『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1年に1回嘘をついてもいい日がある。
今年は、なんて嘘をつこうかな~
そんな軽々しい心からの始まりだった。
#エイプリルフール
エイプリルフール
この痛みを悟られたくない
認めたくない
こんなにあなたに惹かれてしまっていること
「全然興味ないよ」
強がって、あなたとの縁を守りたくて
私は不本意に嘘をつく。
好きだよ
今日はエイプリルフールだけど
君に言った
この言葉は
嘘じゃないよ
お題
エイプリルフール
嘘を言った。
私にとっては、
小さな嘘だった。
傷ついたなんて思いもしなかった。
あの日が
エイプリルフールだったらよかったな。
『エイプリルフール』
粋な嘘なら良いと思うけど、悪趣味な嘘は面白くない。
「もう片足、棺桶に入ってるから」って笑いながら言う老人の冗談が、全然わからない。
でも、なぜか、わたしの周りには、コレを言う老人が多い。
慣れているので「そんなことないですよぉ。まだまだ元気でいてくださいねぇ」と、返すようにしているが、内心、どうでもいいし、はっきり言って悪趣味だと思っている。
って、愚痴ですね。
疲れていると、ロクなこと書かないな。
エイプリルフール
一年に一度、嘘をついても許される日。
気のせいだろうか、心が軽くなる。
Twitterでハッシュタグが溢れていた
エイプリルフール
楽しい嘘
前向きな嘘
ツイ消しされた嘘
色んな嘘が、たくさんあった
嘘であって欲しい現実も
紛れていた…
ここが帰る場所だよと
永遠に、両手を広げて待つことは
出来ないけれど
傷ついた羽を休める場所が
あなたにはあるんだよと
伝えたくなった…
テーマ「エイプリルフール」
秘めた想いを明かすことは怖いけれど
今日だけは、嘘だといえば無かったことにできる
君はどんな顔をするだろうか
どんな答えが返されるだろうか
君の言葉に嘘がないなら
やっぱり怖い
錠に差し込んだ鍵は結局、回す前に抜き出した
(エイプリルフール)
今日の夜はとても風が強いです。
ので、
明日は地震にお気をつけください。
「…は?」
いやいや、ちょっと待て。エイプリルフールとは言えど、お天気お姉さんは言ってええ事と悪いことがあるやろw今はエイプリルフールでぇーすって笑ってはりますけど多分クレームヤバいんやろなぁ…ご愁傷さまやで。
「…ーところで皆さんご存知でしたか?点数の悪いテストほど、ごま油で炒めて塩をひとふりすると五つ星ホテル並に美味しくなるそうですよ」
そんなジョークを言うてる俺の仕事は、夕方5時からのニュース番組のメインキャスターです。
#エイプリルフール
嘘って言って
こんなの笑えない
君がいなくなっちゃうなんて
夢だと言って。
季節を喰らいながら僕は、何かを少しずつ失ってきた。
今更寂しいなんて言えないから、今日ぐらいは嘘くさく、弱さを叫びたいのだ。
そう思っていたら、くしゃみが出た。
自己紹介します
私はトマトと人参とバナナが大好きです
私はあんまり食べることが好きではないので3食も食べられないことがあります
今日はお寿司を食べましたお寿司の中で好きなネタはイワシとしめ鯖と海老ですいっぱい食べました久しぶりに沢山食べました
好きな色は白とピンクですその色の物が沢山あります
私は運動が得意です基本的になんでも出来ます走るのが特に好きです
好きな人はいませんあの人を諦めます
これは全部嘘です
大好きな食べ物は苦手だし食べること大好きで1日3食じゃ足りないくらいです
今日は中華料理を食べましたお寿司の好きなネタはそもそも食べられません
好きな色は黒と水色です対色っぽいの選びました好きじゃない色じゃないです
運動は不得意です特に走ることは全然出来ませんのろまです水泳はちょっとできます
好きな人はいます話したいけど話せません寂しいです
これは全部本当です
「やるぞ!やるぞ!やるぞ!オー!!!!」
みんなの右手が空気を突き上げると
むさ苦しい熱気が舞い上がって吐きそうになる
「いいぞ!次は誰だ!?さあ、聞かせてくれ!!」
エイプリルフールだと信じたい
今どきこんな号令をかける会社があるのか
そして何より、
私の入社を歓迎している会社がこれだなんて
ーバチッ
最悪だ
「そこの君、やる気はあるか!?
