『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#カーテン
カーテンの隙間から漏れる朝の声に起こされ
今日がまた始まるという絶望に苛まれるのも
今となってはルーティンだ。
瞼の上に光を遮るように腕をのせ
少しばかり抵抗してみる。
扉の奥から階段を上る軽快な足音に
気が付いた時には
彼女がいつものように
僕の部屋に無断入室したあとだった。
バッとカーテンを開けた彼女が
起きたばかりの太陽の光を凝縮したような
眩しい微笑みを浮かべ
「おはよう、朝だよ。今日も一日頑張ろ!!」
と明るく言うものだから
僕もこのまま寝ているわけには行かない。
起きた直後の絶望は彼女の微笑みに浄化された。
慌ただしく学校へ行く準備をして
ゆっくりと彼女と歩く道。
朝を好きになるには十分すぎる理由だった。
カーテンが揺れる
煙がつられて揺れて
私の髪にじゃれついてくる
あなたの香りに
心が揺れる
全部欲しいなんて
わがままは言わないから
今だけ、香りだけ、
旅行先の朝のルーティン
起きたらまず
カーテンを開けて外を見る
晴れていても、くもりでも雨でも別にいいのだ
新しく始まる素晴らしい1日に思いを馳せて
期待に胸をふくらませるだけ
カーテン
私はカーテンが好きだ。
鬱陶しいくらい眩しい太陽を隠してくれるカーテン。
自分が何をしているのかを隠してくれるカーテン。
言わば、カーテンは私にとってパンツのような存在だ。
見られたくない部分を隠してくれる。
だから私は、カーテンが好きなんだ。
068【カーテン】2022.10.11
一日が終わり、カーテンを引き、窓を閉ざして、おやすみなさい。
スイッチを押して灯りを消せば、隙間からさやかな月光。触れられそうな気がして、そっと手をのばしてみる。
やあ、僕の名前はカーテン。
ご主人に買われて1度も洗濯されたことは無い。
それにご主人は窓よりも短い僕を買ったみたいだ。
僕の足元から光が入って、床の色が変わってしまっているよ。
それにご主人はタバコを吸うから真っ白だったはずの僕は少し茶ばんできた気がする。
それに僕の後ろにはレースカーテンちゃんがいるけど、ご主人は彼女を見たことがあまり無いみたいだ。
僕を開けることはあんまり無いからね。
だから僕はご主人をずっと見てる。
それにたまに来る女の人のこともね。
その女の人は僕を見ていつも怪訝な顔をするんだ。
僕のことを「汚い」と言うのはまだ我慢出来るけど
ご主人のことを「ガサツ」だの「不精者」
とか悪口を言うから嫌いだ。
それに最近は「カーテン買い替えよう」なんて言い出した。
やだよ。僕は汚されてもご主人が好きだ。
まだ僕がご主人の家に来る前、僕は“割引”
って書かれたワゴンに入っていたんだ。
あぁ、捨てられるのかな。どんな部屋にかけられるのか、見たかったな、知りたかったなって
ずうっと思ってた。
そんな時ご主人が来て僕を手に取るとスグにカゴに入れてくれたんだ。
僕はすごい嬉しかった。
安かったからって理由だけかもしれないけど、嬉しかった。
足元から光が入っちゃうのは僕にはどうしようも出来ないけど、ご主人を眩しさから守ることはできるよ!
――今日ご主人はあの女の人と出かけて行った。
誰もいない部屋を見渡す。カチカチと時計の針の音だけが響く部屋。
少しタバコ臭い部屋。
ここが僕の家。大好きなご主人の家。
隅々まで見渡す。
―――どれくらい経っただろう?
ご主人とあの女の人がたくさんの荷物を持って帰ってきた。
ご主人は手を伸ばし、僕を外す。
『洗ってくれるの?』
そんなわけ無かった。あの女の人が手に持ってるのは茶色のカーテンだ。
『……やっぱりか。』
朝あの女の人が窓の長さを測っていた。
なんとなく、察してたよ。
だからいつもよりたくさんこの部屋を見ていたんだ。
いつもよりしっかり時計の針の音を聞いていたんだ。
お別れだと、なんとなくだけど思ったから。
最後、唯一嬉しかったのはご主人が僕を丸めてくれたこと。
袋に入れられて、ご主人が僕をギュッて押してくれた。
つけてくれた時以来の触れ合い。
あぁ、嬉しいなあ。ご主人、買ってくれてありがとう!
この部屋も、ご主人も大好きだよ。
僕は、幸せだったよ。ありがとう!
