『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『カーテン』
朝早くの、暗い部屋に差し込む光。
目が覚めた私は、その光の出所であるカーテンを開ける。
__そこには、うまく言えないが……幻想的な世界が広がっていた。
映画のように、誰一人いない町。
____そんな朝、体験してみたいなぁ。
『カーテン』
ようやく終演を迎える
私の人生の集大成
スポットライトを浴びるのは
今日で最後
あとは
観客の拍手と歓声に包まれた
カーテンコール
の はずだった
舞台に…
観客は 私を待っている
けれど
足が動かない 目も霞んできた
「ここまでか…」
私は
スタッフの肩を借り
そのまま会場を後にする
無様な姿は見せられない
私の最後のプライド
私らしい幕引き
瞼を閉じ
後部座席に横たわる
私の耳に
鳴り止まない拍手と歓声
いつまでも…いつまでも…
「我が人生に悔いなしね」
大きく深呼吸をひとつ
私は 人生の幕を下ろした
カーテンの内側で、光を浴びて。
光を浴びたら、1日のスタートの合図だ。
カーテンがなければ、毎日頑張れないかもしれない。
朝に…好きなときに…浴びることが出来ないから。
光だって、カーテンとずっと一緒で、仲良し。
私を支えてくれてありがとう。
明日も、光を。
「カーテン」
カーテンを開けると新しい一日が始まると思える
僕には最適な心のリセット方法である
カーテンを閉めたら、部屋は間接照明の明かりだけになった。
私はついさっき失恋した。
私から別れを切り出した。浮気した最低彼氏に、私から別れを切り出したのだ。
「クソ野郎っ…………、罰当たれっ…っ!」
一人間接照明の中、悲しみ、暴言をぶちまけていると〜♫とスマホが鳴った。
誰からだろうとスマホをのぞくと、そこには男友達の将吾(しょうご)からだった。
「ずっ……もしもし」
『みずえ?今、平気?』
「平気……、へいきだよ〜〜っ」
『えっ?何!?どうした?』
私は将吾にどうして今こんななのかを説明した。私の説明の間、将吾はただ静かに相槌を打つだけだった。
「どうしてっ!どうしてっ男はこうなのっ!どうして浮気するのっ!私、わたし……っ何か………っ浮気されるようなこと…っしたの?ねぇ、どうなのっ!!」
私の電話の声は、きっと音割れしていたに違いない。それでも将吾が耳を傾けてくれているのが伝わってくる。
『………みずえ、』
「………………なに?」
『そんな奴、別れて正解だよ。そんな奴にみずえは勿体無いよ……。
ごめんな…みずえの元彼だった奴、今思いっ切りディスってるわ』
「……良いよディスって……あんな、最低なやつ………」
『……みずえ、…』
「だから、なに?…………ズッ」
『今から、みずえのうち行っていい?みずえの大好きなものばっかり買ってくるからさ』
「………ス。」
『うん?何?』
「アイスが一杯食べたい。チョコ味の……」
『チョコ味ね。はいはい。ちゃんと買ってくるよ。………それじゃあ、いまから行くから、待っててな』
「………うん。」
これから将吾がうちに来る。
私の好きなものを沢山買って来てくれる。
私は立ち上がり、部屋の明かりをちゃんと点ける。少し部屋を掃除して、座布団を一枚置く。
私の我儘や愚痴に、何も言わずいつも付き合ってくれる将吾…。
それに甘えっぱなしの私。
ごめんね将吾。ありがとう将吾。
私、将吾にちゃん返せるかな?
色々な事、ちゃんと返せるかな?
そんな事を考えていたらチャイムがなる。
私は玄関に向かい、将吾を迎えるのだった。
開きっぱなしの窓から
秋を感じさせる肌寒い風が入ってくる
オレンジ色に染まった木々は
微かに揺れ動く
その音がやけに心地よく
風に揺れるカーテンもまた
ずっと眺めていられる
[カーテン]
【75,お題:カーテン】
カーテンを開いて、窓を開けて
「ああ、今日も良い日だ」って目を閉じて風にあたる
僕の日課、切り抜いた日常の1コマ
だけど僕にとっては
大切な朝の一時
300字小説
『元気ですか?』
休日の昼下がり。秋風にカーテンが揺れる。
実家に置いてきた柴犬のコロはカーテンが好きだった。私が喜ぶからとカーテンの後ろに隠れては顔を出して『いないないばあ』を繰り返ししていた。
カーテンの後ろの窓にその丸まった尻尾が映る。あきらかに何かが後ろにいるかのように揺れ
『わふん』
スマホの着信音に目を瞬く。ディスプレイには『母』の文字。
『もしもし? コロがアンタが元気が無い時にするように何度もカーテンで『いないいないばあ』しているけど……大丈夫?』
心配げな声と後ろの『わふん』という鳴き声に小さく笑う。
「うん。秋のせいかな。ちょっとだけセンチメンタルになっていたみたい。もう大丈夫ってコロに言って。ありがとう」
お題「カーテン」
カーテン
カーテンにくるまるのが好きだった
そうするとお母さんが見つけてくれるから
そんなことを思いながらカーテンの膨らみに近ずく
「みーつけた」
あの子がきゃ〜と笑い私も笑う
あの時とは違うけどやっぱりカーテンで遊ぶのは楽しいな
「カーテン」
「ただいま〜」
靴を脱ぎ、よたよたとソファに直行する。
ボフン
身体がはねる。自然と顔が柔らかくなるのがわかった。
このままソファに身を委ねてしまいたい...
