『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
*エイプリルフール*
エイプリル・フールで楽しめる人たちが
羨ましい
そんな人間関係を築いてこれなかった自分が悪いんだけどさ
ツンデレな幼馴染は、いつも「嫌い」と言いながら近付いてくる。
「新人バイト嫌い」とか言いながら、ほぼ毎日バイト先にやってくるし。
「病弱とか嫌い」と言いながら僕が風邪で寝込んでいたときに真っ先に差し入れくれたし。
そんな幼馴染が、エイプリルフールの今日も「嫌い」と言ってきた。
「今日はエイプリルフールだから、嘘だったりして?」とからかってみたら
「じゃあ好き」と返された。
明日はまた嫌いと言われるのだろう。
「実はな……俺、付き合ってる人がいるんだ」
男の突然の発言に親友は目を丸くする。
「お前……一体どういうことだ。付き合ってるって相手は誰なんだ、どこの――」
よく男と共に過ごしている親友は今の状況が飲み込めずにいた。親友の顔は若干の焦りと落ち着かない様子に見える。
いつの間に。女の影などなかったはず――
「……なあ悪かった。本当にウソついただけなんだよ。」
エイプリルフールにちなんだ発言が結果として親友の機嫌を損ねてしまい、普段以上に怪訝な様子で黙り込む親友対し男は必死に謝っていた。
「残念だ……付き合ってる相手は俺ではなかったか」
「な、なんで俺達がお付き合いしなきゃならねーんだよ!」
「ウソに決まってるだろうが……」
親友のウソに取り乱す男をよそに安心したのか親友はどこか落ち着いていたのであった。
「単純に『エイプリルフールの日に、こういう真実の出来事が起こりました』ってだけでも、アリっちゃアリなんだろうな。お題なんざ多分、どうとでも解釈可能だろうから」
詰め放題、「幕の内」、ライバル店のメニュー入荷。今年のエイプリルフールは飲食店ネタが目立った気がするけど、他の業種はどうだったのかな。
某所在住物書きは某チキンとバーガーをかじりながら、ネットニュースを確認していた。
エイプリルフールも料理も、さじ加減。
バランスや分量を間違えて、「自分は好きだけど、他者と共有したら大多数に怒られた」には注意したい。
「そのさじ加減がぶっちゃけ難しいってハナシ……」
――――――
新年度だ。
またノルマに振り回される1年が巡ってきた。
近々細長い紙っ切れ1枚、しれっと机に置かれて、
末尾に書かれてる数字を、1年かけて追いかける。
ときに同僚と協力しながら。
ときに悪徳上司に客を取られながら。
で、長年そのノルマレースを一緒に二人三脚で走り続けてきた先輩が、先々月まで居たんだけど、
3月から互いに離れ離れで、お互い別々の部署なり支店なりに飛ばされちゃって、
私は何故か、チルい支店で先月から、「その先輩の旧姓を自称する謎の男」と一緒に仕事をしてる。
自称、旧姓附子山。
付烏月、ツウキっていうひとだ。
何の冗談だろうって思うけど、
4月1日以前、一緒にこの支店に来た3月最初の時点で「附子山です」って言ってるから、
エイプリルフール的ジョークでは、ないんだろう。
たとえそれが嘘だとしても。
私達あるいは「誰か」を騙すフェイクだとしても。
「付け焼き刃附子山の〜、付け焼き〜Tipsぅー」
「今日もやるの、付烏月さん」
「何度も言うけど附子山だよ後輩ちゃん。ブシヤマ」
「で?」
「『質問に答えながら目を逸らしたり、横を見たりする人は、相手を」
「それ知ってる。相手を騙してるんでしょ」
「――騙してる』とよく言われるけど、これは既に複数の研究によって、誤りであると証明されてるよ」
「マジ?!」
「情報を整理したり、考え事をしたり、疑問を処理したりするとき、横とかに視線が動くのは、専門的には『側方への共同性眼球運動』と呼ばれているよん。
何か頭の中で考え事をしてるのは確かだけど、それだけで、騙してると決めつける指標にはならないよ」
「はぁ」
そうだエイプリルフールだ。今日は4月1日だ。
「付烏月さんって、藤森先輩の旧姓の『附子山』、いっつも名乗ってるじゃん」
相変わらずのチルい我らが支店は、忙しくなくて、モンスターカスタマー様も来なくて、優しい常連さんが支店長とお茶飲んでおしゃべりするような支店。
つまり今日もヒマ。
「実はその『付烏月』も、偽名だったりするの」
エイプリルフールにちなんで、付烏月さんにちょっと疑問をぶつけてみた。
ぶっちゃけ、返事はジョークでも何でも良かった。いわば雑談、中身の無い社交辞令に似たサムシングだ。
「ん〜?」
付烏月さんは私の目を、目の奥の心の中まで見透かすようにジーっと観察して、
「んー」
私から目を逸らしたり、横を見たりなんかして、多分それこそ面白そうな「騙し」を探してるんだと思う、
最終的に、腕組んで天井見上げて、数秒。
それから、ポツリ言った。
「どっち方面のエイプリル聞きたい?
