『カーテン』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ちょっと眩しい。
カーテン閉めよ。
あなたと会う時は何故か
心のカーテンまでも閉めてしまう。
恥ずかしいな…
お題〈カーテン〉
あえていつでも少し開けておいて、
外の世界と自分を繋ぎ止めている。
#カーテン
ゆらゆらと風にそよぐカーテンが幼い頃を思わせる。カーテンを頭にのせては「花嫁さんごっこ」をしていたあの日。両親に連れられて行った親戚の結婚式で見たキレイな真っ白い花嫁は、私の憧れだった。風にそよぐレースとドレスの美しさに見とれた私は今も同じ景色が見たくてウェディングプランナーになった。
リモートワークになってから、カーテンをめったに開いていないことに気が付いた。わずかに漏れる光から外の時間帯は把握しているものの、しばらくきちんと日の光を浴びていない。
試しにパッとカーテンを開いて見たら、西日が目に刺さった。朝にやるべき仕草だろうな、と思いながら閉め直す。
ひらり舞う
半透明に目を奪われ
手を伸ばした先には何もなく
虚空の彼方にただ静寂が佇むだけだった
ふわり踊る
淡い色に目を奪われ
そばへ寄るのは必然
巻かれて囚われて
一緒になった
揺らす心
満ちる感情
虚空の空に
雫ひとつ
ひとりぼっちの
影がひとつ
まだ出たくないから、
まだふかふかの中にいたいから、
まだ続きを見たいから、
だからカーテンは閉めっぱでいいの
カーテンを開く
陽の光が目に入る
眩しい
目を細める
ぼんやりとする視界
煌びやかな世界に手を振る
カーテン越しに
あなたを見つけた…
でも、あなたは
私がいてるの
気づいてないのかな?
私はそっと目を逸らし
カーテンで顔を隠す
だって…
なんで好きな人の
キスを
見ないと行けないの…
しばらくして
人が居ないか
確認して
教室を出る
教室を出た瞬間
私は涙が止まらなくなってた
次の日から
何故か私は
彼を避けるように
なっていた…
心の中で「ごめんなさい」
っとつぶやいて
彼から避ける生活が始まった…
カーテン
穏やかな夜…
窓を開けて…
優しい風
カーテンが
ユラユラ…ユラユラ…
揺れる
真っ暗な夜なのに…
やさしい…
光と闇
白と黒
善と悪
対極の中間に
存在するカーテン
全開か?
締め切るか?
それとも
半分開けるか?
むしろ
僅かに透かすか?
風になびくか?
静物になりきるか?
それは
「いい加減な存在」かもしれない
「心地よい開き具合い」を
見つけるのが
人生なのかな
身体が熱くて、だるい、こういう日は
外に出るのはもちろん、見るのも億劫になる
窓は開けて、カーテンは閉める
風が襞を掴んで、峰々を作り出す
眺めていると、とろりと眠気が湧き出す
甘い出汁の匂いで目が覚めた
光の中で、誰かがスプーンを差し出す
差し出されたお粥は、失ったエネルギーと塩分を
補うのに最適な味付けだった
「誰か」はいつの間にかいなくなっていた
夢の中でまた夢を見たようだ
なのに、うっすらと「誰か」のシルエットが
思い浮かぶ
グーサインをして
「大丈夫」
カーテン/
カーテンが揺れて
君の顔に日差しがはいる
それを隣の席から眺める僕
”なぁに?なんかあった?”
"いや、笑 綺麗だなって見てただけだよ笑 "
なんて会話を交わした
…カーテン…
そよ風を乗せ ゆらりゆらりと
吹き上げる
_end_
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いつも窓とカーテンの間に入って
空を眺めてたきみ。
空が好きなわたしのことを
少しでも思い出してくれてたらいいのに。
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Theme:カーテン
カーテン
今の気持ちは
見せられないから
心にカーテンを閉めて
見えないように
見られないように
今のこの思いを
見られてしまえば
気持ちの行き先は
変わってしまう
私だけで
はっきりしたいから
この思いのまま
進められるよう
今だけは
そっとさせておいて
いずれ時が来たら
自分で開けて
光を取り込み
歩き出すから
私は朝クラスで1番に教室に着く。
教室に着いたらまずカーテンを開け、窓を開けて風を入れ替える。
少し待つと仲のいい友達が来て他愛もない話で盛り上がる。
そんな何気ない日々が楽しい。
いつまでも続けばいいのに。
お題 カーテン
遠く見ていた夢が今
目の前で崩れても
明日を見つめる気持ち忘れずにいたい
涙を流して知った苦しみは
今では何よりも大切な記憶の一部
カーテンから見える星の数
掴み取れる日が来るように
カーテン
四角い窓から除いた小さな空
古い本を抱いて過ごした毎日
想いが言葉にならないもどかしさは
触れ合った指がほどいてくれたね
霧にぼやけた森も、迷い道も
虹色の花が行方を優しく照らしてる
物語のページめくる
広がる世界へと
夢を描く君の目に、重なる未来の向こう
奇跡を呼ぶ
四つ葉に似た幸せの標を探しに行こう
テーマ “カーテン”
少女漫画でありがちのカーテンの裏に隠れての口づけ。
「あれ、窓の外からは見えてるよね。」
そんな事を言いながら、ふと校舎を見る。
「…おー…」
まさに、そんなシチュエーション真っ只中の人と
目があってしまった。
誰かは、知らないけれど。
慌てて目を逸らす。
「見られたいんじゃない?」
苦笑いをした友人と、そんな事を言い合う。
「若いって…凄いね」
「若さ故の過ちに気付くのは…」
「気付かないよ。多分」
「そうだよね」
「きっと、老いてから同じ事してる若人(わこうど)を、ヤレヤレって目で見るんだよ」
「今の私達みたいに?」
「そこ迄老いてないし」
そう言いながら、通り過ぎて行く。
全く別のカーテン越しに、
誰かが見つめていた事を
彼女たちは知らない。
カーテン
私の家には一箇所、開けたことのない「カーテン」がある。
開けたらどんな景色が広がっているのかなんて、考えたこともなかった。
きっと、すぐ隣の家があって、光も何も、入り込まないから、開けたことがない。
それだけのことだろう。
今日は、家に誰も帰ってこない。
私、一人。
夜中に、思い切って、そのカーテンを開けてみよう。
3、2、1。
窓に人の姿が映った。
何だ。私か。と思ったけど、違った。
あなたは誰?
相手は私に向かって手を伸ばし、誰もいない部屋に、カーテンを引き直す音が響いた。