そう思う気持ちを少しの理性で押しとどめ、起き上がる。
「はぁ...」
いつも変わらない。何の変哲もない毎日。
ロボットみたいだな、なんて毒づく。
決められたプログラムをこなすだけ。
それに、物足りていない自分がいた。
何か、刺激が欲しい。
何か、変化が欲しい。
何か、何か...
ザァアアア
「お迎えに上がりました。マイロード。」
夜風に靡くカーテンの裏。黒い服の怪しい男が立っていた。
大きく目を見開く。不審者?怪しい。近づいては行けない。
そう頭では理解しているのに。
心臓がはねる。足が向かっていく。
少し長い袖が風邪でなびく。
「お手をこちらに。」
警鐘を鳴らす頭を無視して彼の手を取る。
瞬間、視界は逆さになると同時に黒い羽に包まれた。
目を閉じる。体が柔らかい何かに包まれていくのを感じた。
『次のニュースです。
███県███市で■時頃、××××さんが行方不明とな りました。
部屋は窓が開いており、黒いカラスも思われる羽が発見されたそうです。
警察は現在捜査中で━━━━━』
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
あとがき
書いていたデータ吹っ飛んだので短く書き直した版です。
リハビリみたいな感じだと思っていただけると...!
ファンタジー書きたくて!踊りませんかも今度書くのでその時のためにでもあるんですけど。
言葉使い変な気がしてならない...
あ、今後もっと更新されなくなるかもしれないので気長に待ってください...!(待っている方がいたら)
努力はします...
夜靡くカーテンも朝カーテンの隙間からはいる日差しも好きです。
なんだか幻想的じゃないですか?
でも朝は実際すごい起きたくないのに起こしてくるので言葉だけかもしれないですけどね!!
...終わりが雑で申し訳ないですが、このあたりで終わりたいと思います。
この後も読書をお楽しみください。
私が小学生の頃、おじいちゃんもおばあちゃんも家事が苦手だったんだと思う。
2人で商売して、2人で家事してたから、専業主婦のいる家庭みたいにはなれなかったみたい。
とは言え、
朝ごはんはモーニング。
お昼は簡単に、うどん系麺類。
夜ご飯は外食か、簡単なもの。が定番。
洗濯はおばあちゃんが朝に干して、夕方取り込んで。
掃除は手の空いた方が…
ってなると、掃除が等閑になるって言うか…
そんな、おじいちゃんとおばあちゃんのお手伝いができるのはお掃除程度だった私。
階段に埃を見つけたら拭き拭き。
掃除機がゴミでいっぱいになってたらポイする程度。
他にも出来ることはたくさんあったけど、面倒で、庭を見ながらゴロゴロするのが大好きだった。
この時期になると炬燵を出してもらって、暑いなぁ寒いなぁって炬燵でゴロゴロしながら、部屋の隅にある埃を見て見ぬ振りしてた。
ゴロゴロしている視線は窓なんだけど、カーテンがあってさ。
暑いなぁって思いながら窓開けたらカーテンは埃を吹き飛ばし、ふわふわっていうかブワッと舞い上がる。
炬燵上の湯呑みを吹っ飛ばしたりする。
手の届く範囲にある窓でもカーテンのせいで開けられない。
カーテンをタッセルに引っ掛けておけばいいって思うじゃん?