『実は俺と藤森、ここと違う世界線では同一人物だったんだ!』っていうトンデモシリアスと、
『なんと、実は俺、藤森の生き別れの兄で本当に旧姓附子山なんだ!』っていうありきたり設定と、
『嘘みたいなハナシだけど、俺と藤森は結婚してて、元々附子山姓だった俺が藤森に婿入りしたから旧姓附子山なんだ!』っていう最高火力の大嘘千万と?」
「……もちょっとフツーのやつ無い?」
「付烏月は元々、『月』を左右2分割した中に『烏』の字を入れる特殊漢字1文字で『ツウキ』と読んでて、歴史を辿ると『附子山』と接点があって、附子山家と付烏月家はお互い光と影みたいに、お殿様に仕えて悪いやつらをやっつけてたらしい」
「待ってそれ事実?エイプリルフール?」
「勿論半分嘘だよん」
「『半分』の『事実』、どっち……?!」
生まれ育った場所は都会ではなかった。3階建ての学校が一番高い建物で、平日昼間の電車は1時間に1本、朝なら3本、バスもそれくらい。本屋は2店舗。車なしにいけるのは1つ。どちらも、もうなくなった。文房具屋とおもちゃ屋は、知る限りで1軒ずつ。おもちゃ屋はもうない。総合病院はなぜか2つ。小学校が6つ。中学校が6つ。高校は市立が1つ。ということは、わたしが感じていた以上に人はいた。まあしかし、都会ではなかった。
国道は通っていた。
そうして、ショッピングセンターができた。
わたしは店主の視線を感じず品物が見て回れる広いフロアが嬉しかったし、新しくて明るくて、品物はどれも素敵に見えた。
便利だと思った。
親戚の酒屋が何でも屋のようになっていくのも、たまに遊びに行っていた友人の肉屋が閉まりがちになったのも見ていたけれど、便利になって綺麗になって、新しい商品もたくさん入ってきて、そっちのほうがよかった。
でもたぶん、すっかりつまらなくなったと思っていた人もいるだろう。生活を見直さなければならない人だってたくさんいただろう。
大きな資本が入る、ということは、そういうことだと思っていた。生活の中で嬉しい部分もある。生活が破壊される部分もある。
で、エイプリルフール。
特にオンラインで見れるエイプリルフールに乗じた広告は、視界に入るどれもが、全くつまらないか、全くつまらない上に差別的な価値観を強化してしまっているかで、ここ何年かは4/1はぐったりする。
資本が入ったのだから、様々なものが破壊されたでしょう。それで、嬉しい部分はどこにいってしまったのだろう。嬉しい部分を見つけている人もたぶんどこかにはいるのだろうけど。
"エイプリルフール"
「自分、千年以上生きたバイクなんだよねぇ」
「………………」
十秒程の沈黙の後(のち)、大きな溜め息を吐く。
吐き切った後、今日が《あの日》である事を思い出す。
またこの日を迎えるとは。
「何そのデッカい溜め息」
「呆れてんだよ。……ったく、いい歳した大人がくだらねぇイベント事に乗っかってんじゃねぇよ。しかもガキみてぇな嘘だし」
「一言どころか二言も三言も余計。日付感覚狂ってないかな〜、って心配したのに」
「狂ってねぇよ。誰があいつの日付感覚整えてると思ってんだよ」
前を横切って背負っていた空のリュックを、部屋の中央に鎮座するテーブルに置く。
「大我来てたんだ!」
ポッピーピポパポが何処からかワープして現れた。驚いて半歩後ずさる。
「あ、ごめん……」
「別にいい」
「そういえば、ハナちゃん元気?」
と柵の傍に積んでいた物資を次々とテーブルの上に置いていく。
「あぁ。聞いてると思うけど、検査は異常無しで予定通り来週。まぁ、手術日より前に発情の兆候が出たら手術が前倒しになるし、油断できねぇけど」
ハナの近況を話しながら、リュックの中に物資を入れていく。全て入れ終わると「助かった」と言ってファスナーを閉める。
「これ、後であいつらと食え」
「お、センセーのクッキー。今回も大袋だねぇ」
「こんくらい作った方が息抜きになんだよ」
そう言うと、「そろそろ行く」とリュックを背負う。
「もう行っちゃうの?」
「予定はねぇけど、これ以上いる意味ねぇし」
「そういえば、あともうちょいでこっち来るって言ってたなぁ」
