『カラフル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
重い荷物を家まで運ぶ途中、空から雨のシャワーが降ってきた。
シャワーというより、学校でプールに入る前の地獄の水みたいな。
ニュースでは晴れだと言っていたし、空も水色。それなのにこの雨って。
「重い荷物を運んでるっていうのに、この雨は流石にないでしょ…」
あーあ、何かいい事起きないかな。
そう思った瞬間、雨のシャワーは降らなくなった。雨が降らなくなっただけで幸せなのかな。
暫くすると、目の前にカラフルな橋が架かった。
「虹…」
そう、虹だ。私にはまるで7色の架け橋のように見えた。
目の前のカラフルを見ただけで、さっきまでどんよりしていた気分が一気に軽くなった気がする。
「いい事って…この虹の事だったのかな」
〜カラフル〜
あなたのひとみ、いつだって色が違うのね。
目の色を変えて、とか。目を白黒させる、とか。この目の黒いうちは、とか、云うじゃない?
それなら黙っていたら、あなたの本当のひとみは、何色なの? もちろん、色眼鏡は無しよ。あなた自身のひとみで、空を、風を、わたしを見て。
さあ、どんな色になっているかしら。恥ずかしがらないで、見せてちょうだい。
(カラフル)
色のない世界。
全て白と黒のモノクロでしかない。
空も雲も地面も人も物も全部全部。
それなのに、あなただけは違った。
あか、あお、きいろ、みどり。
あなたは色んな色を持っていた。
あなただけはカラフルだった。
そして、あなたが触れたものには色が宿る。
パッと花を咲かせるみたいに、たくさんの色を作っていく。
でもあなたを見ているうちに気付いたんだ。
あなたが好きなものに触れた時、それはあか色に変わるんだって。
私は何色になるんだろう。
あなたの色に染まりたいのに、触れられたくない。
だから私は今日も明日も白いまま。
カラフル〜!
私にとってのカラフルは、
み ん な
だよ。
例えばね、
学校にいる人のカラフルは、
イロ
陰キャさんは暗いけれど素敵な 彩 を持っている。
イロ
陽キャさんは明るい、綺麗な 彩 を持っている。
みーんながみんな、色を持っている。
例え死にそうな人でも、
みんな
性格の彩をもっているんだよ。
カラフル=彩とりどりってこと。
みんなそう、平等な彩をもっているんだよ。
ビタミン
キャンディ
ショーウィンドウ
ローズにダリアに
百日草
「カラフル」
混ぜる
混ざる
赤と黄
黄と青
青と赤
混ぜる混ぜる
混ざり合う
橙 緑 紫
赤に橙
橙に黄
黄に緑
緑に青
青に紫
紫に赤
そして、白と黒
どこまでも何色にも作ることが染まることができる
真っ白にも真っ黒にも、原色にも濃淡をつけることもね
それは自分次第
#カラフル
カラフルな色。
ぐちゃぐちゃで、ふわふわで、あおあおとした色ばかり!
一つ口に含めば目の前は震えて光出して、二つ口に含めばさらに世界は色づいて星空になる!
ああ、なんて素敵なオクスリなのかしら!
#カラフル
森絵都 作
〖colorful〗
初めて読んだときの衝撃は忘れない。
「カラフル」
個性という名の色が溢れたら
世界はたちまちカラフルだ
今のあなたは何色?
カラフル
「いや待って」
「え?」
大皿に盛ったロールキャベツをテーブルに置いた瞬間、××が顔を手で覆った。俺はその行動の理由が分からなくて首を傾げる。
「何、どしたの」
「違う、どうしたのって聞きたいのはこっち」
「え?」
いつもコンソメスープで作ってたから、たまにはいいかな〜と思ってクリームスープにしたんだけどダメだったのかな。××はコンソメ以外のロールキャベツは認めない派?
「これ、どうしたの」
「どうっていうのは」
「色」
「ああ!」
ぱんっと手を打った俺はすぐに納得した。そう、今日のロールキャベツは青色なのだ!
「食紅だよ、食紅」
俺は台所に入って、カウンター越しに小瓶を見せる。体を伸ばした××に渡すと、不思議そうな顔をしながらまじまじと見た。
「しょくべに」
「そう。職場の人がくれたからさぁ、せっかくなら使いたいじゃん?」
「食べられるのか?」
「食べられるよ! お前なぁ」
席に着いて、缶ビールのプルタブを起こす。グラス2つに分けて注いで、1つを××の前に置いた。
食紅の小瓶にまだ意識は引っ張られているようだけど、××はビールの入ったグラスを持つ。乾杯といただきますは合わせるのが俺たちのルールだからだ。
「味見もしたから大丈夫」
「青いんだよなぁ……」
「明日は白玉団子に色つけるから」
「んんー」
「カラフルで可愛いぞ〜」
××の眉間にシワは寄ったままだったけど、ロールキャベツを一口食べればすぐに消える。な? 美味いだろ?
