『カレンダー』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カレンダー
東京に就職で、出て行った一人娘の春奈。
久しぶりに電話がきたと思ったら、「お母さん、何も聞かないでね…私今お腹に赤ちゃんがいて妊娠5ヶ月に入ったところ。びっくりさせてごめんね。
一人で産むって決めたの。お母さんには迷惑かけないから。」
娘の声は、どこか不安でそれでいて嬉しそうだった。
あの子が悩んで決めたこと。
私もそっと見守ろうとおもった。
カレンダーを見たら5月3日だった。10月のカレンダーに、春奈、予定日と書いた。
明日から、近所の神社にお参りにいこう。
新しい命と娘のために。
「今月忙しいなぁ…」
カレンダーを睨みつけ、思わずひとりごと。
こことここは時間あるけど、君の方は時間ない。LINEに送られてくる予定表をカレンダの方にリンク付けてるから君の予定もバッチリだ!
「…て、こうやって落ち込むこともあるわけです」
お互い仕事が忙しいのは良いこと、本当に良いこと。それはわかってる。そしてそれはそれ、これはこれ、ということも。
「早く会いたいなぁ…」
カレンダーをうっかり指でなぞったら来月の予定になっちゃった。来月も実はびっしりなんですよ。
君の予定と僕の予定がいい感じに絡み合い、網目の隙間をなんとか探そう。そうして日々は過ぎていく幸福。
▼カレンダー
私は机の上に置かれたカレンダーを見つめた。
そこには、黒いインクで書かれた数々の数字が並び、
私の目を引いた。
その中でも特に、14日という数字が目についた。
あと2日で、
私たちはあの場所に行くことになっていた。
緊張と期待が入り混じった感情が、
私の心を支配していた。
私たちは、これまでに何度も同じ場所を訪れてきた。
それでも、毎回その場所に足を踏み入れるたびに、
私たちは新たな発見をし、
感動を味わうことができる。
そして今回も、私たちはその場所で
何かを得ることができるのだろうか。
それとも、何かを失ってしまうのだろうか。
私はカレンダーを手に取り、その14日に線を引いた。
あと2日。私たちはその場所に向かうために、
全ての準備を整えなければならない。
その場所で何を得ることができるのか、
私たちはそれを探し求めている。
そして、その場所で何かを失うことになっても、
私たちはそれを受け入れ、
次のステップに進むことができるだろう。
14日。私たちはその場所に向かう。
私たちは、新たな発見と感動を求め、
何かを得るために行く。
そして、何かを失う可能性があることを知りつつも、
私たちは進む。
カレンダーを見上げ、私は深呼吸をした。
あと2日。
私たちは、その場所で何を得ることができるのだろう。
─────『カレンダー』
今日は彼とデートする日…だった。
私が昨日から風邪で高熱出して、中止になった。
私が風邪引かなければ…。
もっと、体調に気をつけていれば…。
彼に迷惑かけちゃった…。
そんな思いが、頭の中を埋め尽くす。
思わず涙が滲み出る。
すると、彼からLINEがきた。
『今日のデートは中止だけど、来週行こうな!今は、体調治す事を優先して!』
早く治して、来週のデート行く!
来週のカレンダーに、また一つ新しい予定が出来た。
#カレンダー
#24
カレンダー
八月が終わってリビングのカレンダーをめくると、あなたはその日を指差した。
「この日は何の日?」
もちろん知ってるよ。私は笑って尋ねる。
「花マルつけちゃう?」
「つけちゃう!」
カレンダーのその日はマジックの大きな花マルで飾られた。
あなたはまだ知らなくていいかな。
遠い国でとても悲しいことがあったということを。あの日崩れ落ちる高層ビルに世界中の人が自分の目を疑っただろう。
でも私にとっては、大切なあなたと出会った日。何でもない普通の暑い日だった。
#24
【カレンダー】
いつの間にやらもう9月月日が経つのを早く感じる。
20歳を超えて凄まじい勢いで歳をとってる気がする。
過去を振り返っても何をやってきたかも思い出せない。
毎日ドキドキしてた少年時代を取り戻したい。
日めくりカレンダーは良い
日付けが変わる度にめくれば気持ちの切り替えもできる
何より、めくる音が日が変わったことを知らせているようで好きだ
カレンダー
壁にかけられたカレンダー。一番最後の9月30日の赤い丸い印。
その日、彼と会う約束をしていた。
彼と遠距離恋愛をしていて、もう二年が経つ。彼から転勤の話を聞いて、私は仕事を捨てて一緒に行くことはできなかった。それでも、休みの日に会いに行ったり、電話で声を聞いて私は大丈夫だと思っていた。
しかし、9月に入ったある日、彼から別れを告げられた。他に好きな人ができたと、、、。
頭では仕方ないことだ、ついて行かなかった自分がいけないんだと、自分に言い聞かせていた。
諦めるしかない。でも、カレンダーを見ると約束の赤い丸い印。それを見ると、何を着て行こう、彼とどこに行こうか、彼との甘い夜、彼の温もり、彼の愛の言葉を考えてしまう。
カレンダーを10月にめくってしまおうかとも考えた。でも、この9月は彼との思い出や、彼を心から愛したことを泣きながらでも考えよう。そして、カレンダーをめくった日、10月1日からは凛とした自分を取り戻そう。
きっとできる私なら、、、。
誰かをちゃんと愛することができた私なら、これからだって大丈夫、、、。
そう信じている、、、。
【カレンダー】
アイツの頭の中のプライベートのカレンダーは、サッカーの予定で埋め尽くされている。
いくら好きだから、仕事にもなってるからって、あんなにおんなじスポーツを延々と観てられるモンなのか?
