『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
嘘だと思う?
世の中、
お金を払ってまでも嘘をついて欲しい人って、
割と多くいるものよ。
#4 「エイプリルフール」
季節は春。
暖かく晴れた気持ちのいい日で、窓の外には桜が舞う。
デートとまではいかないけれど、一緒に散歩でもーーなんて。
休日のスタメンであるスウェットを手放して、ふんわりしたワンピースを着てみる。
薄くメイクをしたあと髪を巻こうとして、そこまで気合を入れるのはなんだか恥ずかしくてやめた。
少し浮ついた気持ちでリビングの扉を開ければ、彼はソファでゲームをしていた。
「ねぇ」
「んー?」
「今日、いい天気だね」
「ああ、そうだね。洗濯しないとなぁ」
そうだけど。そうじゃなくて。
話しかけても、一向に画面から目を離さない彼に苛立ってしまう。別に趣味に口を出したくはないけれど。
「……ゲームじゃなくて、私のこと見てよ」
ぽろり、出すつもりのなかった心の内をこぼしてしまった。え、と呆けたような声を出して、ようやく彼がこちらを見る。
恥ずかしい。柄じゃない。こんなバカみたいな我儘を言うなんて。
ポカンと私を見つめる彼にこっち見んなと思っては、さっきと真逆じゃないかと自分にツッコミを入れて、もう何が何だか分からない。
「それってどういう、」
「バカ、エイプリルフールだよ。本気にしちゃった?」
狼狽を悟られないように笑って見せれば「うそぉ……」と、困惑とも落胆ともつかない彼の声。それを振り切るようにして、リビングから逃げ出した。
自室の扉を閉めて寄りかかり、溜息をひとつ。
「……嘘だよ」
ほんとはいつも思ってる。
ゲームばっかりじゃなくて、たまには私のこと見てよって。
愛してる
そう言われた時、僕はきっとどこかで
これが嘘なんだと気づいてた
それでもその言葉は
僕の思考を奪うくらい鮮明で
僕もって答えてしまった
その瞬間バツの悪そうな顔で
ごめんね、エイプリルフールだからって言い淀む君に
僕は僕のも嘘だよと反射的に言う
安心した君の顔を見て、君に一つだけ伝えたかった
今はもう、午前じゃないよ
《エイプリルフール》
#11
お前が一番大切だよ
それが今までで最高の
エイプリルフール
嘘をつくために嘘をつく
本心はどこへいくのだろう
誰のためではない自分のための嘘
誰もそこへは介入させない
エイプリルフール
幸せな嘘を見た
あったかいご飯を食べた。大好きなハンバーグと、コーンポタージュ。大好きなおかあさんとおとうさんと
一緒に、学校のて楽しかったことを話した。そして、おかあさんとおとうさんに抱きしめられながら眠った。
目が覚めた。痛いほど冷たい床が頬にあたる。グロテスクな痣のついた腹がいたんだ。今日は4月2日。
「嗚呼、昨日は、エイプリルフールか……」
毎年、エイプリルフールの日には、
面白い事が起こる。
嘘は苦手だけど、
ひとを笑顔にさせるような嘘は大好きで、
エイプリルフールの前夜には、サンタクロースを待つ
子どものようになってしまう。
馬鹿正直に
記憶の引き出し
開けて見せた
君は知らない
優しい嘘も
あるんだって事
「エイプリルフール」
「エイプリルフール」
もうこの日に騙すことは無くなった
かな、、、
騙される方が楽しいかも。
エイプリルフール
エイプリルフールと言えば、
何かうそついて親しい人を騙したい。
そんなこと思ってたのは、ずっと昔の話です。
最近は全然してません。
相手がギョッとして、倒れたらいやだから。
うそを楽しめなくなってます。歳のせいですね。
明日は嘘を絶対ついてはいけない日。
かと言って今日面白い嘘も思い当たらない。
せっかくの日が!
