歩歩満

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身体が熱くて、だるい、こういう日は

外に出るのはもちろん、見るのも億劫になる

窓は開けて、カーテンは閉める

風が襞を掴んで、峰々を作り出す

眺めていると、とろりと眠気が湧き出す

甘い出汁の匂いで目が覚めた

光の中で、誰かがスプーンを差し出す

差し出されたお粥は、失ったエネルギーと塩分を

補うのに最適な味付けだった

「誰か」はいつの間にかいなくなっていた

夢の中でまた夢を見たようだ

なのに、うっすらと「誰か」のシルエットが

思い浮かぶ

グーサインをして

「大丈夫」

10/11/2022, 10:32:09 AM