ぴたり、と思わず身体の動きを止める。どうせ嘘だろうと一瞬考えたが、傍の椅子を引いて腰を下ろし、リュックを膝の上に乗せる。
「分かりやすいねぇ」
「うるせぇ」
「ハナの検査終わるまで、どっかでデートして時間潰してたんでしょ」
ぎくり
「未だによくデートするし、やってるし」
にやにや笑い、後半ムカつく言い方でこちらを見ながら言ってきた。
「うるせぇ!」
動揺で声が裏返る。
顔も動揺で真っ赤になっているだろう。
そんな俺を見ながら、熱々だねぇ、とコーヒーを啜る。
「騒がしいぞ」
背後からの声に、ピクリ、と肩が跳ねる。
「お疲れー」
「お疲れさん」
振り返って、声がした方に顔を向ける。
「来ていたのか」
予想通りの人物が立っていた。
「あぁ、もう少ししたら帰るとこ」
そう言うと向かいに座るレーザーが小声で、本当かなぁ?、などと言ってきたので、うっせぇ、とこちらも小声で返した。
「今回もクッキーを焼いてきたのか」
テーブルの上の、クッキーが入った大きな袋を見ながら俺の隣に座る。
「お皿持ってきたよ」
そう言って皿をテーブルの中央に置くと袋を開けて、クッキーを皿の上に出した。
「おいおい、まさかもう食う気なのか?本人いる前で食うな。せめてエグゼイドが来てからにしろ」
「いいじゃん。糖分補給だよ糖分補給」
「コーヒーに砂糖ドバドバ入れてるやつが何言ってんだか。糖尿病になっても知んねぇぞ」
「ちゃんと消費してますー」
「はっ、どうだか」
すると、さく、という音が二つ聞こえた。音の在処を辿って顔を向ける。
「やっぱり大我のクッキー美味しー」
ポッピーピポパポの言葉に、ブレイブが頷く。
「あ、ずるーい」
「『ずるい』って、ガキかよ」
さっきの嘘といい、と続けると、うるさいでーす、と言いながら一枚を摘み、一口齧る。
「ん、やっぱ美味い」
「お前ら、エグゼイドの分も残しとけよ」
「バターの量を減らしたか?」
「あぁ、減らした分牛乳増やした」
「飛彩凄ーい」
「言われてみれば確かに、風味がちょっと違う」
クッキーの、さく、という音が鳴り響く室内。リュックを手に持って立ち上がる。
「流石にこれ以上はハナがギャーギャー騒ぎそうだし、そろそろ行くわ」
そう言いながらリュックを背負い、エレベーターへと歩いていく。
「クッキーあんがとさん」
「ハナちゃんによろしくね」
「また遊びに来てやってくれ。あいつ体力お化けでいつも有り余ってっから」
そう言うと、うん!、と頷いた。
「またな」
「あぁ、また」
ブレイブと言葉を交わし、エレベーターに乗り込んでボタンを操作すると扉がゆっくり閉まり、小さな稼働音と共に上昇を始める。
「……やっぱ鋭いな、あいつ」
小さく呟くと、ふわりと口角が上がるのを感じた。
今日はエイプリルフール、合法的に嘘をついてもいい日。
つまり彼の薬指にはまった指輪は、多分きっと手の込んだ嘘なのだろう。
「ああ、指輪?結婚したんだ」
そう言って爽やかに笑う彼は、サプライズ好きな彼は、たぶんきっと、きっと午後には嘘だと言ってくれる。
エイプリルフール
エイプリルフール
嘘をつくのは楽しいのかな、
大切な友達に嘘をつくなんて私にはできない。
友達:「エイプリルフールだよww」
あなたは私に嘘をつく。
「私、お前のこと嫌い」
「エイプリルフールでしょ?」
「そうだよ!エイプリルフール…」
私は友だと嘘をつく
「私ねぇ、彼氏できたの!」
好きだった女の子からの突然の報告。日付は4月1日。あぁ、エイプリルフールか。
「違うよぉ。ほんと!5組の濱田くん。」
そうか、そうだよな。あーあ、嘘だったらよかったのになぁ
『見ろよ俺の彼女』
そう言って、得意げな顔で一枚の写真を見せてくる。
画面に映るお前は幸せそうな顔をしていた。
「ちゃんとその子と、幸せになれよな」
そうやって俺は嘘をつく、4月1日だし。
許されるよな。
エイプリルだけなら、良かったんですけどね、、、。
万年フールなんですよね、、、。
確かに君との幸せを夢見てる(*´˘`*)♡
幸せはお金や物、愛情で壊れるように
傷ついた心も幸せや愛情を感じて治るのかな…。