週末の昼間は日本のサッカー、夜中はヨーロッパのサッカー、それで時々は代表の試合が挟まり、女子サッカーも観て、平日は見逃した試合を追ってる。
そんなお前のカレンダーにおれの予定は書き込まれてないの?
今夜もサッカーに夢中になっている、その背中を蹴飛ばしてやりたい。
【カレンダー】
1日また1日とカレンダーをめくっていく
ああもう少しでなくなっちゃうな・・・
いっそ時間なんて止まればいいとすら思えてしまう
できるはず無いのにさ
最後の日をみくってたときが君の人生最後の日だ
どうか時間が止まらないのであれば
いつかこの不治の病の治療法が発見されますように・・・
カレンダーが
ただの数字の羅列になり
空白のまま
流れ続ける日々
あなたが
いなくなるということは
そういうことなのだと
いまになって気付く
新しいカレンダーを
欲する日は
訪れるだろうか
# カレンダー (274)
【カレンダー】
月が変わり、カレンダーをめくった。実家では毎月、月の最終日になると、母が少しフライングしてカレンダーをめくっていた。
ひとり暮らしになり、デスクの上に小さなカレンダーがあるものの、スマホやタブレットで日付も見れるし、カレンダーも見れる。なので、卓上カレンダーは、まだ2ヶ月前の月のままだった。
カレンダーの明日の日付に赤ペンで丸が書かれている。忘れないようにつけた印は、なんのために付けたのかわからなくなっていた。小さなカレンダーのため、予定の内容を書くスペースがなく、丸がされただけの日付。
誰かの誕生日?出かける予定?なにか約束した日?
頭の中がぐるぐるまわる。
ピコンもスマホがなにかを通知した。スマホの画面を見ると0時を越え、次の日の日付になっていた。
その間も鳴り続ける通知音。
なんとなく目についた、幼馴染からのメッセージ。連絡が来るのなんて何ヶ月ぶりだろう。
「誕生日おめでとう」
あっ、そっか。今日は自分の誕生日だ。忘れていた。
この小さなカレンダーをめくらなければ、誕生日のことを忘れていたかもしれない。
たくさんのおめでとうメッセージ。
誕生日ということを思い出させてくれて、ありがとう。
・カレンダー
地球の一秒は、二百年らしい。それなら、地球とやらは、きっとすばらしくのんびりやに違いない。
カレンダーを恨みがましく見つめながら、少女はそんなことを考えた。
普通のカレンダーじゃない。カウントダウンカレンダー、と呼ばれるものだ。よく卒業式までの日数を数えたりする、アレ。
母の入院が決まった日から、少女はずっと、退院予定日までの日数を数えていた。
地球なら、こんな日数、瞬きするくらいの時間なんだろうな。ああ、うらやましい…
体感では無限と思える時間でも、着実にその日は近づいてくる。その日、少女は久しぶりに浮かれていた。
「おかえりなさいっ!」
大好きなお母さん。その腕には、小さくて柔らかそうな生き物。駆け寄った少女はその生き物を覗き込んだ。
「あなたの妹よ」
妹。星たちは、近くにあるように見えて恐ろしく離れているらしい。それなら、こんなふうに妹に触れることもできないんだろう。
私は人間でいいや、と思った。
【カレンダー】
来月のカレンダーをめくれば、最初の日曜日に紫色の小さなシールが貼られていた。あまりにも久しぶりに見たそれに、思わぬ感慨が込み上げる。
私と君と、それぞれの予定がある日には、それぞれの好きな色のシールを貼っておく。私が青で君が紫。色の傾向が偏りすぎじゃないかと笑い合って、結局二人一緒の用事の日には赤色のシールを貼ることにしたんだっけ。
君が仕事の都合で海外へ渡ってから、もう十ヶ月になる。その間に青色のシールに埋め尽くされたカレンダーに慣れてしまった身としては、違う色彩があるという事実だけで自然と口元が綻んでしまった。
……前々から決まっていた、君の帰国予定日。そっか、来月になれば君に会えるんだ。心臓が高鳴って仕方がない。
「まったく、相変わらずバカなんだから」
小さく呟いて、シールの台紙を手に取った。紫色のシールの上から、赤いシールを貼り直す。
君を空港まで迎えに行って、二人で家に帰ってくるんだから。君一人の予定じゃなくて、ちゃんと二人の予定にしておいてよ。