あるなら、こっちへ来て!号令をかけてくれ!」
最悪なことに主催者と目が合ってしまった
エイプリルフールってことで勘弁してください、
と突っ込みたくなる気持ちを抑えて
ため息混じりで前に出ると
人の目がゾロッと私に集中する
緊張する質では無いが、
こんな男どもの前で号令をかけて
楽しいことなどひとつもない
とっととそれらしく終わらせて席に戻ろう
ー
「あの、さっきの号令の人ですよね……」
入社式終わりの立食パーティで、
鮮やかなピンクのカクテル片手に私に話しかけてきたのは、カクテルに浮かぶ桃のスライスのように控えめで愛らしい女の子だった
返事の代わりにニコリと微笑むと
彼女の頬がカクテル色に染まったような気がした
「よかったらご一緒してもいいですか」
もちろん、と返すと彼女が安堵したような声を出す
おっ、これは
私の中で期待の種が芽吹き始める
「さっきの、すごく素敵でした。ほら、この会社、男の人が多いし、さっきのあれも怖くて……私、この会社入ったの間違いだったかなって、思ってたんですけど、あなたみたいな人が同期でいるなら、がんばろうかなって……て、私何言ってるんだろ。ごめんなさい!」
「続けてくれてよかったのに」
先程の耳を塞ぎたくなる男の声とは違い、
この子の声ならいつまででも聞いていたい
こんな素敵な子があの中に埋もれていたなんて
私の声を聞くと、
一瞬彼女は弾かれたように目を開き、
ポツポツとまた続け出してくれた
「さ、さっきも思ったんですけど、女の人、なのにすごくかっこいい声してるんですね、見た目も、お化粧してるのに格好よくて……すごく素敵。前に立った誰よりもかっこよかったですよ…」
そこまで言って彼女は
夕方にしぼむ朝顔のように俯いてしまった
これはこれは
「どうもありがとう
私も、あなたみたいな優しい子と出会えて嬉しい」
私みたいな属性の人間は、
普通の女の子に褒められただけで
それまでの嫌なことなど吹っ飛ぶくらい嬉しくなってしまうのだ
今、この子が持ってくれている私への好意が
エイプリルフールなんかで誤魔化されないように
徹底的にスマートに振る舞うことを決めて口を開いた
物書きは常に、嘘と付き合っている。
自分の中の嘘と虚構を膨らませ、
自分の中に点在する絞りカスとも取れない何かを
大きく誇張、膨張させて筆を走らせるのだ。
今日は「四月馬鹿」の日あらゆる人が物書きになる日。
現在広がる電子の海に自らの嘘を放流し、
嘘は大きく群れを成し、大海原へ駆けてゆく。
やがて嘘は満ち溢れ世界が嘘で満ちた頃。
実は、実はとネタバラシ。
物書きには無いその行為。
今日はどこか優しい嘘で満ちている。
#エイプリルフール
春の風が吹く。
ふわりとカーテンが舞い、あたりには陽の光が散らばる。
「わたし、白川くんと結婚しようと思ってたの。」
ルームシェアをしている恵子は突然そんなことを言い出し、あまりに突然だったので、私は頭が追いつかなかった。
「本当に?嘘じゃなくて?」
「本当よ。今日はエイプリルフールだけど、嘘じゃない。」
恵子は飄々としているところがあるから、素知らぬふりをして、秘密の一つや二つは持っているだろうと思ってた。
だけど、まさか同じゼミだった白川くんと付き合っていて、しかも結婚まで考えてたなんて。
「驚いた。そんなそぶり一度も見せなかったから。」
「そうね。見せなかったわね。」
恵子はそっとカーテンを開けて、窓の外を見る。
