りくのいるか

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ゆずの香り

昨日私は、冬至だと言う事をすっかり忘れており

忙しくグッズイラストのデザインを手直ししていた。

母が仕事中の私にしつこく、かぼちゃを煮ると言い張るので

「手を切るとまた、血が止まら無くなって、

救急車騒ぎになるから!今日はやめて!

あ、間違えちゃったじゃんかよ!気が散る!もうー!



「あーら、私のせいじゃ、無いわよーうー!自分のせいでしょーが!」

意地悪な笑い顔の残像を残し

バターン!

と、扉を叩きつけるように下に行ってしまった。

「意地悪ババァ!」

つい、悪態をついた。

最近、どうして、こんなにわがままになったのか、MyMother、我がママとは言え、いつも、大事な仕事中に許せねぇよ!

私はキーッ!とヒステリックになりながら作業に戻って、なんとか間違えを修正し、

夕飯を作る時間までに必死に終わらせ

急いで台所に行くと

ホカホカのかぼちゃが煮えていた。

やっぱり煮たのか!

ふと、『書く習慣』のお題の更新を見ると

『ゆずの香り』

「あー冬至だから、かぼちゃ煮たかったのね?! なら、

そう、言ってよ!」


「今朝、言わなかったっけ…。」


母は私に説明をした『つもり』で毎日カンカンに怒る、

この間などは、頭を両手で抱えて鬼の形相をして唸っていたので

頭が痛いのか聞いたら

ずーっと、台所で何かしたくて、

私がずっと料理をしているのが気に食わ無かったらしく

「言ってよ!」

と、喧嘩になった

残念ながら、エスパー能力は持ち合わせていない……

事もないが( 長くなるのでまた今度)

そんなに気を使ってばかりいたら寿命が縮む。

その後、

銭湯に行くと、風呂場いっぱいにゆずの香りが漂っていて

お風呂のお湯には、洗濯ネット2つに切ったゆずがいっぱい詰まって浮かべてあり、

贅沢にもレモンスカッシュみたいな色になるまでジャボジャボにゆず果汁が入っていた。

顔見知りと、

「ゆず湯、嬉しいね!」

とニコニコしながら順番に入って、

母の背中と両手をマッサージして

さっきの喧嘩なんて無かったみたいに

なんとか今年も無事に冬至を乗り越えた。

1年で1番気が短い日みたいになってしまった。
意地悪ババァは自己紹介であった。

12/23/2022, 8:24:01 AM