『ゆずの香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
チャポン
足の指から肩まで染み渡る温かさ
目を瞑って深呼吸
この瞬間にゆずの香りがふわりと香る
この入浴剤にしてよかった
明日は何の香りの入浴剤にしようかな
〈ゆずの香り〉
甘い匂いが鼻をくすぐる
でも少し、苦く感じるかも
お風呂からゆずの香り。
ネットに入ったゆずが浮かぶ。
湯気の向こうに父親の笑顔。
靄のかかった記憶を回想する。
#71「ゆずの香り」
コポコポコポ…とお湯の湧き出る音が響く
その上に5つほどのゆずがぷかぷかと浮いている
甘酸っぱい、いい香りを放っている
疲れを忘れさせるひと時だ
ゴーン…
除夜の鐘も鳴っている
もう、今年も終わりだ
良いお年を
そして良い新年を迎えられますように
片思いだった
そんなの知ってたけど諦めきれなかった。
あの子の横を歩くと香るゆずの香りが憎くて、
大好きだった。
ー背中ー
一番得意なのは君を見つけること
どんな人混みの中に居ても探し出せる
君を見るたびに世界が止まるし、胸が熱い
君と目が合うと呼吸しているのかも分からなくなる
君はずっと僕の中にいる
どんなに時間が経っても僕の中にいるんだ
離れることなんてできない
だからお願い
早く消えて
僕の中から出てって
あたたかな湯気とともに
甘酸っぱい幸せを吸い込む
陽光を浴びたような
爽立つ温もりがひろがる
/ ゆずの香り
芯まで冷えた体。湯船に浸かると、血の巡りが良くなるのが感じられた。
年末年始と、類を見ない程の寒波が重なり、想像以上の仕事が立て込んでいた。移動都市の性質上、街と街を跨ぐのも簡単ではなく、連絡を取り合いながらなんとか配達を終えた。
「ゆず湯だっけ……すごくいい匂いだし、いつもより温かい、かも?」
「ネイもそう思う?」
「うん……って、ジル、なんでいるの?!」
背後に彼がいた。気持ちよさそうに耳を畳み、私を抱き寄せてくつろいでいる。
「潜伏してたんだ。すごいだろ?」
「すごいけど!びっくりするから本当にやめてね……」
「ごめんごめん。でもほら、今日で仕事納めでしょ?そう思うと興奮しちゃってさ」
心の底から楽しそうに笑っている。だいぶ落ち着いてきたんだな、と私は安心した。
「お疲れ様、よく頑張ったね。上がったらマッサージしてあげるよ」
『労いの湯』
お題
「ゆずの香り」
季節にのってけないこと、わたしの日常には多くてでも思い出したら季節の中にいるんだって思い出させてくれるわたしなんかよりずっと包容力があって無様な権力を捨てた軟らかいいいにおい。
外で柚子の木が育つ地域では無いせいもあってか、柚子というものを殆ど口にした事が無かったかなり昔、あるスナックのママが出してくれた、頂き物だと言う手作りの柚子胡椒に非常に感動し、それから柚子好きに
ネットで口コミの良い柚子胡椒を購入してみたり、市販の安価な柚子胡椒もよく購入しているが、いつか手作りしてみたいなぁ
柚子の木が庭にあるとか羨ましい
柚子じゃなくても、みかんでも梨でもサクランボでも、実の成る木が庭にあるとか、夢ですよ、えぇ
そういや昨年だったか、ゆずの香りのハンドクリームも購入したが、何だか微妙にケミカルちっくな香りで・・・
うん
これじゃない感
「ゆずの香り」
学校の帰り道
いつもの家の木からゆずの香りがしてくる
落ち着く
ゆずの香りと聞いたら祖父母の家のお風呂に入りたくなる。 よくおばあちゃんがいれてくれたなぁ。
疲れてる時に浸かると、体の芯から休まって好きだった。
今はコロナでいけないけど、落ち着いたら行きたい。
それまでは、バスクリンで我慢しよう笑
ゆずの香り
ゆずの香りを私は覚えていないけれど、あなたが嬉しそうに話す姿はよく覚えているのです。
だから、ああ。たまにでいいから、話に来てくれませんか?
