのは私ではないのだろう。
「おめでとう、幸せになってね」
そんな偽りの言葉は流れるように零れ落ちるのに、どうして「すき」のたった2文字は声に、言葉に出来ないのだろう。
「なんであんたが泣いてるのよ」
そう言ってあなたは宝石のように美しい雫を流して、私に微笑みかけた。
「羨ましいなって思って」
「彼氏出来た報告、待ってるからね」
羨ましくて羨ましくて仕方がない。私が一番あなたを愛していたのに。私が一番あなたを幸せにしたかったのに。あなたを幸せに出来るあの男が、羨ましくて仕方がない。私じゃ幸せに出来ないと、逃げてばっかりだった無力な自分自身が情けなくて仕方がない。
私はどうするのが正解だったのだろう。あなたの幸せのためなら私は不幸になっても良いと思っていた。そのはずなのに、今だけは「私を幸せにして下さい、あの子を不幸にして下さい」そう思ってしまう、神に願ってしまう私がいるの。「全てなかった事にして下さい」と願ってしまう私がいるの。
「私はきっと、あなたより幸せにはなれないな」
「何言ってるの。あんたも幸せになってよね」
今想いを伝えたら、あなたはきっと、「私もだよ」って笑うだろう。恋愛的な意味ではないと思ってくれるだろう。だから、今がチャンスだと、これが最後のチャンスだと分かっている。分かっているのに、あなたの姿が扉の向こうに消えるその瞬間まで、私は言葉に出来なかった。
カーテン
ア~ア~ア~、(o´Д`o)ノ゙
「おはよう」
ガラガラガラ、
まぶっ
昨夜、死んで
今朝、生まれた
カーテンは
スタートのピストルだ
で、トイレ行って
また、寝よう
人生は自由なんだから、笑
秋風が冷たい時間を乗せて、街は次第に暮れていく。
時間と遊ぶように、かけっこしている毎日がどこかへ運ばれていく。
賢い猫は、周囲を見守りながら足音を忍ばせてカーテンを引く。
無音の鍵盤の上で、賢い猫はカーテンコールを朝まで待っている。
「カーテン」
あなたを知らない朝が来て
私はまだカーテンを開けない
これは続きだと解っている
だけど どうやって息をすればいい
応えてよ