嘘という言葉に罪悪感が年々増す。
それは自分なら嫌だと感じるからかも。
良い嘘も悪い嘘も重荷になってる。
歳を重ねると、その痛みがわかるから。
笑顔になる嘘思いつかないなんて
寂しいけど、サンタクロースと同じかな。
明日は努力するのに今日は捨ててしまった。
でも、まあ、良きかな。
「愛してる」
毎年、僕の幼なじみが4月1日にしてくる嘘。
何時も、必ず午前中に届くのに、今年は深夜だった。
「私は貴方を愛しています。これが最後です。」
そう届いたメールを見て、僕は
「そうか。最後か。良かったよ。これで振り回されずに済む。」
と返した。どうせ、彼女の悪質な嘘だ。
次の日、彼女の首吊り死体が見つかった。
、、、今日はエイプリルフールだよ!、、、
貴女がそういって笑うのが可笑しくまた、とても愛おしかった。
、、、今日で終わりだよ、またね。、、、貴女はそう言った。けれど私はエイプリルフールだからと下らない嘘を着いているのだろうと貴女の言葉を深く受け取らなかった。次の日貴女は空へと飛び立った。
、、、エイプリルフールってなんだったんですか、、、私はそう言って泣くのであった。
『 エイプリルフール』
午前中は嘘をついても大丈夫な日。でも私はエイプリルフールが嫌いだ。今日私は君に告白をする。『 あなたのことがずっと好きでした。』
すると君からの返事は『え、 あ!エイプリルフールやろ?!』
私は『 え、あー笑そう言えば今日エイプリルフールですね笑笑』そう答えると『 もー騙されちゃったよ笑笑』と君は笑う。やっと気持ちを伝えられたのに…私は辛かった。やっぱり私はエイプリルフールは嫌いだ…
嘘は敢えてつくようなものでも、ましてや必死に考えてまでつくようなものではない。
仮面夫婦の私たちにとっては、毎日が嘘でできている。
「エイプリルフール」
完璧な嘘にしてほしい
ちらりとのぞく真実は
とても 辛い
エイプリルフールってさ、いちにちしかないのつまんないよね!
そう言って笑った幼稚園の頃の友達が、今でも猫でいるらしいことを最近知った。
閉め切っていたカーテンを開放する。窓を少し開けたら暖かくなりかけの風がわたしとあなたの髪を揺らす。
久々の日光に、あなたは目を瞬かせた。手をかざして光を遮る、その手首を回るようにくっきりと跡がついている。
「ごめんね。もう好きじゃなくなっちゃった」
できる限りの笑顔であなたに告げた。
あなたの動きがぴしりと固まる。表情が抜け落ちる。いいや、わたしにはわかる。あなたは怯え、嘆き、怖がって────嬉しがっている。
ほんとう、の「ほ」を言う前にもう一度窓を閉めた。鍵をかけてカーテンも閉めて全部元通りに。
あなたの目の前にカレンダーを差し出した。ずっと放置しっぱなしのそれをめくって四月に変え、一日を指差す。今日、何の日だ。
肩を掴んで押し倒す。手錠を取り出せばあなたは顔をひきつらせてわたしを突き飛ばそうと必死に暴れた。ごめんなさいと悲痛な叫び声が部屋に響く。
なんで今嬉しいと思ったのかな。怖がるのはわかるよ。死にたくないんだよね。でもなんで嬉しがるの。
些細な嘘でもつくものじゃないな、とわたしは痛む胸を宥めながらあなたを押さえつけた。
1年に1度きりうそを着いてもいい日がある
誰も傷つかないならなんでもいい
3年前の今日に公園でいつも通り
絵を描いてたら知らない人から声をかけられた。
その時は高校生だった
学校に馴染めない自分が嫌になって公園で無心になって絵を描いてたら詩を作ってたら
[ふぅーんいいね君のえと詩]
その人は大学生で詩のサークルに入っていた
それでその人と話すのが楽しくなって学校にも行くようになった。
次その人に会えると思ったら学校に行くのに気が軽くなった。
あの日までは、、、、
授業ようのノートと趣味のノートを間違えて持ってきてしまい、先生に
[授業に関係ないものだろ授業中だちゃんと聞け!]
とみんなのいる前で説教されてしまい
休み時間にはカバンに入れたはずなのに陽キャのグループに見られて
[なにこれ笑センスな!病んでるアピ?キモくね絵も下手だし]
ボロくそ言わて
公園に行ったけどその出来事が頭の中で何度も流れてノートと鉛筆を持ったままぼうっとしてたら
[どうしたのなにかあった?]
上から声がして
安心して泣いてしまって
[え!?どうした俺何かした!?何があったか話してみろ]
って言われ泣きながら話したら
[は?何それおかしいだろその先生も狂ってるキモくないしそれは君の本音だろ?本音を吐いたらキモイとかまじで頭狂ってるだろw]
私以上に怒っていた驚くことに
それから
[君の絵も詩も素敵だよ優しいタッチで美しいし前を向けるような詩じゃないか?]
彼の優しくて暖かい励ましの言葉で
私の鳴き声はだんだんと弱まっていた。
[次なにかあったら助けてって言ってそしたら一直線でかけ出すよ俺ね心の声聞こえるんだあと空飛べるんだ神様の遣いだから]
その日は偶然4月1日だった。
本当に神様の遣いかは分からないけど
私の中では彼が神様だった。
私が高校卒業する時期には彼は教師になった。
そして今私の横にいる。
彼の教師のきっかけは誰かの詩と絵らしい
その人は囁くように背中を優しく押すような言葉と優しく美しいタッチで背景を書かれていて俺も背中を押された。
そう旦那から聞いたら私はその人の作品を見てみたいと思った。
お題[エイプリルフール]
No.16
エイプリルフールについた
君の嘘が忘れられない
「別になんとも思ってないよ。」
最後まで振り向かずにそれだけを言って
次の日に君は引っ越していった
#エイプリルフール