『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
やわらかな光
ステージの上でやわらかな光に包まれる。
誰かは眩しいと言うけれど。
誰かは避けようとするけれど。
初めて浴びたその光は、想像よりずっと優しく感じた。
客席がどんなに暗くとも、どんなに遠くにいようとも、
どこかから声が、光が、届いていた。
光なんて、最後見たのいつだったっけ。
希望が見えたのはいつまでだっけ。
結構前だった記憶はある。でもそれ以降なんて全く覚えてない。
最近何もかもが分からなくなる。
僕たちの場所ではね、現実とは違う姿なんだ。
私も俺もそう。だけど、うちと僕は少し違う。
うちの体に、僕が入ってる。僕の体に、うちが入って、リアルで過ごす。
だからリアルの体は、僕のじゃない。
僕はこんなに醜い姿なんて、してない。今の体にも可愛いだなんて思わないけど…
こんなに、こんなに醜いものじゃない。違う。違う。違う違う違う。
名前も、名前も違う。僕はそんな親に付けられた名前じゃない。
希望なんて、全部なくなって。
やわらかな光は全部消え去って。いつの間にか、こんな人生。
前はこんな性格じゃなかった。こんなに、誰かに興味を持たないなんてこと無かった。
何も考えたくないし何もしたくない。
誰かと会いたくもないし誰かと話したくもない。ただぼーっとしていたい。
そんな暮らしだったら最高だけど…そんなわけにもいかない。
彼奴らといつまでいられるかだなんて僕にも分からない。
いつかぽんって消えるかもしれないし。なかなか消えないとは思うけど。
現実になんていたくない。逃げ続けたい。
逃げたらだめなんて分かった上で逃げてる。だって何もかも無駄じゃん。
どうせ何か行動したところで、なにも変わらない。なにも、変わろうとしない。
無駄な行動なんて、したくないから。
やわらかな光に包まれて
僕はやっと救われた
ずっとずっと探していた
やすらぎはそこにあったのか
冷たくなっていく身体を
優しく包み込んだ光は
温かくて柔らかくて
木漏れ日の中で眠るように
いつか、僕の上にも桜が咲きますように
そんな願いを抱いて
僕は息を止めた
やわらかな光
雨上がりの空。
空の日差しは、いつだって強くて、ギラギラしてる。眩しくて手で覆い隠しても、その熱さはやがて伝わり、じりじりと熱して焼けていく。
泣いた後の空。
やわらかな優しい光に包まれて、体はぽかぽかしてる。眩しくて手で覆い隠すと、視界は滲む。まだ、涙が拭えてなかった。
どっちも、水滴なのに。
感じ方は、大きく変わるのね…
「やわらかな光」と聞いて思い浮かべたもの。
乳白色、春、ぬるま湯、間接照明。
何となくぼんやりしていて、体温くらいの温度を持つもの。
イマイチはっきりイメージできないなと思いながら、車を降りたときに見えた月。
あ、これだ。ぴったりだ。
満月に近い太った月に薄く雲がかかっている。
私の「やわらかい光」は朧月。薄月。
*
じゃぁ、その反対は何だろうか。
かたい光?やわらかい影?
朧月に対しての名月。
メラメラ太陽。
影、陰、翳。
月影は光。
はて…
やわらかな光
人の温かな言葉にはやわらかな光を感じます
その言葉があったから
仕事ができたとか
前に進めたとか
やわらかな光は心に光を与えてくれます
やわらかな光
蛍光灯じゃなくて豆電球の明かり。
しかも調光できるタイプのやつ。
ゆっくりとじんわりと明るくなっていく感じが、やわらかだなと思うものです。
ただし、これ自分で暗闇から明るくなるように操作してるならまだしも、何も知らない人からすれば、暗闇にぼんやりと明るさが出てきた場所に、徐々に浮かび上がる顔しか見えないはず。
ただただ恐怖でしょうよ。
時期的にハロウィーンに使えそうな演出かもしれません。
そうなると、はっきりとした強い光のほうが安心できますが、私強い光が苦手でして。
お前アンデッドかよと思われがちですが、カメラのフラッシュとか大抵半目か死んだ目してます。
やわらかい光ならと癒されますし落ち着きます。
焚き火とかの明かりもいいですが、火も光と呼んでいいのかどうか。
ゲーム脳からしたら、火属性と光属性は違いますからねぇ。
やっぱり電気や太陽の光でしょうか。
もしくは僧侶や神官が使いそうな回復魔法や浄化魔法はやわらかそうです。
やわらかな光は、暖かみも安心感も与えてくれますが、それは実は知らずうちに癒されたり清められたりしているのかもしれませんね。
個人的には光もいいですけど、食べるお肉がやわらかいほうが至福な気もします。
そういえば、ハートが100を超えたんですけど、長文がお好きな人が多いってことなんですかね?
見ての通り文才もなく読みづらいでしょうに、そこを読みたいと思ってくれてありがとうございます!