私はもう、柚の香りをかぐことは出来ないけれど。
あなたの顔だけは、きっとよく見えるから。
あなたの声だけは、きっとよく聞こえるから。
【ゆずの香り】
君がくれた甘酸っぱい恋は
柚の香りに似てるんだよ
(あーいいお湯ー)
狭い浴室いっぱいに広がる柚子の香り。私はたっぷりお湯の張られた浴槽で大きく伸びをして深呼吸した。組んでいた指を解くと、じん、と身体の心から熱がせり上がってきて気持ちいい。
(冬至は昨日だったんだけどね)
一日遅れの柚子湯。しかも単なる入浴剤だったが満足。満足。日頃の疲れを癒やす浴室が、更に癒やしの空間に変わったのだから。
(明日も柚子湯にしちゃおっかなー)
なんちゃって。
私はもう一度大きく深呼吸して、緑色に染まったお湯を両手でくゆらせる。
ゆずの香り
昨日私は、冬至だと言う事をすっかり忘れており
忙しくグッズイラストのデザインを手直ししていた。
母が仕事中の私にしつこく、かぼちゃを煮ると言い張るので
「手を切るとまた、血が止まら無くなって、
救急車騒ぎになるから!今日はやめて!
あ、間違えちゃったじゃんかよ!気が散る!もうー!
」
「あーら、私のせいじゃ、無いわよーうー!自分のせいでしょーが!」
意地悪な笑い顔の残像を残し
バターン!
と、扉を叩きつけるように下に行ってしまった。
「意地悪ババァ!」
つい、悪態をついた。
最近、どうして、こんなにわがままになったのか、MyMother、我がママとは言え、いつも、大事な仕事中に許せねぇよ!
私はキーッ!とヒステリックになりながら作業に戻って、なんとか間違えを修正し、
夕飯を作る時間までに必死に終わらせ
急いで台所に行くと
ホカホカのかぼちゃが煮えていた。
やっぱり煮たのか!
ふと、『書く習慣』のお題の更新を見ると
『ゆずの香り』
「あー冬至だから、かぼちゃ煮たかったのね?! なら、
そう、言ってよ!」
「今朝、言わなかったっけ…。」
母は私に説明をした『つもり』で毎日カンカンに怒る、
この間などは、頭を両手で抱えて鬼の形相をして唸っていたので
頭が痛いのか聞いたら
ずーっと、台所で何かしたくて、
私がずっと料理をしているのが気に食わ無かったらしく
「言ってよ!」
と、喧嘩になった
残念ながら、エスパー能力は持ち合わせていない……
事もないが( 長くなるのでまた今度)
そんなに気を使ってばかりいたら寿命が縮む。
その後、
銭湯に行くと、風呂場いっぱいにゆずの香りが漂っていて
お風呂のお湯には、洗濯ネット2つに切ったゆずがいっぱい詰まって浮かべてあり、
贅沢にもレモンスカッシュみたいな色になるまでジャボジャボにゆず果汁が入っていた。
顔見知りと、
「ゆず湯、嬉しいね!」
とニコニコしながら順番に入って、
母の背中と両手をマッサージして
さっきの喧嘩なんて無かったみたいに
なんとか今年も無事に冬至を乗り越えた。
1年で1番気が短い日みたいになってしまった。
意地悪ババァは自己紹介であった。
手にとりて みずのふかきへ ゆびそろへ
ふつとはなてし その刹那
めをひらき みずにさからひ 昇りゆき
みなもに ぽつと 月かがやけり
ゆずの香りを嗅ぐと
子どもの頃顔を顰めながら入った
ゆず風呂を思い出す。
ゆずの香りが好きではないのに
いつもと違うのがなんだか物珍しくて
ぎゅうぎゅう握って汁を出していた。
ちなみに今でも。
温泉なんかにゆずが浮いていると
つい触ってしまう自分がいる。
ゆずの香り
珍しくこの辺りでは
雪が吹雪いた
師走押し迫るなか
お客さんも急ぎ足で
いつもより多かった
寒いね
すごい風だね
雪が降ってるよ
妹と
何度も同じ会話を
繰り返した
私は今年最後の
バイトを終えた
また来年よろしくね
家路を凍えながら
バイクを走らせた
『最後は愛して欲しい』
おわりだと知っていた。
だから何時もよりあなた好みに着飾る
いつもは、私自身を愛して欲しかったから
貴方が告白してくれた時
いってくれた。
『君はゆずの香りがする。そこが落ち着くんだ』