【カーテン】~完~
♡︎400ありがとうございます(*´ω`*)
読んでくださるだけでも嬉しいのに、♡︎まで頂けて本当に嬉しいです。
これからもぼちぼち頑張ります。
懐かしい教室
カーテンが揺れる
あなたに会ったのは
桜が散る春のことだった
一人で行動するのが好きで
子犬みたいな笑顔が
私の心をわしづかみにした
あなたはこの地で
何をしていますか
幸せな暮らしを送っていますか
誰かを幸せにしていますか
あなたが幸せなら
わたしも幸せだな
あの日の恋を
わたしは忘れません
ねえ君、君だけが私の部屋のカーテンを開け閉めしていいの
カーテンを閉め切った部屋
朝も夜も昼も
大して明るさが変わらない部屋
何ヶ月だ、、
こんな生活を初めて何ヶ月たった、、、
メシは喉を通らねぇ
食ってるのは
薬と水と麦茶か柿ピーくらいだ、
滅多に洗わない寝具に顔を埋めてこう思う、
懐かしい匂いだ、
と、、
この匂いを嗅ぐと落ち着くんだ
俺は寝具を洗濯することすら出来ない子供
なんだと、、
俺はまだ子供なんだ、
子供でいても良いんだと、、
月時雨が降っている。
ひっそりと僕はその音を聞いていた。
カーテン越しに見る空は冷たくて、寂しい。
今日はとても良くて、とても悪い日だった。
キミの特別になりたかった。キミを近くで見ていたかった。
だけど、もういいや
キミの特別でなくても、キミを近くで見れなくても
キミの友達で居られたら、それでいい。
カーテンを開く。
雨はもう止んでいて代わりに月が浮かんでる。
ありがとうございます。
僕は……キミの友達です。
昔、私の部屋のカーテンの柄を見た知人に、人格を全否定されたことがある。モノトーンで、カッコイイ柄を選んだつもりだった。
せっかくなので、ふたつの事を学ばせてもらった。
ひとつ「他人に自分の趣味を押し付けてはいけない」
ふたつ「ものには言い方がある」
#カーテン
#3 急に寒くなった早朝。
「寒っ」と呟きながら、布団を顔のギリギリまでかぶる。
まだ秋のはずなのに。
薄い長袖を着ていたけど、それでもすごく寒い…。
いつも以上に冷たい空気に肌が触れて、目が覚めてしまう。
今は、何時だろうと、スマホを開く。
5時、か…。迷いながらも、思い切って起きることにする。
なかなか、この時間には起きないわけだし、たまには早起きしても良さそうだ。
カーテンを開けて、薄暗い空を窓から見てみる。
昨日は、雨だったけれど、もう晴れそうな予感。
昨夜の涙は、忘れて、また前向きに一日を過ごさないと。
同じ朝は、二度とない。
こんな早く目覚めるのも運命な気がする。
だって、こうやって早く起きたことで一日を長く感じられるわけだし、いつものルーティンとは時間がズレるから、何かしら出会いがあるかもしれない。
人生の日々は、巻き戻せないからこそ、"今"この瞬間を楽しんでいかないと。青い瞬きを。
そう思って、また今日が始まっていく。
___カーテン
カーテンか…
入院生活を思い出すな
病室はカーテンで仕切られているんだよね
プライバシーなんてないよ
看護師さんと隣の患者さんの会話が聞こえるし
あっ、隣の人、やばいな
なんて思ったもんだ
やだやだ
【カーテン】
そよ風でゆらりと揺れるカーテンから、
暖かな木漏れ日が差す。
この情景を写真に残そう。
瞳というカメラで、
記憶というフィルムで。
カーテン
ベッドの隣の窓から、かすかな土の香りと爽やかな風が入ってくる。風がレースカーテンをふんわりと膨らませ、カーテン越しに雲が流れて行くのが見える。
休みの日であるため、時間を気にせず布団の柔らかさと温かさに身を沈める。外からの涼やかさで、再び眠りに落ちそうにはない。
時折風が強く吹き、カーテンを大きく内側にやったり、網戸に張り付かせたりを繰り返す。押したり引いたりする様は波のようだ。心地よさを存分に堪能してから、起き上がる。あくびをしながら伸びをして、今日の予定を考える。…まずは朝食とコーヒーかな。気分がのれば散歩にでも行こう。
カーテン
厨二病の時に買った黒いカーテンを
淡い色のカーテンに変えた。
昼の黒いカーテンと
夜の淡い色のカーテンは同じ暗さ。
もしかしたら夜の淡い色の方が明るいかもしれない。
それだけで私は気持ちが明るくなれた気がする。
「カーテン」
日差しは何を運んでくるのだろう。
よい未来が来ないなんて望めない。
希望は常にどこにでもあるのだろう。
窓を開ければ、風が吹いて、その風が、頬を優しく撫でる。
そう、それを幸せと感じられるのであれば、自分自身は人として、以前よりも少しだけ、成長出来たのだろう。
カーテンは全開で寝ます。
目覚めるとき、お日さんを感じたいから。
#カーテン
新しい思い出を作るために
心のカーテンを開いて前を向こう
青い空がきっと未来に向かているから
泣かないで後ろを振り返らず……。
『カーテン』
暗闇から光がさしている。
なんて素晴らしい世界だろう。
今日もまた、"今日"が始まる───────