得意げな俺に××は少し笑って、ごめんと謝った。
「明日の白玉団子楽しみになってきた」
「フルーツ缶もあるからね」
「豪華だなぁ」
せっかくの休みだもん、美味しいもの食べたいからね!
「そう見えるの?」
「ん?」
ん?とは反応しつつ、姪っ子はクレヨンを画用紙にグリグリ押し付け続ける。
描いているのは、恐らく太陽。
黄色、ピンク、赤、緑……その他色々の花たちに、本人とお姉ちゃん、義兄さん、そんで多分このメガネが私。
その上で燦然と輝く、紫色の太陽。
「紫、好き?」
「んーん!」
力強い否定。
「そしたら、なんで紫なん?」
「まだつかってないから!」
「……ああ」
赤も黄色もオレンジも、もう花で塗っちゃったもんね。
「これでぜんぶ!」
「クレヨンコンプリートかぁ。おめでとう」
「あいあと!」
姪っ子は常に全力で生きているのだ。とても偉い。世界一偉い。
#カラフル
#カラフル
実家に帰ると子供の頃の自分の絵が飾られている
やたらカラフルにクレヨンで描かれた絵
稚拙でめちゃくちゃな描き方だが
今の自分の絵より何だか楽しそうに思えた。
僕が夢を見せてあげる
悪夢もカラフルに変えてあげる
怖がらなくたっていいよ
握った手は離さないよ
(カラフル)
赤を塗ったら少し暑くて、
青を塗ったら落ち着きすぎて、
黄色を塗ったら少し陽気で、
緑を塗ったら自然すぎて。
赤橙黄緑青藍紫。
色を重ねているうちに、
元の色すらわからなくなって、
鈍色になったキャンパスをまた白く塗り潰す。
何度も。何度も。
自分だけの色を探して描き続ける。
だけど、見つからない。
苦しくて、苦しくて、
どうにもならなくて。
キャンパスを投げ捨てた。
ゴミ捨て場に、真っ二つに割れたキャンパスがあった。
その断面は、幾重にも色が重なっていて、
まるで地層のようだった。
それはとても美しかった。
赤、青、黄からなる色々な色
似ていても同じ色は存在しない
世界はカラフルだ
色とりどりの宝石や、
それらをあしらったアクセサリーを見るのが好き。
着ける機会も、買うお金もないから
広告などで眺めるだけ。
職場の色鉛筆をいそいそと削ったあと、
きれいなグラデーションに並べ直すのも好き。
わざわざ、こんなことをする同僚は他にいないけど
私だけの密かなこだわり。
ころんとしたカラフルな金平糖。
ひとつつまんで口に放ってやるとあなたは笑った。
「甘いね」
少しの間舌で転がしてカリッと噛む。
広がる砂糖味。
口の端にうつされた甘さ。
「知ってる?金平糖って『永遠の愛』っていう意味があるらしいよ」
そうか、これが永遠の愛の味、とやけに納得した。
▷カラフル
絵の具であるとある人は教えてくれて、クレパスだと他の人は告げた。
他人の目というフィルターを通した世界はなるほど色があふれているのだろう。
深遠の月の下、制限された視界ですら単色でなく塗り分けられているという。
その差を言葉でしか受け入れられないわたしは柔らかなシーツと消毒薬の臭いのするベッドで時間を食べている。
あしたはわたしが、カラフルをはじめて理解できる日。
この目と世界を隔てている布がなくなる。
単語でしかきかない色を知っていく。
あなたの顔もしらないいろ。
あなたのカラフル。
何色なのか
美しいのか
黒いのか
それとも見たことのない色
何色だとしてもそれを素敵な色に作り直せる事もある
黒だとしても自分の心と向き合って素敵な色にさせる
私の心は、ピンクとグレーとオレンジが詰まっている。
なぜ?
ピンクは、恋と考え
グレーは、悩むと考え
オレンジは、夕焼けという美しい風景が浮かぶ。
時には、緑と水色が美しく私の中で輝いているからどんなカラフルでも、乗り越えて自分で見たことのないカラフルに染まらせる。
カラフル
少し遅刻しながらも、笑顔で
学校に行った。
今日がカラフルに色付きだす。
学校がすべてではない。でも、
娘は学校に行きたい。部活も
復帰したい。それなら手を引
かず、背中を支えよう。
十人十色で自分らしく過ごす
世界はカラフルだ。