タッセルがどこ行ったかわからないのが、じーちゃんばーちゃん家あるあるだと思うの。
職場のカーテンをごっそり洗濯する
それに伴う作業を延々と手伝わされた
きれいにするのはいいけど
それ用の人員を確保してからやってほしい
そこへ通知された今日のお題『カーテン』
何の偶然かと思った
カーテン
これを読んでいる皆さんへ。
こんにちは。 または、 こんばんは。
Rです。
今回も長くなるかもしれませんが、最後までお付き合いお願いします。
最近カーテンを新調しました。
いやぁ、前のカーテンはかなり使い込んでいましたので、色落ちやほつれなどが目立っていました。
これを機に買い替えようと思い、前の色と別の色のカーテンを付けました。
良いですよね新しいカーテンは。
前の使っていたカーテンの色は、淡いクリーム色でしたが、今回はほんのり青白いカーテンにしました。
ガラッと部屋の雰囲気が変わっていいですよね。
明日の朝日を見る為に開くカーテンが、靡くのが想像出来ます。
ー翌朝ー
朝早めに目が覚めましたので、珈琲を淹れ、部屋のカーテンを開きました。
丁度、朝日が昇るタイミングでした。
僕は目を細めました。
今回のカーテンの色は本当にいいもので、朝日の光でキラキラと、ほんのり色が付いた青白いカーテンが幻想的でした。
僕は今回の色は正解だったなと思いました。
朝日に反射するカーテンを眺めながら、残りの珈琲を飲み干し、新しい珈琲と朝食を作りに行きました。
青白いカーテンは僕の事を見送る様に、小さく靡いた。
ここまで読んで頂き有難うございます。
しばらくRからの手紙が続くと思いますが、
宜しくお願いします。
※この物語はフィクションです。
靡くカーテン
誰もいないリビング
俺は困った。
どこに行った?どこに消えた?
心当たりのありそうな人は誰も「そんな人は見ていない」と言い張るばかりで、
どこで自決したのかわからない。
……俺は刑事、だからけじめをつけなければ。
そう考えれば考えるほど、どこに消えたのか、知りたくなくする。
「お願いだから…帰って来てくれ…」
静かな泣き声が誰も居ない部屋に響いた。
_2023.10.11「カーテン」
…"誰も居ない部屋"の筈なのに?もしや、この語り手は…。
ひらひらひらり
風と踊る
さわさわそより
早足で
ふわっと舞い上がり
しーんと静まり返る
レースちゃんと
ダンスしたり
二人でぎゅっとしていたり
今日もひらひらひらり
舞い踊る──
(2023.10.11/カーテン)
「ただいまー」
がちゃりと、玄関の扉を開け、家の中に入る。
靴を脱いでいると、奥からお姉ちゃんの声が聞こえた。
「おかえり 雨、大丈夫だった?」
「ん、雨?降ってなかったけど」
「そうなの?さっき通り雨が来たんだけど、そっちには行かなかったみたいね。」
「ひゃーここら辺通る人、かわいそー。」
あんまり、心に思ってない言葉を言いながら、自身の部屋に入る。
鞄を置き、私服に着替える。
その後、外の光を取り込もうと、カーテンを開ける。
空はオレンジ色に染まり、夜が来ようとしていた。
「もう夕方か〜あ、やべ宿題やらないと。」
急いで、鞄から筆記用具などを取り出す。
机にノートなどは開いたが、いざやろうとなるとやる気が湧かない。
隣に置いてある、スマホに目がいく。
「そういえば、梨花大丈夫かな〜」
今日の行き帰りで、言っていた事を思い出す。
「毎日変わらない。か〜」
ふと、お姉ちゃんの部屋の方角を見やる。
「変わらないのも、良い事だよね。」
「よし、宿題終わらせちゃおう!」
意気揚々と宿題に、取り掛かる。
これはまだ、平和だった時のお話し。
お題『カーテン』
誰も居ない教室でカーテンに包まって
僕たちは長い長いキスをした…
「撮っちゃったっ♪」
こ、この声は!?
そぉ、
彼女の親友ちゃんに写真を撮られていた…
同じクラスで仲良くしているから
僕も良く喋るのだ。
「なぁに勝手に撮ってるんだよ〜///」
思わず僕は照れながら言った。
彼女を見ると微笑んでいて
嬉しそぉに見えたから
「ま、まぁ彼女が喜んでるから
今日のところは許してやろぉ〜!!」
と、ドヤ顔をして誤魔化した。
「ほんとは嬉しいくせにぃ〜(笑)」
「ほんと2人は仲良いよね♪」
僕は…
彼女が喜んでるのが一番だから
内心嬉しかった♡
「ほんぢゃっ!写真送っとくねん♪」
彼女の親友ちゃんとばいばいして
僕たちは手を繋いで帰った。
それから僕たちは卒業しお互い社会人。
10年の付き合いを経て結婚をし
お腹には双子が居る。
お互い変わらずあの時の写真を
今も待ち受けにしている♡
ずっとあの時の気持ちを忘れない。
ちなみに彼女の親友ちゃんは
あれから写真家になって結婚もし
今は写真館を旦那さんと経営している。
次は家族写真撮ってもらいたいね♪
薄いカーテンの裏で、なにが起こっているのだろう。見えているつもりでも、分からないことが沢山ある。
木ではないけれど
葉でもないけれど
白いレースの隙間から溢れる
真昼の木漏れ日が好きだ
/お題「カーテン」より
何の変哲もない、普通のカーテン。
真っ白な普通のカーテン。
...普通のカーテンのはずなのに
『なぁ、見てみろよ!』
目の前に映る、カーテンを被り、無邪気な子供のように、笑顔を見せるあいつの姿は...
綺麗な、花嫁姿に見えたんだ。
#カーテン
86作目