『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
猫がカーテンに登って遊ぶから我が家のカーテンは
どこもボロボロ
カーテンの上の方を見つめ始めたら
もうおわり
猫たちよカーテンになにがあるの?
何がそんなに楽しいの?
やってみるわけにいかないから
教えてほしい。。。
舞い戻る、揺れる、膨らむ、翻る 部室でひとり風を視ていた
題-カーテン
カーテンを貫いて光が差す
その控えめだが存在感ある明るさが、
朝が来たのだと告げる
カーテンと部屋を覆うように光が照らす
カーテンに遮られてなお強い輝きで、
昼間であると知らせる
カーテンが朱い光に染まる
仄暗さの中の確かなその色は、
夕方になったことを教えてくれる
カーテンには外からの光はもう通らない
光と音の止んだ暗い静寂
それは、夜が訪れたのだと語りかけてくる
時間が進むごとに、
カーテンは光によって様々に表情を変える
たとえカーテンを閉め切った部屋でも、
光はカーテンを通り、時を感じさせる
視線を感じ、顔を上げると、カーテンの合わせ目からこちらを覗く瞳があった。
ベッドに横たわって、私を見ていた。服部洋平、さっき頭が痛いので休ませてほしいと青い顔で保健室を訪れていた子だった。
「どうしたの。目が覚めた?」
ベッドに歩み寄り、白いカーテンを開ける。服部くんは、仰向けの額に手の甲を当てる格好で、眩しそうに目を細め、
「はい。今何時ですか」
と尋ねた。
「3時過ぎね。もうすぐ6時限目が終わるわ。具合はどう」
「頭の奥が疼く感じですね。寝不足が祟りました」
「勉強?」
「まさか。株のトレーディングを、少し」
私は驚いた。冗談かと思ったけど、それきり彼が黙るので、追及できなかった。
首だけこちらに向けて、じっと私を見ているので「なあに? 授業に戻る?」と訊いてみた。
「いいえ。ーー先生、中居先生、でしたか」
「うん」
「綺麗な声ですね。頭痛がするのに、全然気に障らない」
真顔でそんなことを言うからまた驚く。ーーまったく、最近の高校生は。
大人びちゃって。そう思いながら私は言った。
「褒めても何も出ないわよ、保健室の先生じゃ、内申にも関わらないし」
「そんなの興味ないです。少し、このままここにいていいですか」
手を額から離して、私に微笑む。
私はそこで、彼がとてもきれいな貌をしていることに気が付いた。
ことり、と心臓が鳴った。かすかに。
「……いいわよ。6時限目が終わるまでなら。ゆっくりしていきなさい」
「ありがとうございます。先生、悪いんですけど、カーテンをまた閉じてくれませんか」
「ん? ああ、まぶしかった?ごめん」
私は白の布に手を伸ばす。それを、いえ、と止めて、
「ここに座って、話、してください。……カーテンの中に、いて」
服部くんは目で私をそっと促した。
いま思えば初めからだ。最初の出会いから、私は服部くんの言いなり。
彼に恋したときから、ずっと。
#カーテン
「束の間の休息2」
※カーテン
皆、報道のカーテンがあるから知らないですか?
敬宮(としのみや)愛子様がご公務を全うした。
散々、他親族に公務参加出来ないようにされていた。
「他国が招待しても他親族が来て迷惑」という
英語新聞やニュース番組があるのをご存知だろうか?
歓迎されている雰囲気で、とても喜ばしく思う。
わたし、若輩者ではありますが。
窓を開けて、手を振り、車はゆっくりと進む。
他親族の方々とは本当に違いますね。
「来るな!帰れ!」とゴミを投げつけられるから、
窓は開けず、手を振らず、車は早く進む。
わたし別段、敬宮愛子様が〜とかないですが
他親族が英国でやらかした事件を知ってるので
「他親族が、英語でどう表現されたか知っているので」
感慨深く思ってしまいました。
日本の報道は、カーテンが随分と分厚いことで。
題 カーテン
カーテンの隙間から柔らかい光が差し込んで来た。
朝、目覚めた私はベッドに横たわって休日の光をただ受け止めていた。
優しい光のシャワーをたボーっと浴びていると、心が癒されて行く。
日差しが体に触れるとその場所がほんのり暖かく、気持ちが幸せに溢れてこぼれだす。
幸せ・・・。
幸せな1日。
会社にも行かなくていいし。
こうしてただ何もしなくていい時を過ごせることがたまらなく幸せに感じて。
何をしようかな。
そう思えることが心をウキウキと跳ねさせる。
今日、これからの時間、何をしようかと考えていると
楽しいアイデアが次々と沸いてきた。
好きなフレーバーティを仕入れに行こうかな。
それとも近所に出来た高級なカフェに行ってケーキの味を味見しに行こうかな。
考えているだけで頭の中がピンクのふわふわしたもので満たされていくようだ。
カーテンの隙間から見える青空も空も
いつも通勤の朝に見る時は暗い色に見えるのに、今日はきらきらパステルカラーに見える。
私はしばらくそうしてまどろみながら休日のプランを考えてから、うーんと伸びをした。
さぁ、今日というかけがえのない素敵な1日をはじめていこうか!!