妙なところで臆病で遠慮しがちな君へと心の中で軽く文句を述べながら、私は弾む気持ちで赤いシールに飾られたカレンダーを見つめた。
毎日めくる。その日を待ち侘びながら。
日めくりカレンダーの、その日には、既にハナマルをつけてある。
その日付を見るだけで思わずニコニコと頬が緩んでしまう。
そして、ようやくやって来た。
たくさんの愛を込めて、念入りに準備した。
お誕生日おめでとう。生まれてくれてありがとう。出逢ってくれてありがとう。
今日は特別な日。大切なあなたの誕生日。
『カレンダー』
大事な印を付けた日じゃなく
実は その印に向かう空欄の日々が幸せ
毎月一枚めくって、予定を書き記していく。
カレンダーに予定を書いていると、なんだかその日が遠くなった気がしてソワソワしてしまう。
同時にワクワクもする。
めくるめく日々に、ちょっとしたスパイスをくれてありがとう。僕も予定を頑張ってつくるから。
来年は格言が書かれたカレンダーにしようかな笑
カレンダーには、後一週間後にマルがついている。付き合って2年、記念日として。
けれど、その記念日はもう二度とやって来ない。その記念日の3週間前、私は付き合っていた彼氏から、別れをきりだされたのだ。
「一方的だよー!!酷くなーい!!」
「はいはい。あんまり飲まない。」
私の持っていたビールのコップを優しく手から剥ぎ取られた。
それでも私は続けて愚痴をぶちまける。
お酒の力に任せて。
「大体、理由もないけど別れて欲しいって何さっ!!ぜっーたい、他に好きな人ができたんだろーがっ!!ばーか、馬鹿っ!!!!」
我ながら、凄い醜態を晒しているなと思いながらも、一度流れた気持ちは留められない。
「もう。わかったから、それ以上飲んじゃ駄目。それに、もう帰ろう。送ってく。」
私のことをずっとなだめているのは、大学時代の男友達、博雅(ひろまさ)たまたま再会して、飲み屋入ってのこの状態。
けれど、こうして素でいられて、私でいられる唯一の人でもある。
✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤✤
「はー、、家だー」
私こと、千晴(ちはる)は、博雅に連れられ、私の家のベットまで運ばれた。
「はい、お水。飲める?」
「飲めるよ?のめりゅから、そこ置いといて、えへへへへ」
「ふーん。酔ってるなーもう」
彼女は、俺が彼女のことを慕っいるなんて知らない。千晴が別れたと聞いた時、正直チャンスだと思った。行動できず、好きな人を失った俺は男友達としてずっと過ごしていた。
連絡しよう、連絡してみよう、そう思っていた時の偶然の再開。
これは、運命だと、勝手に思った。
「あー。おい、何脱ごうとしてんの」
千晴は寝ながら服を脱ごうとしている。
勘弁してくれ。
「だっーて、暑いんだもん」
「暑いからって半袖脱ごうとしないでよ、えーっと、エアコンのリモコン、リモコン」
パシッ
彼女に、腕を掴まれた。
千晴に触れられ、ドキッとした。
時が一瞬止まった。
「博雅…、…今日、ありがとう。ごめんね…私、何か、凄い、醜態さらして………、久し振りに会えたのに……、嫌だったでしょ……っほんと……っ、ごめんね………」
千晴は、段々と涙声になって、声も、弱々しくなっていった。
「………嫌じゃ、無かったよ………、合えて嬉しかったし、声、聞けたし、千晴、大人な顔になったけど、今でも、とっても可愛い、」
「……………えっ?」
鼻をすすりながら、千晴は少し顔をあげた。
千晴に掴まれた腕を利用し、俺は千晴の元へと顔を近づける。
近づけてしまったら、何かが変わるかもしれない、壊れてしまうかもしれない。それでも、止められない。
「千晴、ずっと好きだった……。」
静かな部屋に、エアコンがかかった轟音が響く。千晴の顔は、赤く染まっている。
近くで見た千晴の顔は、とっても可愛かった。
毎年カレンダー選びに時間がかかる
一年間付き合わないといけないから
飽きずに癒されるものを選んでる
毎月カレンダーをめくるのが楽しい
今年も残りあと3ヶ月ちょっと
来年はどんなカレンダーを買おうかな
カレンダーを見ると8月
スマホを見ると10月
また、変え忘れていた
スマホに頼りっぱなしだった
偶にはカレンダーも見ないとなぁ
変え忘れてしまう
# 120