【やわらかな光】
固く固く閉ざした扉
何にも入られないようにキツく閉めておいたはずなのに
いつからか徐々に光が入り込んできて
僕をそちら側へ誘ってくる
全部要らないと捨てたものも
必要ないと振り切ったものも
どうしてかその光はそれらを照らし出して
忘れないでとくすぐってくる
ずっと何年もそんなことされ続けたら
無視しないわけにはいかなくなって
扉に手をかけてしまったんだ
2024-10-16
優しくてかっこいいその人は、どこにいっても人を惹き付けていました。
一緒に行った遊園地。
アトラクションに乗る為に並んでいる時も、フードコートで食事をしている時も、その人を取り巻くように人が集まり、中にはヒソヒソと囁きあいながらスマホを向ける姿さえありました。
プライバシーも何もあったものじゃありません。
それでも怒らないその人に、僕は意地を張るようにしてわざとつれない態度をとったのでした。
僕が実家を離れ、寮に入る前日。その人は久しぶりに遊園地に行こうと誘ってきました。
山間にある少し寂れた遊園地に着いたのは、夕方近くのことでした。
人の姿はまばらで、BGMも少しノイズ混じりです。
最新のテーマパークに比べてイルミネーションも抑え目なそこには、誰も乗っていないメリーゴーランドが寂しげに回転していました。
「一緒に乗ってくれるかい?」
振り向いてそう言ったその人の顔を、僕は一生忘れることはないでしょう。
やわらかな光を背に微笑むその人に、僕は今まで守られていた事を知ったのです。
父一人子一人。
それでも決して不幸では無かったのは、この人があらゆる悪意から僕を守ってくれていたからでした。
ゆっくりと回転する木馬に乗って、僕はこれからこの人のいない生活が始まることを思い知るのでした。
END
「やわらかな光」
本人には本人のしんどさがあって、
人には人のしんどさがある。
それが軽いか軽くないかなんて、
他人の価値感で決めれるもんじゃないし。
他人の価値観で勝手に決めたら決めたで、
それでまた苦しくなる。
ほら、魚触れる人と触れない人みたいな?(例え下手くそか)
ほんと他人の気持ち理解するって難しい。
理解するっていうよりかは、受け入れるのが難しいのかな……。
まぁ、だから、受け入れられなくても、理解さえできてればいいのかなって思う。
「まぁ、実際そう思うよね……」とか、
「そういう考え(視点)もあるん?!」ぐらいで、ね?
理解できないんだったら理解出来ないでいいんだよ。ほんと。
まぁ、それもまた簡単じゃないんですけどネ。
目を覚ます、あくびをする、
カーテンを開ける、
差し込むやわらかな光
今日もおはよう、頑張ろう
降り積もる 雪のようだと 息を吐く
天から注ぐ その月明かり
やわらかい光とは
木漏れ日とか雲の隙間から差し込む光とか
自然な淡い光のことを指すのであろう。
こんな文章を自分の顔を照らしているのは人工の光である。
目、疲れましたね。
おやすみなさい。
(やわらかな光)
やわらかな光を宿した貴女の目が、俺を再び捉えることはないでしょう。
それでも、俺は一向に構わないのです。
貴女の幸福に、俺が現れる必要はありません。
俺は貴女をお守りします。貴女の幸福を誰より願い、誰より強く祈り、誰より近くでお助けします。
だからどうか、ご自分を責めたり、無益な悲しみに浸ったりしないでください。
幸福な貴女をずっと見ていたいという、俺の願いを叶えていただきたいのです。
やわらかな光
カーテン越しの陽光
やわらかく感じる
腕を伸ばして
ふうっと息を吐く
鏡の前 口角を上げてみる
すこし肌寒い朝
今日も笑顔で
サステナブル至上の時代だけれども
白熱電球の光が好き
医学的な根拠の有無は判らぬが
LEDはきっと目に良くない
裏切りし我を責めずに黙す友の
瞳に映る焚き火の炎
#40 やわらかな光
やわらかな光
黒の中に浮かぶ
ほのかに光る衣のすそからは
ほそくしろい足がのぞき
足首には金の輪が幾重にも巻かれ
ひとつひとつの輪につらなる
鈴の音とともにそっと
地にかがむ
この深い闇の床を
しろく華奢な手のひらがすくうと
手の上でやわらかな光をまとう
しろがねの粒となり
それは
天を貫く塔の真上から
さらさら
さらさらと
星の海へ注ぎだされました
それは
またたく流れ星となり
わたしたちの祈りを受け止めるのです
・1『やわらかな光』
和紙で出来た大きな照明を見上げた。
イサムノグチのランプだ。
広い部屋じゃなきゃかっこつかないよな、と思いつつ
友人の経済力とセンスの良さに嫉妬する気持ちもなくなった。やわらかな光が緊張感を解してくれる。
さあ何から話そうか
【続く】
作品No.199【2024/10/16 テーマ:やわらかな光】
隣の部屋から、音が聴こえる。時計を見ると、午前二時ピッタリ。お隣さんの、いつもの日課だ。壁に背を預け、壁に耳を当てて、私はしばらくその音に耳を傾けることにする。
優しいメロディーが、時折止まり、変化し、戻り、進み、を繰り返す。
こうして作業をすることを、謝られたこともあった。でも私は、この時間が何よりも癒しだったから、そのまま続けてほしいとお願いした。
今夜の曲は、ひたすら優しい。あたたかく、やわらかな光に、この身が包み込まれているようだ。
目を閉じて、私はその音に身を委ねたのだった。
過ぎ去った時間の残響
君が好きだと言った歌ラジオから響く
誰かのリクエストに涙が溢れそうになって
君が鼻唄してた何処かの通学路の通り道
安いスーパーで買った缶酎ハイ片手に
ハスキーな歌声に僕はハモろうとした…
僕は君に憧れていた…
恋焦がれていた…
今夜1人あの日のままに…
Wooo…Wooo…
like morning sun…
I LOVE YOU