「カーテン」
このカーテンを見ると思い出すな。
初めて君とここに越してきた時のこと。
一緒に選んだ物の中で1番悩んだよね。
君のこだわりが強くて。
でも、2人でしっかり悩んだものだからこそ1番記憶にあるよ。
君と一緒にこの部屋から見た景色。
寒かったり、暑かったりしてたけど何気に楽しかったね。
これからも一緒に過ごしていこうね。
カーテンが風に吹かれている。
君と選んだカーテンが。
布一枚が間にあるだけでこんなに明るさが違うように、あなたと私の間にも薄いのに確かに邪魔な布が挟まっているみたい。
人生は即興劇で、だれもが同じ舞台の上に立っている。
あなたにはどんなエピローグが、終幕があるだろう。
わたしはもう決まっている。
カーテンコールであなたの名を叫び、
だれよりも大きな拍手を送るのだ。
カーテン
「カーテン」
カーテンからもれる光。
私は、優しい光だと思った。
遮光カーテンを閉める
最近暑いな
早く寒くならないかな
カーテン
目隠し インテリア
こんなもんか?
調べたら
光線・温度の調節、防音、遮蔽(しゃへい)、間仕切り、装飾用なんだと
うーん
なんも思いつかん……保留
後日 違うお題にて
カーテン使ったからいいかな
カーテン
朝だ。
緑のカーテンからはみ出す明かりが、数時間の眠気を覚まさせる。眠たい目を擦りながら、63kgの重い体を無理やり起こす。黄色のボーダー柄をした可愛らしいカーテン。
もう色褪せて外が透けている。
このカーテンは、彼女が選んだものだった。
“カーテンと乙女”
退屈な16年だった
文字にできないこの感情や
純情という正義に悩み
今でも打ちのめされてる
潔癖だった知りたくなかった
この苦しさの正体とか
だけど傷ついても考えることをやめない
キレイじゃいられない
心のカーテンを上げて
過去に笑われても中指立てろ
荒ぶれ乙女たち、抗え乙女たち
痛みを知ってゆけ
戯言はいらない
数ヶ月前、ウッド原動機さん(略してウド原)がカーテンを買い忘れた時のエピソードを俳句にしてXで大バズりしてました。「ねぼけては織れども触れぬ月錦」。月錦が季語っぽいですがそうでもないので、これは無季俳句または川柳ということになります。半年ほど前(多分)柳元先生に無季俳句と川柳の違いを聞いた時、その句を読んだ人の気持ち次第と言われたのを思い出しました。ウド原さんはどっちのつもりで詠んだのでしょうか。この句を書いた紙の写真に「歌にしてみました!!」と書いてあるだけなので私にはわからないです。もしかしたらそこまで考えてないかも。
朝目覚ましの音とともに目を覚まし
大きく背伸びをする
カーテンを開けて朝日を浴びる
雨の日は、カーテンを開けて窓の外を眺めながら
心地よい雨の音を聴いて目を覚ます
カーテンを閉じて1日を締めくくり
カーテンを開いて1日を始める
何気ない動作だけど、気持ちを切り替えられる
大事にしていきたい
陽光を浴びて輝く純白が風の手をとりふわりと踊る
「カーテン」
#カーテン
年季の入った木造建築の体育館
部活前 もちろん更衣室なんてない
ステージ両脇に垂れ下がった大きなカーテン
隠れるように滑り込む
カビっぽい据えた匂いに包まれて
Tシャツに袖通す
「カーテン」
良くない事はわかっている。
だけど
カーテンをあける事が
出来ないんだ。
もう何年も何十年も。
もちろん全部遮光カーテン。
どうかあけないで。
気が狂いそうだ。
生きていけない。
やめてくれ
どうか頼むお願いだ。
【カーテン】
学校。
一人の隠れ場。
私しか知らない。
窓を開ける。
朝の空気が入り込んで
ぶわっ
カーテンが揺れる。
深呼吸をして、
また、整える。