エイプリルフールだぞなにか面白い嘘をついてくれ、とご機嫌よろしく笑っているがそのような無茶振りをされては出るものも出ない。そもそも言われてつく嘘に一体どんな面白さを期待しているのだ。というかなぜあなたがここにいる。問いかけたかったがそれを言っては何かが壊れてしまう気がして聞くに聞けない。ああもう、まだか?なんて覗き込まれても、嘘みたいな状況にどうしたって頭など働くはずもない。三回忌だからと少し奮発したあなたが好きだった酒が楽しそうな顔の向こうに透けて見える。
エイプリルフール
貴方は信じてはくれないでしょうが、
ずっと以前から、
私は貴方に惹かれているのです。
出来るなら、貴方の隣に立ちたい。
貴方をずっと護りたい。貴方に私を見て欲しい。
そう、希っているのです。
ですが。
貴方に、私のこんな気持ちを告げた所で、
貴方にとっては、迷惑でしかない事は、
良く分かっています。
ですから、普段は。
貴方への恋慕は、心の奥底に仕舞い込み、
私は素知らぬ顔で、貴方と相対するのです。
…只の友人として。
それでも、やはり。
貴方への恋慕を、心の中に押し込め続けるのは、
余りに、苦しくて。
私は年に一度だけ、本当の気持ちを、
エイプリルフールの嘘という名目で、
言葉にして、貴方に告げるのです。
そして、また今年も。
私は、貴方が決して信じない、
エイプリルフールの嘘を吐きます。
…誰よりも、貴方を愛しています、と。
エイプリルフール
新年度のスタート…そうテレビで、入社式の様子が映されている…真新しいスーツ姿が初々しい…もうしばらくすれば、入学式や新学期も始まるだろう…もう、そんな通過儀礼も、当の昔に終えたけれど、毎年の事乍ら、あの頃の自分を重ねてしまう…
その一方で、欧羅巴でのマスコミからの偽ニュースが伝わってくる…その対称的な様子に、何となく考えてしまう朔ともなる…
いざ「嘘をつく」のを求められた時。
結構どんなコトを話せば良いのか、これで相手側も傷つかせないのかと地味に困ってしまう。
地域によっては、ついて問題ないのが午前中だけ?
迷えば迷うほど頭はこんがらがっていき、まだまだパンチが足りないと変に悩まされる。
たくさんの本当の中に、ほんの少しのウソを紛れ込ませる。
そんな手慣れた秘密を明かさないようにするには。
妙に気を使うのだから、正直面倒な一日となる。
どれもこれも、全部ウソなら良かったのに。
【エイプリルフール】
エイプリルフール
夕方のニュースで
今日がエイプリルフールだと知った。
子どもの頃は楽しみにしてた日だったな。
大人になって、現実の生活でいっぱいになって、
エイプリルフールなんて忘れてしまってた。
心にゆとりがないと楽しめない日なんだなぁ~
普段と何も変わらないエイプリルフールの1日だった。
#13 : エイプリルフール 2024年4月1日(月)
俺、お前のことちょっと苦手だから無理
勇気を振り絞って告白したのにこの返事
今日はエイプリルフール、ちょっと欲張りだけど嘘って言って、、?
縁があって始めたこのアプリも、
いつの間にやら3ヶ月が過ぎ、
プロ気取りで一日一本なんて調子に乗って、
臨機応変に言葉を紡いできたつもりだけど、
ルーズな自分にはやはり無理があったのか、
振り返れば、なんだコレ?な文章ばかりで、ど
ーすればレベルアップ出来るか悩みつつ、
ルールに縛られるのも嫌気が差してきて。
うん、そろそろ限界かも。
そんな気がしてきた今日この頃。
つまらない創作は意味が無い。
いつだってやめていいんだろうな。
てか、やめた方がいいのかもしれない。
潔くこの辺で、さよならしようか。
今までよく頑張ったと褒めてあげたい。
んー、もう少し頑張れるつもりだったけど。
誰かが、少しでも面白いと思ってくれたなら、
良しとしてこの場を去ることにしよう。
寝言みたいな文章ばかりでゴメンナサイ。
気分は、TA・TE・YO・MI
よくある手法。
うまくいかないもんだな。
誰か手本を見せて欲しい。
結構自信あったんだけど、
ハズしまくってる気がするよ。
「エイプリールフール」
実はこの世界は
本当は存在しないんだよ。
【#54】