「でも、結婚するなら早めに言って欲しかったな。4月からとなると引越しも大変だし」
「結婚はしないわ。するつもりだったけどやめたの。」
ふと、先ほどの恵子の話を振り返る。確かに思ってただけでするとは言ってなかった。
「たしかにそうだね。でも、なんで?」
「自分に嘘をつきたくなかったからかな。」
窓の外では子供達が駆け回っている。
恵子はそれを微笑ましそうに見つめながら、淡々と語る。
「今、結婚したらわたしのやりたいことができなくなると思ったの。
わたし、もっと遊びたいし、いろんな無茶をしたい。
でも、結婚したら何かを我慢しないといけないでしょう?」
「専業主婦になるってこと?」
「そうじゃなくても、我慢は必要よ。前まではそれでいいんだって思ってたけど、やっぱり違うって思っちゃった。」
「だから、やめたの?」
「ええ」
ついでに別れちゃったわ、とコロコロと恵子は笑う。
何かに縛られるのが嫌いな彼女らしいと言えば彼女らしい話だ。
まあ、私たちの人生はこれからだ。
自由にのびのびとやっていけばいいんだ。
ただ、私は恵子の親友としてこれだけは聞かなければならなかった。
「ねえ、恵子」
「なあに?」
「後悔は、してない?」
恵子は少し驚いた様子でこちらをみてクスリと笑った。
「もちろん!」
春の風はいつのまにかやみ、あたりは陽の光で満ち溢れている。
今日は4月1日。
エイプリルフールだ。
#18 エイプリルフール
うそつき
嘘つき
ウソツキ⸜🌷︎⸝
幸せになる事なら
受け入れるね
エイプリルフール
わたし、ハンバーグつくったの…
って家族に出した…
あたためただけだけだどね笑
ヒミツ笑
おいしいって絶賛してた笑
エイプリルフール
嘘をついていい日?
ごめんね 僕悪い子だから
自分に嘘をついて生きてきて
種明かしの仕方を忘れちゃったみたい
お題『エイプリルフール』
︎ TLを駆けていく数多の嘘。実は……という文章から綴られる、茶番狂言のフィグメント。娯楽が溢れたこの電子世界は、私を決して退屈させない。
︎ 布団を頭から引っ被り、ニヤけた面のまま指をスクロールさせ続けていた私は、限りのない奇想奇天烈な虚言にくつくつと笑いを漏らす。無駄なことをおもいきり楽しむこと以上の贅沢って、他にあるだろうか。笑いすぎて痛くなってきた腹を抱えながら、哲学っぽいことを考えてみる。いや、無い。
「ハハッ」
︎ 反語か。自分のくせに何を知識人ぶっているんだ。いや、だが待てよ、これはなかなかに核心を突いた言葉なのではないだろうか。今の私は冴えている。ユニークでエキセントリックな嘘を、今なら言える気がする。すかさずスマートフォンへと両手を伸ばし、画面にかじりつきながら指を踊らせた。きっとコレはウケるぞ。忍び笑いを抑えつつ、投稿ボタンに親指を重ねる。
︎ 四月一日、土曜日。最高の休日である。
「〇〇さん、好きです」
きっと俺がこう言ってもあんたは俺の想いに気づかないふりをするだろ?
だから‥‥
「悪い悪い、じょーだんでーす」
そうやっていつものように嘘をつく。
でも、今日は違う。
「ねぇ、〇〇さん。俺、あんたのこと嫌いになった」
一瞬悲しそうな顔をした〇〇さんは
「そっか」
と言って後ろを向いてしまう。
だからまたいつものように‥
「じょーだんだって笑」
と誤魔化すんだ。
きっと鈍感なあんたは気づかないだろう。
“エイプリルフール”に隠された気持ちに。
#エイプリルフール